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ホーム勝負の明暗【先週の重賞回顧】オークス 2023 など ⇒勝ち馬の強さは当然として「覚えておきたい2つのこと」&「次に買いたい未来の主役」をご紹介

【先週の重賞回顧】オークス 2023 など ⇒勝ち馬の強さは当然として「覚えておきたい2つのこと」&「次に買いたい未来の主役」をご紹介

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

オークス 2023 の回顧&未来の主役

2023年 5月21日(日) 2回東京10日 天候 : 晴  馬場状態 : 良
【11R】 第84回優駿牝馬
3歳・オープン・G1(定量) (牝)(国際)(指定) 芝 2400m 18頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 調教師
3 5 リバティアイランド 牝3 55 川田将雅 2.23.1   06-06-06-06 34.0 1 (栗)中内田充
6 12 ハーパー 牝3 55 ルメール 2.24.1 6 08-08-08-08 34.8 2 (栗)友道康夫
7 13 ドゥーラ 牝3 55 斎藤新 2.24.1 クビ 14-13-14-14 34.1 15 (栗)高橋康之
1 1 ラヴェル 牝3 55 坂井瑠星 2.24.2  3/4 03-03-03-03 35.9 10 (栗)矢作芳人
8 17 シンリョクカ 牝3 55 吉田豊 2.24.4  3/4 08-08-08-08 35.1 7 (美)竹内正洋
4 7 ヒップホップソウル 牝3 55 津村明秀 2.24.4 ハナ 10-10-10-10 34.8 14 (美)木村哲也
5 9 コナコースト 牝3 55 レーン 2.25.0 3 1/2 13-13-13-13 35.1 3 (栗)清水久詞
5 10 ソーダズリング 牝3 55 武豊 2.25.0 クビ 10-10-12-12 35.3 5 (栗)音無秀孝
8 16 ドゥアイズ 牝3 55 吉田隼人 2.25.2 1 1/4 17-17-18-16 35.0 6 (栗)庄野靖志
10 4 8 レミージュ 牝3 55 荻野極 2.25.3  1/2 06-06-06-06 36.2 18 (栗)松永幹夫
11 3 6 ゴールデンハインド 牝3 55 菅原明良 2.25.8 3 1/2 05-05-05-05 37.0 4 (美)武市康男
12 7 14 ペリファーニア 牝3 55 横山武史 2.25.9 クビ 10-10-10-10 36.3 8 (美)鹿戸雄一
13 7 15 エミュー 牝3 55 M.デム 2.26.1 1 1/4 17-17-15-14 36.1 13 (美)和田正一
14 6 11 ミッキーゴージャス 牝3 55 戸崎圭太 2.26.1 14-13-15-16 35.9 9 (栗)安田隆行
15 2 3 キタウイング 牝3 55 杉原誠人 2.26.2  1/2 14-16-15-16 36.0 16 (美)小島茂之
16 8 18 イングランドアイズ 牝3 55 横山和生 2.26.2 クビ 03-04-04-03 37.9 11 (栗)安田翔伍
17 1 2 ライトクオンタム 牝3 55 田辺裕信 2.27.1 5 01-01-01-01 39.1 12 (栗)武幸四郎
18 2 4 キミノナハマリア 牝3 55 三浦皇成 2.29.5 大差 02-02-02-02 41.4 17 (栗)千田輝彦

凄まじいレースだった

わざわざ言うまでもなく【オークス】は誰もが認める牝馬の最高峰。

それだけに、出来れば色々な発見をして、それを皆様と共有したいという気持ちは強かった。

だが、そうした「前提」を持つ私たちにしてみても、今、頭の中を占めるのは

リバティアイランドの圧倒的な強さのみ

余裕を持っての6馬身差だ。もちろん、この世代では一枚抜けた力の持ち主であることはわかっていたが、どう考えても、世代うんぬんというような次元は超越している。

私たちは、リバティアイランドに対する考え方として、有料会員様に次のようなご紹介の仕方をした。

近年の牝馬でいえば、アーモンドアイやグランアレグリアと同列に語るべき大器だと思う。それほどの馬について、改めて「あそこが凄い。ここが魅力」などと語るのは、野暮というもの。細かいことを抜きに、じっくりとレースを堪能しようじゃないか。

