キングスポーツへのお申し込みはこちら
ホーム勝負の明暗天皇賞春 2021【回顧】上位2頭の激走に感謝!それ以上に驚かされた馬は、、、

天皇賞春 2021【回顧】上位2頭の激走に感謝!それ以上に驚かされた馬は、、、

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

 

勝負の明暗 はここだった!

【回顧】天皇賞春 2021 における勝負の明暗

2021年 5月 2日(日) 2回阪神12日 天候 : 晴  馬場状態 : 良
【11R】 第163回天皇賞(春)
4歳以上・オープン・G1(定量) (国際)(指定) 芝・内 3200m 17頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 単勝 体重 ± 調教師
1 1 ワールドプレミア 牡5 58 福永祐一 3.14.7 07-07-07-04 36.7 3 5.2 486 -2 *(栗)友道康夫
6 12 ディープボンド 牡4 58 和田竜二 3.14.8  3/4 04-03-04-03 37.1 1 3.6 502 0 (栗)大久保龍
2 3 カレンブーケドール 牝5 56 戸崎圭太 3.15.2 2 03-03-02-02 37.7 4 7.3 480 +2 (美)国枝栄
1 2 アリストテレス 牡4 58 ルメール 3.15.2 06-06-05-04 37.3 2 3.8 474 -6 (栗)音無秀孝
7 14 ウインマリリン 牝4 56 横山武史 3.15.6 2 1/2 07-08-09-06 37.4 8 22.7 462 +6 (美)手塚貴久
B3 5 ディアスティマ 牡4 58 坂井瑠星 3.15.6 クビ 01-01-01-01 38.3 7 12.6 488 -10 (栗)高野友和
4 7 ユーキャンスマイル 牡6 58 藤岡佑介 3.16.2 3 1/2 15-15-14-11 37.8 5 12.0 510 0 *(栗)友道康夫
3 6 マカヒキ 牡8 58 藤岡康太 3.16.5 2 11-11-07-07 38.3 12 98.4 504 +2 *(栗)友道康夫
7 13 ナムラドノヴァン 牡6 58 内田博幸 3.16.6  1/2 14-14-13-11 38.1 11 67.1 492 0 (栗)杉山晴紀
10 8 17 オーソリティ 牡4 58 川田将雅 3.16.7 クビ 11-11-10-07 38.4 6 12.2 506 -4 (美)木村哲也
11 8 16 メロディーレーン 牝5 56 池添謙一 3.17.4 4 13-13-14-16 38.5 16 154.9 342 -4 (栗)森田直行
12 5 10 ゴースト セ5 58 鮫島克駿 3.17.5  1/2 09-10-10-14 38.9 14 142.1 496 0 (栗)橋口慎介
13 8 15 オセアグレイト 牡5 58 横山典弘 3.17.5 クビ 17-17-14-11 39.0 9 41.2 496 0 (美)菊川正達
14 6 11 メイショウテンゲン 牡5 58 酒井学 3.18.1 3 1/2 09-08-10-14 39.4 13 126.5 470 +2 (栗)池添兼雄
15 4 8 ディバインフォース 牡5 58 武豊 3.18.1 ハナ 16-16-17-17 39.0 10 45.2 460 -8 (栗)寺島良
16 B2 4 シロニイ 牡7 58 松若風馬 3.18.4 1 3/4 04-05-05-07 40.3 17 182.3 502 -4 (栗)池江泰寿
17 5 9 ジャコマル 牡7 58 横山和生 3.19.6 7 02-02-03-07 41.6 15 153.9 464 -4 (栗)松永幹夫

 

上位人気4頭が、しっかり4着までを締めた【天皇賞春】

レース後に、優勝したワールドプレミアに騎乗した福永祐一騎手が

非常にタフなレースになりました

と語っていたが、タフで、真の底力が問われる勝負だからこそ、穴馬台頭の余地がなかった。

しかも、早めに動いて粘りたいディープボンドやカレンブーケドール、前を目標に差し脚を活かしたいワールドプレミアやアリストテレスと、それぞれがぞれぞれの持ち味を発揮した。

そういった点でも非常に価値のある競馬だった。

G1らしいG1を見せてもらったな

そんな思いが頭の中を渦巻いている。

GWにもかかわらず、自宅待機を余儀なくされる競馬ファンに対して、競馬の神様が熱いレースをプレゼントしてくれたのだろうか。

 

予想通りの流れに!上位2頭には感謝

さてキングスポーツは、有料会員様やyoutube番組にて

「今回の大一番は究極のスタミナ比べになる」

と戦前より断言していた。

だからこそ、不動の軸馬には【阪神大賞典】を優勝したディープボンド!

