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ホーム勝負の明暗みやこステークス 2020【回顧】名手が騎乗することのメリットとは?次走への一言メモも

みやこステークス 2020【回顧】名手が騎乗することのメリットとは?次走への一言メモも

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

 

勝負の明暗 はここだった!

【回顧】みやこS 2020 における勝負の明暗

2020年11月 8日(日) 5回阪神2日 天候 : 晴  馬場状態 : 良
3歳以上・オープン・G3(別定) (国際)(指定) ダート 1800m 10頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 単勝 体重 ± 調教師
6 6 クリンチャー 牡6 57 川田将雅 1.49.9   03-04-02-02 37.3 1 3.4 490 -2 (栗)宮本博
7 7 ヒストリーメイカー 牡6 56 北村友一 1.50.4 3 05-06-06-04 37.6 4 7.9 528 +11 (栗)新谷功一
7 8 エイコーン 牡5 56 高倉稜 1.51.1 4 10-10-09-08 37.7 9 56.9 464 -2 (栗)吉田直弘
8 10 エアアルマス 牡5 58 松山弘平 1.51.2  3/4 02-02-02-01 38.7 3 3.9 498 +14 (栗)池添学
2 2 マグナレガーロ 牡5 56 浜中俊 1.51.4 1 1/4 05-05-04-04 38.6 7 18.2 484 -4 *(栗)角居勝彦
4 4 テーオーエナジー 牡5 57 古川吉洋 1.51.5  3/4 07-07-07-06 38.4 10 181.3 512 0 (栗)宮徹
3 3 ナムラカメタロー 牡4 57 石川裕紀 1.52.1 3 1/2 09-07-09-08 38.7 8 26.7 504 -8 (美)稲垣幸雄
8 9 スワーヴアラミス 牡5 57 藤岡康太 1.52.1 クビ 07-07-07-08 38.8 5 8.8 480 -10 (栗)須貝尚介
1 1 ワイドファラオ 牡4 59 福永祐一 1.53.9 大差 03-02-04-07 41.0 6 12.2 506 -1 *(栗)角居勝彦
10 5 5 ベストタッチダウン 牡4 56 武豊 1.54.4 3 01-01-01-03 41.9 2 3.6 496 0 (栗)橋口慎介

 

ダート転向後7戦目となるクリンチャーが初勝利!

過去6戦、全て掲示板を確保しながら勝てずにいただけに、関係者の喜びは大きいだろう。

心からの祝福をお伝えしたい。

それと同時に、初騎乗で初勝利に導いた鞍上・川田騎手の存在も見逃せない。

もちろん「馬の力があればこそ」だが、力のある馬を力通りに持ってくる難しさは、想像するまでもないだろう。

さすが名手!

この一言に尽きる。

 

川田騎手は何を語った?

そんな川田騎手は、レース後のインタビューでどんなことを語ったか?

以前、どこからの記事で書いたことがあると思うが、川田騎手は

かなり率直に自分の思い・手応えを語ってくれる

と私たちは考えている。誠実な騎手なのだ。

だから、川田騎手のコメントは非常に参考にしている。

 

今回は以下の通り。

「無事に結果が出て何よりです。たくさんの映像を見て、この馬の特長を生かそうというレースを選択しました。とにかく持久力にたけた馬だろうというイメージを持ちましたし、返し馬で乗ってやはり瞬発力ではないということを感じました。それでこういうレースを選択しました。道中は終始やる気を持たせながら走らせたつもりではあるのですが、とてもいい雰囲気で走ってくれました。早め早めに動かしていって他の馬が脚を無くすような競馬をしたつもりなので、離したというよりみんなが苦しくなって下がっていくので、この馬は持久力で辛抱できるというイメージでした。まずは久しぶりに勝つことができて何よりでした。このまま無事に次に向かって行ければと思います」

 

コメントはヒントの宝庫だ!

これまでのダート戦でのクリンチャーといえば!

中団~後方待機、もしくはマクリ気味に上位に進出する形が中心。

今回のように常時好位で走ることはなかった。

確かに、持久力を活かして、他馬に脚を使わせるなら、今回のような形をとるしかない。

結果的に2着馬に3馬身もの大きな差をつけたのだから、鞍上の見立て通り、この形が最も合っていたということ。

 

名手が乗った「次」に注目!

