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ホーム勝負の明暗チューリップ賞 2021【回顧】勝ち馬2頭に課題はあるが、、、次走への一言メモも

チューリップ賞 2021【回顧】勝ち馬2頭に課題はあるが、、、次走への一言メモも

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

 

勝負の明暗 はここだった!

【回顧】チューリップ賞 2021 における勝負の明暗

2021年 3月 6日(土) 1回阪神7日 天候 : 曇  馬場状態 : 稍重
【11R】 第28回チューリップ賞
3歳・オープン・G2(馬齢) (牝)(国際)(指定) 芝・外 1600m 12頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 単勝 体重 ± 調教師
1 1 メイケイエール 牝3 54 武豊 1.33.8    04-01 34.8 1 1.6 462 +4 (栗)武英智
5 5 エリザベスタワー 牝3 54 川田将雅 1.33.8 同着    04-03 34.3 3 8.0 506 -6 (栗)高野友和
2 2 ストゥーティ 牝3 54 松山弘平 1.33.9 クビ    01-02 34.7 4 8.4 422 -4 (栗)奥村豊
8 12 タガノディアーナ 牝3 54 和田竜二 1.33.9 ハナ    07-08 33.9 2 7.8 438 0 (栗)長谷川浩
4 4 シャーレイポピー 牝3 54 福永祐一 1.34.1 1 1/4    02-03 34.6 5 14.0 416 -2 (栗)石坂公一
7 9 シャドウエリス 牝3 54 岩田望来 1.34.1 クビ    10-10 33.9 11 103.0 452 +2 (栗)友道康夫
6 7 タイニーロマンス 牝3 54 内田博幸 1.34.2  1/2    11-10 34.0 7 16.5 510 -8 (美)金成貴史
7 10 マリーナ 牝3 54 岩田康誠 1.34.3  1/2    06-06 34.6 8 30.7 434 +2 (栗)矢作芳人
3 3 レアシャンパーニュ 牝3 54 幸英明 1.34.4  1/2    07-09 34.3 9 66.7 448 -4 (栗)音無秀孝
10 6 8 テンハッピーローズ 牝3 54 池添謙一 1.34.6 1 1/4    07-07 34.8 6 14.1 430 -10 (栗)高柳大輔
11 8 11 バリコノユメ 牝3 54 藤懸貴志 1.35.2 3 1/2    11-12 34.7 10 94.8 456 0 (栗)松永昌博
12 5 6 エイシンピクセル 牝3 54 団野大成 1.35.4 1 1/2    02-05 35.8 12 181.4 446 -6 (栗)小崎憲

 

【チューリップ賞】が行われた3月競馬の初日は、新人ジョッキーのデビュー日でもあった。

今年は8人がデビューしたが、非常に楽しみな素材が多いようだ。

何と、小沢大仁騎手と、永野猛蔵騎手の2人が初騎乗初勝利!

新人2人が初騎乗初勝利を成し遂げるのは、40年ぶりのことらしい。

もちろん、女性騎手2人を含めたその他の面々も「次は自分が」と燃えているに違いない。

先日引退した蛯名騎手と武豊騎手などはまさにそうだが、同期との切磋琢磨は、何よりのモチベーションになるだろう。

彼らのこれからの期待したい。

 

楽しみなのは、もちろん騎手だけではない。

【チューリップ賞】といえば、3歳牝馬路線を代表するトライアルのひとつ!

改めて申し上げるまでもなく、数多くの名牝を輩出。

近年では、2018年のラッキーライラックなどが挙げられる。

当然今年も、ここでの勝ち負けは大事だが、それと同時に

将来的な活躍が見込める馬がいるのか否か?

という点に注目してレースをチェックした。

 

意外な同着決着に

さて、結果は意外な「1着同着」となった。

まずはメイケイエール、エリザベスタワー共に優勝おめでとう!

後ほど触れるが、鞍上からもあったように、決して理想的な内容ではなかったかもしれない。

だが、1勝もできないまま引退する馬の方圧倒的に多い世界。

そんな中、重賞まで獲ったのだ!(メイケイエールは重賞3勝目)

ぜひ、今回のレースの結果には胸を張ってほしい。

 

一方で、決して両馬の鞍上にとっては満足のいく内容ではなかったようだ。

それぞれのレース後のコメントをご紹介してみよう。

▼メイケイエール(武豊騎手)
勝つには勝ちましたが、良い勝ち方ではありませんでした。次へ向けて課題が多くなったと思います。全く抑えが効かなかったですし、我慢できていれば次へとは思いますが、かっこ悪い勝ち方になってしまいました。もっとスッキリ勝ちたかったです。実力のある馬ですが、難しいところがあります。課題を修正していければ良いですね
▼エリザベスタワー (川田将雅騎手)
雰囲気は良かったです。道中は外へ流れながら前に進めないまま直線に向かいました。ゴールに入った時はわかりませんでした。素質の高い馬ですが、コントロールが難しいところがあるので、精神的に成長して良い時間を過ごして欲しいです

 

課題の修正は?

