キングスポーツへのお申し込みはこちら
ホーム勝負の明暗朝日杯フューチュリティステークス 2022 など【先週の重賞回顧】明日のドウデュースはいたか?2歳王者決定戦に対する率直な感想、各重賞における「次に買いたい未来の主役」をご紹介

朝日杯フューチュリティステークス 2022 など【先週の重賞回顧】明日のドウデュースはいたか?2歳王者決定戦に対する率直な感想、各重賞における「次に買いたい未来の主役」をご紹介

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

朝日杯フューチュリティステークス 2022 のレース回顧

2022年12月18日(日) 6回阪神6日 天候 : 晴  馬場状態 : 良
【11R】 第74回朝日杯フューチュリティS
2歳・オープン・G1(馬齢) (牡・牝)(国際)(指定) 芝・外 1600m 17頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 調教師
1 2 ドルチェモア 牡2 55 坂井瑠星 1.33.9    03-03 35.8 1 (栗)須貝尚介
6 12 ダノンタッチダウン 牡2 55 川田将雅 1.34.0 クビ    10-11 35.2 2 (栗)安田隆行
7 14 レイベリング 牡2 55 横山武史 1.34.0 クビ    05-05 35.8 3 (美)鹿戸雄一
1 1 キョウエイブリッサ 牡2 55 川須栄彦 1.34.2 1 1/4    07-07 35.7 16 (美)武市康男
3 5 バグラダス 牡2 55 吉田隼人 1.34.3  3/4    05-05 36.0 8 (美)嘉藤貴行
2 3 オールパルフェ 牡2 55 大野拓弥 1.34.4  3/4    01-01 36.6 4 (美)和田雄二
4 7 オオバンブルマイ 牡2 55 ルメール 1.34.5  1/2    15-14 35.5 5 (栗)吉村圭司
6 11 ティニア 牡2 55 福永祐一 1.34.7 1    07-07 36.2 7 (栗)池江泰寿
8 16 コーパスクリスティ 牡2 55 イーガン 1.34.8  1/2    13-11 36.1 6 (栗)中内田充
10 4 8 グラニット 牡2 55 松山弘平 1.34.9  1/2    02-02 37.0 9 (美)大和田成
11 5 9 ニシノベストワン 牡2 55 藤岡佑介 1.34.9 クビ    17-17 35.4 15 *(栗)新谷功一
12 2 4 ドンデンガエシ 牡2 55 横山典弘 1.35.0  1/2    14-15 35.7 11 (美)尾関知人
13 7 13 スズカダブル 牡2 55 鮫島克駿 1.35.1  1/2    09-09 36.5 12 (栗)西村真幸
14 3 6 ミシェラドラータ 牡2 55 酒井学 1.35.2 クビ    10-09 36.6 17 (栗)清水久詞
15 5 10 ウメムスビ 牡2 55 角田大河 1.35.5 2    03-03 37.4 14 *(栗)新谷功一
16 8 15 フロムダスク 牡2 55 武豊 1.35.6  1/2    16-15 36.3 13 (栗)森秀行
17 8 17 エンファサイズ 牡2 55 藤岡康太 1.35.6 クビ    10-11 36.9 10 (栗)四位洋文

 

改めて「競馬に先入観は禁物」

今回の【朝日杯フューチュリティステークス】を見た上で、細かいことを抜きに、まず一番最初に頭に浮かんだのは

「競馬に先入観は禁物」

というフレーズだ。

前走に続いて、素晴らしいスタートからの好位追走&直線でも粘りを見せて優勝したのがドルチェモアだ。

この馬のお父さんはルーラーシップ、そして母父はディープインパクト。

血統だけを見てしまうと、とてもスタートの上手い長けた馬が生まれてくるとは考えにくい(笑)

だが、現実に私たちの目の前には現れた。

スタートはもちろん、レース全体を通して、抜群の競馬センスを感じさせてくれるG1ホースが。

血統軽視してはいけないが、囚われすぎてはいけない。先入観は禁物。今週【有馬記念】、あるいは来年以降の競馬へ向けて、改めて戒めたい。

 

上位陣の評価は?

さて、改めて申し上げるまでもないが【朝日杯フューチュリティステークス】は2歳戦を代表する出世レース!これまでに数多くの後のスターを輩出してきた。

もちろん、近いところでは昨年の王者であり、後のダービー馬でもあるドウデュース。

昨年優勝のドウデュースは、その後ダービー馬に!

