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ホーム勝負の明暗阪神大賞典 2022【回顧】勝ち馬はもちろん「2着馬」も魅力あり!

阪神大賞典 2022【回顧】勝ち馬はもちろん「2着馬」も魅力あり!

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

 

勝負の明暗 はここだった!

【回顧】阪神大賞典 2022 における勝負の明暗

2022年 3月20日(日) 1回阪神12日 天候 : 曇  馬場状態 : 良
【11R】 第70回阪神大賞典
4歳以上・オープン・G2(別定) (国際)(指定) 芝・内 3000m 13頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 単勝 体重 ± 調教師
7 11 ディープボンド 牡5 57 和田竜二 3.05.0 06-07-06-05 34.6 1 1.2 510 +8 (栗)大久保龍
5 7 アイアンバローズ 牡5 56 石橋脩 3.05.1  3/4 02-03-03-02 35.2 5 19.5 498 -2 (栗)上村洋行
3 3 シルヴァーソニック 牡6 56 川田将雅 3.05.4 1 1/2 06-05-04-03 35.4 3 14.5 448 +2 *(栗)池江泰寿
6 9 マカオンドール 牡4 55 吉田隼人 3.05.4 ハナ 10-11-08-08 34.9 2 7.6 492 0 (栗)今野貞一
6 8 ユーキャンスマイル 牡7 56 藤岡佑介 3.05.6 1 1/2 08-08-06-05 35.4 6 23.8 514 +2 (栗)友道康夫
5 6 キングオブドラゴン 牡5 56 坂井瑠星 3.05.7 クビ 01-01-01-01 36.2 4 14.8 504 -4 (栗)矢作芳人
4 4 トーセンカンビーナ 牡6 56 石川裕紀 3.06.0 2 12-11-12-11 35.1 7 32.1 474 -2 (美)加藤征弘
B2 2 シロニイ 牡8 56 荻野極 3.06.3 2 08-08-09-11 35.5 12 174.1 504 -8 *(栗)池江泰寿
7 10 マンオブスピリット セ5 56 池添謙一 3.06.6 1 3/4 04-05-05-05 36.4 8 60.4 490 -2 (栗)斉藤崇史
10 8 12 アドマイヤアルバ セ7 56 原田和真 3.07.2 3 1/2 10-10-09-10 36.5 13 214.5 470 -10 (美)堀内岳志
11 8 13 サンアップルトン 牡6 56 松岡正海 3.07.3 クビ 13-13-09-09 36.7 10 104.2 478 +6 (美)中野栄治
12 4 5 ゴースト セ6 56 鮫島克駿 3.07.3 ハナ 02-02-02-03 37.5 11 131.9 498 +6 (栗)橋口慎介
13 1 1 ダンビュライト セ8 56 松若風馬 3.19.7 大差 04-04-13-13 46.2 9 68.1 488 +8 (栗)音無秀孝

 

さすがは世界のディープボンド

今回の【阪神大賞典】、断然の1番人気に支持されたのは、昨年の優勝に続く2連覇を狙うディープボンドだった。

単勝は1.2倍。ハッキリ言って凄い数字。

ただ他の出走馬との実績比較を冷静に行えば、元返しでもおかしくはないほど差がある。

それが「(微妙に疑われてる感じの)1.2倍」になったのは、恐らく「【阪神大賞典】だから」かもしれない。

直近5年間の3連単平均配当は5万馬券台だ。

比較的、力通りに決まりやすいといわれる長距離戦としては、荒れ傾向と言えるかもしれない。

だが、終わってみれば、やはりフランスのG2【フォワ賞】勝ちも経験した

世界のディープボンド

ということなのだろう。見事な2連覇おめでとう!

 

着差は大きくはなくても

レースをご覧の方ならおわかりの通り、4角5番手追走から、上がり3ハロン最速の脚を繰り出して差し切り勝ちを決めた。

2着アイアンバローズとの着差は3/4差。

有馬記念でも激走したディープボンド

上でも記した通り、今回のライバルたちとの実績差は、非常に大きいものがあった。

それにもかかわらず3/4差だから

「意外と危なかったのでは?」とか「去年と比べたら衰えがあるんじゃないか?」

といった具合に心配をされる方も出てくると思う。

だが、私の感覚を申し上げるならば「心配する必要はない」

確かに着差は大きくないが、中身は十分に濃かったと感じるのだ!

 

鞍上のコメントを見てほしい

そう言い切れる理由として、ぜひ、レース後の鞍上・和田騎手のコメントをご紹介したい。

3,4コーナーで外を回る形になって、手応え的にしんどいかなと思いましたが、地力が違っていて余裕で差し切ってくれました。

昨年末【有馬記念】(2着)がかなりの激戦だったこと、また今回が久々の実戦だったこともあり、明らかに万全の態勢ではなかった。

それが「手応え的にしんどうかな」という部分に繋がったのだろう。

だが、大事なのはここからだ。

もしもディープボンドの力が衰えていたら、そのまま沈んでいたと思う。

だが「地力が違っていたので余裕で差し切ってくれました」

ユニークな人柄ながら、競馬に対しては真摯で、決して大言壮語はしない和田騎手に「余裕」とまで言わせた点に、ディープボンドの凄みを感じる。

 

天皇賞春でのリベンジへ!可能性は高い!

