こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、私たちなりの視点で、レース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。
もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!
アイビスSD 2026 の回顧
2026年 8月 2日(日) 2回新潟4日 天候 : 晴 馬場状態 : 良
【7R】 第26回アイビスサマーダッシュ
3歳以上・オープン・G3(別定) (国際)(特指) 芝・直線 1000m 17頭立
| 着 | 枠 | 馬 | 馬 名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | タイム | 着差 | 通過順位 | 上3F | 人 | 調教師 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 3 | 6 | ピューロマジック | 牝5 | 56 | 田辺裕信 | 0.53.5 | 01 | 31.7 | 1 | (栗)安田翔伍 | |
| 2 | 6 | 11 | ロードトレイル | 牡5 | 57 | 大野拓弥 | 0.54.0 | 3 | 03 | 32.0 | 14 | (栗)藤岡健一 |
| 3 | 2 | 4 | カウスリップ | 牝4 | 55 | 津村明秀 | 0.54.1 | 頭 | 02 | 32.2 | 10 | (美)中舘英二 |
| 4 | B8 | 17 | ビッグシーザー | 牡6 | 57 | 荻野極 | 0.54.2 | 1 | 06 | 32.0 | 4 | (栗)杉山晴紀 |
| 5 | 8 | 16 | アメリカンステージ | 牡4 | 57 | 戸崎圭太 | 0.54.3 | 3/4 | 03 | 32.3 | 2 | (栗)矢作芳人 |
| 6 | 5 | 10 | エコロレジーナ | 牝6 | 55 | 菊沢一樹 | 0.54.4 | 1/2 | 08 | 32.1 | 3 | (美)菊沢隆徳 |
| 7 | B1 | 1 | ウイングレイテスト | 牡9 | 58 | 松岡正海 | 0.54.5 | クビ | 06 | 32.3 | 6 | (美)畠山吉宏 |
| 8 | 3 | 5 | ベルギューン | 牝4 | 55 | 菱田裕二 | 0.54.5 | ハナ | 10 | 32.0 | 12 | (栗)牧浦充徳 |
| 9 | B7 | 13 | テイエムスパーダ | 牝7 | 56 | 国分恭介 | 0.54.5 | クビ | 05 | 32.4 | 5 | (栗)小椋研介 |
| 10 | 7 | 14 | ブーケファロス | 牡6 | 57 | 石橋脩 | 0.54.6 | クビ | 10 | 32.1 | 17 | (美)清水英克 |
| 11 | 1 | 2 | デュガ | セ7 | 57 | 江田照男 | 0.54.7 | 1/2 | 09 | 32.3 | 15 | (栗)森秀行 |
| 12 | B4 | 7 | バグラダス | 牡6 | 57 | 杉原誠人 | 0.54.7 | ハナ | 13 | 32.0 | 11 | (美)嘉藤貴行 |
| 13 | B6 | 12 | クムシラコ | 牡8 | 57 | 原優介 | 0.54.7 | 頭 | 10 | 32.2 | 7 | (美)千葉直人 |
| 14 | B5 | 9 | カウンターセブン | 牡4 | 57 | 三浦皇成 | 0.54.9 | 1 | 14 | 32.1 | 9 | (美)村田一誠 |
| 15 | 2 | 3 | ミカッテヨンデイイ | 牝6 | 55 | 小林脩斗 | 0.54.9 | クビ | 14 | 32.1 | 16 | (美)室井潔 |
| 16 | 8 | 15 | アタリダイキチ | 牡4 | 57 | 武藤雅 | 0.55.0 | 1/2 | 17 | 31.8 | 13 | (美)西田雄一 |
| 17 | B4 | 8 | シュラフ | 牝4 | 55 | 嶋田純次 | 0.55.3 | 2 | 16 | 32.2 | 8 | (美)佐藤吉勝 |
勝ち馬は別格
今回の【アイビスSD】、一言で感想を申し上げるなら
