フィリーズレビュー 2019【回顧】どうしてアウィルアウェイは７着に敗れたか？

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください！

勝負の明暗 はここだった！

【回顧】フィリーズレビュー 2019 における勝負の明暗

お見事！同着優勝の２頭

重賞では９年ぶりとなる同着優勝という結末を迎えた【フィリーズレビュー】。

もちろん、優勝した２頭は素晴らしかった。

プールヴィルに関しては、Ｇ１【阪神ジュベナイルフィリーズ】で５着に入っていたような実力派だから、ある意味では「当たり前」の好走かもしれない。

一方のノーワンに関しては12番人気の低評価を覆す勝利だから驚かされたが、デビュー戦で武豊騎手が乗っていたような馬だから、管理する笹田厩舎にとっては期待の一頭だったのだろう。

当然、本番の【桜花賞】を含む、今後も期待できそうだ。（尚、騎乗していた坂井騎手に関しては、後ほど簡単に触れたい）

【フィリーズＲ】ノーワンとプールヴィルが１着同着でともに重賞初制覇！ – サンスポZBAT！競馬 https://t.co/bTK6LY4KkW

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さて、そんな２頭の走りと共に競馬ファンを驚かせたのが、１番人気アウィルアウェイの凡走ではないだろうか。

牡馬相手の重賞【京王杯２歳Ｓ】で２着に好走したほどの馬が、どうして７着に敗れたんだ？

素質だけではダメなんだ

実は、私たちキングスポーツは、彼女が凡走することはわかっていた。

実際に、馬券には彼女を一切加えなかった。その理由について、キングスポーツのご会員様には、以下のように解説文させてもらった。

上の解説文でも記したように、文句なしの好素材。潜在能力では、今回の出走馬の中でも１番だろう。

だが、強さとは裏腹に、経験が少ない。スローからの瞬発力勝負しか経験していない彼女。速い流れになったらどうなるかは、誰も知らなかったのだ。

私たちは気性の面からも予想される速い流れは向かないと判断したが、案の定だった。

【フィリーズＲ】１番人気のアウィルアウェイは７着　石橋脩「しまいで余力がなくなりました」 – サンスポZBAT！競馬 https://t.co/cYFw4Wltqc

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競馬に限らず、私たち人間の社会生活においてもそうだろうが、桁違いの素質を有するごく一部の存在を別にすれば

経験に勝るものはない

と思う。

アウィルアウェイは経験の少なさで負けた。だが、今回大きな経験をしたことが財産となり、次は必ず前進できる！この負けだけで評価を落とすのは厳禁だ！

坂井瑠星は面白そうだ

最後に、12番人気のノーワンを優勝に導き、自身も重賞初勝利となった坂井瑠星騎手について、簡単に触れておきたい。

今回、結果的に強引な騎乗で騎乗停止をくらうことにはなったが、それはともかく、なかなか期待できそうな騎手だとみている。

フィリーズレビューで初重賞制覇を果たした坂井瑠星騎手。父親である坂井英光騎手は今週水曜日に大井競馬場で行われたフジノウェーブ記念をキャプテンキングで制しており、同週に親子共に重賞制覇という珍しい記録を達成しています。 #競馬 #keiba #坂井瑠星 #坂井英光 pic.twitter.com/4AIDHSSxCG

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藤田菜七子騎手らど同期の４年目。新人の年にいきなり25勝を挙げると、その後も豪州修行などを重ねながら着実に成長している。

彼の一番の良さは「勝負どころで待てる」ことではないだろうか。

もちろん、積極的に前にいって馬を失速させることもあるが、意外と大事なところでは「一呼吸待てる」それがラストの馬の伸びに繋がっているようなケースを何度か見た。

若手騎手は勝利欲するあまり、どうして早仕掛けになりがち。だが彼はそうではなさそう。若い騎手の三浦騎手なども「待てるな～」という印象だった。

恐らく、もっともっと重賞を勝てる騎手になると思う。楽しみにしたい。

次走こそ狙え！この馬が未来の主役だ！

今回の「未来の主役」としてご紹介するのは

３着のジュランビル

【フィリーズＲ】６番人気のジュランビルが３着で桜花賞切符を獲得　松若風「上位の中では一番強い競馬をしてくれました」 – サンスポZBAT！競馬 https://t.co/SedUYWeT2d

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実は、今回のレースにおけるキングスポーツの☆穴馬だった。

