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ホーム勝負の明暗中山金杯 2022【回顧】レッドガランの勝利の背景には「競馬の基本」がある!

中山金杯 2022【回顧】レッドガランの勝利の背景には「競馬の基本」がある!

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

 

勝負の明暗 はここだった!

【回顧】中山金杯 2022 における勝負の明暗

2022年 1月 5日(水) 1回中山1日 天候 : 晴  馬場状態 : 良
【11R】 第71回日刊スポーツ賞中山金杯
4歳以上・オープン・G3(ハンデ) (国際)(特指) 芝 2000m 17頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 単勝 体重 ± 調教師
4 8 レッドガラン 牡7 56 斎藤新 2.00.1   05-05-06-06 35.2 4 15.9 520 -6 (栗)安田隆行
8 17 スカーフェイス 牡6 54 石橋脩 2.00.5 2 1/2 10-09-08-09 35.5 7 19.3 464 +2 (栗)橋田満
2 4 ヒートオンビート 牡5 56 横山武史 2.00.5 クビ 08-08-08-09 35.5 1 2.8 480 0 (栗)友道康夫
1 2 タガノディアマンテ 牡6 56 津村明秀 2.00.5 ハナ 12-12-11-11 35.2 9 30.8 480 +4 (栗)鮫島一歩
4 7 トーセンスーリヤ 牡7 57.5 横山和生 2.00.5 ハナ 02-03-04-04 35.9 2 4.0 490 +2 (美)小野次郎
8 16 ウインイクシード 牡8 56 松岡正海 2.00.6 クビ 07-06-06-06 35.7 8 19.8 500 +6 (美)鈴木伸尋
6 11 シャムロックヒル 牝5 52 団野大成 2.00.6 クビ 01-01-01-01 36.4 6 16.5 506 +4 (栗)佐々木晶
B8 15 アールスター 牡7 56 長岡禎仁 2.00.6 クビ 15-14-15-13 34.9 12 69.4 514 +2 (栗)杉山晴紀
B6 12 サトノクロニクル 牡8 56 内田博幸 2.00.8 1 1/4 10-09-11-11 35.5 17 173.0 474 -4 (栗)池江泰寿
10 B7 14 ジェットモーション セ6 54 田辺裕信 2.00.9  1/2 14-12-02-02 36.6 14 84.9 530 -4 (栗)藤岡健一
11 7 13 アトミックフォース 牡6 55 戸崎圭太 2.00.9 ハナ 04-03-04-05 36.3 10 54.8 498 +18 (美)武藤善則
12 B3 5 アドマイヤアルバ セ7 53 吉田豊 2.01.1 1 1/4 16-16-17-17 35.1 16 138.8 476 +4 (美)柄崎孝
13 3 6 ヴィクティファルス 牡4 56 池添謙一 2.01.3 1 1/4 05-06-08-06 36.3 3 4.2 482 +8 (栗)池添学
14 1 1 オウケンムーン 牡7 56 菅原明良 2.01.3 ハナ 17-16-14-13 35.8 13 70.8 454 +8 (美)国枝栄
15 B5 10 ブレステイキング 牡7 54 丸山元気 2.01.4 クビ 12-14-15-13 35.7 15 126.8 502 +6 (美)堀宣行
16 5 9 ロザムール 牝6 53 北村宏司 2.01.5  3/4 02-02-02-02 37.2 5 16.1 492 -2 (美)上原博之
17 2 3 コスモカレンドゥラ 牡6 54 柴田大知 2.01.6  3/4 08-09-11-13 36.2 11 67.6 478 +4 (美)田中博康

 

おめでとう!レッドガラン

今回ご紹介する【中山金杯】の回顧、そして同日に行われた【京都金杯】の回顧が、2022年の「回顧コラム第1弾」になる。

今年も、少しでも皆様のお役に立つような内容を記していけたらと考えている。

引き続きのお付き合いをお願いしたい。

さて【中山金杯】を制したのは、安田隆行厩舎の7歳馬レッドガランだった。

レース前の段階から、コラムやYouTubeにおいて公開していた「イチオシ☆穴馬」でもあっただけに、お役立て下さった方もいるかもしれない。

まずは、激走してくれたレッドガランへの感謝、そして関係者の方々への感謝を申し上げておきたい。

おめでとう!そしてありがとう!

参考⇒レッドガランの激走を断言したコラム&YouTube

 

どうしてレッドガランを指名した?

