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ホーム勝負の明暗【先週の重賞回顧】菊花賞 2024 など ⇒今、率直に思う2つのこと&未来の主役もご紹介

【先週の重賞回顧】菊花賞 2024 など ⇒今、率直に思う2つのこと&未来の主役もご紹介

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、私たちなりの視点で、レース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

菊花賞 2024 の回顧&未来の主役

2024年10月20日(日) 5回京都6日 天候 : 晴  馬場状態 : 良
【11R】 第85回菊花賞
3歳・オープン・G1(馬齢) (牡・牝)(国際)(指定) 芝・外 3000m 18頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 調教師
7 13 アーバンシック 牡3 57 ルメール 3.04.1 08-08-05-03 35.6 2 (美)武井亮
8 16 ヘデントール 牡3 57 戸崎圭太 3.04.5 2 1/2 17-16-08-05 35.8 4 (美)木村哲也
8 17 アドマイヤテラ 牡3 57 武豊 3.04.5 ハナ 15-12-04-01 36.3 7 *(栗)友道康夫
6 11 ショウナンラプンタ 牡3 57 鮫島克駿 3.04.5 クビ 10-10-10-04 35.8 6 (栗)高野友和
4 7 ビザンチンドリーム 牡3 57 シュタル 3.04.6 クビ 12-15-14-10 35.4 9 (栗)坂口智康
2 4 ダノンデサイル 牡3 57 横山典弘 3.04.8 1 1/2 08-09-14-15 35.5 1 (栗)安田翔伍
6 12 シュバルツクーゲル 牡3 57 松山弘平 3.06.0 7 04-04-01-02 37.8 14 (美)鹿戸雄一
3 5 ハヤテノフクノスケ 牡3 57 岩田望来 3.06.3 1 1/2 12-12-14-14 37.1 15 (栗)中村直也
7 15 エコロヴァルツ 牡3 57 岩田康誠 3.06.3 ハナ 06-06-11-13 37.2 12 (栗)牧浦充徳
10 8 18 アレグロブリランテ 牡3 57 横山和生 3.07.1 5 12-12-17-16 37.1 18 (美)上原佑紀
11 4 8 ウエストナウ 牡3 57 西村淳也 3.07.2  3/4 07-06-08-08 38.2 11 (栗)佐々木晶
12 3 6 ミスタージーティー 牡3 57 坂井瑠星 3.07.3  1/2 04-04-05-10 38.5 13 (栗)矢作芳人
13 7 14 メリオーレム 牡3 57 藤岡佑介 3.08.0 4 10-10-11-08 38.9 10 *(栗)友道康夫
14 5 9 コスモキュランダ 牡3 57 M.デム 3.08.4 2 1/2 16-16-11-06 39.4 3 (美)加藤士津
15 1 1 ピースワンデュック 牡3 57 柴田善臣 3.09.1 4 01-01-01-06 40.4 8 (美)大竹正博
16 5 10 メイショウタバル 牡3 57 浜中俊 3.09.3 1 1/4 02-02-02-10 40.7 5 (栗)石橋守
17 2 3 アスクカムオンモア 牡3 57 北村友一 3.09.8 3 18-18-18-16 39.8 16 (栗)藤原英昭
18 1 2 ノーブルスカイ 牡3 57 池添謙一 3.19.7 大差 03-02-05-16 50.5 17 (栗)高柳大輔

今、率直に思う「2つのこと」

大一番【菊花賞】が終わった今、率直に思うことが2つある。

まずはもちろん、予告の穴馬であり、軸馬に指名した6番人気☆ショウナンラプンタの激走について。

結果は、惜しくも4着(3着馬とは同タイムのクビ差)だから、予想する側の人間であり、プロとしては反省している。

だが、ショウナン自身は本当に素晴らしいレースを展開した。

 

出入り激しい【菊花賞】史上でも稀に見るタフなレース展開の中、自らまくって位置取りをあげる果敢な競馬にチャレンジ!

本来であれば、脚が残っていなくても不思議ではない状況の中、直線でもこの馬なりにしっかりと脚を伸ばせたのは、ショウナンラプンタの能力、ステイヤーとしての資質はもちろんのこと、デビュー以来、常にコンビを組み続けてきた、鮫島駿騎手の手綱さばきによるところが大きいだろう。

終始、気持ちよさそうに馬を走らせていたし、いざ仕掛けるという部分でも、全く迷いがみられなかった。

これまでの経験から、ショウナンのことを完全に理解していた、という部分も大きかったかもしれない。

ショウナンラプンタ、鮫島騎手、それぞれ単体で考えても、この先のさらなる飛躍も見込めるが、できることなら、このコンビを見続けていたい。

両者の絆が「G1勝利」という形で花開く日は、決して遠くはない。

 

やはり「ルメール」

もう一つは、やはりルメール騎手の素晴らしさだろう。

彼の実力に関しては、改めて私が申し上げるまでもないが、それにしても、改めて思う。

ルメール騎手が乗る馬は、本当によく走るなと。笑

 

