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ホーム勝負の明暗京王杯2歳ステークス&ファンタジーステークス 2018【回顧】小倉組を舐めちゃいけない!

京王杯2歳ステークス&ファンタジーステークス 2018【回顧】小倉組を舐めちゃいけない!

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

 

勝負の明暗 はここだった!

【回顧】京王杯2歳ステークス&ファンタジーステークス 2018 における勝負の明暗

京王杯2歳ステークス 結果

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 Ave-3F 上3F 単勝
1 1 ファンタジスト 牡2 55 武豊 1.24.7      03-03 38.63 33.2 2 3.7
5 5 アウィルアウェイ 牝2 54 M.デム 1.24.7 ハナ    05-07 38.93 32.8 1 1.7
6 6 カルリーノ 牡2 55 三浦皇成 1.25.0 2    03-03 38.63 33.5 6 25.7
3 3 ココフィーユ 牝2 54 戸崎圭太 1.25.0 クビ    02-02 38.48 33.7 5 20.5
7 7 アスターペガサス 牡2 55 福永祐一 1.25.1 クビ    05-05 38.78 33.4 3 6.4
2 2 メイショウオニテ 牡2 55 秋山真一 1.25.1 クビ    01-01 38.40 33.9 7 62.4
4 4 シングルアップ 牡2 55 松山弘平 1.25.7 3 1/2    05-06 38.85 33.9 4 12.7
8 8 ラバストーン 牡2 55 江田照男 1.26.3 4    08-07 39.00 34.3 8 222.0

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ファンタジーステークス 結果

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 Ave-3F 上3F 単勝
4 4 ダノンファンタジー 牝2 54 川田将雅 1.21.8      06-06 36.00 33.8 1 1.5
1 1 ベルスール 牝2 54 田辺裕信 1.22.1 1 3/4    04-04 35.85 34.3 4 10.7
3 3 ジュランビル 牝2 54 和田竜二 1.22.1 クビ    02-01 35.70 34.5 6 31.0
5 5 ラブミーファイン 牝2 54 池添謙一 1.22.2 クビ    04-03 35.85 34.4 5 28.1
8 9 レッドベレーザ 牝2 54 C.デム 1.22.2 クビ    09-08 36.23 33.9 3 6.8
8 8 エレナレジーナ 牝2 54 藤岡康太 1.22.6 2 1/2    08-08 36.23 34.3 8 100.9
7 7 ヴァニラアイス 牝2 54 幸英明 1.22.6    03-04 35.78 34.9 7 65.9
6 6 レーヴドカナロア 牝2 54 ルメール 1.23.1 3    06-07 36.00 35.1 2 4.0
2 2 カシノティーダ 牝2 54 高倉稜 1.25.6 大差    01-02 35.70 38.0 9 495.2

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経験の浅い馬ばかりのため、まさかの展開になり、大荒れする事も珍しくない2歳戦。

しかし、今年の【京王杯2歳ステークス】、そして【ファンタジーステークス】は共に締まったレースになった。

【京王杯2歳ステークス】は2、1番人気のファンタジスト&アウィルアウェイがワンツーを決め、3着馬には2馬身もの差をつけた。また【ファンタジーステークス】でも断然の1番人気ダノンファンタジーが2着馬に1馬身3/4差をつけている。

強い馬が強いレースをして勝つ(好走する)!それができるのは「本物」だからこそ!

彼ら3頭の未来は非常に明るいだろう。だから、ここでは彼らの強さ云々を改めて書くつもりはない。


それよりも【京王杯2歳ステークス】の「人気順」を見ていて気になったことがあった。

そのあたりに関する内容は、今回のレースに限らず、今後の2歳戦を予想する上で役立つものだと思うので、ご紹介させて頂こうと思う。

 

なぜファンタジストは2番人気だったのか?

【京王杯2歳ステークス】を優勝したファンタジストは、前走で【小倉2歳ステークス】を制している。つまり「重賞ウイナー」にもかかわらず、オープン特別までしか勝っていないアウィルアウェイに1番人気を譲る形になった。

それも「1番人気⇒1.7倍、2番人気⇒3.7倍」だから、評価には大きな差があったということ。何故か?

もちろんアウィルアウェイがこれまで見せてきたパフォーマンスの素晴らしさはあるだろう。だが、それ以上に

ファンタジストの前走【小倉2歳ステークス】組が舐められやすいのではないだろうか。

 

「力のある馬が集まりにくい(と思われている)ローカル開催だし、小回りの平坦を勝ったところで、メイン4場のレースでは通用しない!」と考えている方も少なくないだろう。

だが!これがワナなのだ!

 

小倉2歳ステークスは力がなけれな勝てない!

実は、私は以前から「小倉2歳ステークスは力がなければ勝てない」と明言してきた。その理由については「小倉2歳ステークス【回顧】」で記したのだが、読まれていない方も多いだろうから転載しておきたい。

 


2歳重賞というのは「早熟な馬」が活躍できる舞台だ。それ故、好走しても、翌年になればサッパリという馬も数多く見てきた。

そんな中、小倉2歳ステークスというのは、比較的、後の活躍馬が多い出世レースだと思う。

かつてはG1馬【フェブラリーステークス】や勝ったメイショウボーラーや【スプリンターズステークス】を制したアストンマーチャン、また近年も【桜花賞】優勝&G1【マイルチャンピオンシップ】で牡馬の強豪を相手に4着に激走したレーヌミノルなど、枚挙に暇がない。

 