相手の筆頭には【菊花賞】勝ちの経験を持つワールドプレミアという、スタミナに定評のある2頭を指名した。

結果としては案の定!馬連の厚め1点目でキッチリと射止められたし、同時に展開を読み切ったことで「競馬が見えている」ことを証明できたのではないだろうか。

彼ら2頭に対しては心からの感謝を申し上げたい。

 

特にワールドプレミアの福永祐一は、お父さんの洋一元騎手に続く親子2代制覇。

福永騎手の、お父さんに対する尊敬の念は、これまで何度も語られてきた。

それだけに、感慨深いのではないだろうか。

3冠ジョッキーに、また新たな勲章が加わった。

 

強い馬が強い競馬をしたからこそ

3冠騎手が、天皇賞のタイトルも手にした

さて、いつもなら、ここからレースについてあれやこれやと振り返るところ。

だが、正直に申し上げて、今回はあまり記すことがない。

というのも、冒頭から記している通り、上位人気馬が順当に結果を残したレースだから。

上位人気に推されるというのは、実績・実力が十分な証。
それだけに、本来は好走して当然なのだ。

そういった馬が凡走してレースが荒れる時には、何か必ず理由がある(レースの流れなり、各馬の状態なり)

この点を、私たちなりに考え、探っていくのがレース回顧。

「次の馬券的中へのヒントにしたい」というのが最大の目的だ。

 

強いて言えば2点!

だから、特に申し上げたいこともない。
(繰り返すが、それだけ質の高いレースだったことの裏返しでもあるのだ)

とはいえ、これで終わったらせっかく目を通して下さった方に対して、あまりに申し訳ないね。笑

そこで、強いて言えば、ということになってしまうかもしれないが

2点だけお伝えしようと思う!

お付き合いいただけると幸いだ。

 

和田騎手はまだレベルアップしている

まずは2着だったディープボンドの和田騎手について。

前日の【青葉賞】でもワンダフルタウンを優勝に導くなど活躍した週末だが、こうした結果は「必然」ではないだろうか。

40代にしてまだレベルアップしている!

ディープボンドの騎乗ぶりからそんなことを感じた。

参考⇒青葉賞 2021 レース回顧

 

和田騎手は言わずとしれた名手だ。通算1362勝!G1だって勝っている。

頼れる騎手の一人だが、時折「もうワンテンポ待ってくれたら、、、」というケースも見られた。
もちろん、積極策、がむしゃらは魅力でもあるが、見ていてもどかしい思いをすることもあった。

だが、今回の和田騎手は違った。

 

わずかな、しかし大きな我慢

前日には青葉賞を制覇

向こう正面で、前には楽な手応えのディアスティマ&カレンブーケドールがいる。
特にカレンブーケドールは【ジャパンC】でも好走実績のある馬。このままなら粘り込まれるかも、、、

ましてやディープボンドはキレ味勝負に持ち込まれたくはない。
早めに動いて前を潰しにかかる選択肢もあったはず。

だが、すぐには動かなかった。結局追い出し始めたタイミングはカレンブーケドールとほぼ同じ。

結果的にワールドプレミアに敗れたとはいえ、前にいたカレンブーケドールを差し切れたのは、わずかな(しかし大きな)我慢があったからだと考える。

今回のような騎乗ができる和田騎手なら!

この先も、まだまだ大一番で存在感を見せてくれそうだ!

 

カレンブーケドールに衰えなし!

