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京都金杯 2020【回顧】たかがデータ、されどデータ

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

 

勝負の明暗 はここだった!

【回顧】京都金杯 2019 における勝負の明暗

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 単勝 体重 ± 調教師
2 3 サウンドキアラ 牝5 53 松山弘平 1.34.0      04-05 34.6 3 5.5 458 +2 (栗)安達昭夫
3 6 ダイアトニック 牡5 57 北村友一 1.34.2 1 1/4    09-09 34.3 2 4.8 484 +12 (栗)安田隆行
4 7 ボンセルヴィーソ 牡6 54 太宰啓介 1.34.4 1    02-02 35.3 14 83.7 478 +6 *(栗)池添学
8 18 ソーグリッタリング 牡6 56 川田将雅 1.34.8 2 1/2    08-08 35.1 4 8.0 492 +10 *(栗)池江泰寿
7 14 ブレステイキング 牡5 56 藤岡佑介 1.34.8 クビ    13-14 34.5 8 21.6 478 -2 (美)堀宣行
1 1 エメラルファイト 牡4 56 石川裕紀 1.34.9  3/4    04-03 35.5 12 42.5 460 +10 (美)相沢郁
4 8 ドーヴァー 牡7 56 福永祐一 1.35.0  3/4    10-11 35.0 6 16.7 504 +2 (美)伊藤圭三
8 16 エントシャイデン 牡5 54 坂井瑠星 1.35.0 同着    14-18 34.5 13 76.0 488 +2 (栗)矢作芳人
2 4 オールフォーラヴ 牝5 54 和田竜二 1.35.0 ハナ    07-07 35.4 9 31.5 462 +6 (栗)中内田充
10 3 5 メイケイダイハード 牡5 53 柴山雄一 1.35.1 クビ    12-12 34.9 18 238.4 542 -4 (栗)中竹和也
11 B7 15 モズダディー 牡5 54 酒井学 1.35.3 1 1/4    03-03 36.1 5 10.8 496 +4 (栗)藤岡健一
12 5 9 ストロングタイタン 牡7 57 幸英明 1.35.4  1/2    14-12 35.2 11 36.6 548 +10 *(栗)池江泰寿
13 6 12 タイムトリップ 牡6 54 岩田康誠 1.35.8 2 1/2    14-15 35.4 16 160.2 500 -4 (美)菊川正達
14 1 2 マルターズアポジー 牡8 56 松若風馬 1.35.9  3/4    01-01 36.9 15 89.0 528 +2 (美)堀井雅広
15 5 10 マイネルフラップ 牡4 53 国分優作 1.36.0  3/4    17-15 35.6 17 225.4 488 -4 (栗)梅田智之
16 8 17 メイショウショウブ 牝4 53 池添謙一 1.36.0    04-05 36.5 7 17.3 500 +8 (栗)池添兼雄
17 7 13 カテドラル 牡4 55 武豊 1.36.1  1/2    17-15 35.7 1 3.1 494 +4 *(栗)池添学
18 6 11 ハッピーグリン 牡5 55 吉田隼人 1.36.2 クビ    10-09 36.3 10 32.4 466 +8 (栗)長谷川浩

 

同日に行われた【中山金杯】と共に、2020年キングスポーツの最初の「レース回顧」になる。

いつもご覧下さる皆様への感謝を申し上げると共に、より一層、今後の皆様の予想に役立つような内容に仕上げていきたいと考えているので、引き続きのお付き合いを心よりお願いしたい。

 

ちなみに、元々キングスポーツを金杯の相性は抜群なのだが、おかげさまで今年も

中山&京都金杯を2連勝

することができた。

 

中でも、レース前の段階から大混戦と言われていた【京都金杯】での勝利は「3連複の勝負レース」と予告し、2万1910円的中。

「穴のキングスポーツならでは」だと自負している。

それも優勝したサウンドキアラ(3番人気)と3着ボンセルヴィーゾ(14番人気の超大穴)を1着軸に据えての勝利だから、手前味噌で恐縮だが内容も文句なし。

 

どうして2頭を上位に評価できた?

では、大混戦の中、好走した2頭をどうして軸にできたのか?

細かくいえばキリがない。

一応プロの予想家なので(笑)正直なところ、かなりの材料の中から厳選に厳選を重ねピックアップした2頭であり、自信もあった。

だが敢えてひとつ!その中から誰にでもわかりやすいデータをご紹介するなら

「京都金杯はローテーションが大事」

ということになるかもしれない。

 

G1マイルCS組が苦戦してきた過去がある

実は【京都金杯】には「前走マイルチャンピオンシップ組が苦戦してきたという過去がある。

ここで【京都金杯】における「前走別成績」をご紹介しておきたい。

以下、直近10年の【京都金杯】における前走別の成績データだ。

京都金杯 前走別成績(直近10年が対象)

前走レース名 着別度数 勝率 連対率 複勝率
毎日王冠G2 1- 0- 0- 1/ 2 50.0% 50.0% 50.0%
菊花賞G1 1- 0- 0- 2/ 3 33.3% 33.3% 33.3%
ファイナH 1- 0- 0- 2/ 3 33.3% 33.3% 33.3%
鳴尾記念G3 1- 1- 0- 2/ 4 25.0% 50.0% 50.0%
リゲルS 3- 0- 1-13/17 17.6% 17.6% 23.5%
チャレンHG3 1- 1- 0- 6/ 8 12.5% 25.0% 25.0%
キャピタ 1- 0- 2-13/16 6.3% 6.3% 18.8%
マイルチG1 1- 2- 1-16/20 5.0% 15.0% 20.0%
阪神カッG2 0- 2- 2-16/20 0.0% 10.0% 20.0%
朝日チャHG3 0- 1- 0- 6/ 7 0.0% 14.3% 14.3%
中日新聞HG3 0- 1- 0- 4/ 5 0.0% 20.0% 20.0%

