こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。
もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください！
勝負の明暗 はここだった！
【回顧】クイーンステークス 2019 における勝負の明暗
| 着 | 枠 | 馬 | 馬 名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | タイム | 着差 | 通過順位 | 上3F | 人 | 調教師 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| １ | 8 | 13 | ミッキーチャーム | 牝4 | 56 | 川田将雅 | 1.47.0 | 04-04-04-04 | 34.0 | 1 | (栗)中内田充 | |
| ２ | 4 | 6 | スカーレットカラー | 牝4 | 55 | 岩田康誠 | 1.47.0 | クビ | 09-09-10-10 | 33.4 | 5 | (栗)高橋亮 |
| ３ | 8 | 14 | カリビアンゴールド | 牝5 | 55 | 柴山雄一 | 1.47.0 | 頭 | 05-07-06-06 | 33.8 | 9 | (栗)鮫島一歩 |
| ４ | 7 | 12 | ウラヌスチャーム | 牝4 | 55 | 藤岡佑介 | 1.47.2 | 1 1/4 | 13-12-10-10 | 33.6 | 4 | (美)斎藤誠 |
| ５ | 7 | 11 | エイシンティンクル | 牝6 | 55 | 武豊 | 1.47.3 | クビ | 09-09-08-07 | 33.9 | 8 | (栗)上村洋行 |
| ６ | 1 | 1 | サトノガーネット | 牝4 | 55 | ルメール | 1.47.4 | 1/2 | 11-12-13-13 | 33.5 | 3 | (栗)矢作芳人 |
| ７ | 3 | 3 | フロンテアクイーン | 牝6 | 56 | 三浦皇成 | 1.47.4 | 頭 | 05-05-05-05 | 34.3 | 2 | *(美)国枝栄 |
| ８ | 4 | 5 | メイショウショウブ | 牝3 | 51 | 池添謙一 | 1.47.5 | 3/4 | 03-03-03-02 | 34.7 | 7 | (栗)池添兼雄 |
| ９ | 5 | 7 | シャンティローザ | 牝5 | 55 | 藤岡康太 | 1.47.6 | クビ | 13-14-13-13 | 33.7 | 12 | (栗)松永幹夫 |
| 10 | 5 | 8 | フィニフティ | 牝4 | 55 | 吉田隼人 | 1.47.8 | 1 1/4 | 11-11-12-10 | 34.1 | 10 | (栗)藤原英昭 |
| 11 | 6 | 10 | ウインファビラス | 牝6 | 55 | 松岡正海 | 1.47.8 | 頭 | 02-02-02-02 | 35.2 | 14 | (美)畠山吉宏 |
| 12 | 6 | 9 | リンディーホップ | 牝4 | 55 | 荻野極 | 1.48.0 | 1 | 05-05-06-07 | 34.8 | 13 | (美)金成貴史 |
| 13 | 2 | 2 | リリックドラマ | 牝5 | 55 | 菱田裕二 | 1.48.0 | ハナ | 01-01-01-01 | 35.5 | 11 | (栗)岡田稲男 |
| 14 | 3 | 4 | ダノングレース | 牝4 | 55 | 蛯名正義 | 1.48.4 | 2 1/2 | 08-07-08-07 | 35.1 | 6 | *(美)国枝栄 |
１番人気に応える形で勝利を収めたミッキーチャーム。
さすが、あのアーモンドアイを最も慌てさせた馬だけのことはある。
これで４月の【阪神牝馬ステークス】についで重賞２勝目だ。陣営も、鞍上の川田騎手も今頃はほっとしているだろう。
心からの祝福を申し上げたい。
また、キングスポーツの個人的な話という意味でも、勝利馬券をプレゼントしてもらったということで、感謝している。
だが！
昨年優勝のディアドラのように、秋以降のＧ１でも活躍ができるかと問われたなら
何とも言えない
というのが正直な思いだ。
というにも、それだけミッキーチャームにとっては今回の条件が向いていた。
条件が完璧だった
向いていたと断言できる理由は、ミッキーが８着に敗れた５月のＧ１【ヴィクトリアマイル】にある。
