キングスポーツへのお申し込みはこちら
ホーム勝負の明暗宝塚記念 2022【回顧】勝ち馬の強さに脱帽&秋に期待したい馬は?

宝塚記念 2022【回顧】勝ち馬の強さに脱帽&秋に期待したい馬は?

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

 

勝負の明暗 はここだった!

【回顧】宝塚記念 2022 における勝負の明暗

2022年 6月26日(日) 3回阪神4日 天候 : 晴  馬場状態 : 良
【11R】 第63回宝塚記念
3歳以上・オープン・G1(定量) (国際)(指定) 芝・内 2200m 18頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 単勝 体重 ± 調教師
3 6 タイトルホルダー 牡4 58 横山和生 2.09.7   02-02-02-02 36.1 2 4.2 476 +2 (美)栗田徹
5 10 ヒシイグアス 牡6 58 レーン 2.10.0 2 06-06-06-05 35.9 5 9.5 490 -4 (美)堀宣行
4 7 デアリングタクト 牝5 56 松山弘平 2.10.3 2 10-10-08-08 36.0 4 7.3 480 -6 *(栗)杉山晴紀
7 15 ディープボンド 牡5 58 和田竜二 2.10.3 ハナ 03-03-03-03 36.6 3 5.6 502 -2 *(栗)大久保龍
5 9 マイネルファンロン 牡7 58 M.デム 2.10.6 1 3/4 08-08-06-05 36.5 14 175.2 474 -4 *(美)手塚貴久
B2 4 エフフォーリア 牡4 58 横山武史 2.10.6 ハナ 09-08-08-10 36.2 1 3.3 520 -2 (美)鹿戸雄一
6 12 ウインマリリン 牝5 56 松岡正海 2.10.8 1 1/4 04-05-05-04 36.9 9 73.0 476 +14 *(美)手塚貴久
6 11 パンサラッサ 牡5 58 吉田豊 2.10.8 01-01-01-01 37.4 6 10.2 476   *(栗)矢作芳人
4 8 ステイフーリッシュ 牡7 58 坂井瑠星 2.11.1 2 11-10-11-11 36.5 10 78.1 472   *(栗)矢作芳人
10 8 17 ギベオン 牡7 58 西村淳也 2.11.4 1 3/4 06-06-08-08 37.2 17 276.4 510 +2 (栗)藤原英昭
11 8 18 ポタジェ 牡5 58 吉田隼人 2.11.5  3/4 12-12-11-11 36.9 8 22.9 464 -4 (栗)友道康夫
12 B8 16 グロリアムンディ 牡4 58 福永祐一 2.11.9 2 14-14-13-13 37.1 13 142.3 496 0 *(栗)大久保龍
13 2 3 メロディーレーン 牝6 56 団野大成 2.12.0  3/4 12-13-13-15 37.0 16 210.3 354 +2 (栗)森田直行
14 7 13 アリーヴォ 牡4 58 武豊 2.12.1  1/2 17-17-17-17 36.9 7 12.0 504 +4 *(栗)杉山晴紀
15 3 5 アイアンバローズ 牡5 58 石橋脩 2.12.2 クビ 15-15-13-15 37.2 15 183.8 492 -4 (栗)上村洋行
16 1 2 アフリカンゴールド セ7 58 国分恭介 2.12.4 1 1/4 04-03-03-05 38.5 12 122.0 468 0 (栗)西園正都
17 7 14 キングオブコージ 牡6 58 横山典弘 2.15.5 大差 15-15-16-14 40.5 11 114.3 498 -8 (栗)安田翔伍
1 1 オーソリティ 牡5 58 ルメール             516   (美)木村哲也

キーワードは「好位&上昇で夢を掴め」

レース史上でも稀に見る混戦だと言われた今年の【宝塚記念】。

そんなレースを攻略するため、私たちキングスポーツはどういった考え方を持っていたか?

