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ファルコンステークス 2022【回顧】競馬予想に向き合う上での「心構え」について

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

 

勝負の明暗 はここだった!

【回顧】ファルコンステークス 2022 における勝負の明暗

2022年 3月19日(土) 2回中京3日 天候 : 曇  馬場状態 : 稍重
【11R】 第36回中日スポーツ賞ファルコンS
3歳・オープン・G3(別定) (国際)(特指) 芝 1400m 18頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 単勝 体重 ± 調教師
1 1 プルパレイ 牡3 56 M.デム 1.20.9    09-07 35.9 2 4.6 494 +2 (栗)須貝尚介
2 3 タイセイディバイン 牡3 56 松若風馬 1.21.2 1 3/4    09-09 36.1 13 55.1 514 +2 (栗)高野友和
7 14 オタルエバー 牡3 56 幸英明 1.21.3  1/2    11-11 36.0 6 10.3 470 +14 (栗)中竹和也
3 6 デヴィルズマーブル 牡3 56 福永祐一 1.21.3 クビ    12-11 36.1 5 8.1 480 -10 (栗)斉藤崇史
4 8 トウシンマカオ 牡3 57 戸崎圭太 1.21.5 1 1/4    05-05 36.7 1 3.8 452 +2 (美)高柳瑞樹
3 5 ショウナンハクラク 牡3 56 坂井瑠星 1.21.5    18-16 35.8 4 8.0 464 -8 (栗)松下武士
2 4 カジュフェイス 牡3 56 田辺裕信 1.21.7 1 1/4    01-01 37.3 7 15.9 478 -10 (栗)森田直行
8 16 ティーガーデン 牡3 56 横山武史 1.21.8 クビ    13-16 36.1 3 6.4 510 +6 (美)萩原清
5 9 エイシンシュトルム 牡3 56 石川裕紀 1.21.8 クビ    16-13 36.3 17 184.6 486 -6 (美)勢司和浩
10 7 13 レディバランタイン 牝3 54 ルメール 1.22.0  3/4    13-13 36.5 8 16.7 470 0 (美)加藤征弘
11 1 2 ヴィアドロローサ 牡3 56 吉田隼人 1.22.2 1 1/2    05-03 37.5 11 52.4 450 +2 (栗)安田隆行
12 6 12 ニシノレバンテ 牡3 56 内田博幸 1.22.4  3/4    02-03 37.7 14 72.0 484 +2 (美)栗田徹
13 8 18 ウインバグース 牡3 56 和田竜二 1.22.8 2 1/2    08-09 37.7 15 117.9 472 -10 (栗)西園正都
14 6 11 ナバロン 牡3 56 川又賢治 1.22.8    13-13 37.3 18 225.8 474 -8 (栗)杉山佳明
15 B7 15 ウインマーベル 牡3 56 松岡正海 1.23.2 2 1/2    05-07 38.3 10 42.2 466 -2 (美)深山雅史
16 B5 10 ベルウッドブラボー 牡3 56 丸山元気 1.23.5 1 3/4    17-16 37.8 12 54.6 458 +2 (美)和田雄二
17 8 17 デュガ 牡3 56 武豊 1.23.6  1/2    04-05 38.8 9 25.9 492 +10 (栗)森秀行
18 4 7 ナムラリコリス 牝3 55 泉谷楓真 1.23.7 クビ    02-02 39.1 16 141.9 462 -12 (栗)大橋勇樹

 

見逃し厳禁の3歳限定戦

表現の仕方が正しいのかはわからないが、個人的に「【ファルコンステークス】はかわいそうな重賞」というイメージを持っている。

というのも、G1が行われる週でもないのに、他の重賞が豪華すぎる分、どうしても影が薄くなってしまうからだ。

【皐月賞】や【天皇賞春】といった8大競走へ向けてのステップとなる【スプリングS】や【阪神大賞典】が目立つのは致し方ない。

ただし!例え影が薄かろうとも、真の競馬ファンならば絶対に見逃しは許されない。

というのも、間違いなく「未来のスプリント路線」を占う一戦だからだ。

例えば、昨年の勝ち馬グレナディアガーズは、今週の大一番【高松宮記念】で1番人気が予想される。

また、少し前にはなるが、2018年優勝の優勝のミスターメロディーも、翌年の【高松宮記念】を勝っている。

参考⇒高松宮記念 2022 狙い

 

だから当然、今年も「未来の主役がいるかな?」という目でレースを見ていたが、、、

 

残念な「渋滞」

もちろん、競馬は結果が全ての世界だ。

だから、結果そのものにどうこう言うつもりはない。

勝ち馬プルパレイを中心とした上位入線馬について、心から讃えさせてほしい。

この思いを大前提に、あくまでも回顧のコラムの目的は、結果だけに目を向けるものではない。

レースの全体像を振り返りつつ、各馬がガチンコ勝負をした中で、惜しくも悔しい結果になったが、今後に期待が持てそうな存在がいれば皆様にご紹介する。

これが、最も大事な部分だ。

その点からすれば、今回の【ファルコンS】は「回顧しにくいレース」と言えるかもしれない。

というのも、レースをご覧の方ならおわかりの通り、直線では大渋滞が発生した。

誰かが決定的な不利をおかした訳ではないが、少しずつのゴチャゴチャが重なり、多くの馬が、全能力を出し切れなかった。完全なガチンコ勝負にはならなかったと個人的に思うからだ。

(パトロール映像は、ぜひJRAの公式サイトよりご確認いただきたい)

 

1番人気のトウシンマカオも

例えば、1番人気を裏切る形で5着に終わったトウシンマカオ。

レース後、鞍上の戸崎騎手は次のように語っている。

「流れには乗れました。しかし直線では渋滞にはまってしまいました。」
混戦であるがゆえにごちゃついた!

