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ホーム勝負の明暗中山金杯 2021【回顧】ヒシイグアスの今後は?次走への一言メモも

中山金杯 2021【回顧】ヒシイグアスの今後は?次走への一言メモも

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

 

勝負の明暗 はここだった!

【回顧】中山金杯 2021 における勝負の明暗

2021年 1月 5日(火) 1回中山1日 天候 : 曇  馬場状態 : 良
【11R】 第70回日刊スポーツ賞中山金杯
4歳以上・オープン・G3(ハンデ) (国際)(特指) 芝 2000m 17頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 単勝 体重 ± 調教師
5 9 ヒシイグアス 牡5 54 松山弘平 2.00.9   05-08-05-06 34.5 1 3.1 496 +2 (美)堀宣行
2 3 ココロノトウダイ 牡4 53 丸山元気 2.00.9 クビ 08-05-08-06 34.4 5 11.4 528 +10 (美)手塚貴久
8 16 ウインイクシード 牡7 56 戸崎圭太 2.01.2 1 3/4 02-02-02-02 35.2 11 30.7 498 0 (美)鈴木伸尋
6 12 ロザムール 牝5 52 北村宏司 2.01.4 1 01-01-01-01 35.5 14 56.3 502 +8 (美)上原博之
5 10 アールスター 牡6 56 長岡禎仁 2.01.4 13-13-13-13 34.4 13 34.2 508 +4 (栗)杉山晴紀
1 2 テリトーリアル 牡7 56.5 石川裕紀 2.01.4 クビ 03-02-03-03 35.2 3 9.5 476 0 (栗)西浦勝一
7 13 シークレットラン 牡5 54 横山武史 2.01.6 1 1/2 14-13-13-13 34.7 7 16.0 504 +4 (美)田村康仁
1 1 ロードクエスト 牡8 56 西村淳也 2.01.7 クビ 16-16-13-09 34.7 17 134.0 466 +4 (美)小島茂之
4 7 マウントゴールド 牡8 56 内田博幸 2.01.7 ハナ 14-13-16-13 34.6 15 116.7 464 -2 (栗)池江泰寿
10 8 17 バイオスパーク 牡6 57 池添謙一 2.01.8 クビ 05-07-05-03 35.5 9 20.5 478 +6 (栗)浜田多実
11 3 6 カデナ 牡7 58 三浦皇成 2.01.8 17-17-17-13 34.6 6 13.5 480 +2 (栗)中竹和也
11 7 14 ヴァンケドミンゴ 牡5 56 藤岡康太 2.01.8 同着 03-04-03-03 35.7 4 10.9 472 +4 (栗)藤岡健一
13 3 5 ショウナンバルディ 牡5 54 津村明秀 2.01.9  1/2 10-10-09-09 35.3 8 20.4 444 -2 (栗)松下武士
14 6 11 ディープボンド 牡4 56 和田竜二 2.02.0  1/2 10-10-09-12 35.4 2 4.3 492 +8 (栗)大久保龍
15 4 8 リュヌルージュ 牝6 52 中井裕二 2.02.1  1/2 05-05-05-06 35.8 12 30.8 468 -10 (栗)斉藤崇史
16 B2 4 マイネルサーパス 牡5 56.5 丹内祐次 2.02.3 1 1/2 12-10-12-09 35.5 16 119.4 484 +2 (美)高木登
17 8 15 ダーリントンホール 牡4 55 M.デム 2.03.6 8 08-08-09-13 37.0 10 21.1 536 +16 (美)木村哲也

 

今週の【中山金杯】&【金杯金杯】より、2021年の「レース回顧」がスタート!

昨年に引き続き、多くの皆様にお読みいただけるように、また競馬を楽しむ上でのヒントをご提供できるように、質の良い記事を心がけたい。

 

さて、既に皆様もご存知の通り、新型コロナ感染対策により、1月9日(土)~1月11日(月)の中山競馬(3日間開催)が、無観客で開催されることになった。

3日目となる11日には重賞【フェアリーS】が行われる。

せっかくの未来のスター候補の晴れ舞台が、少々寂しいものとなるのは残念だ。

 

それでも昨年、まるで競馬の神様が私たちを元気づけてくれるかのように、数々の激闘が繰り広げられたが、それは今年も同じだろう。

競馬には夢、希望、感動、そして活力がある!

競走馬たちの熱い走りを堪能しつつ、馬券も勝とうじゃないか!

 

スター候補が誕生!

前置きが長くなったが、ここからは本題へ。

まるで1年の幕開けを祝うかのように!【中山金杯】では新たなスター候補が誕生した。

1番人気に応えた5歳馬ヒシイグアスだ!

 

まずは重賞初勝利おめでとう!

5歳馬ながら、なかなか順調に使って来られなかったこともあり、今回がデビュー10戦目。

ここまでの道のりが険しかっただけに、陣営の喜びも大きいはずだ。

 

今後をどうみる?

さて、当然気になるのは「今後」だ。

重賞を制したとはいえ、ハンデは軽量の54キロだった。

その点から「今回は素晴らしかったが、定量の重賞で戦うようになったらどうだろう?」という声も出てくるに違いない。

ということで、ここで私の個人的な見解を申し上げよう。

G1はわからないがG2、G3なら定量戦でも十分やれる

 

では、どうしてこういった結論に至ったか、私が考える2つのポイントをご紹介しよう。

1.鞍上の指示に忠実

今回のレースを見ていて感じたのは、鞍上・松山騎手のポジショニングの良さ。

はたから見ていて「ここに行けたら良いだろうな」という場所をことごとく押さえていた。

さすがは3冠ジョッキー!

