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ホーム勝負の明暗【先週の重賞回顧】函館記念 2023 など⇒夏攻略のカギは「どこまで自分を信じられるか」&次に買いたい未来の主役のご紹介も

【先週の重賞回顧】函館記念 2023 など⇒夏攻略のカギは「どこまで自分を信じられるか」&次に買いたい未来の主役のご紹介も

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

函館記念 2023 の回顧&未来の主役

2023年 7月16日(日) 2回函館6日 天候 : 曇  馬場状態 : 稍重
【11R】 第59回農林水産省賞典函館記念
3歳以上・オープン・G3(ハンデ) (国際)(特指) 芝 2000m 16頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 調教師
5 9 ローシャムパーク 牡4 56 ルメール 2.01.4   08-07-07-07 35.8 1 (美)田中博康
4 7 ルビーカサブランカ 牝6 55 吉田隼人 2.01.8 2 08-07-07-05 36.3 4 (栗)須貝尚介
4 8 ブローザホーン 牡4 55 岩田康誠 2.01.8 15-15-15-13 35.6 2 (美)中野栄治
6 11 マイネルウィルトス 牡7 57 丹内祐次 2.01.8 16-16-15-14 35.5 10 (栗)宮徹
B2 3 ハヤヤッコ 牡7 58.5 浜中俊 2.01.8 ハナ 13-13-11-08 36.0 7 (美)国枝栄
8 15 アルナシーム 牡4 55 鮫島克駿 2.01.9  1/2 05-06-06-05 36.5 6 (栗)橋口慎介
8 16 キングオブドラゴン 牡6 56 富田暁 2.01.9 クビ 03-03-04-03 36.7 13 *(栗)矢作芳人
2 4 ドーブネ 牡4 57 武豊 2.02.0  1/2 05-05-04-03 36.7 5 (栗)武幸四郎
5 10 アラタ 牡6 58 横山武史 2.02.0 11-11-11-11 36.2 3 *(美)和田勇介
10 7 13 スカーフェイス 牡7 57 西村淳也 2.02.1 クビ 14-14-14-14 36.1 9 (栗)中竹和也
11 3 5 ヤマニンサルバム 牡4 56 横山和生 2.02.2  1/2 03-03-02-02 37.2 11 (栗)中村直也
12 B1 2 ユニコーンライオン 牡7 59 国分優作 2.02.4 1 1/2 01-01-01-01 37.6 8 *(栗)矢作芳人
13 B6 12 ローゼライト 牝5 52 斎藤新 2.02.4 クビ 05-07-07-08 36.9 15 (栗)清水久詞
14 B1 1 イクスプロージョン 牡5 57 和田竜二 2.02.9 3 11-11-11-14 37.1 12 (栗)杉山晴紀
15 3 6 ロングラン セ5 55 勝浦正樹 2.05.0 大差 08-07-07-11 39.4 16 *(美)和田勇介
16 7 14 テーオーシリウス 牡5 55 藤岡佑介 2.05.6 3 1/2 02-02-03-08 40.5 14 (栗)奥村豊

 

意外にも「堅い決着」に

恐らく、ほぼ全ての競馬ファンが【函館記念】に対しては「荒れる重賞」というイメージを抱いているのではないだろうか。

実際に、直近5年間の3連単平均配当は86万馬券を超えている。

では、なぜ荒れるのか?

当たり前のことをいうようだが、G1シーズンとは違い、夏競馬だけに、能力が拮抗した馬が集まりやすい。

そうした中で人気に推される馬というのは、いわゆる「押し出された人気馬」だということ。

押し出された立場にもかかわらず「人気」ということで周囲からのマークを集めることになるからレースがしにくい。(本来の力を出しきれない)

結果として、気楽に、しかも無欲で走れる伏兵が台頭し、レースが荒れる。

もちろん、細かい部分を見ていけば色々あるだろうが、少なくとも、今記した内容は、波乱を呼ぶ大きな要素のひとつとみて間違いあるまい。

つまり!逆の見方をすれば

「こうしたレースで、きっちり人気に応える馬は本物」

 

力でねじ伏せた

そういった点からいえば、今回の優勝馬ローシャムパーク(1番人気)は高く評価されるべき。

強かった!ローシャムパーク

立場としては、3勝クラスを勝っての昇級戦。だが、3歳だった昨年の秋には、重賞の【セントライト記念】で3着に好走!

