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ホーム勝負の明暗【先週の重賞回顧】新潟記念 2023 など⇒関東のベテランジョッキーたちが躍動の予感&次に買いたい未来の主役のご紹介も

【先週の重賞回顧】新潟記念 2023 など⇒関東のベテランジョッキーたちが躍動の予感&次に買いたい未来の主役のご紹介も

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

新潟記念 2023 の回顧&未来の主役

2023年 9月 3日(日) 3回新潟8日 天候 : 晴  馬場状態 : 良
【11R】 第59回農林水産省賞典新潟記念
3歳以上・オープン・G3(ハンデ) (国際)(特指) 芝・外 2000m 14頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 調教師
3 3 ノッキングポイント 牡3 54 北村宏司 1.59.0      05-06 33.8 2 (美)木村哲也
6 9 ユーキャンスマイル 牡8 58 石橋脩 1.59.2 1    10-11 33.6 7 *(栗)友道康夫
5 8 インプレス 牡4 56 菅原明良 1.59.2 クビ    13-13 33.4 10 (栗)佐々木晶
8 13 プラダリア 牡4 57 池添謙一 1.59.3  1/2    05-06 34.1 3 (栗)池添学
7 11 バラジ 牡4 56 三浦皇成 1.59.4 クビ    08-08 34.1 5 (美)鹿戸雄一
5 7 フラーズダルム 牝5 53 松岡正海 1.59.4    01-01 34.7 9 (栗)松永昌博
1 1 サリエラ 牝4 55.5 ルメール 1.59.4 ハナ    12-11 33.8 1 (美)国枝栄
6 10 ファユエン 牝5 53 木幡巧也 1.59.4    04-04 34.3 6 (美)勢司和浩
B4 5 イクスプロージョン 牡5 57 戸崎圭太 1.59.5 クビ    05-04 34.4 8 (栗)杉山晴紀
10 8 14 マイネルウィルトス 牡7 57 M.デム 1.59.5 ハナ    08-08 34.1 4 (栗)宮徹
11 2 2 グランオフィシエ 牡5 57 菱田裕二 1.59.6  3/4    10-08 34.2 11 (美)久保田貴
12 4 6 ブラヴァス 牡7 57 内田博幸 2.00.1 3    02-02 35.2 12 *(栗)友道康夫
13 7 12 イーサンパンサー 牡7 52 小林美駒 2.00.3 1 1/2    14-14 34.3 14 (美)中野栄治
14 3 4 サトノルークス 牡7 55 永野猛蔵 2.01.2 5    02-02 36.3 13 (栗)池江泰寿

 

「らしい結果」に

いかにも【新潟記念】らしい結果だったのかもしれない。

優勝馬こそ2番人気のノッキングポイントだったが、2&3着には伏兵が入線。特に3着馬は、単勝10番人気のインプレスだった。

その一方で、1番人気のサリエラは、自慢の瞬発力を発揮することなく7着に敗戦。

昨年も単勝10番人気のカラテが優勝するなど、荒れる重賞として知られるレースだが、やはり簡単にはいかないなと、実感させられた方は多かったに違いない。

当然、競馬ファンの方の中には

「ハンデ重賞でもあるし、着順を鵜呑みにしない方がよいの?」

と考える人も出てくると思う。もちろん、例年そういった面もあるだろう。

だが、少なくともノッキングポイントに関しては、率直に「強いな」と感じた。

 

ノッキングポイントは「本物」

ノッキングポイントという馬に対する春の時点での私たちなりの印象は

「素晴らしい競走能力を備えているが、気性的にはかなり若い」

例えば、前走の【ダービー】5着も素晴らしい結果ではあるが、北村宏騎手は「やや力が入っていた(我慢はできたが)」ということを語っていた。

また、同時に語った「勝負どころで半拍置かれる感じがあった」という部分に関しても、レースに集中しきれていなかった部分の証だと感じた。

それだけに「初めての古馬相手の重賞で、気性の若さが出たら簡単ではないだろうな」と見ていたが、、、

ノッキングポイントに「余計なお世話だぜ」と言われそうな走りだったね(笑)

