キングスポーツへのお申し込みはこちら
ホーム勝負の明暗ステイヤーズステークス 2018【回顧】改めて実感した「長距離戦の狙い方」

ステイヤーズステークス 2018【回顧】改めて実感した「長距離戦の狙い方」

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

 

勝負の明暗 はここだった!

【回顧】ステイヤーズステークス 2018 における勝負の明暗

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 単勝 体重 ± 調教師
7 11 リッジマン 牡5 56 蛯名正義 3.45.2   05-05-04-04 35.7 1 3.9 446 -2 (栗)庄野靖志
7 12 アドマイヤエイカン 牡5 56 田辺裕信 3.45.6 2 1/2 03-03-03-03 36.3 2 4.1 508 +2 (栗)須貝尚介
3 3 モンドインテロ 牡6 56 ビュイッ 3.45.6 クビ 03-03-04-04 36.2 4 4.9 490 +6 (美)手塚貴久
5 8 マサハヤダイヤ 牡5 56 大野拓弥 3.45.9 2 10-10-10-09 35.4 9 41.6 474 -12 *(栗)今野貞一
8 14 アルター セ6 56 石川裕紀 3.46.0 クビ 06-06-06-06 36.2 11 75.6 520 0 (美)古賀慎明
B5 7 ララエクラテール 牡6 56 戸崎圭太 3.46.3 2 10-10-09-09 36.1 5 9.4 430 +2 *(栗)今野貞一
3 4 コウキチョウサン 牡5 56 北村宏司 3.46.4 クビ 06-07-07-06 36.5 6 10.5 462 +8 (美)和田正一
8 13 メドウラーク 牡7 56 丸田恭介 3.46.4 ハナ 08-08-08-08 36.4 7 26.4 488 -2 (栗)橋田満
6 10 マイネルミラノ 牡8 56 柴田大知 3.46.8 2 1/2 12-12-10-11 36.4 10 44.2 492 +8 (美)相沢郁
10 6 9 ネイチャーレット 牡5 56 野中悠太 3.47.2 2 1/2 13-12-13-12 36.4 12 182.3 470 +4 (美)根本康広
11 2 2 ヴォージュ 牡5 56 丸山元気 3.47.6 2 1/2 02-02-02-01 38.5 3 4.7 512 0 (栗)西村真幸
12 4 6 カレンラストショー 牡6 56 内田博幸 3.47.7  1/2 01-01-01-02 38.6 8 26.8 442 -4 (栗)橋口慎介
13 4 5 トウシンモンステラ 牡8 56 三浦皇成 3.49.3 10 08-09-10-13 38.9 13 184.4 480 +4 (栗)村山明

 

レース当日の朝、いきなり衝撃のニュースが入ってきた。

【ステイヤーズステークス】の4連覇がかかり、断然の1番人気が確実視されていたアルバートが回避を表明したのだ。(右前肢ハ行のため)

前人未到の大記録を楽しみにしていた競馬ファンは残念だっただろう。

 

出走するのも実力のうち

一方で「アルバートが出なくてレースのレベルが下がったから、例え勝利してもあまり価値がない」といったような声がネット上などで見られて驚いた。

 

そんなことはない!

レースに出走する状態をキッチリと作るのも馬の実力のうちだからだ!

 

登録していたにもかかわらずレースに出られなかったのは、アルバートには悪いが「負け」だと思う。だから、優勝したリッジマンをはじめとした上位の面々には胸を張ってほしい。

同時に、今回は「敗れた」アルバートも、7歳とはいえまだまだやれる馬!実際に、調教などでは若々しい動きを見せていた!

まずはしっかりと体調を整えて、改めて強さを見せてくれることを心から期待している。

 

やはりスタミナだった

さて、競馬に詳しい方であればあるほど感じることだと思うが、ここ10年くらいだろうか、日本競馬では距離を問わずに「スローからの瞬発力勝負」というケースが非常に多くなっている。

現在の日本競馬界の多くを占めるサンデーサイレンス系の馬にとって、その形が最も合うからなのだろう。

恐らく、皆様も「マイラーだった筈の馬が、2400Mを軽くこなすなんて・・・」という場面に何度も遭遇していると思う。

だから、今回の【ステイヤーズステークス】においても「瞬発力」を重視して予想された方も多かったのではないだろうか。

だが、残念ながら

3000Mを超えるレースになると話は違う

例年の【ステイヤーズステークス】を見ているとわかるが、アルバートだけでなく、明らかに「スタミナ型」という馬が数多く上位に食い込んでいる。

 