その時に4着に退けたのが、先日の【七夕賞】を完勝し、今後の活躍が大いに期待されるセイウンハーデスだったのだから、ここで1番人気に推されともおかしくない素材。

(余談→ここは全くの余談になるが、セイウンハーデスの次走【新潟記念】は、幸騎手から田辺騎手に乗り替わるそうだ。その経緯が、非常に印象的というか、西山オーナーの魅力を感じられるものなので、ご興味ある方は、ぜひオーナーのブログをご覧いただきたい)

 

とはいえ、レース前の段階では、信頼の1番人気というよりは、やはり「押しだされた1番人気馬」という見方が多かったのではないか。実際に、単勝オッズは4.1倍もついていたのだから。

だが、終わってみれば2着には2馬身差。

4角では、馬場の良いところを選んだとはいえ、例えば2着馬ルビーカサブランカと比べるとかなり外を回っていたが、全く問題にしなかった。着差以上の完勝と言って良い。

 

本物中の本物

レース後、ルメール騎手はこんなことを言っている。

「ミドルポジションが取れたし、冷静に走ってくれた。早めに抜け出すいいパフォーマンス。重たい馬場でもいい反応だった。まだ4歳で(500キロ前後の)大きな馬。伸びしろありますよ」

「冷静に走ってくれた」というのは、時折「気性の若さ」を見せてきた面のある馬だけに、敢えてそういったことを言及したのだと思う。

とはいえ、その言葉通り、今回はそうした不安をほぼ見せなかった。

つまり、3歳時から重賞で好走したほどの素材が、懸念材料だった若さを解消し、混戦の夏重賞で2馬身差(しかも着差以上に中身は強烈)をつけるほどのパフォーマンスを見せたのだから、これを

「本物中の本物」

と言わず、他に何と言えばよいのか!?

近い将来、間違いなく中距離G1でのトップ争いに絡むはずの大器のパフォーマンスを存分に堪能できただけでも、今回の【函館記念】は価値があったと思えるのだ。

優勝馬とはいえ、逆らう術がないので、素直に未来の主役に!

 

1年ぶりでも、惜しい4着・マイネルウィルトス

さて、実は今回の【函館記念】、有料会員様に、いの一番に推した券種は「3連単軸2頭マルチ」

軸の1頭はもちろんローシャムパークだったのだが、もう1頭の軸が、実は私たちの好調教馬でもあった10番人気の伏兵・マイネルウィルトスだった。

マイネルウィルトスといえば、昨年のこのレースの2着など、重賞の上位常連ながら、ここは1年ぶりの実戦。

その分、評価を落としていたが、私たちは「この仕上がりなら!」とマイネルを信じて勝負!

仕上がりが良かったマイネルウィルトス

結果的には3着馬にアタマ差の4着。もちろん惜しくてもハズれはハズれ。馬券的には残念だ。

とはいえ、丹内騎手曰く「駐立でトモを落とすところがあった」と語るなど、スタートで立ち遅れたことは皆様もご存じの通り。

それも含めて競馬ではあるが、上がり3ハロン最速タイムをマークした事実も含め

「馬券圏内が狙える範疇にいた馬」

であることは間違いない。改めて、素晴らしい馬だ。

 

どこまで自分を信じられるか

そして、そんなマイネルを指名していた私たちから、皆様にお伝えしたいのは

「夏競馬攻略のカギは、どこまで自分を信じられるか」

という点だ。

恥をしのんで「タラレバ」をいうが、、、

仮にスムーズにマイネルがスタートを出られていたら、2着や3着はあったかもしれない。10番人気馬がその位置に入れば、配当的には跳ね上がっていたはず。

そして、実際に、マイネルのような人気薄が激走し、跳ね上がった配当が飛び出すのが夏競馬だ。

ただ、それをわかっていても、多くの競馬ファンは、実績があったり、ローテーションが順調な上位人気から勝負する。仮にマイネルが気になっていた方でも、そのままマイネルから勝負された方は多くないだろう。

何故なら、馬券を買う人間は(自戒の意を込めて)「単勝人気に弱いから」

期待していた馬が二桁人気と聞いて、それだけでびびってしまった経験は私にもある。笑

攻めの予想に挑むんだ

とはいえ、繰り返すようだが、伏兵が激走し、跳ね上がった配当が飛び出すのが夏競馬だ。

今回は堅い決着だったが、本気で夏を制したいなら、馬券で勝ちたいなら攻めなくちゃいけない!
つまり、気になった馬が人気がなくても、自分を信じて、勇気を持って、勝負をしなくちゃいけないのだ!

