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ホーム勝負の明暗京都牝馬ステークス 2021【回顧】上位2頭の今後に期待!次走への一言メモも

京都牝馬ステークス 2021【回顧】上位2頭の今後に期待!次走への一言メモも

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

 

勝負の明暗 はここだった!

【回顧】京都牝馬S 2021 における勝負の明暗

2021年 2月20日(土) 1回阪神3日 天候 : 晴  馬場状態 : 良
【11R】 第56回京都牝馬S
4歳以上・オープン・G3(別定) (牝)(国際)(特指) 芝・内 1400m 16頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 単勝 体重 ± 調教師
2 4 イベリス 牝5 54 酒井学 1.20.0      01-01 34.3 3 5.5 484 +6 (栗)角田晃一
8 15 ギルデッドミラー 牝4 54 福永祐一 1.20.3 1 1/2    11-10 33.9 5 10.0 478 +4 (栗)松永幹夫
7 14 ブランノワール 牝5 54 団野大成 1.20.3 クビ    14-12 33.7 9 16.1 470 +4 (栗)須貝尚介
4 7 アイラブテーラー 牝5 55 岩田康誠 1.20.4  1/2    15-14 33.6 4 8.3 448 -6 (栗)河内洋
6 12 シャインガーネット 牝4 54 田辺裕信 1.20.5 クビ    07-05 34.4 2 4.8 476 0 (美)栗田徹
5 10 アマルフィコースト 牝6 54 幸英明 1.20.7 1    02-02 34.8 10 20.7 476 +4 (栗)牧田和弥
2 3 メイショウケイメイ 牝5 54 古川吉洋 1.20.7 ハナ    11-12 34.3 16 214.8 430 +10 (栗)南井克巳
1 2 ヤマカツマーメイド 牝4 54 国分恭介 1.20.7 クビ    07-10 34.4 12 69.1 492 -2 *(栗)池添兼雄
B8 16 リバティハイツ 牝6 56 和田竜二 1.20.7 クビ    05-03 34.7 6 11.1 468 -2 (栗)高野友和
10 5 9 ビッククインバイオ 牝4 54 武豊 1.20.8 クビ    07-07 34.6 7 12.7 486 +2 (美)牧光二
11 4 8 リリーバレロ 牝6 54 松山弘平 1.21.0 1 1/4    07-07 34.8 1 4.3 476 +2 (美)堀宣行
12 3 5 マリアズハート 牝5 54 藤井勘一 1.21.0 クビ    13-14 34.5 11 43.0 490 -6 (美)菊沢隆徳
13 6 11 アフランシール 牝5 54 秋山真一 1.21.2 1 1/4    16-14 34.4 13 73.7 490 -20 (美)尾関知人
14 1 1 カリオストロ 牝4 54 北村友一 1.21.2 ハナ    03-05 35.2 8 16.0 466 +6 (栗)加用正
15 3 6 アンリミット 牝6 54 城戸義政 1.21.4 1 1/4    05-07 35.3 15 148.9 484 +4 (栗)清水久詞
16 7 13 メイショウショウブ 牝5 54 国分優作 1.21.9 3    03-03 36.0 14 79.1 506 +8 *(栗)池添兼雄

 

改めて申し上げるまでもないが、昨今の日本競馬界は「牝馬の時代」

昨年は、殆どの路線の古馬G1を牝馬が制覇した。

今年に入ってからも、先日の中距離重賞【京都記念】をラヴズオンリーユーが優勝!

まだまだ、時代は続きそうだ。

参考⇒京都記念 2021 回顧

 

それだけに、今回の【京都牝馬ステークス】も、レース自体の結果、勝ち負けもさることながら

今後のG1(スプリントやマイル路線)でも期待が持てそうな馬がいるか?

