こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、私たちなりの視点で、レース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。
もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!
CBC賞 2026 の回顧
2026年 8月 9日(日) 2回中京6日 天候 : 晴 馬場状態 : 良
【7R】 第62回CBC賞
3歳以上・オープン・G3(ハンデ) (国際)(特指) 芝 1200m 18頭立
| 着 | 枠 | 馬 | 馬 名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | タイム | 着差 | 通過順位 | 上3F | 人 | 調教師 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | B1 | 2 | フロムダスク | 牡6 | 55 | 中井裕二 | 1.06.5 | 03-03 | 33.6 | 12 | (栗)森秀行 | |
| 2 | 2 | 3 | レイピア | 牡4 | 57.5 | 横山武史 | 1.06.9 | 2 | 08-08 | 33.4 | 2 | (栗)中竹和也 |
| 3 | B3 | 6 | レッドエヴァンス | セ5 | 55 | 西村淳也 | 1.06.9 | クビ | 08-08 | 33.5 | 3 | (栗)東田明士 |
| 4 | B2 | 4 | プロトポロス | 牡6 | 53 | 亀田温心 | 1.06.9 | ハナ | 12-12 | 33.1 | 17 | (栗)西村真幸 |
| 5 | 3 | 5 | ジェニファー | 牝5 | 52 | 永島まな | 1.06.9 | ハナ | 03-03 | 33.9 | 9 | *(栗)浜田多実 |
| 6 | 8 | 17 | タマモイカロス | 牡3 | 54 | 西塚洸二 | 1.07.1 | 1 1/4 | 11-11 | 33.4 | 6 | (栗)藤岡健一 |
| 7 | 7 | 13 | サンアントワーヌ | 牝3 | 52 | 丸山元気 | 1.07.1 | クビ | 18-18 | 32.6 | 7 | (美)鹿戸雄一 |
| 8 | 8 | 16 | アブキールベイ | 牝4 | 55.5 | コレット | 1.07.1 | 頭 | 16-16 | 32.8 | 15 | (栗)坂口智康 |
| 9 | 4 | 7 | ディアナザール | 牡4 | 56 | 川田将雅 | 1.07.2 | クビ | 17-17 | 32.8 | 1 | (栗)斉藤崇史 |
| 10 | B1 | 1 | イツモニコニコ | 牝5 | 53 | 藤懸貴志 | 1.07.2 | ハナ | 14-15 | 33.0 | 13 | *(栗)浜田多実 |
| 11 | 5 | 9 | クラスペディア | 牡4 | 57.5 | 小崎綾也 | 1.07.2 | クビ | 02-02 | 34.5 | 10 | (栗)河嶋宏樹 |
| 12 | 5 | 10 | ナムラローズマリー | 牝5 | 53 | 幸英明 | 1.07.2 | 頭 | 06-06 | 34.0 | 11 | (栗)羽月友彦 |
| 13 | 4 | 8 | フィオライア | 牝5 | 55 | 太宰啓介 | 1.07.3 | 1/2 | 06-06 | 34.1 | 14 | (栗)柴田卓 |
| 14 | 7 | 15 | アンクルクロス | 牡5 | 56 | 松若風馬 | 1.07.4 | 1/2 | 08-08 | 34.0 | 4 | (栗)高橋亮 |
| 15 | B8 | 18 | ペプチドヤマト | 牡7 | 56 | 高倉稜 | 1.07.6 | 3/4 | 14-14 | 33.5 | 18 | (栗)武英智 |
| 16 | 6 | 11 | タマモブラックタイ | 牡6 | 57 | 角田大和 | 1.07.6 | クビ | 12-12 | 33.8 | 16 | (栗)角田晃一 |
| 17 | 6 | 12 | インビンシブルパパ | 牡5 | 58 | 団野大成 | 1.07.6 | ハナ | 01-01 | 35.2 | 5 | (美)伊藤大士 |
| 18 | 7 | 14 | コウセキ | 牡4 | 55 | 松山弘平 | 1.07.8 | 1 | 03-03 | 34.8 | 8 | (栗)西園翔太 |
これぞ「中京」
ハンデ戦らしい、一筋縄ではいかない決着となった【CBC賞】。
優勝したのは単勝12番人気の伏兵フロムダスクだった。
なんと、この馬が重賞に挑戦するのは、3歳だった2023年のG1【NHKマイルC】以来。
いわゆる「古馬重賞」ということでいえば、初挑戦初優勝ということになった。
鞍上の中井騎手が、デビュー15年目での悲願の重賞初制覇となった点も含め、陣営・関係者にとっては忘れられない勝利となっただろう。
心から、祝福を申し上げたい。
そんな【CBC賞】の結果を受けて、何よりも初めに感じたことは
「中京らしい結果になったな」
ということだ。
スパイラルカーブの特徴
中京コースの大きな特徴といえば?