前が開いた後の雰囲気から、恐らくスムーズなら違う結果になっていただろう。

だが、それはトウシンマカオに限った話ではない。

残念ながら似たような状況に陥ってしまった馬が多かったのだ。

その最たる例が、私たちが期待していた1頭でもあった、松岡正海騎手が騎乗の☆ウインマーベルではないだろうか。

 

無念のウインマーベル

では、ウインマーベルはどのような状況だったのか?

奇しくも、かつての名騎手、藤田伸二氏も高く評価していたそうで、次のようなツイートをしている。

パチンコ玉というのが、何とも「らしく」しかし非常にわかりやすい表現のように思うのだ。

藤田氏の言うように、本当に4コーナーまでは完璧な立ち回りだったし、手応えにもかなり余裕があったように思う。

しかしながら、まさにパチンコ玉のように弾かれ、最後は無理せずに馬なりでのゴールとなった。

 

これもまた競馬!

トウシンマカオにせよウインマーベルにせよ、同様の不利を受けた面々も含めて「本当にもったいないな」と感じずにはいられなかった。

そして、上でも記したが、多くの馬が力を出しきれなかったことで回顧しにくいレースになったことも残念だった。

ただ、その一方で思うことは

「これもまた競馬なのだ」

ということ。

彼らは機械ではない。生き物が行っている競技だからこそ、今回のような予期せぬ状況も起こる。

馬券的な話でいっても、例えば今回は私たちのように悔しい思いをした人もいるだろうが、逆に予期せぬ状況が起きたことで、馬券的中をすることもある。

大事なのは、競馬予想(馬券購入)に向かう上での「心構え」ではないだろうか。

 

意識しておきたい「心構え」とは?

実は、昨年の東京五輪の男子マラソンで6位に入賞した大迫傑選手が、常々こんなことを言っている。

「自分でコントロールできないものについて、悩み、考えても仕方ない」

まさに、これも競馬に当てはまるように思うのだ。

予想を終えて、馬券を購入し終えた以上、もう私たちにできることは何もない。

後は、どういった結果になろうとも、現実を受け入れるしかない。

例え理想通りにいかなかったとしても、すぐに切り替える!そうすることで、次の勝負へ冷静に迎えるじゃないか。

そういった意味では、ウインマーベルの松岡正海騎手は、本当に切り替えが早かった。

パチンコ玉のようになった後は、変に無理をさせず、馬なりに切り替えた。こうすることで、ダメージを最小限にとどめられたはず。

恐らく今後、あの時の松岡騎手の判断は大正解だったという評価になると思う。

 

いつもは馬について語る「回顧」のコラムだが、たまには違った趣もいいだろうということで、予想に挑む上での心構えについての話に終始させてもらった。

これから始まる春のG1シーズン、皆様も様々な感情を抱かれることがあると思うが、、、

何があっても切り替えて、冷静に次の勝負に向かってほしい!

 

【ファルコンステークス 2021】のレース後の関係者のコメント

1着 プルパレイ(M.デムーロ騎手)
「今日の馬場は内も伸びていて、この枠も悪くないと思いました。スタートに集中して競馬は上手くいきました。直線はとても良い手応えでしたが、抜け出すとやめてしまうところがあって性格の難しいところがあります。能力はあるのですが、この辺りが課題です」

(須貝尚介調教師)
「まともなら走る馬です。2歳の時は内面にばらつきがありましたが、ようやく走る方向に向いてきたようです。今日は内枠でしたが、ジョッキーがうまく捌いてくれました。オーナーと相談してからですが、NHKマイルカップに向かうプランがあります」

2着 タイセイディバイン(松若風馬騎手)
「距離短縮で最後に良い脚を使ってくれました。ただ4コーナーでもう少しスムーズに捌けていれば良かったのですが。元々背中の良い馬で走ると思っていました。今日はこの馬の良い面が見られましたし、この感じならマイルくらいが良いのかもしれません」

3着 オタルエバー(幸英明騎手)
「凄く上手に折り合います。こういう競馬である程度結果が出たのは収穫です」

4着 デヴィルズマーブル(福永祐一騎手)
「4コーナーで勝ち馬の後ろの進路を一つずらしたのが余分でした。我慢できていれば3着はあったかもしれません」

5着 トウシンマカオ(戸崎圭太騎手)
「流れには乗れました。しかし直線では渋滞にはまってしまいました。最後に前は開いたのですが、緩い馬場がこたえた感じです」

(via ラジオNIKKEI

 

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