【スプリンターズS】終了までの段階で、今年のJRAのG1(芝・ダート)は、すべて違う騎手が勝ち続けるという珍事が起きていた。

昨今、イクイノックスのような桁違いの馬を除けば、競走馬の能力拮抗が顕著だったこともあり

「能力拮抗の時代が騎手にも訪れつつあるのか?」

などと考えていたが【秋華賞】【菊花賞】をみるとルメール騎手は桁が違う。

彼がいくところ、不思議といつも前が開いていて、気持ちよく馬が脚を伸ばせる。もちろん偶然ではない。そういったところを見落とさず、その場所に馬を無理なく導ける、これが技術。

 

なぜ「前走ルメール」の馬は、よく走る?

したがって、ルメール騎手が跨った馬は「競馬って楽しいな、気持ちいいな」と感じるに違いない。

彼は、誰よりもパートナーに負担をかけていないのだと思う。

だからこそ、彼が乗った馬は、次走で彼以外の騎手が乗っても、楽しさのままに、力を発揮する!

今回、優勝したアーバンシックのみならず、2着&3着馬も「前走ルメール」ということで話題になっていたが、これは決して偶然ではない。

 

もちろん、ルメール騎手には、質の良い馬が集まりやすいという部分はある。

だが、それだけで勝ち続けられるほど、競馬の世界は甘くはない。

穴党としては、正直に言って苦しい部分もあるのだが、、、(苦笑)

「迷った時はルメール&前走ルメール騎乗の馬」これは現実として、受け止めるしかない。

 

勝ち馬は「勝つべくして勝った」

そんなルメール騎手が優勝に導いたのが、単勝2番人気のアーバンシック。

早い時期から素質を評価されながら、春の2冠では思ったように力を出しきれず、苦しんだ。

それだけに関係者の喜びは本当に大きいだろう。心からの祝福をお伝えしたい。

 

おめでとう!アーバンシック

そんなアーバンシックだが、結果的には「勝つべくして勝った」と言えるのではないだろうか。

デビュー2戦目の【百日草特別】を、上がり3ハロン33秒2の脚で差し切った時点から

「世代屈指の瞬発力の持ち主」

という評価をされてきたし、私たちも、その部分が最大の魅力なのだろうと考えていた。

だが、実は前走【セントライト記念】のレースぶりをみて「本質はステイヤーなのかも」と考えを改めた。

 

中山芝2200M攻略には「スタミナ必須」

いつも、私たちの「重賞の狙い」の記事を読んでくださる皆様なら、覚えているかもしれない。

中山芝2200Mで行われる重賞【セントライト記念】【オールカマー】の記事では、毎年のように同じことを書いている。

「中山の芝コースは本当にタフ」だと。

 

同じ関東圏でも東京とは違い「狭いコース」程度のイメージをお持ちの方が多いかもしれない。

だが、中山は「高低差」が凄い。JRA全競馬場で最大となる「5.3メートル」を誇る。ただ回ってくるだけでも脚への負荷がかかる。

また、狭いコースの分、出入りが激しくなりがちで、かえってスタミナが求められる。

そんな舞台で行われた今年の【セントライト記念】を、いとも簡単に制したのがアーバンシック。だからこそ「ステイヤー」ではと感じたし、今回の勝利で、それが確信にかわった。

 

新、名ステイヤー誕生の予感

陣営がどう考えているかわからないから何とも言えないが、仮にこの先も【天皇賞・春】などを狙っていくようなら、かなり勝ち負けする可能性が高いと見るが、、、

近年、軽視されがちな長距離路線だが、長い距離のレースは、各馬、各騎手の思惑がどんどん見えてきた、ドラマを感じるし、本当に面白い。

アーバンシックという存在が、その路線に改めて光をあててくれた、これほど嬉しいことはない。

誰もが十分にわかっているとは思うが、最後に未来の主役に指名しておきたい。

 