駅伝とマラソンの差か

ステイヤーズステークスは競馬界のマラソンだ

私は陸上競技が好きでよく中継を見るのだが、最近、よく耳にするのが

「箱根駅伝(20キロ少々)ならスピード優先の選手でも通用するが、マラソン(42キロ)では本当のスタミナが備わってないと通用しない」と。

素人から見れば同じ長距離でも、専門家にいわせれば「30キロ、35キロあたりに、スピードや勢いでは超えられない明確な壁がある」という。

競馬で言うところの2400、2500Mあたりと、3000M以上も「駅伝とマラソン」くらいの差があるのかもしれない。

 

スタミナがあれば実績不足の馬でも上位にこられる

とにかく大事なのはスタミナ!違った言い方をすれば

「スタミナさえ確かなら、例え実績不足でも、上位に絡んでこられるチャンスがある」

ということ。

 

その象徴こそが「スタミナ型&実績あり」の優勝馬リッジマン、2着馬アドマイヤエイカンらに続いて、9番人気の低評価をものともせずに4着に激走したマサハヤダイヤだろう。

前走、準オープンのレースで8着に敗れているように、ハッキリ言って実績はない。だが、今年の夏、1000万条件を函館の芝2600M(洋芝の函館だから距離以上のスタミナを求められる舞台と考えてよし)で完勝しているほどのスタミナがあったのだ!

 

今回は惜しくも4着だったが、長距離戦において高配当馬券を狙うなら、こういったタイプを積極的に指名する必要がある!しっかりと頭に入れておきたい。

 

今回こそ敗退するも未来で期待が持てる穴馬は必ず埋もれている!!近い将来に高確率で爆走するだろう穴馬をお知らせしています。

次走こそ狙え!この馬が未来の主役だ!

今回の「未来の主役」としてご紹介するのは

4着マサハヤダイヤ

 

もう少し短い距離でも

上で、圧倒的なスタミナの持ち主としてご紹介したマサハヤダイヤ。

だが、実はスタミナ云々とは別に、競走馬としてのレベルが確実に上がっていることも実感するのだ。

それを証明するのが、上がり3ハロンで最速タイムをマークした事実。これまでのこの馬には見られなかった、切れのある動きを披露してくれたのだ。

5歳馬だが、今が伸び盛りなのかもしれない。もちろん長距離戦が最も力を発揮できる場所だろうが、仮にもう少し短い距離でも、軽視は禁物だぞ!


 

【ステイヤーズステークス 2018】を見逃した方は下記からご覧下さい。

 

【ステイヤーズステークス 2018】のレース後の関係者のコメント

~レース後のコメント~

1着 リッジマン(蛯名正義騎手)
「馬が良くなって来ました。かなり力をつけて落ち着いてきました。厩舎の頑張りがこれにつながったかなと思います。逃げられそうなスタートを切ってくれましたが、逃げるタイプでもないので、他の速い馬について行ければと思っていました。(今日に関しては)好スタートを切って良い位置を取れたことが要因だと思います」

(庄野靖志調教師)
「若い頃と比べて芯が入って、口向きが良くなって来ました。頑張っていると思います。地方から移籍してきて、500万条件から始めて、GIIを勝てるくらいのところまで来ました。関係者のおかげと思っています。次走についてはまだ考えていません。馬を見てオーナーと相談して決めます」

2着 アドマイヤエイカン(田辺裕信騎手)
「距離と折り合いは平気でしたが、決め手の差で負けた感じです。ワンペースなので早めに動きましたが、今の上がりが速い馬場だとこの馬には厳しいです」

3着 モンドインテロ(W.ビュイック騎手)
「ゲートをうまく出て、道中はジッとしていました。しかしトップスピードになるまで時間が掛かりました。距離はギリギリですね」

4着 マサハヤダイヤ(大野拓弥騎手)
「格上挑戦でしたが、スタミナ十分でロスなく乗れました。最後までよく頑張ってくれました」

5着 アルター(石川裕紀人騎手)
「外から来られるとやる気をなくしてしまうので、外枠だったことがむしろプラスでした。よく頑張っています」

8着 メドウラーク(丸田恭介騎手)
「スタートが決まって、スムーズに立ち回れました。最後は苦しくなったので、さすがに3600mは長いですね」

11着 ヴォージュ(丸山元気騎手)
「リズム良く行けましたが、さすがに苦しくなりました。距離が長かったかもしれません」

(via ラジオNIKKEI 

 

勝負の明暗バックナンバーは下記をクリック

勝負の明暗はどこにあったのか?そして次なる栄光へのヒントはここにある!!

 

関連記事

最新記事

カテゴリー

YouTube

よく読まれている記事