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アンタレスステークス 2022【回顧】常に「アップデート」を意識して

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

 

勝負の明暗 はここだった!

【回顧】アンタレスステークス 2022 における勝負の明暗

2022年 4月17日(日) 2回阪神8日 天候 : 晴  馬場状態 : 良
【11R】 第27回アンタレスS
4歳以上・オープン・G3(別定) (国際)(指定) ダート 1800m 16頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 単勝 体重 ± 調教師
4 8 オメガパフューム 牡7 59 横山和生 1.50.5   12-12-12-11 36.3 2 3.8 464 +6 (栗)安田翔伍
B7 13 グロリアムンディ 牡4 56 坂井瑠星 1.50.6  1/2 05-04-04-04 36.9 1 3.6 496 -8 (栗)大久保龍
5 10 ニューモニュメント 牡6 56 小崎綾也 1.50.9 1 3/4 11-11-10-09 36.9 13 69.4 492 +2 (栗)小崎憲
B6 11 プリティーチャンス 牝5 54 柴山雄一 1.51.0  1/2 12-12-12-12 36.9 12 61.1 466 +5 (栗)野中賢二
3 5 ケイアイパープル 牡6 57 藤岡康太 1.51.0 ハナ 03-03-03-01 37.5 4 9.7 502 -2 *(栗)村山明
2 3 カデナ 牡8 57 池添謙一 1.51.0 ハナ 14-14-14-14 36.6 8 28.9 482 +8 (栗)中竹和也
2 4 ウェスタールンド セ10 56 藤岡佑介 1.51.0 クビ 16-16-16-16 36.0 6 15.7 488 +9 (栗)佐々木晶
8 16 オーヴェルニュ 牡6 57 鮫島克駿 1.51.1 06-07-04-05 37.3 5 13.2 478 -4 (栗)西村真幸
B8 15 ヒストリーメイカー 牡8 56 内田博幸 1.51.4 2 06-08-08-05 37.5 7 18.9 528 +4 (栗)新谷功一
10 B3 6 サクラアリュール 牡7 56 酒井学 1.51.5 クビ 10-08-08-09 37.6 16 187.8 490 +2 *(栗)村山明
11 4 7 アルーブルト 牡4 56 浜中俊 1.51.9 2 1/2 06-04-04-05 38.2 9 29.6 476 -4 (栗)畑端省吾
12 B1 2 ライトウォーリア 牡5 56 松若風馬 1.52.0  1/2 02-02-02-02 38.5 11 40.7 506 -2 (栗)高野友和
13 5 9 ユアヒストリー 牡4 56 富田暁 1.52.1  3/4 09-08-10-12 38.0 14 86.4 460 -4 (栗)池添学
14 7 14 デュープロセス 牡6 56 秋山真一 1.52.7 3 1/2 15-14-15-14 38.2 15 173.2 482 +8 (栗)安田隆行
15 6 12 バーデンヴァイラー 牡4 56 幸英明 1.53.4 4 04-04-04-03 39.8 3 3.9 496 -14 (栗)斉藤崇史
16 B1 1 アナザートゥルース セ8 57 松田大作 1.55.2 大差 01-01-01-05 41.8 10 38.0 482 0 (美)高木登

 

例年以上の好メンバーが集結!

ご存知の方も多いと思うが、昨年の【アンタレスステークス】を制したのはテーオーケインズ。

その後、年末の【チャンピオンズカップ】を圧勝!

今や、誰もが認める日本最強のダートホースである。

昨年はテーオーケインズが優勝

「次はウチの馬がテーオーケインズのように飛躍するぞ」

ひょっとしたら、そんなことを思った陣営が多かったのだろうか!?

今年の出走馬は、例年以上に層が厚く、またハイレベルだと感じた。

そうしたメンバーの中でも、最も競馬ファンの注目を集めたのがオメガパフュームであることは間違いないだろう。

何と言っても「引退予定からの復帰」を果たしたのだから。

 

繊細なサラブレッドだからこそ

昨年末の交流G1【東京大賞典】で4連覇を達成!

そのレースを最後に引退し、レックススタッドにて種牡馬に入りすることが内定していた。

しかし、管理する安田翔師曰く「関係者間での協議の結果、現役を続行することになった」そうだ。

もちろん、これほど力のある馬が現役を続けてくれえるのは、一人の競馬ファンとして本当に嬉しい。

 

だが、ひとつだけ気がかりなことがあった。

それは「オメガパフュームの精神状態はどうなのだろう?」ということ。

改めて申し上げるまでもなく、サラブレッドは繊細だ。

周囲の人間たちの感情を敏感に読み取るとも言われている。

オメガ自身も「引退」をわかっていたかは定かではないが、何となく周囲の雰囲気もあり、一度は気持ちが切れたのではないだろうか。

 

結局のところモノが違う

その状態からの立て直し。

ましてやオメガは今年7歳のベテランホースだ。良くも悪くものんびりし始める年齢。

やはり強かった!オメガパフューム

また実は、中央の重賞に出走するのは約2年ぶりだった。

そんなこともあり、一部ファンの間では「地方限定の馬なのでは?」という声もあったようだ。

私自身も「好走はしても、突き抜けるまではどうか?」という思いで見ていたが、、、

終わってみれば堂々の差し切り勝ち。

要するに「モノが違う」ということなのだろう。

東京大賞典4連覇の大偉業は、伊達ではない。

 

常にアップデートしていくこと!