また【有馬記念】でも伏兵サラキアを2着に導くだけのことはある。

▼参考⇒有馬記念 2020 回顧▼

 

だが、その素晴らしい手綱さばきも、したがってくれるパートナーの存在があってこそ。

松山騎手と共に、ヒシイグアスの抜群の競馬センスも光った。

 

個人的な見解にはなるが、G1で勝ち負けするような一部の特別な馬を除けば、トップホースたちには「走力」の差はさほどないような気がする。

大事なのは

「本来備えている能力を「100」出せるのか「70~80」しか出せないのか」

という部分ではないだろうか。

鞍上の指示に素直にしたがって動けるセンスがあれば、余計なスタミナロスもない。つまり力を出し切れるということ。

この点が、大舞台で活きるとみる。

 

2.今回のレースは見た目以上にきつかった

レース後、松山騎手は次のように語っていた。

道中は結構プレッシャーがきつい形でした

本当にその通りだと思う。

ライバル勢からすれば1番人気馬、また鞍上も乗れている松山騎手ともなれば当然マークすべき存在。

とはいえ、それでも決して簡単なレースには見えなかった。

ヒシイグアスは、それを乗り越えて勝利を収めているのだ!

確かに斤量は軽かったが、今回のメンバーの中では1枚、いや2枚は上のレベルの馬かもしれない。

 

将来的には大阪杯あたりが

さて、これほどの馬だけに、すぐに通用するかは別にして、将来的にはG1挑戦という話も出てくるだろう。

個人的には、阪神芝2000Mで行われる【大阪杯】は合いそうな気がする。

今回と比較的近い舞台設定。ごちゃごちゃしそうなところも、この馬のセンスでカバー!

ただ、レースが4月だけに、今年はまだ厳しいか。

もしも来年も現役ホースでいてくれるなら!

ぜひ挑戦したいし、その際は高く評価するつもりだ。

勝ち馬だが、期待を込めて「未来の主役」に指名したい。

 

今後に注目だ。

 

キングスポーツ流「次走へ向けての一言メモ」

ここからは「私の独り言」だととらえていただきたい。

今後へ向けて、気がついたことをメモ帳に走り書きしているようなイメージ。

せっかくなので、それを皆様と共有してみようかと考えた。

 

勝ち馬の魅力が抜けている印象はあるが、他に1頭気になる馬がいたのでご紹介してみたい。

数行程度の解説にはなるが、どこかで皆様のお役に立てる内容だと思う。

 

6着テリトーリアル

現在7歳のベテランホースだが

衰え知らず

といった言葉がぴったりではないだろうか。

今回のレースも、着順はともかく内容は良かった。

レース後、石川騎手は次のように離している。

「スローペースになるのは嫌でした。出来ればハナに行きたかったです。頑張っていますが、切れ味勝負になると分が悪いです。今日はこの馬に向かない展開になりました」

まさにその通りだと思う。それだけに、ゴール前では何頭の馬に差されてしまうのだろうという目で見ていたが、6着にまとめた。それも勝ち馬からは0.5秒差。

これこそが、底力の証明だ。

展開に左右される面があるだけに、相手関係(どういったペースになるか)という点が重要ではあるが、条件次第ではG3なら十分に勝ち負けになる!

ぜひ、頭に入れておいてほしい。

 

【中山金杯 2021】のレース後の関係者のコメント

1着 ヒシイグアス(松山弘平騎手)
「人気に応えて結果を出すことができて嬉しいですし、関係者の方々に感謝したいです。スタートもしっかり出ましたし、ポジションも思ったところが取れましたが、道中は結構プレッシャーがきつい形でした。それでもよく我慢してくれました。脚は溜まっていましたし、直線で外へ持ち出してからもしっかり伸びてくれました。着差以上に強い競馬だったと思います。強い馬ですし、さらに上を目指して頑張って欲しいですね。自分自身、2年連続で金杯を勝って今年も幸先のいいスタートが切れましたが、まだまだ勝ち切れないレースもありますし、しっかりいいレースができるように頑張っていきたいと思います」

2着 ココロノトウダイ(丸山元気騎手)
「溜める競馬を教えているところですが、どうしても最初右に張って噛んでしまうところがあります。その点が解消されたら良いと思います。こういう状況ながらよく頑張ってくれました。惜しかったです」

(手塚貴久調教師)
「前半も少し噛むところがあり、それがなければもっと上手に走れると思いますが、斤量も軽く上手く立ち回っていたと思います。もうひと押しでした。右回りの平坦コースが良いと思っています」

6着 テリトーリアル(石川裕紀人騎手)
「スローペースになるのは嫌でした。出来ればハナに行きたかったです。頑張っていますが、切れ味勝負になると分が悪いです。今日はこの馬に向かない展開になりました」

10着 バイオスパーク(池添謙一騎手)
「スタートは普通に出て、ポジションを取って進めましたが、大外枠で内に入り切れず、ペースが落ち着いて4コーナーでは手が動いて反応がなかったです。斤量が2キロ増えて直線の坂もこたえたようです」

11着 ヴァンケドミンゴ(藤岡康太騎手)
「スタートが良く、楽なリズムで競馬ができました。馬のリズムで先団の位置が取れましたが、勝負所で苦しくなり、最後は反応がなかったです。もう少し溜める形の方が良かったのかもしれません」

14着 ディープボンド(和田竜二騎手)
「スタートは良かったのですが、後ろからどんどん来られて位置取りが悪くなり自分の競馬ができませんでした」

(via ラジオNIKKEI 

 

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