レッドガランは、単勝4番人気だったが、配当面では15.9倍ついていたように、伏兵の扱いだったことは間違いない。

では、どうして私たちはレッドガランを指名できたのか?

詳しい解説の前に、まずは実際に有料会員様などに公開した解説文を転載してみたい。

激走必至 ➡8番レッドガラン(斎藤新・安田隆)

むしろ中山2000Mで

レッドガランの名前を目の当たりにされた方の中には「力があるのは知っている。ただ、マイラーのイメージがあるけど、、、?」と思われた方は少なくないと思う。

確かに、ハイレベルなメンバーが揃っていた前走のオープン特別【リゲルステークス】の3着など、実績は十分。一方で、その【リゲルステークス】など、昨年出走した6レースのうち5レースはマイル戦だったのだ。さらに「金杯」に限っていえば、昨年は中山ではなく【京都金杯】に出走している。しかも、結果は6着だったが、勝ち馬から0.4秒差だから決して悪くはない。

その【京都金杯】には除外で出走できなかったとはいえ、本当に「マイラー」なら、無理に中山には出走させなかったはず。

それでも出走を決めた背景には、実は
「中京マイルよりも中山2000Mのほうが競馬がしやすい」
という安田隆行調教師の確固たる思いがある!
改めて申し上げるまでもないだろうが、安田隆行師は単なる調教師ではない。昨年もG1【高松宮記念】をダノンスマッシュで制するなど、重賞通算49勝の名将!
それだけに、思いを素直に信じるべきだと判断した。

そして、そんな名将に応えるかのように、レッドガランもここにきて大幅に状態を上げている!
実質的な最終追い切りとなった31日の栗東CWでは、ダイアトニックとの併せ馬を敢行し、80秒8⇒11秒4で走破。もちろん時計も速いが、それ以上に、レース直前に負荷のかかる「一杯」で追えたことこそが、体調の良さの何よりの証明と言えるのではないだろうか。
明けて7歳になったベテランホースだが、むしろ今が一番の充実期かもしれない。

力のある馬が適性の高い舞台に臨み、尚且つ仕上がりも良好となれば、期待せずにはいられない。

鞍上の斎藤新騎手も、昨年は過去ワーストの34勝。
黄金世代と言われる今年4年目の騎手だが、同期の面々が大活躍しているだけに、燃える部分も大きいだろう。今年最初の重賞で結果を出すことで、黄金世代の中でも、一際光を放つ存在になってほしい!期待している。

この解説をお読みになって、恐らく多くの方は

「あれっ、意外に単純な理由で指名しているんだな、、、」

と思われたのではないだろうか。

 

ここには競馬予想の基本がある

まさにその通り。主に重視したのは2点

1⇒関係者のコメント
2⇒調教面での高評価

確かに、本当に単純だが、、、それだけで済ませてはいけない。

勘の良い方なら既にお気づきかもしれないが、実はこの2点、過去のレース回顧のコラムなどにおいて、私たちキングスポーツが、繰り返し「予想の際には特に大切にしてほしい」とお伝えしてきたポイントだ。

わかりやすくいえば、私たちにとっての「予想の際の基本」

伏兵を指名しただけに「何か特殊な考え方があったのでは?」と思われた方もいるだろう。

だが、そうではない。あくまでも基本に忠実に勝負に挑んだだけ。

その先に、レッドガランの好走はあったのだ。

 

変わるものもあれば、変わらないものもある

昨今の日本競馬界は

「過去の常識が通用しない時代に入った」

とも言われる。

一例を挙げれば「3歳馬のローテーション」だろうか。

春のクラシックに臨む馬といえば、以前は2月か3月の前哨戦を一度使ってから臨むのが当たり前だった。だが、コントレイルやソダシなど、前年暮れの2歳G1を勝った後、直行でクラシックへ参戦、そして結果を出すというパターンも増えてきた。

2歳G1からの直行組がクラシックを勝てるのが現代の競馬

今名前が挙がったソダシに関していえば「白毛馬の活躍」も、過去の常識では考えられなかった部分かもしれない。

当然、私たちの競馬に対するスタンスも、アップグレードが必要。

だが、競馬に限った話ではないかもしれないが

「変わるものがあれば、変わらないものもある」

恐らく、上で挙げた2つの「競馬予想の基本」は、この先も極めて重要な要素であり続けると思う。

皆様には、引き続き大事にしてほしい。

 