今週【中京記念】を含め、この先も波乱確実のレースがズラリ!だからこそ、最後にもう一度

「夏競馬攻略のカギは、どこまで自分を信じられるか」

この言葉をお届けしたい。

 

函館2歳ステークス 2023 の回顧&未来の主役

2023年 7月15日(土) 2回函館5日 天候 : 曇  馬場状態 : 重
【11R】 第55回函館2歳S
2歳・オープン・G3(馬齢) (国際)(特指) 芝 1200m 15頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 調教師
8 15 ゼルトザーム 牡2 55 浜中俊 1.11.7      05-05 36.5 10 (栗)加用正
5 9 ナナオ 牝2 55 西村淳也 1.11.8 1    03-03 36.8 6 (栗)小栗実
1 1 スカイキャンバス 牝2 55 横山武史 1.12.0  3/4    01-01 37.3 4 (美)武井亮
7 12 レガテアドール 牡2 55 斎藤新 1.12.4 2 1/2    07-06 37.0 7 (栗)吉田直弘
5 8 カレンナオトメ 牝2 55 黛弘人 1.12.4    12-12 36.6 15 (美)小野次郎
4 6 バスターコール 牡2 55 ルメール 1.12.6 1    10-08 37.0 2 (美)田村康仁
2 3 チークタイム 牝2 55 和田竜二 1.12.7 1    12-12 36.9 12 (栗)鈴木孝志
7 13 ベルパッション 牝2 55 松田大作 1.12.9 1    08-06 37.4 1 (栗)西園正都
6 10 アガシ 牡2 55 武豊 1.12.9 クビ    10-08 37.2 11 (栗)庄野靖志
10 6 11 コルルディ 牝2 55 鮫島克駿 1.13.0 クビ    14-14 37.0 14 (栗)高柳大輔
11 3 4 タヤスロンドン 牡2 55 丹内祐次 1.13.1  3/4    08-08 37.6 13 (美)岩戸孝樹
12 4 7 クールベイビー 牝2 55 佐々木大 1.13.3 1 1/4    03-04 38.3 5 (美)矢野英一
13 3 5 ナスティウェザー 牡2 55 富田暁 1.13.9 3 1/2    02-02 39.1 8 (美)加藤征弘
14 8 14 ルージュレベッカ 牝2 55 横山和生 1.13.9 ハナ    15-15 36.2 9 (栗)昆貢
15 2 2 ロータスワンド 牝2 55 藤岡佑介 1.14.3 2    05-08 39.1 3 (栗)中竹和也

 

認めざるをえない馬場の影響

記念すべき、世代最初の重賞だけに、気持ちの良い晴天で行われることを願ったが、ご存じの通りかなりの降雨&道悪。

しかも、その道悪の馬場が、明確にレースに影響を与えてしまったようだ。

勝ったゼルトザームの浜中騎手は

今日は馬場がちょっと重たかったので、それもこの馬にはプラスだったのではと思います。

それに対して1&2番人気馬は、それぞれ8着&6着に終わったが、松田騎手とルメール騎手は

「良馬場で」

と口を揃えた。

もちろん、結果そのものにタラレバをいうのは禁物だが、今後への話、未来的な話を考察する上でのタラレバは私は意味があると思う。

1&2番人気馬の調教での動きなどみると、やはり並の素材ではないと思うし、他の馬も含め、仮に良馬場で同じメンバーで戦ったら、全く違う結果になる可能性が高い。

だから、今回の【函館2歳ステークス】は、基本的にはノーカウントで良いと思う。

 

3着スカイキャンバスに注目

とはいえ、そういった中でも、私たちの軸馬でもあった3着スカイキャンバス(4番人気)の非凡なスピードには驚かされた。とにかくはやかった。

前半から先頭を走ると、直線でも後続の猛追を受けながら、何とかまとめたのだ。

横山武騎手は

「小柄な牝馬でよく頑張っています。逃げるつもりはありませんでしたが、1000mで逃げられたぐらいでしたし、スタートが速かったですし、無理に抑える必要もないのでこの馬の気分で行かせました。結果通り、悪くなかったと思います」

行きっぷりの良さ、フォームの軽快感は、実際のスピード以上に速さを感じさせるもの。まるで古馬を見ているようであり、スプリンターとしての才能は相当なレベルではないだろうか。

尚、この馬の場合、上で挙げた1&2番人気馬ほど道悪も悪くはないが、それでもスピードを活かすなら良馬場だろう。

未来の主役に指名し、次こそ、良馬場の芝1200Mの重賞で戦う姿をみたい。きっと激走する!

 

 

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