このコラムでは【AJCC 2020】における「必ず知っておきたい攻略ポイント」についての話や、主な出走馬の解説をご紹介。
早くも１月の中山開催はラストウィーク！
注目を集めた【中山金杯】や【フェアリーステークス】などの重賞で立て続けに勝利を掴み、１月中山との相性をお見せできたと思うが、まだ満足はしていない。
今週【AJCC】でも勝って、有終の美を飾ってみせる。
楽しみにしていてほしい。
中山芝コースは高低差が凄い
レースの話の前に、まずは舞台となる中山芝コースの特徴から確認しておこう。
最も強調したいこと、それは
コース全体の高低差が5.3Ｍもあるということ！
これはＪＲＡの全競馬場の中でも最大であり、２階建ての建物に相当する高低差を上り下りする計算になるという。
中でも今回の【ＡＪＣＣ】や【オールカマー】などの舞台となる芝2200Ｍは、直線の入り口がスタート。
そのため、前半から、ゴール前の急坂を上りながら、ラストでもう一度その坂が待ち受けている極めてタフな舞台であることを覚えておく必要がある。
では、ここからは本題へ。
攻略へ向けてのポイントの前に、まずは主な出走予定馬をご紹介だ。
第61回 アメリカジョッキークラブカップ（AJCC）
| 枠 | 番 | 馬名 | 性齢 | 替 騎手 | 斤量 | 調教師 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 1 | ウラヌスチャーム | 牝5 | *ミナリク | 54 | (美)斎藤誠 |
| 2 | 2 | ラストドラフト | 牡4 | マーフィ | 55 | (美)戸田博文 |
| 3 | 3 | ミッキースワロー | 牡6 | *横山典弘 | 56 | (美)菊沢隆徳 |
| B4 | 4 | マイネルフロスト | 牡9 | *松岡正海 | 56 | (美)高木登 |
| 5 | 5 | スティッフェリオ | 牡6 | 丸山元気 | 57 | (栗)音無秀孝 |
| 5 | 6 | クロスケ | 牡5 | *北村宏司 | 56 | (美)水野貴広 |
| 6 | 7 | ルミナスウォリアー | 牡9 | 柴山雄一 | 56 | (美)和田正一 |
| 6 | 8 | グローブシアター | 牡6 | *石橋脩 | 56 | (栗)角居勝彦 |
| 7 | 9 | ニシノデイジー | 牡4 | *田辺裕信 | 55 | (美)高木登 |
| 7 | 10 | ステイフーリッシュ | 牡5 | *ルメール | 56 | (栗)矢作芳人 |
| 8 | 11 | ブラストワンピース | 牡5 | 川田将雅 | 57 | (美)大竹正博 |
| 8 | 12 | サトノクロニクル | 牡6 | *大野拓弥 | 56 | (栗)池江泰寿 |
AJCC 2020
ブラストワンピースなど上位人気候補の解説
【短評】11番ブラストワンピース（川田・大竹）
▼最近の主な戦績
凱旋門賞 11着
⇒【凱旋門賞】以来、約３ヶ月半ぶりの実戦となる。海外帰りの初戦となるだけに、仕上がりを気にされる方が多いだろう。
だが、使う気なら【有馬記念】でも出られたという話もあるそうだから、さほど心配することはないとみる。
能力の高さに関しては改めて語るまでもない。何と言っても一昨年の【有馬記念】ウイナーだ。
能力、そしてコース適性の高さを考慮すれば、順当に上位争いに絡むはずだ。
【Check Point】⇒とにかく、最大の敵は自分自身ということになるだろう。変にイライラしたりせず、普通に回ってこられたら、自ずと結果はついてくる。
▼参考レース ２走前・札幌記念 2019
【短評】3番ミッキースワロー（横山典・菊沢）
▼最近の主な戦績
福島記念 ３着
⇒３走前の【七夕賞】快勝を含め、現在３戦連続で「重賞での馬券圏内」を継続中！
前が詰まるなどの不確定要素が起こりやすい「差し・マクリ」脚質にもかかわらず、こういった安定した成績が残せるのは、能力の高さの証明だろう。
能力面はもちろんだが、一昨年のこのレースにおいて２着に激走した経験があるように、コース適性の高さに関しても文句なし。あっさり勝利を掴む場面があっても驚けない。