私は昔から、このように言い続けてきた。

「自らにとって得意な条件、流れの中で抜群のパフォーマンスをするのは一流の競走馬。自らにとって苦しい状況下でも力を発揮できるのが超一流馬」

なのだと。

今回のディープボンドは、紛れもなく超一流馬の走りだったように思う。

そんなディープボンドが狙うのは、昨年2着だった【天皇賞春】のリベンジ。

長距離戦といえば【ダイヤモンドS】を快勝したテーオーロイヤルの存在も忘れてはいけない。

新長距離王を目指して!テーオーロイヤル

レースぶりは衝撃的で、かなりの逸材だとは思うが、体調が同じくらいだという前提の上で申し上げるなら

やはり現段階ではディープボンドが一枚上にいるように思う

のだが、皆様はいかがだろうか。

ただし、本番まではまだ1ヶ月少々ある。ここからの両馬の(あるいはその他の馬の)成長や仕上がり次第で全く違う結論になるかもしれない。

ぜひ、私たちの最終的な答えを楽しみにしていてほしい!

 

2着馬のこれからも楽しみだ!

勝ち馬がズバ抜けている点を大前提に、他にも楽しみな馬がいる。

「ディープボンド以外なら」

という視点から私たちが指名した5番人気の伏兵☆アイアンバローズが2着に激走してくれた。

まずは、そのおかげで3連単6点勝負&馬連1点勝負のダブル的中に成功したことに対して、心から感謝している。

ただ、決して感謝だけではなく、率直に言ってこれから先も追いかけてみたいと感じている。

参考⇒阪神大賞典の的中など先週の結果

 

アイアンバローズの魅力を私なりに評するなら

「ステイヤーズSで2着に逃げ粘るほどのスタミナの持ち主ながら、瞬発力勝負にも対応できるキレ味を秘めている」

という点にあると思う。

 

上手く折り合いをつけられたなら

例えば、昨年5月の【緑風ステークス】(3勝クラス)を制した際には、4角5番手から強烈な瞬発力(上がり最速タイの33秒6)を繰り出している。

今振り返ってみても(良い意味で)長距離馬らしからぬキレのある動き。

だから当時は、この馬がこれほどまでのスタミナを要しているとは想像できなかった。

それだけに、本当は、長距離戦でも「溜めて、末脚を使う」形をとりたいのだと思う。

ただ現状、長距離戦でゆったりとした流れになると、どうしても行きたがる面があるようだ。

もしも、この部分がもう少し解消されてきたら、、、

ディープボンドと争えるような長距離馬へと進化する可能性も十分にあると思う。

今後の成長に期待しつつ、未来の主役に指名してコラムを締めくくりたい。

 

レースを見逃した方はコチラ

 

【阪神大賞典 2021】のレース後の関係者のコメント

レース後のコメント
1着 ディープボンド(和田竜二騎手)
「昨年と違って内の馬場も良さそうだったので、その点が気になっていました。人気を背負う立場できっちり結果を出してくれて、本当に頼もしい馬です。
(今日のレースは)スタートから枠を考えて、内を見ながらと思っていました。道中は行きたいポジションで脚を溜められました。動きもあった中で自分のリズムを守ろうと思っていました。3,4コーナーで外を回る形になって、手応え的にしんどいかなと思いましたが、地力が違っていて余裕で差し切ってくれました。
本番に向けてまた上積みがあると思いますし、勝って本番を迎えたいという気持ちもありました。結果を出してくれて頼もしい馬だと思いました。昨年は本番で惜しいところで敗れました。この馬は牧場に帰って毎回成長してくれる馬です。タイトルを取れる馬だと思いますし、次も結果を出せるように頑張ります」

2着 アイアンバローズ(石橋脩騎手)
「スタートも良く本当はジッとしていたかったのですが、最初の入りでペースが遅く噛み始めていたので、スタミナを生かす競馬がしたかったので、突っついていきました。最後まで止まっていませんし、すごく伸びているんですが、スッとかわされてしまったので、相手は強かったと思います」

3着 シルヴァーソニック(川田将雅騎手)
「前回よりも遥かに内容良く、重賞でここまで頑張れました」

4着 マカオンドール(吉田隼人騎手)
「リズム良く運べましたが、ペースが落ち着きました。2周目の3コーナーでディープボンドを前に置いて、良い目標になりました。ジッとしていたので最後は伸びると思いましたが……。よく頑張っていたと思います」

5着 ユーキャンスマイル(藤岡佑介騎手)
「いつもより出し加減で、勝ち馬の後ろをキープすることができました。スムーズに上がって行って、そこからもうひと脚使えれば、もっと上位に加わることができるのですが。年齢的なものを考えると、よく頑張ってくれています」

6着 キングオブドラゴン(坂井瑠星騎手)
「リズム良く運ぶことができました。4コーナーで後続を振り切るイメージでしたが、さすがに上位の馬は強かったです。でもこの馬もよく頑張っています」

12着 ゴースト(鮫島克駿騎手)
「ある程度前につけて持ち味を生かす競馬をしましたが、相手が強かったです。今日のところは力負けといったところでしょうか」

(via ラジオNIKKEI

 

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