「ピューロマジック強すぎ!!」
これに尽きるのではないだろうか。
勝ち時計は53秒5。2002年にカルストンライトオが記録した従来のレコード53秒7を、実に24年ぶりに0秒2更新する大記録だった。
しかも、2着ロードトレイルに3馬身差。
実はこの着差【アイビスSD】史上でも「最大着差タイ」だったのだ。
(2004年優勝のカルストンライトオ、2006優勝のサチノスイーティーに並ぶもの)
時計だけでなく、着差の面でも力の違いを見せつけた完勝だった。
後続の馬たちに問われたもの

以前は、圧倒的なスピードに対して、どうしても気性の若さが顔を覗かせていた。
ただ、今回のレースでは、ハナに立っても折り合いを欠かず、最後までスピードを持続できた。
単純なダッシュ力だけなら、もともと疑う余地はなかった馬。
それが先頭に立っても無駄な力を使わずに走れるようになった。精神面の成長が、レコード勝ちにつながったと考えたい。
5歳牝馬だけに、どこまで現役を続けるのかはわからないが、、、
少なくとも千直に関しては、現役でいる間は負けるイメージがわかない。そう思わされるほどの走りだった。
そんな勝ち馬は、非常に厳しいラップを作っている。
11秒7-10秒1-10秒4-10秒4-10秒9
スタート後の1ハロンこそ11秒7だが、2ハロン目から最後まで、すべて10秒台。人間でいえば、全力疾走に近いような走りを最後まで維持するような走り。だった。
ハッキリ言って極限に近いレース。それを追いかける後続の馬たちも相当に苦しかったと思う。
そして、こうなってくると、問われるのは「適性」ではないだろうか。
納得の2&3着馬
何が言いたいかといえば、極限のレースになり、皆が苦しい。
そうなると、問われるのは
「少しでも楽に、ロスなくレースの流れに乗れたか」
という部分になってくるのではないだろうか。同時に、道中で苦しい中でも、ほんの少しでも余裕を持てるか。
こればかりは、地力云々よりも「慣れ」の部分も大きいのではないだろうか。
もっといえば、実際に千直をどれだけ経験しているか、結果を出せているか、適性の高い馬が優勢になってくる。
そういった意味では、2&3着の2頭は人気薄の立場ではあったが、同じ千直の
5月の【駿風S】でも2&3着に好走している
馬たち。つまりは千直を知っている馬、適性を示している馬たちだったのだ。
展開の見極めこそが重要に
もちろん、千直とはいっても、ピューロマジックのような「爆速タイプ」が引っ張るレースばかりではない。
それなりに速い馬たちが、互いに様子を伺いながらレースが進んでいくこともある。
こうした展開の時(千直としてはそれほど流れが速くない時)は、どの馬も余裕をもってついていける分、適性よりも「地力勝負」になってくるのだと考えている。
・爆速型がいる場合→適性重視
・そうではない場合→底力重視
今回の【アイビスSD】に関しては、別格のピューロマジックを除いては、個々の馬をどうこうと論じる必要はないと思う。
それよりも、上記ポインを教えてくれたというか、再確認させてくれたという部分で意味のあったレースのように感じる。
ぜひ、頭に入れておいてほしい。
クイーンS 2026 の回顧
2026年 8月 2日(日) 1回札幌4日 天候 : 晴 馬場状態 : 良
【11R】 第74回北海道新聞杯クイーンS
3歳以上・オープン・G3(別定) (牝)(国際)(特指) 芝 1800m 14頭立
| 着 | 枠 | 馬 | 馬 名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | タイム | 着差 | 通過順位 | 上3F | 人 | 調教師 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 5 | 7 | ココナッツブラウン | 牝6 | 55 | 北村友一 | 1.46.1 | 11-11-10-04 | 34.1 | 1 | *(栗)上村洋行 | |
| 2 | 7 | 11 | コガネノソラ | 牝5 | 56 | 丹内祐次 | 1.46.2 | 3/4 | 09-09-08-09 | 34.4 | 3 | (美)菊沢隆徳 |
| 3 | 8 | 14 | ヴーレヴー | 牝4 | 55 | 横山典弘 | 1.46.2 | クビ | 02-02-02-02 | 35.0 | 4 | (栗)武幸四郎 |
