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【回顧】チューリップ賞 2018 勝負の明暗「よくぞ、前へ行った!」

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

 

勝負の明暗 はここだった!

【回顧】チューリップ賞 2018 における勝負の明暗

2018年 3月 3日(土) 1回阪神3日 天候 : 曇  馬場状態 : 良
【11R】 第25回チューリップ賞
3歳・オープン・G2(馬齢) (牝)(国際)(指定) 芝・外 1600m 10頭立

馬 名 騎手 タイム 着差 上3F 単勝 体重 ±
5 ラッキーライラック 石橋 1.33.4 33.3 1 1.8 494 +10
4 マウレア 武豊 1.33.7 2 33.3 3 7.7 438 -8
9 リリーノーブル 川田 1.33.8 クビ 33.5 2 2.9 498 +4
10 サラキア 池添 1.34.1 2 33.4 4 10.9 430 -6
6 レッドランディーニ 浜中 1.34.1 クビ 33.3 8 97.3 436 -6
8 シグナライズ ルメール 1.34.3 1 33.8 5 13.5 484 -4
3 スカーレットカラー 岩田 1.34.4  1/2 33.4 6 19.4 442 +6
2 カレンシリエージョ 松山 1.34.4 34.8 9 180.0 466 +2
1 ウインラナキラ 荻野 1.35.2 5 34.6 10 284.9 392 -4
10 7 サヤカチャン 松田 1.35.9 4 36.4 7 76.9 462 -4

 

 

今年よりG2に格上げされたチューリップ賞 2018。本番の桜花賞と全く同じコースで行われるだけに、最重要ステップとして各馬、目の色を変えて挑んできた訳だが・・・

 

結果は、2歳女王がそんな僅かな希望もあざ笑うかのような、完勝で締めくくった。

 

 

?1着ラッキーライラック・・・よくぞ、前へ行った!

女王に抜かりなし!!

これが、彼女の底力だろう。プラス10キロもなんその!!4戦4勝で、威風堂々と桜花賞へ!!

レース後のコメントで石橋脩ジョッキーが残したコメントが全てだろう!!

❝自分から先に前に躍り出てどんな感じになるか確認しておきたかったのですが、問題ありませんでした。”

3戦無敗、1番人気、トライアル、差し馬。この条件が揃えば、普通であれば阪神ジュベナイルフィリーズの様に、差しに徹するが定石のはず。

しかし、今回も石橋ジョッキーは強気に出た。ラッキーライラック自身が、この冬で身につけたプラス10キロの馬体は、ずべて成長分と言って良い。しかし、成長したのは決して彼女だけでは無かったようだ。リリーノーブル(2人気)とマウレア(3人気)がピッタリとマークして来るのにも動じず、よく後ろを気にすることなく、前だけを見て、ラッキーとのコンタクトに集中したと思う。

 

勝ち時計の1:33.4秒は、昨年のソウルスターリングから0.1秒遅れで、過去10年では3番目の好時計と成っている!!ラッキーライラック自身も、阪神ジュベナイルフィリーズで出したマイルでのベストタイムを0.9秒も更新した結果だった。

 

枠順発表次第とは思うが、本番の桜花賞 2018 でもこの「強気な姿勢」を取れれば、栄冠は見えてくるだろう。逆に言えば、リリーノーブル、マウレアは、阪神ジュベナイルフィリーズ以上に完敗だった。(その詳細は以下で話そうと思う。)

 

 

▲才能と言う鮮やかな色合をまとって。

ちなみにラッキーライラックのLucky 「Lilac」は、ペルシア語の「」が語源で、その花言葉は「初恋の感動」だそうだ。まさに、桜の栄冠を射止めるためにつけられたと思わせる馬名。

今度は我々人間が、ラッキーに恋をしてしまうような、感動の桜花賞 2018と成るのか?今から直線を夢見るだけでワクワクしてしまう。

 

 

 

?2着マウレア・・・権利は取ったが・・・

▲権利は確保したが・・・

獲るべき権利は、キッチリと確保した。しかし、この2着は間違いなく「完敗」だ。

ラッキーライラック(1着)、リリーノーブル(3着)と最も違う点は、「叩き2戦目」だったということ。

言い換えれば、桜花賞で勝つためには、このチューリップ賞 2018 は「勝って当たり前。」でなければならなかった。

鞍上が武豊ジョッキーに乗り替わり、道中はラッキーライラックにいつでも仕掛けられる位置にいながらも、直線へ向けばみるみるライバルの背中は開く一方だった。

”おいつけるような気配がなかったです。”

と流石の天才も、今回ばかりはお手上げ状態・・・果たして叩き3戦目と成る本番で差を詰めることはできるのか?

 

 

 

 

?3着リリーノーブル・・・この差をどう超える?

▲瞬発力を磨いて・・・

このチューリップ賞 2018 でかろうじて逆転の目を残したのが、同じく始動戦で3着にまとめたリリーノーブルか?

