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ホーム勝負の明暗【先週の重賞回顧】皐月賞 2023 など⇒衝撃の勝ち馬だけじゃない!「次に買いたい未来の主役」をご紹介

【先週の重賞回顧】皐月賞 2023 など⇒衝撃の勝ち馬だけじゃない!「次に買いたい未来の主役」をご紹介

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

皐月賞 2023 の回顧&未来の主役

2023年 4月16日(日) 3回中山8日 天候 : 晴  馬場状態 : 重
【11R】 第83回皐月賞
3歳・オープン・G1(定量) (牡・牝)(国際)(指定) 芝 2000m 18頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 調教師
1 1 ソールオリエンス 牡3 57 横山武史 2.00.6   15-15-15-17 35.5 2 (美)手塚貴久
7 14 タスティエーラ 牡3 57 松山弘平 2.00.8 1 1/4 05-06-06-04 36.6 5 (美)堀宣行
4 7 ファントムシーフ 牡3 57 ルメール 2.01.1 1 3/4 11-10-10-10 36.4 1 (栗)西村真幸
B8 17 メタルスピード 牡3 57 津村明秀 2.01.1 09-09-08-08 36.7 13 (美)斎藤誠
2 4 ショウナンバシット 牡3 57 M.デム 2.01.3  3/4 13-13-10-04 36.7 12 *(栗)須貝尚介
6 11 シャザーン 牡3 57 岩田望来 2.01.3 12-12-14-10 36.4 8 (栗)友道康夫
4 8 トップナイフ 牡3 57 横山典弘 2.01.5 1 1/4 16-16-15-16 36.4 9 (栗)昆貢
3 6 ウインオーディン 牡3 57 三浦皇成 2.01.9 2 1/2 13-13-13-10 37.1 15 (美)鹿戸雄一
3 5 フリームファクシ 牡3 57 レーン 2.02.0  1/2 10-10-10-10 37.4 4 *(栗)須貝尚介
10 7 15 ベラジオオペラ 牡3 57 田辺裕信 2.02.4 2 1/2 02-02-03-04 38.7 3 (栗)上村洋行
11 2 3 グリューネグリーン 牡3 57 石川裕紀 2.02.8 2 03-04-03-03 39.1 16 (美)相沢郁
12 7 13 グラニット 牡3 57 嶋田純次 2.02.9  1/2 01-01-01-02 39.5 17 (美)大和田成
13 8 16 タッチウッド 牡3 57 武豊 2.02.9 クビ 05-02-02-01 39.3 6 (栗)武幸四郎
14 8 18 マイネルラウレア 牡3 57 戸崎圭太 2.02.9 ハナ 16-17-18-18 37.4 11 (栗)宮徹
15 1 2 ワンダイレクト 牡3 57 藤岡佑介 2.03.4 3 18-17-15-15 38.2 14 (栗)藤岡健一
16 5 10 ラスハンメル 牡3 57 石橋脩 2.03.4 クビ 08-08-08-08 39.0 18 (栗)松永幹夫
17 5 9 ホウオウビスケッツ 牡3 57 横山和生 2.03.7 1 3/4 05-06-06-04 39.6 7 (美)奥村武
18 6 12 ダノンタッチダウン 牡3 57 川田将雅 2.06.1 大差 03-04-05-10 42.2 10 (栗)安田隆行

 

率直に言って驚いた

「今回の【皐月賞】の感想は?」

と問われたなら、迷うことなくこう答えたい。

「ソールオリエンスの強さが衝撃的すぎる!!」

これに尽きるだろう。

もちろん、先週【桜花賞】のリバティアイランドも素晴らしかった。だが、それに関しては、予想できた部分もあった。

一方で、今週はそうではない。

もちろん、前走【京成杯】でのレースぶりなどから、世代トップの1頭であることは承知していたが、ライバルたちとの間に、想像以上の力の差があったことが、何より衝撃的だった。

 

