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オーシャンステークス 2021【回顧】上位馬をどう見る?次走への一言メモも

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

 

勝負の明暗 はここだった!

【回顧】オーシャンS 2021 における勝負の明暗

2021年 3月 6日(土) 2回中山3日 天候 : 晴  馬場状態 : 稍重
【11R】 第16回夕刊フジ賞オーシャンS
4歳以上・オープン・G3(別定) (国際)(指定) 芝 1200m 16頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 単勝 体重 ± 調教師
4 8 コントラチェック 牝5 54 丸山元気 1.08.4    02-02 34.3 11 33.4 480 +6 (美)藤沢和雄
2 3 カレンモエ 牝5 54 北村友一 1.08.4 ハナ    02-02 34.3 1 2.4 458 -6 (栗)安田隆行
2 4 ビアンフェ セ4 56 藤岡佑介 1.08.6 1 1/4    01-01 34.9 6 15.0 548 -12 (栗)中竹和也
3 6 ヒロイックアゲン 牝7 54 石橋脩 1.08.7    05-06 34.3 14 65.5 494 +8 (美)加藤和宏
B4 7 カイザーミノル 牡5 56 横山典弘 1.08.7    04-04 34.5 3 13.7 468 +6 (栗)北出成人
8 15 ダイメイフジ 牡7 56 田辺裕信 1.08.8 クビ    05-04 34.5 8 22.4 522 -2 (栗)森田直行
5 10 ヴェスターヴァルト 牡4 56 富田暁 1.08.8 クビ    07-07 34.2 10 28.7 470 -2 (美)加藤征弘
8 16 ラヴィングアンサー 牡7 56 勝浦正樹 1.08.9 クビ    12-10 34.0 5 15.0 500 -6 (栗)石坂公一
6 11 アストラエンブレム セ8 56 石川裕紀 1.09.0  1/2    11-10 34.2 9 25.3 486 +10 (美)小島茂之
10 3 5 アンヴァル 牝6 54 藤岡康太 1.09.0    07-10 34.4 13 40.1 466 -2 (栗)藤岡健一
11 7 14 アイラブテーラー 牝5 54 横山武史 1.09.0 クビ    16-13 33.6 7 22.4 440 -8 (栗)河内洋
12 7 13 アウィルアウェイ 牝5 54 三浦皇成 1.09.0    14-13 33.8 4 13.8 476 -12 (栗)高野友和
13 1 2 アルピニズム 牡4 56 ルメール 1.09.0 ハナ    07-07 34.4 2 3.4 502 0 (美)金成貴史
14 6 12 キングハート 牡8 56 木幡巧也 1.09.2 1 1/4    10-09 34.5 15 168.7 502 -10 (美)尾形和幸
15 5 9 エイティーンガール 牝5 54 大野拓弥 1.09.3  1/2    13-13 34.3 12 36.1 450 -4 (栗)飯田祐史
16 B1 1 ナリタスターワン 牡9 56 笹川翼 1.11.8 大差    14-16 36.5 16 406.5 462 -12 [地]野口寛仁

 

今回のレースを迎えるにあたり、非常に驚いたのが

重賞初挑戦の昇級馬が単勝2&3番人気に推された点だ。

確かに、彼らは素質溢れる馬だが、それにしても、、、

いかに、馬券を買う側が迷っていたかということの証だ。

そういった売れ方のレースというのは大抵荒れるものだが、やはり優勝したのは伏兵11番人気のコントラチェックだった。

1200Mに挑戦してからの前2走はいずれも二桁着順だったが、今回は見事なレースぶり!

関係者、何よりコントラチェック自身に対して、心からの祝福を送りたい。

 

正直に申し上げるが、これまで、コントラチェックの短距離での活躍に対しては少々懐疑的だった。

もちろん、競走馬としての能力の高さは誰もが認めるところ。

今振り返ってみても、一昨年、3歳春【フラワーC】での逃げ&押し切りは強烈!

フラワーカップは強かった

同じく一昨年【ターコイズS】でも見事な逃げ切り勝ち。

ただ、その両重賞は1800M&1600M。

気性的に前向きな面があるにしても、やはり一部の特別な馬を除けば

スプリンターとマイラーは少々タイプが違う

と個人的には考えている。

 

タイプの違いとは

考え方は様々あるとは思うが、まずは馬体だ。

馬体重こそ470~480キロということで牝馬としては大型の部類だが、いわゆるスプリンター的な迫力のある馬体という雰囲気を感じなかった。

どちらかといえば、マイラーかそれ以上の距離が向きそうな雰囲気さえある。

また、スピードはあるが、スプリンター特有の爆発力はないように思えた。

それだけに、1200M転向後の連敗も、やや条件が合わない部分はあったにせよ「致し方ないな」と見ていたが

ここにきて私の想像を一気に超えて「スプリンターらしさ」を見せ始めた!