優勝してくれたら言う事なしだったが、それでも６番人気という低評価の中での３着だから「頑張ってくれた」という見方で良いだろう。

しかも、前に行った２頭が掲示板圏外となるような速めのペースの中で３番手追走、更には外々を回らされたロスもあったのだ。

レース後、鞍上の松若騎手が

上位の中では一番強いレースをしたのではないかと思わせるくらいでした

と語っていたが、その通りだと思う。

順調にいけば【桜花賞】に出走することになる。強い馬の多い世代だから伏兵の評価だろうが、決して侮ってはいけないぞ！

 

レースを見逃した方はコチラから

【みんなのKEIBA 次回3月10日(日)午後3時】
桜花賞トライアル、フィリーズレビュー・ＧⅡ
１２番人気①ノーワンと３番人気⑥プールヴィルが１着同着
２頭とも重賞初制覇となりました。３着は６番人気⑮ジュランビル
３連単は①－⑥ー⑮で２６万４８００円、⑥－①－⑮で１５万４９８０円の払い戻し。 pic.twitter.com/XmOLm0XB3Y

— フジテレビ競馬 (@fujitvkeiba) March 10, 2019

【フィリーズレビュー 2019】のレース後の関係者のコメント

～レース後のコメント～
１着同着　ノーワン（坂井瑠星騎手）
「際どかったので分かりませんでしたが、同着でも勝てて良かったです。こういう機会を与えて下さったすべての関係者の方々に感謝しています。枠が決まった時に、こういう競馬になると思いました。追い切りの動きも良かったですし、緩い馬場もこなしてくれました。折り合いに問題はありませんから、距離も大丈夫です」

１着同着　プールヴィル（秋山騎手）
「負けたと思いましたが、勝てて良かったです。ここ２戦、悔しい思いをしていましたから、今日は勝ちたかったですし、勝てて良かったです。年末の阪神ＪＦでもいいところがありましたから、本番もチャンスはあると思います。体が大きくない馬ですから、この後、体が減らないように頑張ってもらいたいです」

３着　ジュランビル（松若騎手）
「外枠だったので、外々を回らされる感じになりましたが、頑張ってくれています。上位の中では一番強いレースをしたのではないかと思わせるくらいでした」

４着　イベリス（浜中騎手）
「調教師とは、無理に行くことなく、行く馬を行かせて控える競馬を、と話していて、３番手で競馬をしました。４コーナーで前の馬を気にして減速するところがあり、手応えが悪く見えましたが、直線、もうひと踏ん張りしてくれました」

５着　メイショウケイメイ（古川騎手）
「脚はたまっていましたが、思ったより切れませんでした」

６着　ラミエル（鮫島克駿騎手）
「厩舎で練習した甲斐があって、ゲートの出は決まりました。絶好のポジションで、あとは伸びるだけだと思っていました。しかし、坂のあるコースと距離がギリギリということもあって、最後は甘くなりました。こういう馬場は得意で、もっと悪ければさらに際どかったと思います」

７着　アウィルアウェイ（石橋脩騎手）
「こんな馬場でしたから、一番嫌だったのは出遅れて捌けない形で、スタートを決めようと思っていました。枠も良かったですし、前で捌きたいとは思っていましたが、いつもと違い、自分が追われる形になってしまいました。出来れば前にカベがあれば良かったのですが、スタートが良すぎるくらいで、結果、これがアダになってしまいました。こういう馬場も良くなかったかもしれません」

１１着　キュールエサクラ（藤岡佑介騎手）
「ゲートをうまく出せなかった分の負けだと思います。馬はしっかりしていましたが、すべてが後手に回ってしまいました」

１２着　キュールエミヤビ（酒井騎手）
「伸びようという気持ちがありますし、自己条件ならやれると思います。スタートが課題でしょうか。ゲートを出られていないので、出られるようになったらさらにいいですね」

１５着　レッドアネモス（岩田康誠騎手）
「内の馬を気にして、ずっと外に張っていました」

１７着　ココフィーユ（藤井騎手）
「右回りと馬場も影響したでしょうか。いつもなら好位にピタッとつけられるのですが、追走に苦労していました。脚がたまる感じがありませんでした。もっとやれてもいいのですが…」

１８着　ウィンターリリー（菱田騎手）
「レース前はイレ込みがきつかったのですが、レースでは全然進んで行きませんでした。原因は分かりません」

（via ラジオNIKKEI ）

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