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ホーム勝負の明暗【回顧】金鯱賞 2018 勝負の明暗「あの惨敗馬が意外に・・・」

【回顧】金鯱賞 2018 勝負の明暗「あの惨敗馬が意外に・・・」

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

 

勝負の明暗 はここだった!

【回顧】金鯱賞 2018 における勝負の明暗

2018年 3月11日(日) 2回中京2日 天候 : 晴  馬場状態 : 稍重

第54回金鯱賞

4歳以上・オープン・G2(別定) (国際)(指定) 芝 2000m 9頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 上3F 単勝 調教師
8 9 スワーヴリチャード 牡4 57 M.デム 2.01.6 33.8 1 1.6 (栗)庄野靖志
4 4 サトノノブレス 牡8 56 幸英明 2.01.7 34.3 8 89.2 *(栗)池江泰寿
5 5 サトノダイヤモンド 牡5 57 ルメール 2.01.9 33.7 2 3.3 *(栗)池江泰寿
1 1 ヤマカツエース 牡6 57 池添謙一 2.02.3 34.4 3 8.5 (栗)池添兼雄
6 6 ダッシングブレイズ 牡6 56 北村宏司 2.02.4 34.4 6 35.4 (栗)吉村圭司
3 3 ブレスジャーニー 牡4 56 三浦皇成 2.02.5 34.4 5 13.7 (栗)佐々木晶
7 7 デニムアンドルビー 牝8 54 バルジュ 2.02.5 34.1 7 47.0 (栗)角居勝彦
2 2 メートルダール 牡5 56 福永祐一 2.02.9 34.5 4 9.9 (美)戸田博文
8 8 アクションスター 牡8 56 太宰啓介 2.03.0 34.2 9 393.8 (栗)音無秀孝

 

回顧をする立場の人間がこんなことを言ったら元も子もないかもしれないが、このレースに関しては、あまり回顧することがないんじゃないかな。笑

正直に言って、さほど新しい発見のないレースだった。
スローの展開は、前にいった馬にとってはあまりにも楽だったし、その中に単勝1倍の人気馬スワーヴリチャードがいれば、崩れる筈がない。もちろん、展開云々を抜きにしても行きっぷり、直線の伸び脚ともに素晴らしく、今後の古馬中距離路線の主役になることは間違いないだろう。

 

また、海外帰りの実力馬サトノダイヤモンドは、案の定、仕上がり途上で反応が悪かったが、それでもラストではそれなりの脚を使って、次走以降に期待を持たせた。
このように、上位人気馬に関しては、皆、想定内の走りをしている。

そんな中でも、下位の中に、今後に期待の持てそうな馬もいた。「強いて言えば」ということにはなるかもしれないが、少々言及してみよう。

 

?4着ヤマカツエース・・・まだ終わっていない

一昨年の【有馬記念】での4着や、昨年の【大阪杯】での3着など、G1の大舞台で何度も好走をしている実力派。

一方で、昨年秋のG1・3戦では一度も掲示板にさえ絡めずに終わり、また今年の初戦となった今回のレースでも、特に見せ場がなく4着に敗れたということもあり「終わったのか」と考える人も出てくるだろう。

まだ終わってはいない!

だが、私たちの考え方は全く違う。今回はあくまで仕上がり途上。もしも、次走で得意の【大阪杯】を選択するのなら十分にやれる!

そう思えたのは、自らの考え方と、デビュー以来、殆どのレースでヤマカツの手綱をとり、誰よりも馬を把握しているであろう、鞍上・池添のレース後のコメントの中身が極めて近いものだったからだ。

 

池添は語っている。「少し太かったと思います。返し馬から息遣いが良くなかったですし、スムースに動けませんでした」と。

実は、私たちもレース前の調教の段階から「重いな」と見ていた。苦戦するかもしれない。結果は案の定。だが、苦しい中でも、大崩れをせずに、それなりにまとめられるのは底力があればこそ。

ここを使われて状態を上げたヤマカツが復活する瞬間を非常に楽しみにしている。

 

?8着メートルダール・・・何もしていないからこそ

密かに「好走するのではないだろうか?」と期待を寄せていたメートルダール。だが、結果は8着と惨敗で、見事に裏切られてしまった。

だが、意外と思われるかもしれないが、かえって、この結果は心配いらないのではないか?なんてことを思っているのだ。その理由は「何もしてしていないから」

何もしていないのだから「弱い」という評価を下す必要もない

鞍上の福永が「手応えがあれば早めに動いて行く形もありましたが…。最後も離されていますし、こんなはずではないのですが…」と語っていたように、スタート直後からゴールまで、まるで、馬が力を入れるのを拒否するかのように、淡々と走っていたのが印象的。

つまり、考え方を変えれば「ガチンコで戦って力負けした訳ではない」ということでもある。

馬は生き物だ。もちろん、毎回きちんと走ってくれたら言う事はないが、やる気が出ないことだってあるだろう。こういった負け方のレースは、今後の馬券の検討からは一切外した方が良い。

前走の【中日新聞杯】では、G1でも好走歴のあるミッキーロケットらを退けているように、能力の高さは間違いない。もう一度、注目してみようじゃないか!

 


 

【金鯱賞 2018】を見逃した方は下記からご覧下さい。

【金鯱賞 2018】のレース後の関係者のコメント

~レース後のコメント~
1着 スワーヴリチャード(M.デムーロ騎手)
「素晴らしいです。強いです。初めて乗った時からすごくいい馬と思っていました。外枠で前走のような形にはしたくないと思って、早めに動いて行きました。作戦通りです。(馬体の増量は)成長分だと思います。また頑張ります」

(庄野靖志調教師)
「馬がいい意味でズルくなったような感じです。力通りに勝ち切ってくれて良かったです。胸前が盛り上がってきたりして、成長分があったと思います。次走は大阪杯を考えています。GIを取らせたいです」

2着 サトノノブレス(幸騎手)
「スムースに行けて、最後まで頑張ってくれました。惜しかったです」

3着 サトノダイヤモンド(ルメール騎手)
「反応が少し遅かったですが、ラスト150mくらいは良かったと思います。リズムがまだ良くないところがあります。次走はもっと良くなると思います」

4着 ヤマカツエース(池添騎手)
「少し太かったと思います。返し馬から息遣いが良くなかったですし、スムースに動けませんでした」

5着 ダッシングブレイズ(北村宏騎手)
「好位から進められましたが、道中もう少し流れてくれると良かったです。その中でも頑張っています」

6着 ブレスジャーニー(三浦騎手)
「ゲートはいつもあんな感じの馬です。良くなってきた分、すぐ馬群に取りつくことが出来ました。パンパンの良馬場の方がいい馬ですが、今日は脚を取られながらも走ってくれました。これから良くなってきそうです」

7着 デニムアンドルビー(バルジュー騎手)
「最後まで頑張って走ってくれました」

8着 メートルダール(福永騎手)
「スローペースになることは分かっていました。手応えがあれば早めに動いて行く形もありましたが…。最後も離されていますし、こんなはずではないのですが…」

(via ラジオNIKKEI 

 

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