もう1点はカレンブーケドールについて。

もちろん実績から能力の高さは承知している。それでも

「このタフな展開でここまで走るとは」

というのが正直な思いだ。

有力馬の中では最も目標にされる位置を走りながら、直線ではアワヤの場面を演出。

昨年の秋はまずまず走りながらも、どうしても3歳だった一昨年ほどの迫力ある動きを感じなかったが、今年に入ってからのカレンブーケドールは違う。

今回も最終追いでは3歳時を思わせる力強い動きを見せていた。

5歳という年齢を全く感じさせず、今年の大きな活躍をイメージせずにはいられない。

次走はわからないが、タフな馬場もこなすし【宝塚記念】あたりが面白いと思うのだが、、、

期待も込めて、未来の主役に指名しておこう。

 

 

レースを見逃した方はコチラから

 

【天皇賞春 2021】のレース後の関係者のコメント

1着 ワールドプレミア(福永祐一騎手)
「非常に強かったと思います。非常にタフなレースになりましたが、よく来てくれたと思います。これまで一緒にワールドプレミアとレースをしていましたし、調教にも跨って、この馬の特性はつかんでいました。あとはいかにそれをレースに生かすかということでした。正直もう少し良いスタートを決めて、ある程度良い位置で競馬をするのがベストだなと考えていたのですが、スタートが上手く切ることが出来ませんでした。そのあとのリカバリーは内枠ということもあり、非常にうまくいったと思います。前に有力馬を見ながらの競馬になりましたし、あとはどのタイミングで仕掛けるかというところでしたが、ウインマリリンが向正面で進出してきましたので、そのタイミングである程度位置を確保しておかないと、動きたいときに動けなくなるだろうということで、自分が考えていたより早く外に出しました。それで馬はよく応えてくれました。長く良い脚を使ってくれました。全馬死力を尽くした良い競馬だったと思います。天皇賞という格式の高いレースを勝つことができて光栄に思います」

2着 ディープボンド(和田竜二騎手)
「今日は自分の競馬に徹して、最後は差し返してくれました。良馬場でも実力が出ていると思います。馬はよく頑張ってくれました。反省してまた来年ですね」

3着 カレンブーケドール(戸崎圭太騎手)
「枠順が良くてやりたいレースはできました。真面目に走る馬なので、リラックスしていた馬とはその分の差があったと思います。どこの競馬場でもしっかりと走ってくれて頭が下がります」

4着 アリストテレス(C.ルメール騎手)
「前回より良い競馬でした。レースは問題なく、ペースも良かったです。最初の1000mはリラックスしていて道中は自信がありました。最後のコーナーで忙しくなりました。エンジンがかかるのに時間が掛かります。まだ4歳で身体が柔らかい中で、この距離のレコード決着ですからね。この距離は長いと思います。2400mまでが良いのかもしれません」

5着 ウインマリリン(横山武史騎手)
「適距離ではなかったですから。仕方ありません」

7着 ユーキャンスマイル(藤岡佑介騎手)
「道中いい感じで運べました。勝った時のイメージで乗れましたが、前が止まらず、最後は前と同じ脚色になってしまいました」

8着 マカヒキ(藤岡康太騎手)
「道中は内々でロスなく運んで少し早めに促して行きました。レコード決着の中でよく頑張っています」

10着 オーソリティ(川田将雅騎手)
「前半から穏やかで道中はよく我慢していました。勝ち馬を見ながらレースができたのですが、これが現状の精一杯だと思います」

11着 メロディーレーン(池添謙一騎手)
「まだ条件馬ですからね。良いペースで流れていた中、更にペースが上がり、ついて行くのに精一杯でしたがジリジリ最後まで頑張ってくれました。また条件戦から頑張ってくれればと思います」

13着 オセアグレイト(横山典弘騎手)
「よく頑張っていますが、ここでは荷が重かったです。去年有馬記念を使ったことが馬には相当こたえていて、状態が戻ってきません。また充電して秋から頑張ってもらえればと思います」

14着 メイショウテンゲン(酒井学騎手)
「ゲートを出てから気合いをつけていきました。理想はディープボンドを見ながらでしたが、行き脚がつかず、途中からワールドプレミアを見ながら行きました。勝ち馬の内から行きたかったのですが、ここも行き脚がつかず、でもその割に直線は気持ちをもって走ってくれました」

15着 ディバインフォース(武豊騎手)
「途中からついて行けませんでした」

16着 シロニイ(松若風馬騎手)
「操縦性はありますが、3コーナーあたりから手応えがありませんでした」

(via ラジオNIKKEI 

 

勝負の明暗バックナンバーは下記をクリック

勝負の明暗はどこにあったのか?そして次なる栄光へのヒントはここにある!!

 

関連記事

最新記事

カテゴリー

YouTube

よく読まれている記事