攻略へ向けてのキーワードを「好位&上昇度で夢を掴め」と定めた。

以下、有料会員様やYouTubeにて、実際にご提供した解説文だ。

昨年までの直近6年5勝を挙げるなど【宝塚記念】に対してのノウハウに対して誰よりも自信を持つ私たちの考え方、ぜひ確認してほしい。

まず1点目「好位」について。恐らく今回、パンサラッサが前半から飛ばし、それにタイトルホルダーがつく形。それなりに速い流れになってくるだろう。だが、私たちとしては「例え流れは速くても、ある程度の好位を確保していないと勝負にならないレース」だという感覚。
もちろん、過去を振り返れば追い込み一気で好走したような馬もいる。だが、今年は例年以上に能力拮抗のメンバー構成。まとめて一気にぶち抜ける程の脚を備えた馬はいないと判断。それだけに、位置取りが、勝負の明暗を分ける可能性は大きいと見るべきではないだろうか。
もう1点「上昇」について。
先程「例年以上に能力拮抗のメンバー構成」と書かせてもらったが、能力が拮抗なら、勝負を分ける要素として状態面が重要になることは、改めて申し上げるまでもないだろう。
だが、今回に関しては単に状態が良いというよりも「前走からの上昇が最も顕著な馬は誰か」という部分にこだわりたい。前走で既にそれなりの走りをしている馬が、そこから大きく上昇しているとなれば、間違いなく大きなアドバンテージになるはずだ。

 

方向としては正解だったはずだが

こうして前提を元に、私たちが予告の穴馬(軸馬)として指名したのが、下記の動画でもご案内した10番☆ヒシイグアスであり、また好調教馬でもあった7番の☆デアリングタクトだった。

参考⇒宝塚記念 2022  イチオシ一頭公開の動画

 

 

実際に、極めて速い流れだったが、上位の馬の多くは好位組だった。

またヒシイグアスもデアリングタクトも、状態の良さを活かして、しっかりと力を出し切ってくれた。

手前味噌を承知で申し上げるが

「直近6年で5勝の実績を残した私たちらしく正しい方向でレースを考えられた」

恐らく、多くの年の【宝塚記念】なら、スパッと穴馬2頭のワンツーで決まっていたと信じる。

5番人気ながら2着に入ってくれたヒシイグアスにも、長期休養明け2戦にもかかわらず、牡馬相手に堂々と渡り合って3着に入ったデアリングタクトにも、心から感謝したい。

惜しむらくは、私たちの想像を超越するような、衝撃的な走りを披露した勝ち馬がいたということだ。

 

勝ち馬の強さに脱帽!!

私たちは、今年の【宝塚記念】を例年以上の混戦だと考えていた。

だから、ヒシイグアスもデアリングタクトも素晴らしい馬だが、当然、他の有力馬の激走のシーンも想像していなかった訳ではない。

それでも、タイトルホルダーがあれだけの圧倒的な走りをするとは思わなかった。

ここまで強いとは、、、

確かに前走【天皇賞春】の走りも強烈だったが、当時は後続の動きの遅さゆえ、恵まれた面もあったと思えたからだ。

まだまだ予想家として甘いなと感じるし、同時にタイトルホルダーの強さにはただただ脱帽だ!

改めて、レースを前半から振り返ってみよう。

先頭のパンサラッサが前半1000mを57秒6のハイペースで飛ばす中、やや離れた2番手で追走したタイトルホルダーは、恐らく58秒少々といったところか。

2番手とはいえハイペースで飛ばし、尚且つ後続の有力馬の目標にされるのだから、決して楽な形ではない。

「普通」なら、直線で後続の面々の餌食になるところ。

だからこそ、ヒシイグアスのレーン騎手も

「4コーナー(5番手通過)を回って、勝ち負けできる手応えでした」

という思いを抱いたのだと思う。

 

要は「普通」じゃない!

見ている私たちの側も、レーン騎手同様に、ヒシイグアスの勝利の瞬間をイメージできた。

だが、そこから全く差が詰まらないのだから恐ろしい。

感覚的には、2着に2馬身という着差以上の完勝に思えた。

私が感じた強さ、衝撃をどのように例えれば良いのだろう?