当然、私たちは、レース自体の結果もさることながら

「ドウデュースらに続くような、後のスター候補はいたのか?」

という視点で「中身」をチェックした。

そして、私たちなりの結論としては

「上位3頭は相当な大器の可能性が高い」

ということになる。早速、そう感じた理由をご紹介していきたい。

 

どれだけ素質があっても

高く評価した最大の理由、一言で申し上げるなら

「自らの力を出し切れる強さを感じた」

ということになる。

力を出し切ることも実力の内

もちろん、大前提として、後に大きく羽ばたくためには「それ相応の素質」は必要になる。

今回の上位3頭は、そのまま3番人気までに推されていたように、誰もが認める類まれなる素質馬。その時点で、スターの権利は備えているとは思う。

だが、どれだけの素質を備えていようとも、その素質を実戦で出しきれなければ意味がないし、実際に出し切れない馬も非常に多い。

ましてや、多頭数のケースが圧倒的に多く、ごちゃつく場面もあるG1では、出し切ることは容易ではない。

もちろん、私が言う「出し切る」というのは、7割~8割程度ではない。

能力拮抗の現代競馬だけに、9割以上の力を出さなれば、大舞台では戦っていけない。

 

走力&精神力&出力

よく、競走馬の能力を構成する大事な要素として、走力や精神力といった言葉が使われる。

だが、私はそこに「出力」という2文字も加えるべきではないかとさえ思っている。

その点、今回の3頭は本当に魅力的だと思う。

ここで、上位勢のジョッキーのレース後のコメントをご紹介したい。

勝ち馬に関しては、称賛のコメントになるのは当たり前なので、ここでは2&3着馬のご紹介だ。

川田騎手(2着ダノンタッチダウン)

「現状の体でよくGIで2着まで来てくれました。精一杯の走りをしてくれました。成長を伴ってさらに良い走りができると思いますし、楽しみにしたいと思います」

横山武騎手(3着レイベリング)

キャリア2戦でGIで、すごい馬です。きょうの芝の傾向では枠が厳しかったですが、スタートを決めてくれました。テンションが不安でしたが、思ったよりは我慢して、落ち着いて良いポジションで進められました。最後は脚を使ってくれましたが、勝ち馬は内で脚をためていたぶん、及びませんでした。キャリア2戦目で本格化はまだ先だと思います。これからの成長を期待したいです

 

強いて1頭ならレイベリング

「精一杯の走りをしてくれた」とか「凄い馬です」とか、数々の名馬の背中を知る2人のトップジョッキーを素直に唸らせた事実は非常に大きいと思うし、同時に、コメントから「しっかり出力」できていることが伝わってくる。

初めての大一番で出し切れる馬たちなのだ。

これから先、中身のレベルが上昇すれば、それに伴って、相当ハイレベルな馬になっていく可能性が高いと思う。

尚、上位3頭は、正直言って甲乙つけがたいが、強いて言うならレイベリングだろうか。

新馬戦で見せた爆発的な末脚は目を疑うほどの迫力だったが、対象的に好位でのレースを選択した今回は今回で、キッチリとまとめてきた。

デビュー2戦目(しかもG1)で見せた(しかも高いレベル)脚質の幅広さから、何かスケールの大きさというか、奥深さを感じるのだ。

距離面はまだ何とも言えないが、3歳限定なら、ダービーの距離くらいまではこなすだろう。

ひょっとしたら、今回、私たち自身が期待していたという思い入れも少し混じっているかもしれないが(笑)ぜひ、皆様にもご期待いただきたい!

 

では、この後は(土)に行われた【ターコイズステークス】より「未来の主役」のご紹介だ!