 

最もご注目いただきたいのは、前走【マイルチャンピオンシップ】組がかなり苦戦している点。

激闘の反動なのだろう。

20頭中、勝ち馬が1頭というのは、ハイレベルなG1を戦ってきた馬たちの数字としては少々寂しいし、今回の出走メンバー中「マイルチャンピオンシップ組の中の再先着馬」だったカテドラルは案の定の大凡走(17着)

 

レース後、武豊騎手が

「スタートがあまり良くなく、道中も少し力むところがありました。それにしてもマイルチャンピオンシップの時のような走りができませんでした」

と語っていたが、反動以外には考えにくい。

 

一方、私達が軸馬に指名した2頭はもちろん別路線組。

また、2着のダイアトニックは【マイルCS】組だが、前走時は不完全燃焼で力を出し切っていなかったため、仕上がりが抜群によく(つまり反動がなかったということ。実際にご利用中の会員様には「調教班イチオシ」としてご案内)例外的な好走と言えるかもしれない。

 

たかがデータ、されどデータ

ちなみに【京都金杯】には「馬体重が軽い馬が有利」といったデータもある。

直近10年の【京都金杯】における馬体重別成績を確認しよう。

京都金杯 馬体重別成績(直近10年が対象)

馬体重 着別度数 勝率 連対率 複勝率
440~459kg 2- 2- 1- 10/ 15 13.3% 26.7% 33.3%
460~479kg 2- 4- 7- 37/ 50 4.0% 12.0% 26.0%
480~499kg 4- 2- 0- 36/ 42 9.5% 14.3% 14.3%
500~519kg 2- 1- 2- 37/ 42 4.8% 7.1% 11.9%

 

勝率、連対率、複勝率の全てが「440キロ~459キロ」の軽量がトップ。

ちなみに、優勝したサウンドキアラの馬体重は「458キロ」

要するにドンピシャだった。

 

尚、これらのデータは、レース前の段階で公開していた「京都金杯の狙い」の中で全てご紹介していた。つまり、キングスポーツコラムの愛好者の方なら、ご存知だったはずだ。

このように、キングスポーツの「狙い」では、できるだけレースに活かせそうなデータを事前に公開中!

ということで、これからも必ずチェックしたい。

それと同時に、私達自身も「たかがデータ、されどデータ」だと思い直した部分もある。

今回の金杯で悔しい思いをされたあなた!

ぜひ、ここで記した内容を頭にいれて、来年リベンジしてほしい。

 

レースを見逃した方はコチラから

今回こそ敗退するも未来で期待が持てる穴馬は必ず埋もれている!!近い将来に高確率で爆走するだろう穴馬をお知らせしています。

3着・ボンセルヴィーソ

今回の私達の軸馬の1頭でもあったボンセルヴィーソだが、率直に言ってもっとやれる馬だと思う。

ご存知の方も多いだろうが、2歳時&3歳時にはG1でも好走した馬。

その後、身体的な問題なのか、精神的な問題なのか伸び悩んでいたが、昨年後半あたりから、突然復調!

かつてを思い出させる走りを取り戻していただけに、今回も自信をもって指名できた。

素質のある馬が復調したら、これほど魅力的なことはない。

調教やレースぶりから、もう少しのノビシロを感じるだけに、今後も狙っていきたい。

 

【京都金杯 2019】のレース後の関係者のコメント

~レース後のコメント~
1着 サウンドキアラ(松山弘平騎手)
「嬉しいですね。それと馬が本当に良くがんばってくれました。思い描いた通りのレースが出来ました。スタートもよく、何頭か行く馬もいたのでその後ろでしっかり脚をためることが出来ました。その後は抜け出してからソラを使うところがあると聞いていたので、それに注意して乗りました。本当に最後までいい脚を使ってくれて強い競馬をしてくれました」

2着 ダイアトニック(北村友一騎手)
「内目の枠で、距離ロスなく運びたいと思っていました。いい位置からいい進路をとれましたし、追ってからも反応しています。ただ最後は脚色が一緒になりました。そこは斤量の差があったのかもしれません」

3着 ボンセルヴィーソ(太宰啓介騎手)
「マルターズアポジー次第で、ハナに行ってもいいと思っていました。手応えよく最後まで頑張っています。力があります」

4着 ソーグリッタリング(川田将雅騎手)
「この枠を考えれば良くがんばっています」

7着 ドーヴァー(福永祐一騎手)
「中団から行ってほしいという指示でした。レースの形は悪くありませんでしたが、前が止まりませんでした」

7着 エントシャイデン(坂井瑠星騎手)
「下を気にするところがありまして、パンパンの良馬場だったら違っていたと思います。それでも直線では反応してよく伸びています」

17着 カテドラル (武豊騎手)
「スタートがあまり良くなく、道中も少し力むところがありました。それにしてもマイルチャンピオンシップの時のような走りができませんでした」

(via ラジオNIKKEI 

 

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