という点を大事にしてレースをチェックした。

 

シンプルに!1&2着馬は楽しみだ

はじめに結論から申し上げよう。

当たり前のことかもしれないが

1着イベリス&2着ギルデッドミラーの2頭は楽しみだ

 

特にイベリスの勝利、レース内容には驚かされた。

2~4着馬が4コーナーを10番手以降で通過、つまりレース全体の流れとしては「後ろ有利」だったにもかかわらず、前半から先頭に立つとそのまま押し切り!

道中、どこを切り取っても全く苦しそうな場面なかった。

単に勝利したという事実以上に「強さ」を見せつけたレースだったことは間違いない。

 

牡馬相手の経験値

イベリスが「強さ」を身につけられたことの要因として

牡馬相手に経験を積んできたこと

が挙げられるのではないだろうか。

実は、彼女が牝馬限定戦を走るのは13走前以来!約2年ぶりだった。

元々、スピードを活かして前にいきたいタイプだが、その分、どうしても後続の目標になりやすい。やはり牡馬の迫力は牝馬とは違うから、後ろから圧力をかけられ、苦しむことも多かった。

だが、苦しみつつも力をつけていたのだ!

 

例えG1でも!

牝馬相手の逃げは本当に楽だったと思うし、またひとつの勝利をキッカケに馬自身も自信を掴んだだろう。

今後は牡馬相手でも力を見せてくれるのではないだろうか。

マイルもこなせる馬だが、G1ということを考えれば1200Mのが良いのではないか。

特に【高松宮記念】は良さそう。

中京特有の力の要る馬場はいかにも合いそうだし、期待したい。

 

復活!ギルデッドミラー

そして2着のギルデッドミラーだ。

単勝5番人気での出走となったが、本来はこのあたりの人気にとどまっているような馬ではない。

何と言っても、わずか4走前、昨年5月のG1【NHKマイルC】では3着に激走!

走力だけでいえば、ここではズバ抜けている。

 

だが、直近2走は連続で二桁着順。

とにかく、精神的な若さを残しているのだ。燃えすぎて、力を発揮できない。

ましてや今回は前に壁を作りにくい外枠。

どうなることかと思ったが、、、お見事。

レース後、鞍上の福永騎手は次のように話している。

「スタッフが上手く調整してくれて、落ち着いていました。右にモタれるところも今日はなくて、良い形で脚が溜まりました。ようやくこの馬本来の能力を出せました」

さすがは「牝馬の松永(厩舎)」だ!

 

たまたまではない

当然「今回はたまたま落ち着いていたのでは?」という声も出てくるだろう。

理解はできるが、個人的にはたまたまではなく「進化の第一歩」ではないかと考える。

その証拠として、レース中だけではなく

調教やレース前も、これまでよりは大幅に落ち着いていた点を挙げておきたい

力を力通りに出せるようになれば、今回くらいは走って当たり前の馬。

もちろん、まだまだ課題はあるだろうが、きっと近い将来覚醒する!

未来の主役に指名して、追いかけていきたい。

 

 

キングスポーツ流「次走へ向けての一言メモ」

ここからは「私の独り言」だととらえていただきたい。

今後へ向けて、気がついたことをメモ帳に走り書きしているようなイメージ。

せっかくなので、それを皆様と共有してみようかと考えた。

今回は「明らかに力を出し切っていないな」と思えた2頭について。

いずれも数行程度の解説にはなるが、どこかで役立つ場面もあると思うので、ぜひ、目を通していただきたい。

 

5着シャインガーネット

昨年は牡馬相手の重賞【ファルコンS】を優勝、またG1【NHKマイルカップ】でも6着に好走しているように、牝馬限定戦では一枚上の素材。

だが、どうしても気性的な若さが否めない。

これまでもそういったところが見られたが、今回もかかっていた。

レース後、鞍上の田辺騎手は次のように語っている。

「前走も掛かって消耗して、余力がなかったのですが、今日もレースにいくと燃えていました。外目の枠で外々を回らされるのも厳しかったです。それに流れが落ち着いたのも想定外でした」

 

「1400Mでかかるのなら、距離短縮が面白いのでは?」

という声も当然出てくるだろうが、個人的な感覚としては、気性に問題があったとしても、やはり1400M~1600Mがベストだと思うのだ。

かかって余力を失いつつも、道中での伸びやかなフットワークや、追われてからの迫力ある動きを見せていたが、それは距離が合っていたからこそだろう。

もちろん、理想は気性面の改善だが、そうではなくても前に壁が作れる内枠なら!