コース形態が重要

その理由はどこにあるのだろうと考えてみたが「ハイペースになりがちなコースである」という点にポイントがあると思う。

一昨年の勝ち馬レーヌミノル

小倉芝コース、小高い丘のようになっている個所もあるのだが、実は芝1200Mだけは、前半は下り中心で、直線はフラット。つまり全く上ることなくゴールまでいける形状になっている。走りやすいコースだ。当然スピードが出やすく、実際に、1分6秒5のJRAレコードは、ここ小倉コースで出されたものだ。

 

走りやすいコースということは、前に行った馬達は簡単には止まらない。だから、皆が前に行こうとする。(結果、ハイペースになりやすく、時には前が総崩れのケースもあるが)

それはともかく、同じように2歳戦だって厳しい流れになる。好位での厳しいスピード比べを制して、勝利を掴むためには、単なる早熟ではダメ。走力、精神力、そして将来性などを含めた、総合的な意味での一級品にしか歓喜の瞬間は訪れない!だから【小倉2歳ステークス】勝ち馬の将来が明るいのは当然と言えるだろう。


 

以上だ。

ということで、これまでは【小倉2歳ステークス】組の評価を下げていた貴方も、ぜひ、今後はして頂きたい!舐めたら大変なことになるぞ!

 

今回こそ敗退するも未来で期待が持てる穴馬は必ず埋もれている!!近い将来に高確率で爆走するだろう穴馬をお知らせしています。

次走こそ狙え!この馬が未来の主役だ!

今回は、両重賞の「敗れた馬」の中で、最も将来性を感じた馬をお伝えしておきたい。

ファンタジーステークスの5着レッドベレーザ

距離が延びれば

3番人気という高い評価を受けながら、5着に敗れてしまった。その理由は極めて単純で、レース後のCデムーロ騎手が語っていたように「距離がもう少し欲しかった」ということ。

前半から追走に苦労しているように見えたし、馬自身も戸惑ったかもしれない。そんな中でも、上がり3ハロンで2番目のタイムをマークするのだから、やはり素材は一級品だ。

これまでのレースぶりから、最大の持ち味は瞬発力と息の長さを兼備した末脚。そういった意味では、東京マイルあたりに出走の機会があれば面白そうだが。ぜひ、頭に入れておいてほしい。


 

【京王杯2歳ステークス 2018】を見逃した方は下記からご覧下さい。

【ファンタジーステークス 2018】を見逃した方は下記からご覧下さい。

【京王杯2歳ステークス 2018】のレース後の関係者のコメント

~レース後のコメント~
1着 ファンタジスト(武豊騎手)
「ペースは遅くなりましたが、その中でうまく折り合いがつき、上手に走ってくれました。馬は1戦ずつ良くなっています。今日のようなレースができれば距離延長も問題ないでしょうし、今後が楽しみな1頭です」

(梅田智之調教師)
「よく頑張ってくれました。この2ヶ月間は厩舎にいて調整し、体は増えていましたが成長分だと思います。ここが最終目標ではないので、余裕のある仕上げでした。ハナ差でも大きな勝利です。距離が延びても大丈夫だと思いますし、まだまだ上を目指せる馬です」

2着 アウィルアウェイ(M.デムーロ騎手)
「とにかくペースが遅かったですが、よく頑張ってくれました。この馬の能力も高いのですが、勝った馬が強かったですね」

3着 カルリーノ(三浦皇成騎手)
「ゲートが上手で折り合いもつきました。上がり勝負は厳しかったですが、3着争いを制してくれたので、よく頑張っています」

5着 アスターペガサス(福永祐一騎手)
「スタートは思いの外うまく出てくれましたが、スローで少し気負っている感じもしました。使ったことで変わってきそうです」

6着 メイショウオニテ(秋山真一郎騎手)
「ゲートが速く、自然とハナへ行きました。ただヨーイドンの形になってしまったことは、この馬にとって厳しかったです。とてもいい馬なので先が楽しみです。距離はこれぐらい短い方が良さそうです」

7着 シングルアップ(松山弘平騎手)
「ゲートがあまり速くない馬なので、今日のようなスローペースでは厳しいです。もう少し外枠だと良かったのですが……」

(via ラジオNIKKEI 

 

【ファンタジーステークス 2018】のレース後の関係者のコメント

~レース後のコメント~
1着 ダノンファンタジー(川田将雅騎手)
「1600mをイメージしてゆったりとした競馬をしました。初めて強く追ったので、動き出しにタイムラグはありましたが、動かしてからは期待通りでした。阪神JFに向けて無事に行ってほしいです」

2着 ベルスール(田辺裕信騎手)
「レースを覚えさせたい思いがあって、今日は逃げたくありませんでした。この流れで馬群の中にあって我慢できたのは、次に向けての収穫でした」

3着 ジュランビル(和田竜二騎手)
「馬はいいですね。ペースが遅くなって、勝ち馬の後ろから行って突き放されましたが、前で先に動いて行きたかったです。ペースがもっと流れてくれたほうがいいタイプだと思います」

4着 ラブミーファイン(池添謙一騎手)
「最後の直線ではもたれる面が出ていました。まっすぐ走ればもう少しやれたと思います」

5着 レッドベレーザ(C.デムーロ騎手)
「距離がもう少し欲しかったです」

6着 エレナレジーナ(藤岡康太騎手)
「馬の後ろで我慢させる指示でした。ペースが遅くて思った以上に力んで走っていました。それでも脚は使ってくれています」

8着 レーヴドカナロア(C.ルメール騎手)
「今日のレースでは息も入らないし、忙しかったです。それで直線でも伸びませんでした」

(via ラジオNIKKEI 

 

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