こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。
もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!
勝負の明暗 はここだった!
【回顧】オーシャンステークス 2018 における勝負の明暗
2018年 3月 3日(土) 2回中山3日 天候 : 晴 馬場状態 : 良
【11R】 第13回夕刊フジ賞オーシャンS
4歳以上・オープン・G3(別定) (国際)(指定) 芝 1200m 16頭立
着 | 馬 | 馬 名 | 騎手 | タイム | 着差 | 人 | 単勝 | 体重 | ± |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 7 | キングハート | 北村宏司 | 1.08.3 | 10 | 31.3 | 504 | +6 | |
2 | 13 | ナックビーナス | 横山典弘 | 1.08.3 | 頭 | 2 | 5.1 | 526 | +2 |
3 | 10 | ダイメイフジ | M.デム | 1.08.4 | 1/2 | 1 | 5.0 | 510 | -8 |
4 | 9 | ネロ | ミナリク | 1.08.4 | ハナ | 6 | 9.8 | 474 | -4 |
5 | 4 | ビップライブリー | 戸崎圭太 | 1.08.4 | クビ | 4 | 6.5 | 466 | +6 |
6 | 15 | レーヌミノル | 和田竜二 | 1.08.4 | ハナ | 3 | 5.1 | 474 | -6 |
7 | 16 | ロードクエスト | 三浦皇成 | 1.08.5 | 3/4 | 11 | 31.4 | 460 | -6 |
8 | 12 | ラインスピリット | 森一馬 | 1.08.5 | 頭 | 9 | 26.9 | 436 | -8 |
9 | 1 | フミノムーン | 国分優作 | 1.08.6 | 1/2 | 13 | 42.3 | 454 | -4 |
10 | 8 | リエノテソーロ | 吉田隼人 | 1.08.7 | 3/4 | 7 | 13.8 | 446 | -4 |
11 | 11 | スノードラゴン | 大野拓弥 | 1.08.9 | 1 | 8 | 18.9 | 518 | +2 |
12 | 5 | ジューヌエコール | 北村友一 | 1.08.9 | クビ | 12 | 37.3 | 494 | +2 |
13 | 2 | ラインミーティア | 西田雄一 | 1.09.0 | クビ | 15 | 102.1 | 480 | -4 |
14 | 6 | ブレイズアトレイル | 内田博幸 | 1.09.1 | 1/2 | 16 | 505.4 | 510 | +9 |
15 | 14 | エポワス | 田辺裕信 | 1.09.1 | 頭 | 14 | 62.7 | 488 | +4 |
16 | 3 | アルティマブラッド | 津村明秀 | 1.09.1 | クビ | 5 | 9.4 | 476 | 0 |
このレースは荒れる!そう考えていた方は多かったのではないか?実際に終わってみれば、10番人気のキングハートが勝利で3連単は13万馬券決着という波乱となった。
しかし、このレースは10回レースをやっても着順はコロコロと変わるほどのレベルだったと思う。上記の走破時計を見て頂きたい!1着から10着までのタイムは僅か0.4秒差と団子状態で接戦のゴールだった。果たしてG1【高松宮記念】に通用しそうな馬はいたのか?レース回顧をしていきましょう。
?1着キングハート・・・鞍上・北村宏司騎手が上手かった!
まずは、優勝したキングハートからご紹介しておきたい。結論から言えば「鞍上の手綱捌き」が凄かった。
これまで主戦だった中谷騎手でしたら、まず勝ちは難しかっただろう。末脚を活かすタイプだが、この馬は決して後方一気というタイプではなく、良い位置につけるタイプなので不発は少ないタイプだと思う。気になるのは左回りの経験が少ないこと、そして極端な高速馬場になるとどうなのかというところか。
?2着ナックビーナス・・・G1になると???
まさに中山の鬼!テンから直線まで理想的かつ完璧な競馬ができていた!直線では狭いスペースでありながら瞬発力で抜け出す競馬を見せていた。
ただ最後の最後に決め手のある馬に屈するあたりがダイワメジャー産駒らしいところ。抜け出してから押し切る強さが出てくればいいのだが・・・。それを克服しなければ、G1高松宮記念では厳しい戦いになると感じた。
?5着ビップライブリー・・・馬の力を出し切っていない
キングスポーツが予告の☆穴馬として指名し、不動の軸で勝負していた。今回の敗因は率直に戸崎騎手のミスが大きい。絶好のスタートを切って、何故か下げてしまい、直線の追い出しはタイミングが遅れるなど中途半端な競馬になっていた。彼がもっと馬の力を信じていれば、勝っていた、あるいはもう少し際どい勝負ができていた筈。賞金的に【高松宮記念】に出走は厳しいが、次走出てきた時には注意したいところだ。
【オーシャンステークス 2018】を見逃した方は下記からご覧下さい。
【オーシャンステークス 2018】のレース後の関係者のコメント
~レース後のコメント~
1着 キングハート(北村宏司騎手)
「相手なりに走る馬なので今日の相手でも期待していました。スタートが決まって道中の追走も楽でした。ズルい(気を抜く)所のある馬なので併せ馬の形でレースをしました。このあと高松宮記念まで無事に行ってくれればと思います」
1着 キングハート(星野忍調教師)
「ようやく重賞を勝たせてもらいました。オープンは勝てても重賞にはなかなか届かなかったので、これでやっと本当のオープン馬になれた感じです。今後はオーナーと相談して、大切に使っていきます」
3着 ダイメイフジ(M・デムーロ騎手)
「ゴチャゴチャとしたレースになってしまいこの馬にはかわいそうでした。勝てる力はあっただけに残念です」
4着 ネロ(F・ミナリク騎手)
「人生で乗った馬の中で、一番スタートしてから速い馬でした。先頭に立てて流れは良かったのですが、最後差されてしまいました。とても良い馬です」
5着 ビップライブリー(戸崎圭太騎手)
「良い形で運べて、直線来られそうで、なかなか来られませんでした。堅実にしっかり走ってくれる馬です」
13着 ラインミーティア(西田雄一郎騎手)
「前走より確実に調子は上がっています。暖かくなればこの馬の切れ味が出てくると思います」
15着 エポワス(田辺裕信騎手)
「1200mは忙しいです。ペースが落ち着いてくれないとこの馬のリズムで行けません」
(via ラジオNIKKEI )
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