まだまだ狙うべき存在だと感じる。未来の主役に!

 

9着リバティハイツ

前走は芝1200Mの重賞【シルクロードS】で4着に好走。

一転、1400Mの今回は9着に惨敗。

「距離なのか?」いやそうではない。敗因については、鞍上・和田騎手のコメントをご紹介しよう。

「良いスタートを切れて、(ペースが)遅いので、好位につけられました。ただこの馬は前に馬を置かないと、脚が溜まらない感じでしょうか。少しつんのめって走りますからね。枠がきつかったかなという感じです」

和田騎手は親切だね。実にわかりやすい笑

本当にこの通りだと思う。

実績は確かなのだ。距離どうこうではなく、内枠をゲットの際は注目しておきたい!

 

【京都牝馬S 2021】のレース後の関係者のコメント

レース後のコメント
1着 イベリス(酒井学騎手)
「この馬に乗ったのが今日で3回目でしたが、一番調子が良かったように思いました。レースの前からハナを主張する作戦を立てていました。あまり早く行くと最後に力が残らなくなるので、そのあたりを考えて行かせましたが、意外と楽なペースで行けました。早目に競りかけてくる馬もいない感じでした。ただ溜めすぎて瞬発力勝負というのも分が良くないので、早目早目に運んで3コーナーを過ぎて、4コーナー手前で合図を送ったら、まだ良い手応えを返してくれました。直線に向くまでに踏み込んで、直線で追い出したら、よく最後まで我慢してくれました。後ろから来る、気め手のある馬も気にしながらという感じでした」

2着 ギルデッドミラー(福永祐一騎手)
「スタッフが上手く調整してくれて、落ち着いていました。右にモタれるところも今日はなくて、良い形で脚が溜まりました。ようやくこの馬本来の能力を出せました」

3着 ブランノワール(団野大成騎手)
「1400mでは追走に苦しいところがあるのですが、道中はリズム良く運べて脚が溜まりました。最後は良い上がりで、よく差を詰めています。馬の状態がとても良かったです」

4着 アイラブテーラー(河内洋調教師)
「脚はよく使ってくれています。馬場が(この馬には)良すぎたかな」

5着 シャインガーネット(田辺裕信騎手)
「前走も掛かって消耗して、余力がなかったのですが、今日もレースにいくと燃えていました。外目の枠で外々を回らされるのも厳しかったです。それに流れが落ち着いたのも想定外でした」

7着 メイショウケイメイ(古川吉洋騎手)
「久しぶりに(この馬らしい)脚を使ってくれたので、これをきっかけに立ち直ってくれたら良いですね」

9着 リバティハイツ(和田竜二騎手)
「良いスタートを切れて、(ペースが)遅いので、好位につけられました。ただこの馬は前に馬を置かないと、脚が溜まらない感じでしょうか。少しつんのめって走りますからね。枠がきつかったかなという感じです」

10着 ビッククインバイオ(武豊騎手)
「流れには乗れましたが、今日のような硬い馬場より柔らかい方が良いと思います」

11着 リリーバレロ(松山弘平騎手)
「中一週と間隔が短い中、プラス体重でしたし上手く調整していただきました。馬の状態は良かったのですが、人気で結果を出せなくて申し訳ありません」

13着 アフランシール(秋山真一郎騎手)
「他の馬が暴れて、驚いて後ろに下がった時にゲートが切られました。流れに乗れませんでした」

15着 アンリミット(城戸義政騎手)
「良いポジションで競馬ができましたが、勝負どころでしんどくなりましたね」

(via ラジオNIKKEI 

 

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