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ホーム勝負の明暗鳴尾記念 2021【回顧】勝ち馬は本物?フロック?次走への一言メモも!

鳴尾記念 2021【回顧】勝ち馬は本物?フロック?次走への一言メモも!

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

 

勝負の明暗 はここだった!

【回顧】鳴尾記念 2021 における勝負の明暗

2021年 6月 5日(土) 4回中京1日 天候 : 曇  馬場状態 : 良
【11R】 第74回鳴尾記念
3歳以上・オープン・G3(別定) (国際)(特指) 芝 2000m 13頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 単勝 体重 ± 調教師
3 3 ユニコーンライオン 牡5 56 坂井瑠星 2.00.7 01-01-01-01 34.1 8 20.6 528 -4 (栗)矢作芳人
6 8 ショウナンバルディ 牡5 56 池添謙一 2.01.3 3 1/2 02-02-02-02 34.4 9 24.1 448 +4 (栗)松下武士
1 1 ブラストワンピース 牡6 57 岩田康誠 2.01.4  3/4 08-09-09-08 34.0 5 8.1 548 +2 (美)大竹正博
4 4 ペルシアンナイト 牡7 57 幸英明 2.01.6 1 08-08-09-08 34.2 7 11.3 492 -6 *(栗)池江泰寿
4 5 ワイプティアーズ 牡6 56 松若風馬 2.01.6 ハナ 04-04-04-03 34.5 12 162.6 532 -4 (栗)加用正
8 13 サンレイポケット 牡6 56 鮫島克駿 2.01.7  1/2 08-09-04-08 34.3 1 3.7 472 0 (栗)高橋義忠
B5 7 サトノソルタス 牡6 56 川田将雅 2.01.7 クビ 04-04-07-06 34.4 3 5.3 494 -12 (美)堀宣行
7 11 クラージュゲリエ 牡5 56 松山弘平 2.01.7 同着 02-02-02-03 34.6 4 7.5 506 +8 *(栗)池江泰寿
5 6 ブラヴァス 牡5 56 武豊 2.01.7 ハナ 04-04-07-05 34.5 6 9.1 492 +4 (栗)友道康夫
10 2 2 アフリカンゴールド セ6 56 藤岡康太 2.01.9  3/4 12-12-13-13 34.2 11 88.0 474 +4 (栗)西園正都
11 6 9 ヒンドゥタイムズ 牡5 56 福永祐一 2.02.0  3/4 11-11-09-11 34.5 2 4.6 474 -4 (栗)斉藤崇史
12 7 10 ペプチドオーキッド 牡6 56 富田暁 2.02.6 3 1/2 12-13-09-12 35.0 10 50.4 486 -8 (栗)武英智
13 8 12 アメリカズカップ 牡7 56 西村淳也 2.03.2 3 1/2 04-04-04-06 35.9 13 256.7 454 +4 (栗)音無秀孝

 

上半期を締め括るグランプリレース【宝塚記念】が3週後に迫っている。

残念ながら、昨年の3冠馬コントレイルは、体調が整わないこともあって出走を回避することになった。

それでも、今や世界レベルの名馬となりつつあるクロノジェネシス!

さらにコントレイルらを【大阪杯】であっさり退けたレイパパレ!

彼女たち2頭を中心に楽しみなメンバーが揃ったし、熱い戦いが見られるに違いない。

私たちも「穴のキングスポーツ」らしく、上半期の締め括りに相応しい夢馬券を狙って豪快に攻めるつもりだ。

ぜひ、楽しみになさっていてほしい。

参考⇒レイパパレが勝った大阪杯2021の回顧

 

そんな【宝塚記念】へ向けての「最後のステップレース」が【鳴尾記念】だ。

 

新星は登場したのか?

今年の【鳴尾記念】は、G1馬ブラストワンピースらを中心に、例年以上に豪華メンバーが集結!

本番でのコントレイルの出走が無くなった分、恐らく各陣営が

「ここで好走したら本番でも面白い」

という色気を持ってのレースとなったのではないだろうか。

レース前のコメントから、意気込みを感じさせてくれる陣営は非常に多かった。

だが、終わってみれば、優勝したのは8番人気の伏兵ユニコーンライオン!

対古馬の重賞が初挑戦となる伏兵が逃げ切りを決めた。優勝おめでとう!

 

展開が前の馬に向いたことは確かだが

レースの流れは、完全に前有利だった。

前半の1000Mが62秒9の対して、後半の1000Mは57秒8。

極めてスローの流れであり、5秒以上も後半の方が速い時計だった。

ユニコーンライオンや、2着のショウナンバルディなど、前にいった馬がかなり楽に走れたことは間違いないし、対照的に後続で運んでいた馬には厳しすぎた。

それだけに、ひょっとしたら

ユニコーンライオンの勝利はフロックではないか?

と思われる方もいるだろう。そのあたりについて、私なりの見解を申し上げたい。

 

流れが向いたことは確かだが

流れは向いたが

ハッキリ言って恵まれたレースであったことは間違いない。

もう少し後続の馬がユニコーンライオンを突く展開だったら、違う結果だった可能性も考えられなくはない。

ただ、結果どうこうとは別に

ここにきてかなり力を伸ばしていることは間違いない!