長く、タフな直線もそうだが、それと同じくらい
3&4コーナーのスパイラルカーブ
だと私たちはとらえている。

ご存知の方も多いとは思うが、改めて簡単にスパイラルカーブの特徴を説明しておこう。
端的にいえば「入り口が緩くて出口がキツイ」形状。
要するに、スピードに乗ったままコーナーに突入することができる。
その一方で、ハイスピードの状態できついコーナーを出ようとすれば、物理的に「外に振られる」
これが非常に厄介なのだ。
枠の有利不利は否めない
何が厄介か?
どうしても、序盤から外側を走らざるを得ない(その可能性が大きい)外枠の馬は、スパイラルカーブで振られることによって
「さらに外を回されることになる」
非常に距離ロスが大きくなってしまうのだ。
逆に言えば、内側の枠を活かし、比較的ロスなく回ってこられる馬がいるとすれば、それだけで大きなアドバンテージになる。
それを踏まえて、今回の上位5頭の馬番をチェックすると、、、
2番~6番までの5頭
なのだ。
もちろん、あくまでも競馬は能力ありき。どんなに優位な条件だろうと、能力が足りなければ勝負にはならない。それは大前提。
だが、ハンデ重賞のように混戦であればあるほど、勝負を分けるのは「その他の要素」だったりするし、中京の場合は、それが「枠順」になりがちなのだ。
今後に期待したいのは
今回のフロムダスクの場合も、勝利自体は本当に素晴らしいことだし、その価値に何ら疑いようがないことを大前提に、枠の追い風があったことも確かだとは思う。
そういった点でいえば、初めての古馬との対戦&8枠17番という極めて厳しい条件下におかれながら、6着まで追い込んできたタマモイカロスの将来性には大きな期待が持てる。(さらにいえば、不利もあった)
タマモは、3歳限定のスプリント重賞だった前走【葵S】も4角12番手から。
それでも上がり3ハロン最速の脚を繰り出して3着まで追い込んではいるが、現状、どうしても後ろからの競馬にはなってしまうようだ。
この脚質だと、なかなかスプリント戦で安定して結果を出すのは難しいかもしれない。
ただ、名門・藤岡健一厩舎のことだ。
そのあたりも考えながら、この先も育てていくはずだし、位置取り、行きっぷりは経験で変わってくることもある。
大きな期待をもって、応援していきたい。

レパードS 2026 の回顧
2026年 8月 9日(日) 2回新潟6日 天候 : 晴 馬場状態 : 良
【7R】 第18回レパードS
3歳・オープン・G3(馬齢) (国際)(指定) ダート 1800m 12頭立
| 着 | 枠 | 馬 | 馬 名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | タイム | 着差 | 通過順位 | 上3F | 人 | 調教師 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | B4 | 4 | チェリヴェント | 牡3 | 57 | 吉村誠之 | 1.51.2 | 04-05-04-04 | 37.6 | 6 | (栗)清水久詞 | |
| 2 | 8 | 11 | パイロマンサー | 牡3 | 57 | 岩田望来 | 1.51.2 | 頭 | 02-02-02-02 | 37.9 | 4 | (栗)吉村圭司 |
| 3 | 8 | 12 | メルカントゥール | 牡3 | 57 | 坂井瑠星 | 1.51.3 | 3/4 | 04-02-02-03 | 38.0 | 1 | (栗)杉山晴紀 |
| 4 | 5 | 6 | ドンエレクトス | 牡3 | 57 | 荻野極 | 1.51.5 | 1 | 01-01-01-01 | 38.3 | 3 | (美)高木登 |
| 5 | 1 | 1 | オオツカ | 牡3 | 57 | 津村明秀 | 1.51.9 | 2 | 09-09-07-07 | 37.9 | 10 | (栗)大久保龍 |