| 4 | 6 | 9 | エリカエクスプレス | 牝4 | 55 | 武豊 | 1.46.3 | 1/2 | 01-01-01-01 | 35.2 | 2 | (栗)杉山晴紀 |
| 5 | 3 | 3 | カテリーナ | 牝5 | 55 | 浜中俊 | 1.46.6 | 1 3/4 | 09-09-10-09 | 34.6 | 10 | (栗)田中克典 |
| 6 | 8 | 13 | ルージュソリテール | 牝4 | 55 | 西塚洸二 | 1.46.7 | 1/2 | 03-04-04-03 | 35.3 | 9 | *(栗)藤原英昭 |
| 7 | 3 | 4 | リラボニート | 牝5 | 55 | 鮫島克駿 | 1.46.9 | 1 1/4 | 07-07-07-07 | 35.2 | 11 | *(栗)須貝尚介 |
| 8 | 2 | 2 | ケリフレッドアスク | 牝4 | 57 | 横山武史 | 1.47.0 | 1/2 | 13-12-12-09 | 34.7 | 5 | *(栗)藤原英昭 |
| 9 | 4 | 5 | アンゴラブラック | 牝5 | 55 | 岩田康誠 | 1.47.0 | クビ | 03-05-05-04 | 35.4 | 6 | (美)尾関知人 |
| 10 | 7 | 12 | ボンドガール | 牝5 | 55 | 佐々木大 | 1.47.1 | クビ | 11-12-12-13 | 34.7 | 8 | (美)手塚貴久 |
| 11 | 4 | 6 | クリノメイ | 牝4 | 56 | 富田暁 | 1.47.5 | 2 1/2 | 13-14-14-14 | 35.0 | 14 | *(栗)須貝尚介 |
| 12 | 1 | 1 | フレミングフープ | 牝5 | 55 | 吉田隼人 | 1.47.6 | 3/4 | 07-07-08-09 | 35.8 | 12 | (栗)友道康夫 |
| 13 | 5 | 8 | エラトー | 牝5 | 55 | 舟山瑠泉 | 1.47.8 | 3/4 | 03-03-02-04 | 36.5 | 13 | *(栗)上村洋行 |
| 14 | 6 | 10 | フェスティバルヒル | 牝3 | 52 | 西村淳也 | 1.49.3 | 9 | 06-05-05-07 | 37.8 | 7 | (栗)四位洋文 |
なぜ札幌で走れる?
【アイビスSD】と同様に、1番人気の評価を受けたココナッツブラウンが堂々の優勝!
これが待望の重賞初制覇であると同時に、2着に惜敗した昨年のリベンジを果たしたことにもなる。
関係者の皆さまには、心からの祝福をお伝えしたい。
そんなココナッツブラウンが教えてくれるのは
「札幌の走り方」
ではないだろうか。
上で、昨年2着のリベンジ、といった趣旨の話をしたが、実は昨年は牡馬相手の【札幌記念】でも2着に激走するなど、文句なしの札幌巧者なのだ。
じゃあ、なんで札幌が合うの?
考え方は色々とあるだろうが、私たちの中では「コース形態が最適」だという結論になる。
長く使える脚こそが

札幌芝1800メートルは、1コーナーまでの距離が短い。その分、すぐに隊列が固まるから、前半は極端に速くなりにくい。
一方、コーナーは比較的緩やかで、3コーナー付近から各馬が動き始める。
最後の直線が短いため、当然、直線だけの追い込みでは間に合わない。コーナーを回りながらスピードに乗れる馬が有利になる。
ではココナッツブラウンは?
最大の長所は、トップスピードに乗ってから長く脚を使えること。今回も3コーナーから進出を開始し、4コーナーでは先団に取りついた。そのまま最後まで脚色を落とさなかった。
つまり札幌は、この馬の持つ、
・コーナーから加速できる器用さ
・長く脚を使える持続力
・洋芝でも力を発揮できるパワー
をまとめて引き出しやすい舞台なのだろう。
未来の主役なら
そういった点でいうと、札幌での実績は十分あるように「巧者」に見えつつも、今回もほぼ直線一気で2着にまで追い込んでいるコガネノソラは
対応できるコースの幅広さ
という部分で、改めて大きな魅力を感じる。
そういえば、3歳だった一昨年には東京の【スイートピーS】も勝っているじゃないか。
5歳の夏を迎えても、能力自体の衰えは全く感じない。
この秋には、重賞勝ち、少なくとも再びの馬券圏内があるのでは?
未来の主役はこの馬で決まり!