ひょっとしたら、レース前の段階では

「リバティアイランドは確かに強いけど、アーモンドアイと同列は言い過ぎだろ、、、」

と思われていた方もいたかもしれないが、もう疑う余地はないだろう。

 

いよいよ、スキはない

今回のレースで、もしも「まさか」があるとしたら「距離適性」が問われる展開になる時だと考えていた。

【桜花賞】のあまりの強さから「ベストはマイル」だろうと感じられたからだ。実際に、今回のレース後、中内田調教師も「(距離に関しては)やってみないとわからないところはあった」という趣旨の話をしている。

それだけに、スローからの瞬発力勝負(上がり3ハロン32秒台〜33秒台のような勝負)なら、まず負けはないが、スタミナが問われたら、、、という思いも頭の片隅にはあったのだ。

距離も全く問題なし!

結果、皆様もご存じの通り、上がり最速のリバティアイランドのタイムが「34秒0」もかかっていたように、それなりにスタミナ、底力が問われる流れだった。

それでも、楽勝だった。まるで、私の懸念材料を嘲笑うかのように。

スタミナ勝負にも対応できるとなれば、いよいよ競走馬としてのスキはなくなってきた。

中内田師のコメントを聞く限り、体調に問題さえなければ、秋は「牝馬3冠」にチャレンジすることになりそうだが、よほどの不測の事態がない限り、堅いだろう。

「興奮の秋」が、今から待ちきれない!

 

お見事!3着ドゥーラ

さて、冒頭にも記した通り、私の頭の中は、リバティアイランドの圧倒的な強さで占められている。

それだけ桁違いだったし「今日は他に言うことはありません」として、コラムをささっと終了させることも考えたが(笑)

せっかく、わざわざ足を運んでくださった方に感謝を込めて、1頭だけ、気になった馬を解説することにした。

結論から申し上げると、3着ドゥーラ

まずは単勝15番人気ながらの激走ということで、人馬(関係者の方々を含めて)に、心から「お見事」と申し上げたい。

ドゥーラの潜在能力に注目

さて、ドゥーラってどんな馬だっただろう?

昨年暮れの【阪神JF】や前走の【桜花賞】など、3戦続けて掲示板圏外、特に直近2走は二桁着順。いずれも、位置どりや仕上がりなど、明確な敗因はあったものの、最近は、直近のレースの「着順」が人気に直結する部分があるだけに、15番人気にとどまったのも納得。

ただ、この馬には決して見逃してはいけない実績があった。

昨年9月、牡馬相手の【札幌2歳ステークス】だ!

 

札幌2歳で好走の牝馬は本物

実は【札幌2歳ステークス】で好走した牝馬のその後が凄い。

例えば、直近10年で、3着以内(馬券圏内)に食い込んだ牝馬は10頭いるが、何と、その内の3頭が、後にクラシックウイナーに!

14年3着レッツゴードンキ→翌年【桜花賞】1着
20年1着ソダシ→翌年【桜花賞】1着
20年2着ユーバーレーベン→翌年【オークス】1着

その他にも、レッドリヴェールや、クロコスミアといった、後のG1連対馬も輩出している。

デビュー間もない時期に、繊細な牝馬が、牡馬相手&タフな札幌の重賞で好走するというのは、並大抵のことではないのだ。したがってドゥーラの潜在能力は本物。

上のリバティアイランドの話でも記したが「底力が問われる流れ」になったからこそ、必然的に、潜在能力が問われることになりドゥーラが浮上してきたのだろう。

とにかく皆様に意識しておいていただきたいのは

1→ドゥーラの能力は本物で、秋以降も注目すべし
2→札幌2歳Sで好走の牝馬は、その後苦しんでいても、大一番では押さえるべし

以上だ。もちろんドゥーラは未来の主役に!