| 6 | 7 | 9 | ショウナンバンライ | 牡3 | 57 | 田山旺佑 | 1.52.1 | 1 1/4 | 09-10-09-09 | 37.9 | 2 | (栗)松下武士 |
| 7 | 7 | 10 | タガノアバンドーネ | 牡3 | 57 | 菱田裕二 | 1.52.7 | 4 | 07-07-04-04 | 39.1 | 7 | (栗)角田晃一 |
| 8 | 6 | 8 | テンカムテキ | 牡3 | 57 | 石川裕紀 | 1.52.7 | 頭 | 07-07-07-07 | 38.7 | 11 | (美)林徹 |
| 9 | B5 | 5 | マクリール | 牡3 | 57 | 戸崎圭太 | 1.53.1 | 2 1/2 | 11-11-10-10 | 38.7 | 5 | (美)手塚貴久 |
| 10 | 3 | 3 | ヒシアムルーズ | 牡3 | 57 | 佐々木大 | 1.53.8 | 4 | 02-02-04-04 | 40.3 | 9 | (美)堀宣行 |
| 11 | B2 | 2 | ファイアマン | 牡3 | 57 | 原優介 | 1.54.3 | 3 | 06-05-10-11 | 39.9 | 8 | (美)上原博之 |
| 12 | B6 | 7 | パラダイスフェイス | 牡3 | 57 | 石橋脩 | 1.57.1 | 大差 | 11-11-12-12 | 41.7 | 12 | (美)牧光二 |
新潟で走れる馬とは?
今回の【レパードS】にあたり、私たちは戦前より、新潟ダートコースを攻略するための考え方として、次の点をご紹介していた。
新潟は直線が長いと思われがちですが、それはあくまで芝の外回りの話。ダートの直線距離は、その半分少々しかないんです。だからこそ、必然的に「前」

また、直線が長くない分、新潟ダート1800Mは「コーナーが4回」
つまり広い東京ダートマイルなどとは求められる能力が違うことも意識すべき。
とにかく前にいける脚質が重要であること。
何より、新潟のダートはイメージとは違い、決して直線が長くないため「コーナー4回」のコース。
広い東京とは違う要素が求められるし、実際にコーナー4回のコースでの好走を経験していれば、それは大きなアドバンテージになると考えていた。
条件ドンピシャだが「本物」
そういった点でいえば!
優勝したチェリヴェントは、前走で、同じくコーナー4回の阪神ダート1800M(1勝クラス)で6馬身差の完勝!
今回も終始4~5番手の好位を追走していたが、前々にいける脚質の持ち主だし、経験のアドバンテージもある。
条件ドンピシャであり、好走してもおかしくない馬ではあるが、それを差し引いても「本物」と評価してよいだろう。
2着に退けたパイロマンサーは、休み明けとはいえ【UAEダービー】で3着に激走している、世界レベルの馬。それほどの馬を、追い比べでしっかりとねじ伏せているのだから。
6番人気という微妙な評価だった分「フロック視」する人もいるかもしれない。つまり「買いなのは次走まで」ではないだろうか。迷わず未来の主役に指名して、次、買うぞ(笑)

エルムS 2026 の回顧
2026年 8月 8日(土) 1回札幌5日 天候 : 曇 馬場状態 : 稍重
【11R】 第31回エルムS
3歳以上・オープン・G3(別定) (国際)(指定) ダート 1700m 11頭立
| 着 | 枠 | 馬 | 馬 名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | タイム | 着差 | 通過順位 | 上3F | 人 | 調教師 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 3 | 3 | ルクソールカフェ | 牡4 | 58 | 岩田望来 | 1.43.8 | 10-09-05-04 | 37.1 | 3 | (美)堀宣行 | |
| 2 | 8 | 11 | ペリエール | 牡6 | 58 | 佐々木大 | 1.44.0 | 1 1/2 | 03-03-04-03 | 37.8 | 4 | (美)黒岩陽一 |