というのも、直線での末脚の伸びは、楽に運べていたにしても力強かった。

重賞を勝つに相応しい馬のそれだったと私の目には映った。

上がり3ハロンのタイムは3着ブラストワンピースに続いてメンバー中で2番目だったし、後続を寄せ付けそうな雰囲気が全くなかった。

 

鞍上のコメントが力強い

そういえば、レース後、鞍上の坂井瑠星騎手は次のような話をしていた。

「状態がとても良かったので、この状態でどれだけやれるか、楽しみでした」

ユニコーンライオンは自厩舎(矢作厩舎)の馬で、これまでに実戦でも何度もコンビを組んでいる。

それだけに、ジョッキーの中では、彼以上にユニコーンライオンを手の内に入れている人間はいないはず。

そんな彼が

「楽しみだった」

とまで言えるほどの状態(当然力もつけている)だったのだ。

だからこそ、繰り返すようだが、恵まれたとしても、かなり力をつけていることは間違いない。

 

次走は未定だが

さて、次走に関しては、現段階では未定のようだ。

個人的には【宝塚記念】において

「出走できなかったコントレイルの分まで、同じ矢作厩舎のユニコーンライオンが激走」

などというシーンを勝手にイメージしているのだが、さすがにそれはドラマチックすぎるか?笑

宝塚に出走できないコントレイルの分まで

それでも、時期的に予想されるタフな馬場も決して不得手ではないだけに、本番出走なら3着争いまでなら可能性はありそうだが、どうだろう。

さて、これで矢作厩舎は重賞通算50勝目!

最近の競馬を見ていると、レースの格や条件にかかわらず、矢作厩舎の馬は本当にキッチリと走ってくるなと感じる。

仕上げの質の高さは、矢作厩舎とダービーを制した藤原英厩舎は双璧だろう。

コントレイルは残念だが、引き続き私たち競馬ファンを楽しませてほしい!

もちろん、ユニコーンライオンは未来の主役に指名!

 

キングスポーツ流「次走へ向けての一言メモ」

ここからは「私の独り言」だととらえていただきたい。

今後へ向けて、気がついたことをメモ帳に走り書きしているようなイメージ。

せっかくなので、それを皆様と共有してみようかと考えた。

ここまでユニコーンライオンの話になったが、6着サンレイポケットももったない競馬だった。

チェックしておく必要があるだろう。

 

6着サンレイポケット

レース後の鮫島駿騎手のコメントが全てではないだろうか。

「人気に応えることができず申し訳なかったです。超スローな展開で、早めに動いていきたかったのですが、動いていけば目標にされるので、動くに動けませんでした。展開が向きませんでした」

まさにその通りだと思う。

決して鞍上を攻める訳ではないが、、、

それでも、やはり今回の敗因は鞍上の判断の部分が大きかったように思う。

サンレイポケット自身に関して言えば、調教の段階でも、またレース中に時折見せる鋭い動きも、ここでは一枚上だったのではないか。

鞍上自身、それがわかっているからこそ「申し訳なかった」というコメントとなったに違いない。

鮫島駿騎手は、素晴らしい魅力を持った若いジョッキー。

今回のような「重賞において、マークされる人気馬に乗る」という経験が増えていけば、必ず乗り越えていける壁だろう。

人馬共に、引き続き注目したい。

 

【鳴尾記念 2021】のレース後の関係者のコメント

1着 ユニコーンライオン(坂井瑠星騎手)
「状態がとても良かったので、この状態でどれだけやれるか、楽しみでした。結果を出せて嬉しいです。(ハナに立つことについて)”他に行く馬がいれば行ってもらって、その後ろでも”と考えていました。ゲートも速かったですし、特に主張してくる馬もいなかったので、ハナに立つ形になりました。瞬発力勝負だと分が悪いので、3,4コーナー早めから動かしていって、直線もしっかり反応してくれていたので、あとは後続が来ないように思っていました。(所属である矢作厩舎の重賞50勝目ということで)勝てて良かったです。あとはオーナーにもお世話になっていたので少しは恩返しができたかなと思います」

2着 ショウナンバルディ(池添謙一騎手)
「折り合いに気をつけて進めていきました。我慢は利いていたと思います。まさか逃げ切られるとは思わなかったので、一瞬追い出しを待ちました。その分もあって離されてしまいました」

3着 ブラストワンピース(大竹正博調教師)
「スローだったのでどうかと思っていましたが、枠を利して対応してくれました。惨敗が続いていたので、きっかけはできたと思います。この後は馬と相談して決めることになると思います」

4着 ペルシアンナイト(幸英明騎手)
「最後は伸びてくれましたが……。ペースが落ち着いたかなと思います」

6着 サンレイポケット(鮫島克駿騎手)
「人気に応えることができず申し訳なかったです。超スローな展開で、早めに動いていきたかったのですが、動いていけば目標にされるので、動くに動けませんでした。展開が向きませんでした」

7着同着 サトノソルタス(川田将雅騎手)
「スローな流れの中、辛抱してくれました。直線も動いていますが、あまりにも上がりが速くなりすぎました」

9着 ブラヴァス(武豊騎手)
「馬の雰囲気は良かったです。力のいる馬場で伸び切れませんでした」

11着 ヒンドゥタイムズ(福永祐一騎手)
「返し馬でも元気がなく、追ってからもいつもの伸びがありませんでした。暑い時期はこたえるタイプで、最終追い切りで判断できず、かわいそうなことをしました」

(via ラジオNIKKEI 

 

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