ターコイズステークスの未来の主役

2022年12月17日(土) 5回中山5日 天候 : 曇  馬場状態 : 良
【11R】 第8回ターコイズS
3歳以上・オープン・G3(ハンデ) (牝)(国際)(特指) 芝 1600m 16頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 調教師
7 13 ミスニューヨーク 牝5 55 M.デム 1.33.5  09-09-08 34.1 2 (栗)杉山晴紀
8 15 ウインシャーロット 牝4 55 石川裕紀 1.33.5 クビ  02-02-02 34.8 4 (美)和田正一
8 16 フィアスプライド 牝4 53 大野拓弥 1.33.5  16-15-14 33.5 12 *(美)国枝栄
3 5 アブレイズ 牝5 56 ドイル 1.33.7 1  02-04-04 34.7 7 *(栗)池江泰寿
1 2 ママコチャ 牝3 53 松山弘平 1.33.7  02-04-04 34.7 1 *(栗)池江泰寿
2 4 サブライムアンセム 牝3 54 岩田望来 1.33.7 ハナ  05-06-08 34.5 5 (栗)藤原英昭
3 6 アナザーリリック 牝4 56 マーカン 1.33.7 ハナ  09-06-06 34.5 3 (美)林徹
5 9 フェルミスフィア 牝5 53 杉原誠人 1.33.8 クビ  13-15-14 33.9 15 *(美)木村哲也
7 14 エリカヴィータ 牝3 54 福永祐一 1.33.8 クビ  13-11-11 34.2 10 *(美)国枝栄
10 1 1 フラーズダルム 牝4 53 戸崎圭太 1.34.0 1  13-11-13 34.4 6 (栗)松永昌博
11 4 7 シャーレイポピー 牝4 53 横山武史 1.34.1  1/2  09-11-11 34.5 9 (栗)石坂公一
12 B6 12 ローザノワール 牝6 54 田中勝春 1.34.1 クビ  07-03-03 35.3 13 (栗)西園正都
13 5 10 シャドウディーヴァ 牝6 56 イーガン 1.34.1  09-14-14 34.3 14 (美)斎藤誠
14 6 11 ライティア 牝5 54 三浦皇成 1.34.2 クビ  01-01-01 35.6 11 (栗)池添学
15 2 3 スカイグルーヴ 牝5 55 ルメール 1.34.3  3/4  07-09-08 34.9 8 *(美)木村哲也
16 4 8 レイハリア 牝4 56 松岡正海 1.36.0 10  05-06-06 36.8 16 (美)田島俊明

 

ハンデ戦だが「ガチンコ勝負」

【ターコイズステークス】は、ハンデ戦らしく、毎年のように波乱の決着になっている。

例えば、昨年までの直近5年間の3連単平均配当は、19万馬券を超えている。

そして今年も、例年同様というべきか、3着には12番人気の伏兵・フィアスプライドが突っ込んでいる。

ただ、少なくとも今年に関しては、波乱も起こったとはいえ「運」の要素が限りなく小さいレースだったように思う。

わかりやすくいえば、実力が問われる「ガチンコ勝負」の流れだった。

ぜひ、上位3頭の4角通過順位をご覧いただきたい。

1着馬⇒8番手 2着馬⇒2番手 3着馬⇒14番手

前でレースをしようが、中団で運ぼうが、後方から追い込もうが、どの位置にいようがチャンスがあるレースの流れだったことがおわかり頂けると思う。

当然、その中で、上位にきた面々は、シンプルに「ここでは強かった」という評価で良いだろう。

中でも、今後さらなる飛躍が持てそうな馬という意味では、2着ウインシャーロット!

 

結果は惜しいものだったが

ウインシャーロットは、私たちにとってみれば、レース前の段階から皆様に予告していた軸馬で、YouTubeでは「単勝で勝負したい1頭」という形でご紹介させていただいた。

そういった意味では惜しかったが、重賞初挑戦&4番人気での2着だが、十分に価値のあるものだと思う。

ただ、結果以上にレースの中身が良かった。

終始、好位2番手付近を楽な手応えで追走したかと思えば、直線でもしっかりと粘った。

レース後、石川騎手はこんなことを語っている。

「レースの流れもこの馬向きで、満を持して追い出しましたが、勝った馬はこの舞台を得意としていて、良い目標にされたようです。馬はよく頑張ってくれました」

ジョッキーは謙遜しているが、私たちの目には

「ウインシャーロットがレースを支配していたように見えた」

ウインシャーロットが余裕たっぷりに走っていたから、後ろの馬たちも中途半端に動いて(仕掛けて)いけない部分があったのではないだろうか。

目標にされた分、直線では勝ち馬の決め手にやられたが、中身は互角以上だったのではないだろうか。

やはり前にいけて粘れる馬は強い。

まだ、牡馬相手ではわからないが、牝馬限定のG2、G3あたりなら、来年は重賞を獲る可能性が高いのではないだろうか。期待したい。

 

勝負の明暗バックナンバーは下記をクリック

勝負の明暗はどこにあったのか?そして次なる栄光へのヒントはここにある!!

 

関連記事

最新記事

カテゴリー

YouTube

よく読まれている記事