こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。
もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!
勝負の明暗 はここだった!
【回顧】チューリップ賞 2020 における勝負の明暗
着 | 枠 | 馬 | 馬 名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | タイム | 着差 | 通過順位 | 上3F | 人 | 単勝 | 体重 | ± | 調教師 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 8 | 13 | マルターズディオサ | 牝3 | 54 | 田辺裕信 | 1.33.3 | 02-02 | 33.9 | 4 | 15.3 | 444 | 0 | (美)手塚貴久 | |
2 | 1 | 1 | クラヴァシュドール | 牝3 | 54 | M.デム | 1.33.3 | ハナ | 04-04 | 33.8 | 2 | 4.9 | 446 | -6 | (栗)中内田充 |
3 | 3 | 4 | レシステンシア | 牝3 | 54 | 北村友一 | 1.33.5 | 1 1/4 | 01-01 | 34.2 | 1 | 1.4 | 488 | +4 | (栗)松下武士 |
4 | 6 | 9 | イズジョーノキセキ | 牝3 | 54 | 岩田康誠 | 1.33.6 | 1/2 | 13-13 | 33.1 | 10 | 107.1 | 440 | 0 | (栗)石坂公一 |
5 | 3 | 3 | スマートリアン | 牝3 | 54 | 幸英明 | 1.33.6 | クビ | 12-10 | 33.5 | 11 | 162.4 | 460 | +2 | (栗)石橋守 |
6 | 5 | 7 | ウーマンズハート | 牝3 | 54 | 藤岡康太 | 1.33.7 | クビ | 10-07 | 33.8 | 3 | 8.4 | 460 | -10 | (栗)西浦勝一 |
7 | 6 | 10 | スマイルカナ | 牝3 | 54 | 丹内祐次 | 1.33.8 | 1/2 | 04-05 | 34.2 | 5 | 16.7 | 416 | -4 | (美)高橋祥泰 |
8 | 8 | 14 | ピーエムピンコ | 牝3 | 54 | 和田竜二 | 1.33.9 | 3/4 | 10-10 | 33.8 | 9 | 100.8 | 392 | -8 | (美)和田正一 |
9 | 4 | 5 | チェーンオブラブ | 牝3 | 54 | 石橋脩 | 1.34.1 | 1 1/4 | 08-07 | 34.2 | 6 | 25.2 | 464 | +6 | (美)小笠倫弘 |
10 | 2 | 2 | メデタシメデタシ | 牝3 | 54 | 坂井瑠星 | 1.34.4 | 2 | 08-10 | 34.3 | 12 | 282.5 | 440 | -8 | (栗)大久保龍 |
11 | 4 | 6 | ショウリュウハル | 牝3 | 54 | 松若風馬 | 1.34.4 | クビ | 06-07 | 34.6 | 8 | 62.6 | 466 | -2 | (栗)佐々木晶 |
12 | 7 | 12 | フルートフルデイズ | 牝3 | 54 | 藤岡佑介 | 1.35.6 | 7 | 14-13 | 35.0 | 14 | 450.2 | 456 | +4 | (栗)浜田多実 |
13 | 7 | 11 | シャンドフルール | 牝3 | 54 | 武豊 | 1.35.8 | 1 1/4 | 06-05 | 36.1 | 7 | 42.1 | 492 | -2 | (栗)松永幹夫 |
14 | 5 | 8 | モズアーントモー | 牝3 | 54 | 松山弘平 | 1.36.9 | 7 | 02-02 | 37.5 | 13 | 300.7 | 506 | -4 | (栗)森田直行 |
言わずとしれた出世レース【チューリップ賞】。
今年も、G1【阪神ジュベナイルフィリーズ】の上位4頭が出走するなど、例年同様、いやそれ以上に華やかなメンバー構成となった。
そんなレースを制したのは田辺騎手鞍上の13番マルターズディオサだった。
G1・2着にもかかわらず4番人気。
見事に悔しさを晴らした形だ。
陣営、関係者の皆様には心からの祝福を申し上げたい。
同時に、キングスポーツの軸馬だった2着馬マルターズディオサとの組み合わせで馬連2,680円の的中をプレゼントしてもらった。
上位2頭に対しては感謝あるのみだ。
さて、その2頭に加えて3着はG1馬のレシステンシア。
着順こそ違えど【阪神JF】の1~3着馬がそのまま上位を占めた。
以前、別のコラムでも申し上げたことがあると思うが、キングスポーツには
「実績馬(上位人気馬)がそのまま上位を占めたレースはハイレベル」
という基本的な考え方がある。
伏兵を寄せ付けぬほど、実績馬たちが不動の実力を備えていることの証明だからだ。
だが、今回に関しては、少々状況が違う!