レース後、北村宏騎手が語った

パドックでもダービーに比べ、歩ける時間が増えていましたし、変化を感じて返し馬に臨みました。返し馬でも、キャンターに移行して、良いバランスでした。ゲートまでもスムーズにいきました。

というコメントが全てだと思う。

明らかに、そして大幅に精神的に大人になっていた。

 

躍動!関東のベテランたち

実は、今回よりも大幅にレベルが高かった先々週の【札幌記念】において、皐月賞7着、ダービー14着のトップナイフが2着に好走している。

もちろん、トップナイフの場合、馬場に恵まれた面もあったとは思う。

とはいえ、着順的なことだけをシンプルに考えると、トップナイフを物差しにすれば、ノッキングポイントがここで勝利したのは「当たり前」かもしれない。

とはいえ、単に勝利したという結果以上の「中身」をはっきりと感じた。

結果以上に中身あり

3歳での【新潟記念】優勝といえば、やはり2018年優勝のブラストワンピースが思い浮かぶ。年末の【有馬記念】まで制したブラストワンピースに比べればステイヤー色が弱く、有馬云々はわからないが、間違いなく、近い将来、古馬相手のG1に顔を出すだろう。

北村宏騎手と次に躍動する瞬間を楽しみにしたい!

 

そして最後にお伝えしておきたいのが、最近の「関東のベテランジョッキーの躍動」だ。

先週は柴田善臣騎手の勝利も見られたし、横山典弘騎手も相変わらず素晴らしいが、既に一時代を築かれた、大ベテランの先生方は別格として(笑)

私がイメージするのは、これで2週連続の重賞勝ちとなった北村宏騎手、そして今回、9番人気のフラーズダルム(6着)に騎乗していた松岡騎手といった、アラフォー世代の面々だ。

 

松岡の騎乗、見事だった

特に新潟記念で「さすがだな」を感じたのは松岡騎手

実は先週時点までの新潟は、いかにもフラーズダルム向きの「堅い、瞬発力が求められる馬場」だった。

私たちもフラーズダルムには注目していたが、おそらくジョッキーは、マイルで鍛えてきたスピードで好位を確保し、直線で瞬発力を使うイメージを抱いていたのではないだろうか。

だが、意外にもこの土日の新潟の芝は少々タフになっていた。

だからこそ、松岡騎手は覚悟を決めたのではないだろうか。「馬場がかわってきた以上、中途半端に好位で戦うよりも、一か八か、スピードを活かして逃げてしまおう」と。

結果は6着だったが、見せ場十分だったことは、レースをご覧の方なら一目瞭然だろう。

こうした腹を括れる強さ、そして臨機応変さが松岡騎手にはある。

そういえば今回、10番人気のインプレスを3着にもってきたのも、同世代の石橋脩騎手だった。

「あいつがやるなら、俺だって!!」

知らず知らずのうちに、彼らはお互いを意識し、高め合っているのかもしれえない。

いよいよ今週より秋競馬がスタートするが、なんだか、関東のベテランジョッキーたちがさらに躍動する気がしてならない!ぜひ、皆様も注目してほしい!

 