1月競馬の穴予想のポイント

ここで皆様に、1月競馬などの「厳寒期」における「穴予想のポイント」を一つ伝授させてほしい。

ご存知の通り、レッドガランは7歳馬。

一方【京都金杯】におけるキングスポーツの穴馬は8歳馬の☆ダイワキャグニー(11番人気ながら2着)

両者に共通するのは「高齢馬」だということ。

そう、厳寒期における穴予想のポイントは「高齢馬を狙え!」なのだ。

厳寒期は、競走馬にとっても体調の維持が容易ではないといわれる。特に経験の浅い若い馬にはその傾向がある。

仕上がりが良かったダイワキャグニー

それに対して、ベテランは、豊富な経験による「慣れ」もあるのか、仕上げやすく、また体調が変動しにくいようだ。

レッドガランもダイワキャグニーも、まさにその傾向通りで、素晴らしい仕上がり。だから迷うことなく指名ができた。

今回の【中山金杯】や【京都金杯】は高齢馬の出走が多く、このポイントも決定的な効果を発揮したとまでは言えないが、1月競馬はまだ続く。

ぜひ、予想の際には各馬の年齢に注意してほしい!

 

最後に、レッドガランの今後

マイラーだと言われてきたが、今回2000Mの重賞を制覇したレッドガラン。

今後のローテーションはどうなるだろうか?

実はレース後、鞍上の斎藤新騎手がこんなことを言っていた。

本当に一番良いのはワンターンの1800メートルだと思いますが、今日もこれだけの競馬が出来ましたし、明けて7歳になってようやく馬も充実してきたのではと思います

今回で4戦連続でのコンビを組む鞍上がそういうのだから、適性に関してはその通りなのだろう。

だが、違う見方をすれば

ベスト以外の条件の重賞で、2着馬に2馬身半差の完勝

という結果が残せるのは、それだけ能力が充実してきたことの証に違いない。

だから、個人的にはもう一度、2000Mでの戦いが見てみたい。例えばG1【大阪杯】でも、相手次第では3着争いなら可能のようにも思えるが、、、皆様はどうお考えだろうか。

期待も込めて、7歳馬ながら未来の主役に指名しておきたい!

 

【中山金杯 2022】のレース後の関係者のコメント

レース後のコメント
1着 レッドガラン(斎藤新騎手)
「ずっと乗せていただいて、調教からも乗せていただいて、最近の競馬の中で一番具合が良いのは分かっていました。厩舎のスタッフの方や先生からも、勝つ気で乗ってこいと声をかけていただいて、仕上げてくれた安田厩舎のスタッフの皆様に感謝したいです。スタートも良くて折り合いも癖がなくて、それで最後もしっかり脚を使える、賢くて素直な馬です。距離は乗った感じではマイルより2000メートルの方が良いと思っていました。Cコース替わりでしたし、強気に位置を取りにいきましたが、折り合いはつきましたし、心配していませんでした。大きな馬ですし、本当に一番良いのはワンターンの1800メートルだと思いますが、今日もこれだけの競馬が出来ましたし、明けて7歳になってようやく馬も充実してきたのではと思います」

2着 スカーフェイス(石橋脩騎手)
「スタッフが言うように、馬の雰囲気も良かったです。外枠で、外を周るというのも割り切って、リズム良く運びました。坂を登ってからも、もうひと伸びして、すごくタフな馬です。操縦性も良い馬だと思います」

3着 ヒートオンビート(横山武史騎手)
「最後も伸びたというより、止まった馬を交わした感じです。もうすこし伸びてほしかったです」

4着 タガノディアマンテ(津村明秀騎手)
「久々を感じさせないレースでした。2000メートルでペースが遅いなか、あの位置から最後もよく伸びてくれました。次は楽しみです」

5着 トーセンスーリヤ(横山和生騎手)
「内容としてはパーフェクトでした。ロスなく走って、追い出しもワンテンポ遅らせて伸びてくれましたが、最後は57.5キロが響いていたのかもしれません。それでも大きくは崩れていませんからね」

6着 ウインイクシード(松岡正海騎手)
「勝ち馬は抜けていましたが、他の馬とは内と外の差ですね。真ん中よりも内の枠なら、2着以上はあったと思います」

7着 シャムロックヒル(団野大成騎手)
「52キロでテンのスピード乗りは良かったです。エリザベス女王杯の時より楽に行くことが出来ました。ただ3コーナーでペースアップして流れが変わり、少しリズムが悪くなってしまいました」

(via ラジオNIKKEI 

 

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