G1当時は決定的な差があった
改めて、昨年12月のG1【阪神ジュベナイルフィリーズ】を思い出していただきたい。
レシステンシアが、2着馬マルターズディオサに5馬身もの大きな差をつけて圧勝したレースだ。
率直に言って、マイル戦での5馬身差は「大差」に近い決定的な着差だ。
結果もさることながら、スピードの違いで全く後続を寄せ付けなかった内容も強烈。
それゆえ、レース回顧(詳しくは上記リンクを参考に)の中では
とまで書かせていただいた。
それほどの馬が、逆転を許したのだ!!
G1上位勢以外にも好走馬が
もちろん、展開だったり仕上げ具合だったり、競馬の着順は、単純な能力だけで決まるものではない。
とはいえ、わずか3ヶ月程度の間に
という点は、まぎれもない事実。
しかも、G1で対戦済みのライバルたちだけではない。
レシステンシアからわずか半馬身差の4着には、10番人気の超大穴イズジョーノキセキが突っ込んできた!
ちなみに、そのイズジョーノキセキは、レース前に公開したコラムの中でキングスポーツが「好調教馬」と断言した馬でもある。
もの凄い脚で伸びてきた姿を見て
差せーーー!!!
と絶叫された方もいたかもしれないね。笑
まだまだ何かある
・5馬身差が3ヶ月で逆転した事実
・ノーマークの大穴が半馬身差まで迫った事実
これは、レシステンシアの能力どうこうよりも
ということの裏返しではないだろうか。
今回上位を争った2頭だって、本番では「さらなる新勢力」にやられる可能性がないとはいえないだろう。
そういえば、阪神JFのレース回顧の際には、私は以下のようなことも記した。
そうは言っても、何が起こるかわからないのが競馬の世界でもある。
事実、今回も2着には6番人気の伏兵マルターズディオサが入り、3連単では8万馬券が飛び出したじゃないか!
今年の3歳牝馬には主役不在!桜花賞はとんでもない荒れ方をする可能性も十分!
現時点での私たちの見解だ。
これといって思い入れのある馬がいない方は
迷わずに攻めの予想にチャレンジすることをオススメしたい。
レース前の段階で「好調教馬」としてご紹介していた
4着・イズジョーノキセキ
3歳馬の好調教は
調子の良さと能力強化の証
だから激走する可能性は十分だと思っていたし、その通りの激走だった。
だが、私たちは「もっと伸びる」
と思っている。
精神的な部分でもまだ改善の余地があるように見えたし、馬体もまだまだ子供の印象。
それでいての激走だから魅力的。
賞金の問題もあり、この先のレース選択は難しいだろうが、G1以外なら、どこに出走でも押さえるべきだろう。
【チューリップ賞 2020】のレース後の関係者のコメント
レース後のコメント
1着 マルターズディオサ(田辺裕信騎手)
「暮れのGIで負けた相手だったので、甘くないと思っていました。良い意味でビックリしました。(レシステンシアは)もちろん意識していました。阪神JFの時は追いつけませんでしたが、今日はちゃんと競馬をしてくれました。2着馬が追ってきましたが、この馬も走ると思っていました。見た目には分かりませんが、力をつけていると思います。桜花賞では皆さんに見てもらって、お客さんを入れて開催できるといいなと思います。自分はやれることをやるだけです。GIに向けて頑張っていきたいです」
2着 クラヴァシュドール(M.デムーロ騎手)
「初めて乗せてもらいましたが、良い印象です。スタートをポンと出て、道中は一番良い所につけられました。内に行った時にフワッとなりましたが、良い経験になりました」
3着 レシステンシア(北村友一騎手)
「休み明けで力んでいました。一度使ったことで、次は落ち着いて良くなると思います。直線で加速はしていますが、今日はもうひと伸びが足りませんでした。2歳の時から大きく変わったところはありません。前哨戦で自分の形のレースができたので、それを踏まえて本番に臨みます」
6着 ウーマンズハート(藤岡康太騎手)
「レース前は少しテンションが高かったですが、何とか我慢してくれました。タメを利かせる競馬をするようオーダーされていたので、折り合いを重視して乗りました。道中は上手く折り合いがついて反応もしてくれていますが、伸び切れませんでした。3ヶ月ぶりの実戦でしたので、一度使われて次はもっと良くなるはずです」
13着 シャンドフルール(武豊騎手)
「良いポジションで競馬をすることができましたが、4コーナーで手応えがなくなって、全く走れませんでした」
(via ラジオNIKKEI )
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