小倉2歳ステークス 2023 の回顧&未来の主役

2023年 9月 3日(日) 3回小倉8日 天候 : 晴  馬場状態 : 良
【11R】 第43回小倉2歳S
2歳・オープン・G3(馬齢) (国際)(特指) 芝 1200m 10頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 調教師
8 10 アスクワンタイム 牡2 55 岩田望来 1.08.6      08-08 34.4 5 (栗)梅田智之
8 9 ミルテンベルク 牡2 55 藤岡康太 1.08.6    06-05 34.6 2 (栗)武英智
5 5 キャンシーエンゼル 牝2 55 松山弘平 1.08.9 1 1/2    03-03 35.2 4 (栗)鈴木孝志
7 7 ビッグドリーム 牡2 55 幸英明 1.08.9 クビ    04-03 35.1 1 (栗)西園正都
2 2 フォルテローザ 牝2 55 団野大成 1.09.0  1/2    08-08 34.9 8 (栗)斉藤崇史
6 6 パッシングシャワー 牡2 55 西村淳也 1.09.1  1/2    04-05 35.2 3 (栗)安田翔伍
3 3 セイウンデセオ 牝2 55 今村聖奈 1.09.1 クビ    06-05 35.1 9 (栗)吉村圭司
4 4 ドナヴィーナス 牝2 55 川島信二 1.09.1 ハナ    01-01 35.8 6 (栗)庄野靖志
7 8 メイプルギャング 牡2 55 角田大河 1.09.3 1 1/4    02-02 35.8 10 (栗)中竹和也
10 1 1 テイエムチュララン 牝2 55 太宰啓介 1.09.4  1/2    10-10 34.9 7 (栗)畑端省吾

先週の回顧で記した通り「やはり岩田望は上手い」

近年、スプリント路線の出世重賞としての地位を築きつつある【小倉2歳ステークス】。

そんなレースらしく、良血馬ビッグドリームなど、好素材が集結したが、優勝したのは5番人気の伏兵・アスクワンタイムだった。おめでとう!そして、これだけの相手に4角8番手から差し切りを決めたのだ。スプリンターとしての未来は明るいだろう。

おめでとう!アスクワンタイム

さて、アスクワンタイムだが、5番人気とはいえ実はこの馬も良血馬。

何と言っても、兄のファンタジストは、5年前のこのレースの優勝馬なのだ。

また、翌年の重賞【セントウルステークス】でも、古馬相手に2着に好走した姿を覚えてらっしゃる方もいるかもしれない。

そうした馬の弟にもかかわらず、また前走の未勝利戦でも鋭い脚を使って勝利していたにもかかわらず、あまり評価が上がらなかったのは、やはり、まだまだ鞍上の岩田望騎手が競馬ファンから軽視されている部分もあるだろう。

そこで今回は!先週のレース回顧で記した「岩田望騎手についてのお話」を転載しよう。これを読んでいた方なら、間違いなくアスクワンタイムを買えたんじゃないかな(笑)

見落としていた、、、という方は、ぜひ、今回こそは目を通して、頭に入れておいてほしい。

岩田望来騎手は「本物」

黄金世代の中でも、デビュー年からコンスタントに勝利を重ねてきた。

一方で、なかなか重賞で目立てずにいた影響もあるのか、競馬ファンからは「勝ち星が多いのは、単純に良い馬を回してもらってるからではないか、、、」という陰口を叩かれることもあったようだ。

それだけに、騎手の腕が問われる今回の条件での勝利に驚かれている方も多いかもしれない。

だが!!私たちキングスポーツは、以前から岩田望騎手を「本物」として高く評価してきた。

では、どこが本物なのか?

実は今年の前半、岩田望騎手を特集する動画を公開している。

その中で、理由を解説させてもらった。詳しくは、ぜひ、以下の動画を見直してほしい。「データ」とセットで解説しているから、非常にわかりやすいと思う。

 

どのあたりが凄さがあるのか?

その上で、端的に言えば、若手騎手にありがちな「逃げ・先行から押し切り」を得意としているのではなく「差せる騎手」だから。
(なぜ差せる騎手が凄いのかについても動画内でお話ししている)

他の有力な若手騎手との比較もしているが、正直に言って、圧倒的。

それだけに、今回の優勝もある意味では必然だと思うし、いずれ軌道に乗れば、G1でもガンガン結果を残すようになるだろう。

間違いなく頼れるジョッキー

もし、これまで「イメージ」だけで望来騎手を軽視していた人がいたら、本当にもったいないから、考え方を変えることをオススメする。

上の動画のように、私たちは、各重賞の狙いだけではなく、月に一度程度の割合で、若手ジョッキー特集も行っている。

岩田望来騎手の動画のコメント欄にリクエストいただければ、できるだけ、参考にしたいと思っているので、ぜひ、お願いしたい。

できれば、チャンネル登録&高評価もお待ちしている(笑)

1番人気のビッグドリームが好位を走っていただけに、焦る気持ちもあったとは思うが、落ち着いて後方で溜めて、脚を引き出していたね。さすがは「差せる騎手」

どうだろう、意外と、この回顧、役に立つんだよ(笑)

これからも、どうぞよろしく!

