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スワンステークス 2020【回顧】さすがは名手!次走への一言メモも

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

 

勝負の明暗 はここだった!

【回顧】スワンステークス 2020 における勝負の明暗

2020年10月31日(土) 4回京都7日 天候 : 晴  馬場状態 : 良
3歳以上・オープン・G2(別定) (国際)(指定) 芝・外 1400m 16頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 単勝 体重 ± 調教師
2 4 カツジ 牡5 56 岩田康誠 1.21.2      01-01 34.3 11 143.7 500 +2 (栗)池添兼雄
8 16 ステルヴィオ 牡5 57 池添謙一 1.21.4 1    05-05 34.3 3 5.0 494 +4 (美)木村哲也
1 2 アドマイヤマーズ 牡4 58 川田将雅 1.21.5  1/2    02-02 34.5 2 2.8 482 +6 (栗)友道康夫
7 14 アルーシャ 牝5 54 武豊 1.21.5 クビ    09-07 34.0 4 15.8 452 -6 (美)藤沢和雄
B3 6 シヴァージ 牡5 56 藤岡佑介 1.21.5 ハナ    15-15 33.4 5 17.5 506 +6 (栗)野中賢二
7 13 キングハート 牡7 56 小崎綾也 1.21.6 クビ    10-11 33.9 16 467.5 498 -2 (美)星野忍
5 9 カテドラル 牡4 56 福永祐一 1.21.6 ハナ    11-10 33.9 6 20.1 490 +8 *(栗)池添学
4 7 ベステンダンク 牡8 56 北村友一 1.21.6    08-07 34.2 10 92.4 524 +8 *(栗)安達昭夫
3 5 メイショウオーパス 牡5 56 幸英明 1.21.6 クビ    12-11 33.7 8 35.7 512 -4 (栗)飯田祐史
10 1 1 サウンドキアラ 牝5 54 松山弘平 1.21.7 クビ    05-07 34.4 1 2.4 458 -2 *(栗)安達昭夫
11 5 10 ボンセルヴィーソ 牡6 56 木幡巧也 1.21.7 クビ    02-02 34.7 7 27.3 490 +6 *(栗)池添学
12 4 8 レインボーフラッグ 牡7 56 和田竜二 1.21.7 クビ    12-14 33.8 13 204.3 464 +2 (栗)小崎憲
13 B6 12 プロディガルサン 牡7 56 国分優作 1.21.9 1 1/4    05-02 34.9 12 170.2 502 -8 (美)国枝栄
14 8 15 スマートオーディン 牡7 56 藤井勘一 1.22.2 1 3/4    12-11 34.4 9 57.5 502 -2 (栗)池江泰寿
15 2 3 ロケット 牝5 54 酒井学 1.22.2 クビ    02-05 35.1 14 211.7 478 0 (栗)石橋守
16 6 11 タイムトリップ 牡6 56 柴山雄一 1.23.2 6    16-16 34.9 15 342.9 492 -4 (美)菊川正達

 

率直に申し上げて、カツジの激走には驚いた。

確かに、3歳だった一昨年には古馬相手のG1【マイルチャンピオンシップ】で4着に食い込んだ実績を持つなど、実績は十分。

とはいえ、最近は7戦連続で掲示板を外すなど苦しんでいた。

ましてや、デビュー以来初めてとなる1400M戦。

難しい条件のように思えたが・・・

終わってみれば2着馬に1馬身差の完勝!お見事!

何より、まずは祝福の思いをお伝えしたい。

 

その上で、なぜカツジが好走できたか?考えていく必要があるだろう。

その理由次第で「今後も買える馬なのか?」という皆様が最も気になるであろう点に答えが出るかもしれない。

 

ポイントは2つ

好走理由のひとつ目、まずは鞍上の岩田康誠騎手の存在だろう。

この記事を書いている段階(10/31の夜)では全国リーディング22位となる40勝。

息子・望来騎手の62勝からは大きく離されているし、かつてG1をバリバリ勝っていた頃のような勢いがないことは確かだろう。

だが、ここ一番の判断力、集中力にかけては今尚、現役トップクラスではないだろうか。

 

3月の阪神大賞典をユーキャンスマイルで制している

それだけ【スワンステークス】での手綱さばきは見事だった。

スタートが上手く決まったこともあったのだろうが、ここ最近、常に後方待機の形でレースを進めてきたカツジを好位へ!

更に流れが遅いとみるや(1400M戦にもかかわらず、最初の1ハロンが12秒6もかかった)迷わず先頭に立たせた。

このあたりを躊躇なく行えるあたり、さすがは名手としかいいようがない。

結果的に、カツジを筆頭に前にいった馬たちが上位の中心だったのだから、完璧な判断だったということだ。

 

好騎乗の裏には鋭い分析

だが、その好騎乗の裏には「自らの騎乗馬を冷静に分析できる目」があった点も見落としたくない。

彼はレース後、次のような話をしている。

GI馬なみの追い切りをしていましたし、まだ奥がありそうだなと思っていました

結果的にG1馬を退けているのだから彼の見方は正解だった。

とはいえ最近苦戦が続いていたカツジ。

「調教は良いけど本番ではどうか?」と疑う気持ちが湧き上がってもおかしくない。

 

だが、恐らくは長年の経験から自分の分析に絶対の自信があるのだろう。

「G1馬なみの追い切りができるのだから強いに決まっている!」

馬を信頼できていたからこそ、位置取りや進路取りにおいて、完璧な判断ができたのかもしれない。

 