条件が向いた面はあったにしても

そうだ、大事なことを記すのを忘れていた。

まずは優勝したソールオリエンス&横山武史騎手、そして手塚調教師をはじめとした関係者の皆様には、心からの祝福を申し上げたい。

特に手塚調教師の場合は、これまでに【桜花賞】や【菊花賞】といった大舞台を制してきた名将でありながら、何と昨年は重賞を勝てず。

相当悔しい思いをしたからこそ、今回の勝利の味は格別だろう。

陣営も含めて、おめでとう

さて、改めてソールオリエンスの走りを振り返ってみよう。

もちろん、大前提として、条件的にハマった面があったことは確かだと思う。

前半1000M通過が58秒5という、道悪としてはかなりタフな流れは前にいった馬には厳しかった。そんな中、思った以上に行き脚がつかずに後方から(本当はもう少し位置をとりたかったらしい)となったことで、序盤から走り易い外側に馬が出られた&厳しい流れに巻き込まれずにすんだ。

普通にスタートしたら、もう少し違い戦いになっていた可能性はある。

とはいえ!!例えハマったとしても

「上がり2番目の馬とのタイム差”0.9秒”はそう簡単につけられるものではない」

 

考え方は様々あるだろうが

予想における考え方は十人十色だから「これが絶対正しいですよ」と言うつもりはない。

ただ、私たちは、予想する中で「上がり3ハロンのタイム」は非常に大事にしている。

もちろん、細かいことを言えば、速い上がりを出しやすい位置取りがあったり、そうでない位置取りがあったり、といった部分はあるだろう。

それでも長年の経験上、基本的には、各レースにおいて速い上がりをマークした馬を後のレースで注目することで、良い思いをしたケースが圧倒的に多い。

上がりは大事にしている

それだけに、速い上がりは、能力の絶対値を示す要素のひとつだと私たちは考えてきた。

そんな大事な要素において、繰り返しになるが「2番めの馬に0.9秒差」だ。

参考までに、先週【桜花賞】のリバティアイランドは、上がり2番めの馬に0.7秒差!

【桜花賞】と【皐月賞】では距離が異なるとはいえ、今回の0.9秒差がいかに強烈であるか、ご理解いただけるだろう。

 

並の馬じゃない!もちろんダービーも

要するに、単に混戦の【皐月賞】を制しただけの馬ではない。

ハッキリ言って、並の馬ではない。それこそ、父キタサンブラックや、同じ父の産駒で1年先輩のイクイノックスに近づく可能性だって感じさせる。

レース後、手塚調教師はこんなことを言っていた。

今後に向けては上積みしかありません。コースが東京に変わってもそれはプラスだと思います。ダービーへはいっそう期待を持ってしっかりと仕上げたいと考えています。

その口ぶりからは、決して期待値込みではなく、純粋に大きな自信を持っているように感じられた。

全く同感で、よほどの事がない限り【ダービー】でも好走するだろう。

一方で、2年前、まさに同じ横山武史騎手が乗っていたエフフォーリアも【ダービー】で絶対視されながら2着に終わっている。

その【ダービー】で、優勝したシャフリヤールを軸に馬券を射止めた私たちとしては、新星台頭のチャンスを決して諦めたくない思いもある。

 

普通なら2着馬。一方で期待したい「親父の意地」

普通に考えれば、対抗馬の筆頭は2着にタスティエーラだ。

様々な場所で言われていることだとは思うが、普通はこの馬が勝っていたレース。今回に関しては、勝ち馬が強すぎた。

とはいえ、厳しいペースの中、比較的前でレースをしながらの2着は、着順以上に中身が濃い。松山騎手の「まだまだ先のある馬」というコメントも頼もしく、大一番でも楽しみだ。

そんなタスティエーラは前走【弥生賞】優勝からの参戦だった。だとすれば、当時2着で、今回は無念の7着に終わったトップナイフにも注目してみても良いかもしれない。

見せてくれ!親父の意地

ご存知の通り、先行してこその馬が大きく出遅れた。恐らく、本当はタスティエーラと同じような位置で運びたかったはずだ。

もちろん「先行しなければダメなら、そこまでの馬なんだろう」という見方もあるとは思う。

だが、レースを見る限り、出遅れた時点で、横山典騎手は「難しい」と考えたのか、腹を括って、さほど無理をさせていなかったというか、タイトな競馬に挑ませなかったように見えた。

決して手を抜いたという意味ではなく、馬の未来のことを思っているからこそ先を見据えたのだろう。先行して強いことはわかっている。後ろから伸び伸び走らせたらどうか、といったような、ある意味「質の高い調教がわり」にした面もあったのだろうと、勝手に推測する。

結果、不慣れな形でも、上がり3ハロンは2番目タイと、それなりの脚を使えた。

脚質の幅を広げて、また無理をさせていないように見えた分、ダメージもそれほどではないだろう。ダービーでも「穴」の資格は十分にあるのではないだろうか?