 

スプリンターへの変身

まず、結論からいえば、変身できたのは、馬自身のポテンシャルがあればこそだろうが、管理する名藤沢和雄厩舎の腕も大きいと思う。

かつてのタイキシャトル、最近で言えばタワーオブロンドン。

また今年は中距離路線に挑戦するグランアレグリアもそうだ。

数多くの名スプリンターを育ててきた名門だからこその「ノウハウ」があるのだろう。

 

馬体重こそ大きく変わった訳ではないが、馬体に厚みが出てきたように見えた。

また、道中での動きに関しても、リラックスした前半~中盤も素晴らしいが、ギアを入れてからトップスピードに入るまでに速さ、爆発力もスプリンターらしかった。

いきなり「本物の予感」が漂ってきたのだ。

 

鞍上のコメントも「期待」があればこそ

ちなみに、レース後、鞍上の丸山騎手は次のように語っている。

1200mでリズム良く進めることができれば終いは脚を使えると思っていたので、今日は結果が出せて良かったです。この先メンバーは強くなりますし、馬場状態などいろいろ噛み合わないと難しいところがありますのでそのあたりをクリアすれば楽しみになると思います。今日はコーナーで馬場の良い所を走れたのも良かったです

「いろいろと噛み合わないと難しいところがある」

と課題を語っている。だが、それは裏返せば

オーシャンSを勝ったくらいで満足したくない素材

だということ。

 

2着カレンモエも、素晴らしい立ち回りから重賞連続2着を達成したが

彼女たち2頭は本番でも決して見逃せない存在!

声を大にして申し上げておきたい。

 

キングスポーツ流「次走へ向けての一言メモ」

ここからは「私の独り言」だととらえていただきたい。

今後へ向けて、気がついたことをメモ帳に走り書きしているようなイメージ。

せっかくなので、それを皆様と共有してみようかと考えた。

今回は1頭だけのご紹介になる。

数行の解説だが、どこかで役に立つ場面もあるだろう。頭に入れておいてほしい。

 

3着ビアンフェ

ビアンフェほどの馬が、単勝6番人気という伏兵の扱いになったのは、馬券を買う側にとっては美味しかったのではないだろうか。

何と言っても、世代限定戦とはいえ、これまでに重賞を2勝しているような馬。

恐らく、前走のG1【スプリンターズS】でのレースぶりに象徴される「気性の難しさ」が嫌われていたのだろうが、今回は去勢手術明け。

調教を見ていても、随分と大人びた印象を受けた。

実際に、レースでも落ち着いたフットワークを見せていた。

馬体が12キロ減っていた点、また休み明けだった点からも仕上がり途上であり、ラストで伸びきれなかったのはその分だろう。

G1となると何とも言えないが、、、

状態が上がればG2、G3なら十分に勝てる!

未来の主役に指名しておきたい。

 

【オーシャンS 2021】のレース後の関係者のコメント

レース後のコメント
1着 コントラチェック(丸山元気騎手)
「レース前は位置どりなどはこだわっていませんでした。スタートをうまく出たので無理せず良い位置を進めました。フラワーカップを勝たせてもらった後2度乗せてもらって結果は出せていませんでしたが、1200mでリズム良く進めることができれば終いは脚を使えると思っていたので、今日は結果が出せて良かったです。この先メンバーは強くなりますし、馬場状態などいろいろ噛み合わないと難しいところがありますのでそのあたりをクリアすれば楽しみになると思います。今日はコーナーで馬場の良い所を走れたのも良かったです」

(藤沢和雄調教師)
「スタートよく、手応えもずっと良かったです。前々走が惜しい競馬でしたし、前走は馬場の悪いところに入ってしまいましたからね。1200mで新たな一面を見せてくれました」

2着 カレンモエ(北村友一騎手)
「スムーズな競馬ができました。追ってから良い瞬発力を見せてくれましたが、坂で脚色が少し鈍ってしまいました。良い瞬発力を持っていて、いかにもスプリンターという感じです。良い脚が少しでも長く保ってくれればと思います」

3着 ビアンフェ(藤岡佑介騎手)
「厩舎サイドの協力により、スムーズにゲートに入れましたし、スタートも出てくれました。スムーズであれば速い馬ですし、無理せずにハナに行けて、リズムも良く、終いもよく粘ってくれました。これが良いきっかけになると良いですね」

5着 カイザーミノル(北出成人調教師)
「初めての1200mでしたが頑張ってくれました。距離の選択肢の幅が広がったと思います。2走前に横山典弘騎手が騎乗した時にブリンカー着用を進言してくれて、それが良い方向に向いているとも思います」

12着 アウィルアウェイ(三浦皇成騎手)
「3コーナーから4コーナーにかけて、馬場の掘れたところで脚を使った分、最後の伸びを欠いたことに影響したかもしれません。これを使って本番に向けて良くなってくると思います」

13着 アルピニズム (C.ルメール騎手)
「スタートが遅かったし、内枠で厳しかったです。外枠ならもう少しスムーズに上がっていけたと思います」

(via ラジオNIKKEI 

 

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