さて、気になるのはクリンチャーの今後。

重賞で3馬身差の圧勝だから、当然G1での好走も視野に入ってくる。

実際、今日だけ走れたら、十分に馬券圏内だろう。

勝ち馬だが、未来の主役に指名しておきたい。

 

ただ、問題は鞍上だ。

名手だけにお手馬の多い川田騎手。

今後もクリンチャーとのコンビが継続されるかはわからない。

だが!仮に鞍上交代の形になっても、次の騎手は安心だ。

今回、川田騎手が開花させてくれた新スタイルを継承すればよいのだから。

 

新しい可能性が生まれる

伸び悩んでいる馬に名手を騎乗させるメリットは、ただ目の前のレースの勝ち負けだけではなく

名手ならではの感性で新しい可能性を見つけてくれる

点にあると私は考える。

今回は川田騎手&クリンチャーだったが、今後も似たようなケースがあるだろう。

「名手が初騎乗する馬」

にはぜひとも注目してほしい。

 

キングスポーツ流「次走へ向けての一言メモ」

ここからは「私の独り言」だととらえていただきたい。

今後へ向けて、気がついたことをメモ帳に走り書きしているようなイメージ。

せっかくなので、それを皆様と共有してみようかと考えた。

 

勝ち馬以外で気になる馬が2頭いた。

数行程度の解説にはなるが、どこかで皆様のお役に立てる内容だと思う。

頭に入れておいてほしい。

 

2着・ヒストリーメイカー

直近3走、いずれも畑端騎手と共に重賞を走るも4着に惜敗。

そんな馬が、更に相手のレベルが上がったここで2着に入るのだから、こちらも鞍上交代(2017年の新馬戦以来の北村友騎手)の効果があったのだろうか。

調教の段階から素晴らしい仕上がり。

また、道中でも常時軽快なフットワークを見せていたように、力があることは間違いないが、やはり

「気持ちよく走らせる」

という部分を引き出したのは、近年、大一番で結果を残している鞍上の腕があってこそ。

鞍上も語るようにギアチェンジの上手な馬ではないため、なかなか大一番での勝ち負けは難しそうだが、それでもG3あたりなら、この先いくつ勝ってもおかしくなさそうだ!

 

4着・エアアルマス

今年1月の重賞【東海S】を制しているように、能力ならここでは一番。

とはいえ今回はその1月以来。仕上がり途上に見えたし。斤量も58キロ。

惨敗もあるかと思いきや、4着に粘るのだから、さすがとしか言いようがない。

前走まで、ダート戦では5戦4勝!

まだまだ底知れない。

前走から、今回のように積極的に前にいく形をとっているが、クリンチャーとは違い、元々は中団~後方から速い上がりを使って勝利した経験を持つ馬。

大一番で目標にされると辛いし、個人的には再び差す形にチャレンジしてほしい。

恐らく、大仕事をするのではないだろうか。

 

レースを見逃した方はコチラから

【みやこS 2020】のレース後の関係者のコメント

1着 クリンチャー(川田将雅騎手)
「無事に結果が出て何よりです。たくさんの映像を見て、この馬の特長を生かそうというレースを選択しました。とにかく持久力にたけた馬だろうというイメージを持ちましたし、返し馬で乗ってやはり瞬発力ではないということを感じました。それでこういうレースを選択しました。道中は終始やる気を持たせながら走らせたつもりではあるのですが、とてもいい雰囲気で走ってくれました。早め早めに動かしていって他の馬が脚を無くすような競馬をしたつもりなので、離したというよりみんなが苦しくなって下がっていくので、この馬は持久力で辛抱できるというイメージでした。まずは久しぶりに勝つことができて何よりでした。このまま無事に次に向かって行ければと思います」

2着 ヒストリーメイカー(北村友一騎手)
「調教の感じから、体調は良さそうだと思っていました。競馬の形も上手く行きましたし、4コーナーの手応えも良かったのですが、勝ち馬には離されてしまいました。そのあたりギアチェンジがもう少し上手くなればと思います」

3着 エイコーン(高倉稜騎手)
「もう少しついて行きたかったのですが、ついて行けず、しっかり走れるところで走りました。力はありますし、具合も上向いていますから展開ひとつだと思います」

4着 エアアルマス(松山弘平騎手)
「勝ち馬に早めに来られましたが、最後までよく頑張っています。この馬も良くなっています」

6着 テーオーエナジー(古川吉洋騎手)
「砂を被っても我慢してくれましたし、具合も戻ってきています」

7着 ナムラカメタロー(石川裕紀人騎手)
「スタートで少し後手を踏んで、位置取りが後ろになりました。そこでリズムを崩してしまったのだと思います」

8着 スワーヴアラミス(藤岡康太騎手)
「スタートは出てくれているのですが、二の脚がこの馬らしくない進みで、終始促しながらになって、最後まで反応のないままでした」

9着 ワイドファラオ(福永祐一騎手)
「返し馬から、前の硬さが目立ちましたし、いい時と比べると走りっぷりが今一つで、本来の走りではありませんでした」

10着 ベストタッチダウン(武豊騎手)
「楽なペースで前半入れましたし、良いかなと思いましたが3コーナー過ぎから手応えがなくなってしまいました。初めて乗ったのでよくわかりませんね」

(via ラジオNIKKEI 

 

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