ましてやジョッキーは横山典騎手。2度続けて、息子に良い格好はさせたくないだろう(笑)

親父の意地に期待して、未来の主役に指名しておきたい!

アンタレスステークス 2023 の未来の主役

2023年 4月16日(日) 2回阪神8日 天候 : 晴  馬場状態 : 重
【11R】 第28回アンタレスS
4歳以上・オープン・G3(別定) (国際)(指定) ダート 1800m 15頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 調教師
7 12 プロミストウォリア 牡6 59 鮫島克駿 1.49.5   01-01-01-01 38.0 1 (栗)野中賢二
5 9 ヴァンヤール 牡5 57 荻野極 1.49.6  1/2 06-06-06-05 37.2 4 (栗)庄野靖志
6 11 キングズソード 牡4 57 岩田康誠 1.49.9 2 13-13-13-13 36.9 2 (栗)寺島良
8 15 パワーブローキング 牡4 57 大野拓弥 1.50.0 1 11-11-11-11 37.2 7 (美)栗田徹
1 1 カフジオクタゴン 牡4 58 吉田隼人 1.50.3 1 1/2 04-03-03-03 38.5 3 (栗)矢作芳人
4 7 ケイアイパープル 牡7 58 藤岡康太 1.50.3 クビ 08-06-06-05 38.0 5 (栗)村山明
B2 2 メイショウカズサ 牡6 58 池添謙一 1.50.9 3 1/2 02-02-02-02 39.3 10 (栗)安達昭夫
6 10 ゴールドハイアー 牡5 57 和田竜二 1.50.9 ハナ 10-09-08-07 38.3 9 (栗)大久保龍
2 3 ゲンパチルシファー 牡7 58 酒井学 1.51.1 1 1/4 12-12-13-11 38.1 12 (栗)佐々木晶
10 B4 6 サンライズホープ 牡6 58 幸英明 1.51.4 2 14-14-11-07 38.6 6 (栗)羽月友彦
11 3 4 キタノリューオー 牡5 57 松若風馬 1.51.6 1 1/4 14-14-15-14 38.3 13 (美)萱野浩二
12 7 13 ロードブレス 牡7 58 川須栄彦 1.51.9 2 08-09-10-07 39.3 8 (栗)奥村豊
13 5 8 フルデプスリーダー 牡6 58 西村淳也 1.52.2 1 1/2 07-06-08-07 39.6 11 (美)斎藤誠
14 3 5 ダイメイコリーダ 牡6 57 北村友一 1.52.5 1 3/4 04-03-04-04 40.4 15 (栗)森田直行
15 B8 14 オセアダイナスティ 牡5 57 浜中俊 1.58.4 大差 03-03-04-15 45.9 14 (美)加藤征弘

 

素直に勝ち馬で

上でご紹介した【皐月賞】のトップナイフがそうであるように、本来、未来の主役は「負けた馬(伏兵)」から指名することを基本としている。

やはり、せっかくご覧いただくのだから、なるべく、皆様の気づきにくい部分、魅力を見つけ、お伝えすべきだと考えているからだ。

それでも、このレースに関しては、優勝馬プロミストウォリアの力がかなり抜けているように感じた。

素直に、未来の主役にすべきだろう。

レース後、鮫島駿騎手は、次のような話をしていた。

スタートから速いペースで、最後まで走り切ってくれるのが強みだと思います。乗りやすいし、レースの主導権も取る事ができます。

スピードがあって逃げ・先行をするような馬の多くは、良くも悪くも、気性的に前向きな部分があったりする。

モノが違う

だが、プロミストウォリアの場合、そういった感じでもない。鞍上が「スピードを活かしたいから前にいこう」と指示を出すと、それに「わかりました。いきましょう」とでも言わんばかりに、落ち着いて応えているイメージ。非常に優等生だ。