平安ステークス 2023 の未来の主役

2023年 5月20日(土) 1回京都9日 天候 : 晴  馬場状態 : 稍重
【11R】 第30回平安S
4歳以上・オープン・G3(別定) (国際)(指定) ダート 1900m 16頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 調教師
B1 2 グロリアムンディ 牡5 58 川田将雅 1.59.8   03-03-02-01 39.4 1 (栗)大久保龍
6 11 ハギノアレグリアス 牡6 57 岩田望来 2.00.2 2 1/2 07-07-07-06 39.1 2 (栗)四位洋文
8 15 ヴァンヤール 牡5 57 荻野極 2.00.4 1 07-07-08-08 39.0 3 (栗)庄野靖志
5 10 タイセイドレフォン 牡4 57 団野大成 2.00.4 クビ 03-03-04-04 39.6 6 (栗)西村真幸
5 9 メイショウフンジン 牡5 57 酒井学 2.00.8 2 1/2 02-02-03-03 40.2 5 (栗)西園正都
7 14 ゲンパチルシファー 牡7 57 藤岡佑介 2.01.1 2 12-12-08-09 39.6 15 (栗)佐々木晶
7 13 カフジオクタゴン 牡4 57 坂井瑠星 2.01.1 ハナ 05-05-05-06 40.1 7 (栗)矢作芳人
B2 4 ホウオウルバン 牡5 57 内田博幸 2.01.2 クビ 16-16-16-14 38.7 12 (美)池上昌和
3 5 ノットゥルノ 牡4 59 武豊 2.01.3  3/4 06-05-05-04 40.4 4 (栗)音無秀孝
10 2 3 ハイエンド 牡4 57 鮫島克駿 2.02.6 8 13-13-12-11 40.8 13 (栗)清水久詞
11 3 6 デルマルーヴル 牡7 57 松岡正海 2.02.7 クビ 13-13-15-15 40.4 16 (美)戸田博文
12 4 7 カテドラル 牡7 57 西村淳也 2.03.0 1 3/4 15-15-12-10 41.3 10 (栗)池添学
13 4 8 ロードヴァレンチ セ4 57 永野猛蔵 2.03.2 1 01-01-01-02 42.8 8 (美)中舘英二
14 B8 16 メイショウカズサ 牡6 57 浜中俊 2.03.3  1/2 11-11-11-11 41.5 14 (栗)安達昭夫
15 B1 1 サンライズホープ 牡6 57 幸英明 2.03.6 1 1/2 07-07-08-11 42.2 9 (栗)羽月友彦
16 B6 12 テリオスベル 牝6 55 古川吉洋 2.04.6 6 10-07-12-16 42.5 11 (美)田島俊明

 

たまにはこんなレースも

何と!今週は(土日)の2つの重賞が、いずれも

「1&2番人気のワンツーフィニッシュ」

で決まった。

正直に申し上げて、穴党の私たちにとっては、なかなか出番のない週になり、もどかしい面もあった(苦笑)

だが、競馬の魅力は、大きくわければ2つ!「スポーツ的な要素」と「ギャンブル的な要素」。

「ギャンブル的な要素」は小さかったが、その分「スポーツ的な要素」で満足させてもらえたような気がするのだ。

それくらい【オークス】にせよ、こちら【平安ステークス】にせよ、見応えのあるレース内容だった。

中でも【平安ステークス】の優勝馬グロリアムンディは、昨年のテーオーケインズの完勝に匹敵するほど、終始スキがなかった。

昨年のテーオーケインズは、既にG1勝ちも経験し、誰もが認める国内最強馬の一頭だった。一方、G1未勝利にもかかわらず、それと匹敵するほどの走りができるグロリアムンディ。今後が楽しみで仕方がない!

 

印象的なのは5着馬

グロリアアムンディは文句なしの大器!

上位でゴールした面々は、当然強いが、ある程度「これくらいは走ってくるだろう」という想定内だった。

一方、良い意味で想定外だったのが、5着のメイショウフンジンだ。

レースをご覧の方ならおわかりの通り、レース序盤から2〜3番手あたりを軽快なフットワークで追走。

決して無理をしたフットワークではなく、ごく自然な動きだった点からも、恐らく能力は、ほぼ上位勢にヒケをとらない!

その割に直線で伸びなかったのは、私は「距離」に原因があると推測する。

メイショウは2000Mのオープンでも勝ったことはあるが、やはり「強い相手と戦った時にこそ、競走馬の本質が問われる」というのが、私の持論。

今後強豪とやっていくなら、1800Mはギリギリ、思い切ってマイルにチャレンジしてみるのも手ではないかと思うのだがどうだろう?

まだ5歳の馬。芝に比べて、ダート馬は息が長い。まだまだ挑戦して良い年齢だと思う。未来の主役に指名して、今後に期待したい。

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