| 3 | 5 | 5 | テーオーパスワード | 牡5 | 57 | 松山弘平 | 1.44.2 | 3/4 | 05-05-05-05 | 37.5 | 2 | (栗)高柳大輔 |
| 4 | B4 | 4 | ナチュラルライズ | 牡4 | 59 | 横山武史 | 1.44.8 | 4 | 11-11-09-07 | 37.6 | 5 | (美)伊藤圭三 |
| 5 | 6 | 6 | ヴァルツァーシャル | 牡7 | 57 | 斎藤新 | 1.44.9 | クビ | 07-07-07-07 | 38.0 | 7 | (美)高木登 |
| 6 | 6 | 7 | テーオードレフォン | 牡7 | 57 | 古川吉洋 | 1.45.0 | 3/4 | 09-09-08-09 | 37.9 | 11 | (栗)梅田智之 |
| 7 | 7 | 9 | ヒルノハンブルク | 牡4 | 57 | 池添謙一 | 1.45.3 | 1 1/2 | 02-02-02-02 | 39.3 | 10 | (栗)武英智 |
| 8 | B7 | 8 | ウェイワードアクト | 牡6 | 57 | 舟山瑠泉 | 1.45.9 | 3 1/2 | 01-01-02-01 | 39.9 | 1 | (美)田中博康 |
| 9 | B8 | 10 | オメガギネス | 牡6 | 57 | 岩田康誠 | 1.47.1 | 7 | 05-05-01-05 | 41.2 | 6 | (栗)安田翔伍 |
| 10 | B2 | 2 | レヴォントゥレット | 牡5 | 57 | 北村友一 | 1.50.9 | 大差 | 03-03-11-11 | 42.7 | 8 | (栗)矢作芳人 |
| 11 | 1 | 1 | アクションプラン | 牡6 | 57 | 浜中俊 | 1.51.0 | 1/2 | 07-07-10-10 | 43.4 | 9 | (美)池上昌和 |
陣営の執念が形に
混戦の【エルムS】を制したのは3番人気のルクソールカフェ。
ご承知の通り、見事な捲りを炸裂させている。2角9番手にいた馬が3角では5番手に、そして最終コーナーでは4番手に。
力があればこそとはいえ、鞍上の指示に忠実に動いていた点に非常に興味を惹かれた。
というのも!
レース後、岩田望騎手はこんな趣旨の話をしている。
「3歳時の頃はもまれ弱かったり、いろいろ精神的に幼かったですが、、、」
このように、精神的に幼く、鞍上の指示に対してというよりは、己の潜在能力だけで戦い続けて、重賞ウイナーにまで到達してしまった馬というイメージがあったからだ。
だが、競馬は甘くはない。昨秋に【武蔵野S】を勝った後は苦戦が続く。そうした中でも前走では芝のG1【安田記念】にチャレンジするなど、普通のダート馬とは一線を画するチャレンジを続けた。
どんなに幼い馬でも、厳しい環境に揉まれば成長するものだ。
そういった方向にルクソールカフェを導いた、堀厩舎陣営のチャレンジ精神こそが、今回の勝利の最大の要因だと思うのだ。
ペリエールも強い!
一方で、ルクソールカフェの捲り(その直前のオメガギネスの動きも含めて)によって苦しい思いをしたのは先行勢だ。
特に1番人気のウェイワードアクトは無念の8着に。
レース後、舟山騎手が「万全の状態で送り出したかった」という趣旨のコメントを出しているが、展開面、状態面も含め、決して力負けではない。
どうしても逃げ馬ゆえの難しさという部分もあるだろうが、この負けで人気を落とすであろう次走こそが買いになりそうだ。
一方、前の方でレースを運びながら、直線でも勝ち馬と競り合ったペリエールは、昨年のこのレースを勝った時よりも、迫力というか強さを感じた。
3歳から活躍してきた馬だが、6歳を迎えた今でもむしろ成長している感さえある。
ひょっとしたら、近い内に再びの重賞制覇の瞬間があるかも?
6歳馬ではあるが、未来の主役はこの馬で決まり!