率直に言って、メイケイエールの掛かり方は想像を超えていた。

また、エリザベスタワーは真っ直ぐ走らせるのにかなり苦労していたようだ。

競馬界を代表する名馬2人があれだけ苦しむのだ。

将来的にはともかく、直近の目標を【桜花賞】だと想定するなら、そこまでに改善するのは容易ではないだろう。

しかし「じゃあ買えないか?」と言われたら、決してそうでもないと思う。

 

鞍上は腹を括っているはず

そう言える理由、まずひとつは、当たり前のことを言うようだが

重賞を勝ちながら、鞍上をあれだけの厳しい表情にさせる素材

だということだ。

数々の名馬たちの背中を知っている鞍上が

「桜花賞を獲れるチャンスがある」

と本気で感じているからこそ、ああいった表情になったことは見逃せない。

 

そしてもうひとつは

こうなった以上、鞍上は腹を括って乗れる

ということだ。

メイケイエールに関しては、もう行くしかない。変に馬と喧嘩せずに、馬が気持ちよく走れることだけに専念するはずだ。

エリザベスタワーに関しても、フラフラしないように、よりタイトなところに馬を入れて集中させる方向にいくだろう。桜花賞はフルゲート確実だし、名手・川田ならそのように運べる可能性が高い。

 

仮に彼らが今回のレース内容で、本番での評価が上がらないなら!

ぜひ、注目したい!敢えて2頭を未来の主役に!

 

キングスポーツ流「次走へ向けての一言メモ」

ここからは「私の独り言」だととらえていただきたい。

今後へ向けて、気がついたことをメモ帳に走り書きしているようなイメージ。

せっかくなので、それを皆様と共有してみようかと考えた。

今回に関しては、率直に言って1&2着馬の2頭が抜けているとは思う。

そんな中でも、強いて言えば1頭、楽しみな馬がいたのでお伝えしておきたい。

 

4着タガノディアーナ

あと一歩で3着&桜花賞の優先出走権の獲得。

それだけに、非常にもったいないレースになってしまった。

レース後、鞍上の和田竜二騎手は次のような話をしている。

「直線に向いた時は前を飲み込むかと思いましたが、坂で止まりました」

上がり3ハロンでは最速タイムとなる33秒9をマークしているとはいえ、タイムよりも大事なのは実際に騎乗しているジョッキーの感覚。

手応えからすれば、止まったということなのだろう。

良い手応えにもかかわらず坂で急にとまった。

では、坂が合わない?そんなことはないだろう。これまでに阪神で勝利を挙げ、東京でも好走。

だとすれば距離かもしれない。

もう少し長い距離での好走経験もあるが、ハイレベルな相手とのタイトなレースでは本質が出る。母方に芝1200Mの重賞を勝っているアルーリングアクトがいる点からも、マイルはやや長いのかも。

今後のローテーションはわからないが、個人的には1400Mで見てみたい!

 

【チューリップ賞 2021】のレース後の関係者のコメント

レース後のコメント
1着同着 メイケイエール(武豊騎手)
「勝つには勝ちましたが、良い勝ち方ではありませんでした。次へ向けて課題が多くなったと思います。全く抑えが効かなかったですし、我慢できていれば次へとは思いますが、かっこ悪い勝ち方になってしまいました。もっとスッキリ勝ちたかったです。実力のある馬ですが、難しいところがあります。課題を修正していければ良いですね」

(武英智調教師)
「よく勝ったな、という感じです。思いのほかスタートで出て、収まるところがなかったです。前に馬がいるとムキになるようです。本番は頭数も多くなり、もっとペースは速くなると思いますが、スタートで出るようなら正攻法の競馬でも良いのかもと思います。力は相当ある馬です。本番までになんとかしたいと思います」

1着同着 エリザベスタワー (川田将雅騎手)
「雰囲気は良かったです。道中は外へ流れながら前に進めないまま直線に向かいました。ゴールに入った時はわかりませんでした。素質の高い馬ですが、コントロールが難しいところがあるので、精神的に成長して良い時間を過ごして欲しいです」

3着 ストゥーティ(松山弘平騎手)
「スタートが良くて、ハナに行くつもりはなかったのですが、持ったまま行く形になりました。手応えには余裕がありましたが坂で苦しくなりました」

4着 タガノディアーナ(和田竜二騎手)
「ゲートは出てくれました。直線に向いた時は前を飲み込むかと思いましたが、坂で止まりました。それでもこのメンバーを相手にあれだけ差を詰めれたのですから能力はあります」

5着 シャーレイポピー(福永祐一騎手)
「ゲート練習の成果があり、上手に出てくれました。良いところで流れに乗り、リズム良く運べましたが、もうひと踏ん張り効きませんでした。素質を感じます。馬は良くなっています」

12着 エイシンピクセル(団野大成騎手)
「ゲートを出てからつまずいてしまいました。直線に向いた時には手応えがなかったです。短い距離の方が良さそうです」

(via ラジオNIKKEI 

 

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