実はレース後、鞍上の川田騎手はこんなコメントをしていた。
何よりもはじめに、輸送の成功の話をしたということは、ミッキーチャームにとっていかに輸送が難しいものかということの裏返しだろう。
同時に、高速決着向きの馬ではないことも示唆している。
▼参考レース ヴィクトリアマイル 2019
では今回はどうだったか？
１➡輸送がない
２➡洋芝のため時計が遅くなる
常にリスクのある輸送をはじめから考えずにすむ。同時に低速での決着が見込まれる。
これは、陣営にとっては本当に大きかったと思う。
ちなみに、川田騎手は今回のレース後は
と語っていた。
強い馬だからこそ
誤解のないように申し上げるが、そもそも「秋以降のＧ１では活躍できるかわからない」などという点を話題として挙げるのも、
この馬の強さを認めているから
に他ならない。
そうでなければ、そもそもＧ１云々の話をする必要さえないのだから。あくまでも、高いレベル（つまり勝ち負けレベル）での話だということをご理解いただきたい。
まだミッキーチャームは４歳だ。この先、大きく飛躍する可能性も十分！
いやむしろそうであってほしい。私の読みが外れてくれることをむしろ願っている。
それは、日本競馬界を盛り上げることにもつながるのだから。
次走こそ狙え！この馬が未来の主役だ！
「2000Ｍ以上のレースでこそかな」
と感じたのが
6着のサトノガーネット
初勝利、２勝目をともに1800Ｍで挙げている馬。だが、これは相手のレベルが高くなかった時代の話。底力でカバーしていたのかもしれない。
今回のレースから一目瞭然だが、前半からスピードに乗れるタイプではないから、後方待機を強いられてしまう。せっかく良い脚をもっていても追い込みきれない。
快勝した前走【五稜郭ステークス】の距離が芝2000Ｍだったように、少しでも距離は長い方がよいと思う。
2000Ｍどころか2200Ｍ、あるいは2400Ｍあたりでこそではないかとみる。
次走以降、距離延長なら迷わず狙ってみたい。
レースを見逃した方はコチラから
【みんなのKEIBA 次回8月4日(日)午後3時】
「クイーンＳ・ＧⅢ」は1番人気⑬ミッキーチャームが勝利！
川田将雅騎手とのコンビで重賞２勝目！
2着は5番人気⑥スカーレットカラー。3着は9番人気⑭カリビアンゴールド
3連単は3万9580円の払い戻し。 pic.twitter.com/BBgOlm9oS2— フジテレビ競馬 (@fujitvkeiba) July 28, 2019
【クイーンステークス 2019】のレース後の関係者のコメント
～レース後のコメント～
１着 ミッキーチャーム（川田将雅騎手）
「外枠でしたから、内を見ながらリズム良く走らせようと考えていました。道中は我慢して進めて、手応え良く走って、最後も良い感じで伸びてくれました。テンションの高い馬ですが、輸送もなく体重も増えていましたし、洋芝も合いました。色々な面で良かったと思います」
２着 スカーレットカラー（岩田康誠騎手）
「１コーナーでゴチャついて位置が後ろになりました。もう一列前でレースができたら、際どかったと思います。馬は良くなっています。これからも楽しみです」
３着 カリビアンゴールド（柴山雄一騎手）
「道中は勝ち馬を見ながら折り合ってレースができました。前に壁がなくなってもリズム良く走って、最後の直線では何とかやれると思ったのですが……。滞在競馬は合っているのだと思います」
４着 ウラヌスチャーム（藤岡佑介騎手）
「開幕週の追い込みとしては、策のないレースになってしまいました。この馬の脚力だけで４着まで来ました。うまくこの馬の力を引き出せませんでした」
５着 エイシンティンクル（武豊騎手）
「ゲートの良い馬ではないですし、外枠でしたから、ハナを切るのは難しいと思っていました。それでも良いレースをしてくれました。ただ向正面で力む面がありました。折り合えばもっと伸びる馬です」
７着 フロンテアクイーン （三浦皇成騎手）
「良い競馬はしてくれましたが、できれば前に馬を置いてレースをしたかったです。その分もあり伸びが今ひとつでした。厳しいレースをした後に一息入れての今回でしたから、次は良くなると思います」
１４着 ダノングレース（国枝栄調教師）
「競馬としてはいい形で進んでいたと思います。ただ直線でバテてきた馬に進路をふさがれてしまいました」
（via ラジオNIKKEI ）
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