そんなことを考えていると、たまたま坂口正大調教師のコメント(日刊スポーツ)を目にした。

「まさにこれだ。同感」と思えるようなものだったので、引用させていただきたい。

以下の通りだ。

ミホノブルボン、サイレンススズカ、キタサンブラック…。各時代に、個性的で強い先行馬がいました。タイトルホルダーはそういった馬たちに肩を並べたか、あるいはそれ以上かもしれません。
速いペースで前へ行き、速い時計で押し切る。スピード+スタミナ。現代競馬における最強の形と言っていいでしょう。

 

結局のところ、競馬は「前」なんだ

坂口元調教師が名前を挙げた3頭はもちろん、他にも名牝ダイワスカーレットなども前に行って強い馬だったが、確かに今回のタイトルホルダーのレースぶりの衝撃は、彼らから感じたものと互角以上だとも思える。

また、坂口師はそのスタイルを「現代競馬における最強の形」と言っている。

確かに、ディープインパクトのような、一部の歴史的な例外もいる。

だが、基本的には、競馬においては前を走れる馬が有利であることは間違いない。

単純に「前にいる」という意味で、距離面のアドバンテージもそうだが、自分の前が詰まる可能性が低い。

また、前に馬がいない(少ない)分、内にいくか外にいくかなど、走行位置の選択もしやすくなる。

本当に良いこと尽くめで有利なのだ。

だからこそ、その脚質や、今回のレースで証明したスピード&スタミナを含め、予定されている(ほぼ確実にいく)【凱旋門賞】挑戦に対して、希望が湧いてくるのも当然だろう。

 

熱い秋が待っているかも!

タイトルホルダーの【凱旋門賞】挑戦に対しての期待は、生産者の岡田牧雄氏も、次のように語っている。

パンサラッサのような逃げ馬はヨーロッパにはいないと思う。(タイトルホルダーは)今までにないタイプなので、日本馬にとってチャンスかなという気はしますし、(馬場は)重の方がいいと思ってますから、楽しみにしています

確かに、本場欧州の馬場を走り慣れたライバルたちに対して、直線のキレ味勝負は容易ではない。

日本馬初の凱旋門賞2着だったエルコンドルパサーも、逃げて粘るレースをしている。

また岡田氏が語るように、道悪にも対応できる馬。

基礎的な能力が抜群の馬が、適性も高いとなれば、当然期待は高まる。

 

それでいて、鞍上の横山和騎手が

成長してすごく良くなってる途中だと思うので世界は甘くないと思いますが一緒に頑張って僕も成長しなきゃなと思います

と、全く浮かれることなく足元をしっかり見つめられている点が頼もしいじゃないか。

軽量で臨める魅力のダービー馬・ドウデュース、そして日本最強の実力と適性が魅力のタイトルホルダー、この秋は、かつてないほど日本競馬界にとって熱いものになるかもしれない。

 

最後に、秋に期待したい馬について

さて最後にひとつだけ。

【凱旋門賞】の日程を鑑みれば、秋の古馬王道の初戦となる【天皇賞秋】はタイトルホルダー抜きでの戦いとなる。

では、そこでの主役は誰になるのだろう?

あくまでも今回のレースが終わった次点での印象(しかも彼らが天皇賞秋に出走するという前提にはなるが)になるが、、、、

やはりデアリングタクトではないだろうか。

もちろん、引退危機からの長期休養明け2戦目とは思えないほど、終始素晴らしいフットワークで走っていた。

だがそれ以上に、ゴール前えのディープボンドとの3着争いをハナ差制した点を評価したい。

走りだけではなくメンタル面、つまり「闘魂」も蘇っている。

繊細な牝馬は、一度の挫折だったり、あるいは長期の休養を経験すると、気持ちが折れるのか、ガクッと走らなくなるケースも少なくない。

だが、デアリングタクトは、やはり並の馬ではないことを改めて感じられた。

【天皇賞秋】までの間に怪我や体調不良がない限り、復帰3戦目ということで、さらに動きも良くなってくるに違いない。

今回のタイトルホルダーとはまた違った形での衝撃的な勝利があるかも!?