だから、スタミナの消費も少ない。最後までしっかり走りきれるのだ。正直言って、崩れるシーンが想像できない。それは、この先さらに相手が強くなっても同様。

6歳とはいえ、ここがまだデビューから8戦目。ノビシロもタップリあるはずだ。

ダート界は、今本当に力のある馬が増えているが、この馬なら、そういった面々を相手にしても上位に食い込める!楽しみに、追いかけていきたい。

アーリントンカップの未来の主役

2023年 4月15日(土) 2回阪神7日 天候 : 雨  馬場状態 : 重
【11R】 第32回アーリントンカップ
3歳・オープン・G3(馬齢) (国際)(指定) 芝・外 1600m 18頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 調教師
3 6 オオバンブルマイ 牡3 56 武豊 1.33.9      07-07 34.6 5 (栗)吉村圭司
2 4 セッション 牡3 56 団野大成 1.33.9    03-03 35.1 4 (栗)斉藤崇史
1 1 ショーモン 牡3 56 鮫島克駿 1.34.0 クビ    02-02 35.4 2 (栗)橋口慎介
2 3 シルヴァーデューク 牡3 56 池添謙一 1.34.1  3/4    03-04 35.2 12 (栗)西村真幸
4 7 トーホウガレオン 牡3 56 岩田康誠 1.34.1 同着    11-09 34.6 10 (栗)石坂公一
7 13 ドクタードリトル 牡3 56 西村淳也 1.34.1 クビ    17-17 34.1 7 (栗)今野貞一
3 5 ナヴォーナ 牡3 56 川田将雅 1.34.3 1    09-09 34.8 3 *(栗)矢作芳人
5 9 キョウエイブリッサ 牡3 56 酒井学 1.34.5 1    13-13 34.7 11 *(美)武市康男
5 10 スカイロケット 牡3 56 横山和生 1.34.7 1 1/2    05-05 35.6 8 (栗)須貝尚介
10 6 11 オーシャントライブ 牡3 56 藤岡康太 1.34.8 クビ    16-13 35.0 9 (栗)高柳大輔
11 1 2 ユリーシャ 牝3 54 松山弘平 1.35.0 1    01-01 37.3 1 (栗)中村直也
12 8 17 ヤクシマ 牡3 56 ルメール 1.35.0 ハナ    07-07 35.8 6 (栗)寺島良
13 4 8 タリエシン 牡3 56 幸英明 1.35.8 5    09-11 36.2 17 (美)金成貴史
14 7 14 アイルシャイン 牡3 56 横山典弘 1.35.8    13-13 36.0 16 (栗)新谷功一
15 8 18 ティニア 牡3 56 荻野極 1.36.1 1 3/4    11-11 36.5 13 (栗)池江泰寿
16 8 16 タイセイクラージュ 牡3 56 和田竜二 1.36.5 2    17-18 36.3 18 *(栗)矢作芳人
17 7 15 ランスオブサウンド 牝3 54 藤岡佑介 1.36.8 2    05-05 37.7 15 (栗)奥村豊
18 6 12 マルチャン 牡3 56 高倉稜 1.36.8    13-16 36.9 14 *(美)武市康男

強気のジョッキーを信じて

このレースの私たちの軸馬4番のセッションは2着でゴール。

惜しいところだったが、よく頑張ってくれたな、などと思っていたが、レース後の団野騎手のインタビューに本当に驚かされた。

「少しもったいないレースになってしまいました。普段からコンタクトを取って、この馬の性格はつかんでいたつもりでしたが。結果的に早仕掛けが敗因です。能力負けではないです。ラストもフラフラしてしまった。それがなければ勝てたレースでした

団野騎手といえば、先日の【高松宮記念】で初G1制覇をしたばかりの若手騎手だ。

そんな騎手が、業界のトップにいる武豊騎手の騎乗馬に対して「勝てたレース」と言い切ったのだ!

私が団野騎手の立場だったら、例え思っても、恐ろしくて言えないね(笑)

つまり、それだけ団野騎手は、本気でセッションの力を買っているということなのだろう。

それに加えて「自分がしっかり乗れていれば、、、」という悔しさもあり、武豊騎手どうこうは抜きに、本音を言わざるをえなかったのだと思う。

若武者のそれほどの思いに、素直に乗ってみるのはどうだろう?

恐らく、順当なら【NHKマイルカップ】に出走するはず。未来の主役に指名し、そこでしっかり「答え合わせ」をしようじゃないか!

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