富士S 2024 の回顧&未来の主役

2024年10月19日(土) 4回東京5日 天候 : 曇  馬場状態 : 良
【11R】 第27回富士S
3歳以上・オープン・G2(別定) (国際)(指定) 芝 1600m 17頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 調教師
8 16 ジュンブロッサム 牡5 57 戸崎圭太 1.32.1      10-10 33.1 4 (栗)友道康夫
6 11 ソウルラッシュ 牡6 58 団野大成 1.32.2 1    07-08 33.3 1 (栗)池江泰寿
7 14 ロジリオン 牡3 55 北村宏司 1.32.4 1 1/4    06-04 33.8 9 (美)古賀慎明
4 7 セリフォス 牡5 58 藤岡佑介 1.32.5 1    10-10 33.4 2 (栗)中内田充
8 17 バルサムノート 牡4 57 松岡正海 1.32.6 クビ    01-01 34.5 14 (栗)高野友和
4 8 コムストックロード 牝5 55 津村明秀 1.32.6 クビ    04-04 34.0 17 (美)宗像義忠
6 12 アルナシーム 牡5 57 横山典弘 1.32.6 同着    04-06 33.9 11 (栗)橋口慎介
5 10 クルゼイロドスル 牡4 57 横山武史 1.32.7 クビ    14-12 33.4 8 (栗)高橋義忠
5 9 レッドモンレーヴ 牡5 57 横山和生 1.32.8 1    17-17 32.6 3 (美)蛯名正義
10 2 4 ゴンバデカーブース 牡3 55 松山弘平 1.32.8 クビ    15-15 33.0 5 *(美)堀宣行
11 1 2 メイショウシンタケ 牡6 57 池添謙一 1.32.8 ハナ    07-08 33.9 16 (栗)千田輝彦
12 3 6 ジェイパームス セ4 57 鮫島克駿 1.33.0  3/4    13-12 33.7 6 *(美)堀宣行
13 3 5 エアロロノア セ7 57 田辺裕信 1.33.0 ハナ    12-12 33.8 13 (栗)笹田和秀
14 2 3 ミシシッピテソーロ 牝4 55 木幡巧也 1.33.0 クビ    03-02 34.6 15 (美)畠山吉宏
15 7 13 タイムトゥヘヴン 牡6 57 柴田善臣 1.33.1  1/2    16-16 33.1 10 (美)戸田博文
16 8 15 パラレルヴィジョン 牡5 57 ルメール 1.33.2  1/2    09-06 34.4 7 (美)国枝栄
17 1 1 バスラットレオン 牡6 57 吉田豊 1.33.3 1    02-02 35.0 12 (栗)矢作芳人

まず、勝ち馬は「本物」

来月のマイルG1【マイルCS】の前哨戦として知られる【富士S】

昨年は、ここを勝ったナミュールが、続く大一番も制しているが、今年も、それに続けとばかりに、ソウルラッシュ、セリフォスといった実力馬が集結。

そんなハイレベルの1戦を制したのは、単勝4番人気のジュンブロッサムだった。

デビュー直後から大きな期待を集めながら、5歳秋にして重賞初勝利。

関係者にとってみれば、文字とおりの待望の勝利だったに違いない。本当におめでとう。

勝利に導いたのは、皐月賞馬ジャスティンミラノなどから、今や黄金コンビになりつつある戸崎騎手&友道厩舎。

レース後、両者はこんな趣旨のことを語っている。

戸崎騎手「G1が楽しみだ」
友道師「(迷いなく)G1に向かいます」

単に勝利を得たということ以上の手応えを感じたのだろう。

 

明らかにレースぶりが変わった

確かに、ジュンブロッサムは、ここにきて大幅にレースぶりが変わった、というより進化した。

本物!ジュンブロッサム

元々、末脚の破壊力には定評がある。一度トップスピードに乗れば、G1馬のような動きを見せることもあった。

だが、以前は気性に若さがあり、それによるものなのか、追われてからの反応に少々時間がかかるケースがあった。

だが、前走【関屋記念】あたりから、道中での落ち着きも目立ち、それに比例するかのように、反応も速くなった。

心身両面で成長したことの証だろうし、だからこそ、陣営からはG1を意識したコメントも出てきたに違いない。

体調にさえ問題がなければ、昨年のナミュールに続いて、2年連続での「富士S&マイルCS連勝」の場面が見られてもおかしくはないだろう。楽しみじゃないか!

 

このスピードを活かしたい

一方、健闘ぶりが非常に印象的だったのが、私たちの予告の穴馬であり、14番人気の低評価ながら5着でゴールしたバルサムノートだ。

マイル路線で実績十分の面々を相手に、このところ1200&1400Mを戦い続けている伏兵が、ラスト1ハロンあたりまで逃げ粘ったことで「やるな」と感じた方は多かったと思うが、松岡騎手にしてみれば、不本意な騎乗だったようだ。

実はレース後、次のような趣旨の話をしている。

「引っ掛かって、上手く乗れなかったです。馬の出来は良かったと思います。1400mなら折り合いをつける自信があるんですが…」

3歳だった昨年には、芝1800Mの重賞【ラジオNIKKEI賞】での4着好走もあるが、競走馬の本質というのは、年を経る毎に明確になってくるとも言われる。

経験豊富な松岡騎手にここまで言わせるくらいなのだから、残念ながらマイルは長いのだろう。

だが、悲観することはない。競馬の世界には1400M以下でも魅力的なレースはたくさんあるのだから。

今回の走りを見る限り、4歳秋を迎えて走力がついてきていることも確かだし、こうなったら【高松宮記念】を狙えばいいじゃないか!

スピードを活かしつつ、短い距離なら折り合いもつくから、脚も溜まるだろう。かなり面白いと思うのだが、、、

来春、松岡騎手の16年ぶりのG1勝利が見られるかも、などということを想像しつつ、未来の主役に指名だ!

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