もちろん、今回は「人馬」を未来の主役に指名しておきたい!

札幌2歳ステークス 2023 の回顧&未来の主役

2023年 9月 2日(土) 2回札幌7日 天候 : 曇  馬場状態 : 稍重
【11R】 第58回札幌2歳S
2歳・オープン・G3(馬齢) (国際)(特指) 芝 1800m 10頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 調教師
4 4 セットアップ 牡2 55 横山武史 1.50.5   01-01-01-01 36.5 3 (美)鹿戸雄一
7 8 パワーホール 牡2 55 横山典弘 1.51.2 4 02-02-02-02 36.8 4 (栗)昆貢
7 7 ギャンブルルーム 牡2 55 松山弘平 1.51.8 3 1/2 03-03-03-03 37.3 2 (栗)大久保龍
3 3 マーゴットソラーレ 牡2 55 佐々木大 1.52.0 1 1/4 05-03-03-05 37.5 6 (美)伊坂重信
5 5 トレミニョン 牝2 55 西村淳也 1.52.0 クビ 06-06-05-06 37.3 9 (美)和田勇介
8 9 ガイアメンテ 牡2 55 武豊 1.52.2 1 1/4 10-10-05-03 37.6 1 *(栗)須貝尚介
8 10 ロジルーラー 牡2 55 菅原明良 1.52.5 2 06-06-08-07 37.5 7 (美)稲垣幸雄
2 2 カイコウ セ2 55 落合玄太 1.53.8 8 06-08-08-07 38.8 10 [地]田中正二
6 6 ウールデュボヌール 牡2 55 ルメール 1.53.8 09-08-10-09 38.6 5 *(栗)須貝尚介
10 1 1 グランルーチェ 牡2 55 浜中俊 1.57.7 大差 03-03-07-10 42.8 8 (栗)庄野靖志

 

決めつけない方が良い

上でご紹介した【小倉2歳ステークス】以上の出世レースと言えるのが【札幌2歳ステークス】。

当然、上位でゴールした面々には、かつての優勝馬であるソダシや昨年のドゥーラらに続くような活躍に期待したいところ。

だが、ひょっとしたら同じように感じている方も少なくないだろうが

「今回の結果が、そのまま能力順と言えるのかは、正直言ってわからない」

これが率直な思いだ。

もちろん、競馬において1番重視されるべきは「結果」だ。勝ち馬はじめ、上位入線した面々に対して、心からの祝福と敬意を伝えたいという思いは大前提。

一方で、皆様にご注目いただきたいのは、各馬の4角通過順位。

出遅れたことで、多少強引にまくって失速した1番人気のガイアメンテを除けば

「ほぼ4角通過順の通りに決着している」

 

高評価する馬を強いて挙げるなら

ここまで極端なレースって、特に重賞ではなかなかないような気がする。

今回のレース、発表は稍重の馬場。だが、8月中旬以降、札幌は毎週のように雨が降っていたこともあり、発表以上に芝は荒れ、追いにくく、尚且つ適性が求められえる馬場になっていたのだろう。

それだけに、上位の馬はもちろんだが、馬券に絡まなかったような馬たちの、今後の可能性も諦める必要は全くないと思う。

特に、9番人気ながら5着にまとめたトレミニョンは面白い素材ではないだろうか。

レース後、西村ジョッキーは

「スタートして1歩目でつまずきました。その後はリズム良く追走出来ました。まだこれからの馬です」

とコメント。本当にその通りで、出遅れても動じず、自分のリズムでしっかり走り、直線でもそれなりの脚を使った点から、心身両面における、バランスの良さを感じた。

将来的にG1で勝ち負けをするイメージまではまだ浮かばないが、重賞ウイナーくらいなら!ぜひ、名前を覚えておいてほしい。

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