最後までよく伸びた

もうひとつのポイントとして「京都外回りが合っているかも!?」という点も挙げておきたい。

私たちはレースを振り返る際、どんな着順の馬であったとしても「直線での動き」は必ず確認するようにしている。

それは、直線での動きが

コースとの相性をチェックする大きな材料になる

と考えているからだ。

 

直線には各競馬場の特徴がよくでる。

◆直線が長くて坂のあるコース

◆直線が短いが急坂があるコース

◆直線が長いが平坦のコース

◆直線が短くて平坦のコース

あえてわかりやすくするために大雑把な書き方をしたが、細かく見れば更に色々な特徴があるのだ。

話をカツジに戻すと、前半から先頭を走った割には、最後まで全く脚色が鈍ることはなかった。

恐らく、京都の外回りコースは合っている可能性が高い。

 

本番でも侮れない

この後はG1【マイルチャンピオンシップ】に出走することになるだろう。

鞍上はどうなるかはわからない。(もちろん岩田騎手が跨ってくれるなら最高)

だが、彼も語っているように「G1馬なみの追い切りをする」ほど力をつけていることは間違いないし、京都外回りも合っている可能性が高い。

だとすれば!!本番でも人気薄だろうが

決して侮ってはいけない存在

だと私たちは判断する。

仮に、今回の激走を「逃げがハマった」などと考えている方がいらっしゃるなら、一度冷静になって振り返ってみることをオススメしたい。

 

キングスポーツ流「次走へ向けての一言メモ」

ここからは「私の独り言」だととらえていただきたい。

今後へ向けて、気がついたことをメモ帳に走り書きしているようなイメージ。

せっかくなので、それを皆様と共有してみようかと考えた。

 

勝ち馬以外に気になった馬が2頭いた。

数行程度の解説にはなるが、どこかで皆様のお役に立てる内容だと思う。

頭に入れておいてほしい。

 

3着・アドマイヤマーズ

以前もどこかで記したことがあると思うが

レース後の騎手(もしくは調教師)のコメントには本音が反映されていることが多い

良くも悪くも、レースの直後は熱くなっているからだ。

中でも、川田騎手は限りなく本音に近いことを語っている印象。

今回は、次のように語っている。

「58キロで初の1400mでしたが、それでも前半はよくついて行ってくれました。これが良い刺激になって、次に向かえると思います。内容としては良かったです」

明らかに次へ向けての手応えが伝わってくる。

それだけに【マイルチャンピオンシップ】は要注意だ!

 

10着・サウンドキアラ

1番人気に推されながら、まさかの0.5秒差10着に終わった。

着順はともかく着差は0.5秒だから、結果自体については、さほど悲観することはないと思う。

だが、それとは別に、前半からの行きっぷりというかフットワークに、春ほどの迫力を感じなかった。

その理由が久々の分の状態にあるのか?あるいは馬場にあるのか?

正直言って、現時点では何とも言えないが・・・

ひとまず次走を見て、その後を判断する必要がありそうだ。

 

【スワンステークス 2020】のレース後の関係者のコメント

レース後のコメント
1着 カツジ(岩田康誠騎手)
「絶対に勝ってやる、という気持ちでこの日を待っていました。GI馬なみの追い切りをしていましたし、まだ奥がありそうだなと思っていました。(作戦は)ゲートを出てから考えようという気持ちもありましたが、ゲートも出てくれましたし、この馬の力を信じて乗りました。4コーナーまで自分のリズムで行ければと思っていましたし、進路も上手く外へ出せました。後ろから来る馬の影がずっと気になっていたのですが、気が付いたら楽勝でした。この勢いに乗って馬が自信をつけてくれればと思います。(改修前、京都で最後の重賞を勝てて)最高です」

2着 ステルヴィオ(池添謙一騎手)
「返し馬の雰囲気が良くて、ゲートも我慢してくれました。良い形でしたが、3コーナーの下りで挟まれたのが全てです。あれがなければもうちょっと際どかったと思うのですが……」

3着 アドマイヤマーズ(川田将雅騎手)
「58キロで初の1400mでしたが、それでも前半はよくついて行ってくれました。これが良い刺激になって、次に向かえると思います。内容としては良かったです」

4着 アルーシャ(武豊騎手)
「外枠からスタートが良く、良いレースをして頑張ってくれました」

5着 シヴァージ(藤岡佑介騎手)
「難しい馬場で、内に行くか、外に行くかというところで馬自身は本当に、長く良い脚の走りを見せてくれました。もう気持ち、前が止まってくれたら、今日の脚なら差し込めるというところがありました。しっかり自分の分は走って、頑張ってくれています」

7着 カテドラル(福永祐一騎手)
「良い形でしたが、下りでミスステップをしてしまいました。それが伸び切れないところに繋がったかもしれません」

10着 サウンドキアラ(松山弘平騎手)
「スタート良く、好位から流れに乗って運べましたが、ラストは思った以上に苦しくなりました。人気に応えられず申し訳ありません。今日は牡馬相手でしたし、これで良くなってくれればと思います」

11着 ボンセルヴィーソ(木幡巧也騎手)
「位置取り良く競馬ができましたが、3~4コーナーでプレッシャーを受けたところが堪えました。それでも直線はジリジリ伸びて頑張ってくれました」

(via ラジオNIKKEI 

 

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