さて近年、競馬の世界では、驚きを禁じえない事態が続く。

例えば昨年、白毛馬が初めてのクラシックウイナーになった。

また、奇しくも同日の【皐月賞】では、昨年11月以来、約5ヶ月ぶりの実戦の馬が連対を果たした。

そして今回は「引退を撤回した馬が重賞を完勝した」

これまでに、何度もレース回顧のコラムで申し上げてきたことではあるが

今の時代、先入観にとらわれたら馬券はとれない!

ということだけは、改めて言い切らせてほしい。

同時に、私たちが絶対に忘れてはいけないのは「先入観にとらわれたら馬券はとれない」という部分も、近い将来「新たな先入観」になるかもしれないということ。

ややこしい書き方をしてしまったが、何を言いたいかといえば、何事も日々変わっていくということ。

だからこそ

「常に頭の中身をアップデートしていく必要がある」

ぜひ、皆様も私たちと一緒に進化をしてほしい!

 

明暗を分けた、注目の上がり馬2頭

オメガパフュームの話が長くなってしまったが、最後に、今回のレースでオメガと共に注目を集めた「4歳の上がり馬2頭」1番人気グロリアムンディ&3番人気のバーデンヴァイラーについても触れておこう。

それぞれ素晴らしい内容で4連勝中と3連勝中、共に古馬重賞には初挑戦。

似たような境遇にある2頭だったが、結果はご存知の通り、大きく明暗が分かれてしまった。

前者は2着に好走したものの、後者は16頭中の15着という惨敗だった。

まず、グロリアムンディについては、殆ど文句のつけようがないレースぶりだった。

道中での好位追走から直線での伸びまで、大きな将来性を感じさせるもの。今回は勝ち馬が強すぎただけ。迷わずに未来の主役に指名だ!

それに対してバーデンヴァイラーに関しては

「全然、大したことないじゃないか!」

などと驚かれた方も多いかもしれない。

だが、ハッキリと申し上げておこう。「実は理由がハッキリしている敗戦」なのだと。

 

「危険な人気馬」に指名した理由は?

キングスポーツをご利用中の有料会員様ならご存知だと思うが、実は私たちは

バーデンヴァイラーを「危険な人気馬」に指名していた。

その理由が以下の通り。実際に有料会員様にもご提供したものを一部抜粋で。

格段にレベルが上がる今回は、楽に先手を取れるほど甘くはない。例えば【佐賀記念】を勝利したケイアイパープルや重賞で何度も連対してきたヒストリーメイカーなど強力な先行馬が揃っている。彼らベテラン勢による先行力に立ち向かえるかは、まだ未知数。

案の定、レース後に、鞍上の幸騎手が

「モマれないようにしようと思っていましたが、厳しい競馬になりました」

と語っている。

それに加えて、追い切りが非常に良くなかった。大抵の場合、上がり馬というのは勢いそのままに、弾けるような追い切りをするものだが、バーデンヴァイラーは併せ馬で見劣っていた。

仕上げきれなかったことは明白。

これらの理由から「危険な人気馬」に指名したが、予想通りになった。

ただ、逆にいえば「これで見限るのはもったいない馬」でもある。

前走までのレースぶりは、確かに大物感を漂わせていたからだ!立て直されて迎えるであろう次走るを楽しみにしている!

 

【アンタレスステークス 2022】のレース後の関係者のコメント

レース後のコメント
1着 オメガパフューム(横山和生騎手)
「レースでは初めて乗りましたが、調教では去年乗せてもらい、この馬の背中は知っていました。レースは決めつけず、リズム良く行かせて、僕が邪魔をしないようにしようと考えていました。道中はオメガパフュームの力を信じて、焦ってはいけないと思っていましたが、その点は自分でもクリアできたのではないかと思います。最後の直線では、乗っていて楽しかったです。調教の感じでは少し華奢なのかなというイメージがありましたが、競馬ではダイナミックで、すごく乗り心地の良い馬でした。これからも頑張ってくれると思いますので、応援してほしいです」

2着 グロリアムンディ(坂井瑠星騎手)
「終始外を回る形になりましたが、リズムはすごく良くて、凌いだと思ったのですが……。勝ち馬は強かったです。将来が楽しみです」

4着 プリティーチャンス(柴山雄一騎手)
「前半は自分のリズムで進んで、あの位置からになりました。左回りだった前回よりスムーズでした。最後は間に挟まるところになりましたが、その中では先着しましたし、もうワンパンチなのですが……。」

7着 ウェスタールンド(藤岡佑介騎手)
「休み明けのせいか、前半はついていけませんでした。最後は止まりましたが、休み明けっぽい状態と聞いていましたし、これで次に走ってくれたら良いと思います」

8着 オーヴェルニュ(鮫島克駿騎手)
「右回りだと少し外に張るところがあるので、馬群の中に入って前を見ながらレースをしたいと思っていました。左に行きながらも、ラスト1ハロンでは行けるかなと思いましたが、止まりました。スムーズな競馬はできたと思います」

15着 バーデンヴァイラー(幸英明騎手)
「前に行けましたが、外から来られて気を遣っていました。モマれないようにしようと思っていましたが、厳しい競馬になりました」

(via ラジオNIKKEI

 

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