しかしゴール手前、最後の3ハロンが11.7 – 10.7 – 11.5秒というペースに成ると、ライバルから完全にちぎられた。今回のチューリップ賞 2018 へは、ラッキーライラックが+10キロに対して、リリーノーブルは+4キロ

彼女も決して成長をしてない訳では無いが、この時期の牝馬で馬体重の余裕は、そのまま上積みに直結しかねないので、ここから本番までにどこまで歩み寄れるかがポイントだろう。

ただ、ここでもリリーノーブルが克服すべき自身の課題は大きい。それは「精神面」だ。今日のコメントで、川田騎手も語っているが、リリーノーブルはカリカリしやすい気性面が有る。これはこの時期の牝馬としては非常に大きな問題で、レース本番と言うよりも、調教に影響してくるのだ。

牝馬は元々強めの調教を行うと、カリカリしてしまう面があるので、ラッキーライラックとの力さを埋めようと、この数週間で負荷を掛けすぎると、本番では操縦が効かなくなる可能性がある。

 

その点、本番の桜花賞までどんな調教メニューを積んでくるか注目したい。

 

 

 

その他の馬達の評価は?

率直に言って、現段階では桜花賞へ直結するほど評価できる伏兵はいない。しかしながら、まだ若い3歳馬達なので、オークスや秋の秋華賞へ向けて、今だから言い残せるコメントを記して置こうと思う。

?4着サラキア・・・予想通りの大器!

1週前の月曜日から、このレースの予告の☆穴馬に指名していたサラキア。以下の通り、会員様にはお伝えしていた。

モノが違うかも?・・・10番☆サラキア

まだ1戦1勝、新馬戦を勝ったばかりの昇級馬にすぎない。しかし、その新馬戦の内容が圧巻!
前半のスローから、ラスト2ハロン、11秒5が連続する上がりが速い流れの中、何ら苦労することなくアッサリ抜け出した姿は、父ディープインパクトを思わせるもの。ひょっとしたらモノが違うかも?、仕上がりも非常に良いし、ニューヒロイン候補だ!

▲やはり、この勝負服か?!

上記解説の通り、かなりの大物だと確信した。デビュー2戦目の重賞での4着はフロックではないだろう。

しかしながら、スタートでは若さを見せ立ち遅れてしまった。しかし、そこで動じなかったのがテン乗りでの評価が高い池添騎手。

しっかりと彼女の脚を溜めることに専念し、最後の3ハロンは、ラッキーライラックの33.3秒に対して、この☆サラキアも33.4秒と、G1馬と互角な末脚を繰り出したのだ!!

 

賞金的に、桜花賞への出走は難しそうだが、仮に今回のスタートでも、出遅れさえしなければ少なくとも2着争いの写真判定にまで落ち込めてはいただろう。ディープインパクト産駒なので、このまましっかりと成長し駒を進めていければ、秋には夢が可能かしれない。

 


 

【チューリップ賞 2018】を見逃した方は下記からご覧下さい。

【チューリップ賞 2018】のレース後の関係者のコメント

~レース後のコメント~
1着 ラッキーライラック(石橋脩騎手)
「レースはゲートを出てから決めようと思っていました。新馬は別として、ここ2回は前を目標にして最後にかわすという形でしたが、今日はこういう展開になったので、自分から先に前に躍り出てどんな感じになるか確認しておきたかったのですが、問題ありませんでした。しっかり走れて、成長も感じていました。上手に仕上げてくれた関係者の皆さんのおかげです」

2着 マウレア(武豊騎手)
「いいレースができましたが、勝ち馬が強かったです。おいつけるような気配がなかったです。乗り味のいい馬で、レベルは高いですよ」

3着 リリーノーブル(川田将雅騎手)
調教の段階から力むところがあって、そういう競馬になってしまいました。これで落ち着いてくれると思います。本番はよりいい競馬ができるでしょう」

4着 サラキア(池添謙一騎手)
「ゲートで馬が下がった時にスタートを切られて後方になってしまいました。最後はいい脚を使っているだけにスタートが痛かったですね」

5着 レッドランディーニ(浜中俊騎手)
「ゆっくりと出たなりのポジションで、いつもの競馬で、最後も頑張っています。しかし、前3頭は強いです」

6着 シグナライズ(C・ルメール騎手)
「人気の馬の後ろでリラックスしていいレースが出来ましたが、直線では反応出来ませんでした。フラフラするところもありました。前のポジションでレースをした方がいいですね

7着 スカーレットカラー(岩田康誠騎手)
スタートがよくなかったですね。脚は使ってくれていますが、位置取りが後ろすぎました」

9着 ウインラナキラ(荻野極騎手)
「力む所はありませんでしたが、切れ味勝負で見劣りしましたね。展開ひとつでガラッと変わってくる馬だと思います

10着 サヤカチャン(松田大作騎手)
「良い感じですんなりと行けました。しかし、捕まりましたね。距離はもう少し短い方が良いと思います

(via ラジオNIKKEI )

 

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