十分に結果を残している馬だが、敢えて未来の主役に指名して、秋を楽しみに待ちたい。

 

レースを見逃した方はコチラから

 

【宝塚記念 2022】のレース後の関係者のコメント

レース後のコメント
1着 タイトルホルダー(横山和生騎手)
「凄く支持して頂いていましたし、緊張はしていませんが、良い結果を出さなければと思っていました。乗せていただいたのが4回目でタイトルホルダーとの走りとかリズム良く走れる雰囲気はしっかりつかめていました。しっかり出して行ってそれでも来るなら来いというつもりで行きました。ペースは速かったかもしれませんが、この子と一緒にリズム良く走れればきっといい結果はついてくると思ったので僕が怯まないように馬を信じて一緒に走って行きました。何回も乗せてもらっているのでリズム良く直線に向ければタイトルホルダーは頑張ってくれます。直線はしっかり脚が残っていましたし、これは良いんじゃないかと思っていました。成長してすごく良くなってる途中だと思うので世界は甘くないと思いますが一緒に頑張って僕も成長しなきゃなと思います」

2着 ヒシイグアス(D.レーン騎手)
「良いスタートを切って、満足できるポジションで進めることができました。手応えも良かったです。4コーナーを回って、勝ち負けできる手応えでした。直線に入ってスペースができましたが、前の馬(タイトルホルダー)が強すぎました。このペースで差すことができませんでした。一生懸命走っています」

3着 デアリングタクト(松山弘平騎手)
「悔しいですね。馬は徐々に上向いていましたし、何とか結果を出したかったです。スタートを上手に出て、中団で流れに乗れて、自分の競馬ができました。最後も見せ場を作ってくれました。すごい馬だと思います。この後は無事に行って欲しいですし、またこの馬と一緒に走りたいです。このメンバーでやれることを証明できましたし、秋にはさらに良くなって帰って来てくれると思います」

4着 ディープボンド(和田竜二騎手)
「タイトルホルダーをマークして行こうというプランでした。外枠もあって、迫るところまで行ったのですがペースも速く勝負どころで加速できないし、この距離で真っ向勝負で力を出し切ったのでお疲れ様と言いたいですね。この馬はバテても止まってもいません」

5着 マイネルファンロン(M.デムーロ騎手)
「今年のGIの中で一番(騎乗していて)楽しかったです。4コーナーでは抜群の手応えでした。最後は苦しくなりましたが、馬は一生懸命走っていました」

6着 エフフォーリア(横山武史騎手)
「ペースが速すぎてついて行くのに精一杯でした。向正面で鞭を入れるぐらいで、ついていけなかったです。ここまで速いと溜めることができず、抱える暇もなく直線を迎えてしまいました」

8着 パンサラッサ(吉田豊騎手)
「スタートはこういうときもあります。1コーナーまでには気分良く行けましたが、あとは自分のペースでと思いました。やはり後ろからあれだけ早く来られると・・・。自分のペースで淡々と行ってはいるんですが、ラスト1Fで止まっているという感じではありません。最後は伸びるというよりは踏ん張るという感じですからね。そこまでにセーフティーリードが欲しいですからね。勝ち馬が自分のペースで来ましたから、きつかったです。もっと渋る馬場になったらどうかという思いはあります。ベストは2000mぐらいの距離ですね」

10着 ギベオン(西村淳也騎手)
「良いポジションで競馬ができましたが、3コーナー過ぎくらいから一杯一杯でした。一生懸命頑張って走っています」

11着 ポタジェ(吉田隼人騎手)
「返し馬の一歩目が弾んで行きませんでした。明らかに前走とは違いました。ペースも速くじっくり行きました。向正面エフフォーリアとデアリングタクトを見る形で良いかなと思いましたが動けませんでした」

12着 グロリアムンディ(福永祐一騎手)
「3コーナー4コーナーは良い手応えで回ってきました。やはり良馬場ならトップスピードが足りない感じですね。重馬場ならもう少しやれてたと思うだけに残念ではありますが良いチャレンジでした」

14着 アリーヴォ(武豊騎手)
「ペースが速くてついて行くのに精一杯でした」

16着 アフリカンゴールド(国分恭介騎手)
「ペースも速かったですね。抱えていく感じの方が良いですね。集中が途中で途切れてしまいました」

(via ラジオNIKKEI

 

勝負の明暗バックナンバーは下記をクリック

勝負の明暗はどこにあったのか?そして次なる栄光へのヒントはここにある!!

 

関連記事

最新記事

カテゴリー

YouTube

よく読まれている記事