【Check Point】⇒これまでのレースを見ていると、比較的「状態が結果に結びつきやすいタイプ」なのかと思う。今回は約２ヶ月半ぶりの実戦。１週前の時点ではマズマズといった感じだったので、最終追いは見逃せない。
▼参考レース 福島記念 2019
【短評】9番ニシノデイジー（田辺・高木）
▼最近の主な戦績
菊花賞 ９着
⇒【ダービー】５着などの実績が評価されたのか、２番人気に推された前走【菊花賞】だったが、まさかの９着に惨敗。
当時の鞍上だったルメール騎手は、レース後に
「人気馬の後ろでいいレースはできましたが、直線もずっと同じペースで切れ味はありませんでした」
と語っていた。よいレースができたにもかかわらず切れ味を使えなかったとなれば、単純に距離が長かったに違いない。800メートルの距離短縮を追い風に、巻き返したい。
【Check Point】⇒どうしても、馬券を買う側は「前走の着順」にとらわれがちな部分があるが、冷静に「内容」を見れば、初めての古馬相手でも十分に戦える馬だと思う。仕上がりも良好だ。
▼参考レース 菊花賞 2019
AJCC 2020【予想】のCheck Point
| 人気馬の信頼度（5段階） | ★★★ 上位混戦 |
| 3連単 予想配当 | ５万馬券以上 |
| 3連単 平均配当（直近５年） | 7万5,382円 |
| 展開 | スロー～ミドル・好位～中団向き |
上で、主な出走予定馬を３頭書かせてもらった。
とはいえ、普通に考えればブラストワンピースの実績が抜けすぎている！
正直言って、大きく崩れる可能性は高くないだろう。
それでも
ブラストワンピースが必ず勝つ
と考えるのと
ブラストワンピースは強いが２着や３着に負ける可能性もある
と考えるのでは、予想の組み立てはまるで変わってくる。
詳しい話は後半でご紹介したい。
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前半で記した通り、ブラストワンピースは強いが、２着や３着に負けるというのが結論。
その理由は？
なんと言っても【ＡＪＣＣ】は１番人気馬にとって難易度の高い重賞だからだ。
直近10年の１番人気馬のうち、勝利を収めたのは２頭だけ！勝率は２割！
あのゴールドシップも、フィエールマンも負けた。
AJCC １番人気馬の成績（直近10年）
| 日付 | 馬名 | 性齢 | 騎手 | 人気 | 着順 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2019. 1.20 | フィエールマン | 牡4 | ルメール | 1 | ２ |
| 2018. 1.21 | ミッキースワロー | 牡4 | 横山典弘 | 1 | ２ |
| 2017. 1.22 | ゼーヴィント | 牡4 | 戸崎圭太 | 1 | ２ |
| 2016. 1.24 | サトノラーゼン | 牡4 | ベリー | 1 | 10 |
| 2015. 1.25 | ゴールドシップ | 牡6 | 岩田康誠 | 1 | ７ |
| 2014. 1.26 | $レッドレイヴン | 牡4 | 柴田善臣 | 1 | ４ |
| 2013. 1.20 | ルルーシュ | 牡5 | マクドノ | 1 | ７ |
| 2012. 1.22 | ルーラーシップ | 牡5 | 福永祐一 | 1 | １ |
| 2011. 1.23 | トーセンジョーダン | 牡5 | 内田博幸 | 1 | １ |
| 2010. 1.24 | キャプテントゥーレ | 牡5 | ルメール | 1 | 11 |
勝率２割がどんなものか？
例えば2019年のＪＲＡ競馬における芝の重賞は全部で114レースあったが、そのうち１番人気馬が勝利を収めたのは40勝！
勝率は約３割５分！
この比較からも【ＡＪＣＣ】が１番人気にとって難しいレースだということがわかる。
ブラストを現役屈指の１頭だと認めるからこそ
１番人気が苦しむ理由は極めてシンプルで「仕上げ」だろう。
有力馬であればあるほど、先に目標があるからここで万全の仕上げということはありえない。
対して、きっちりと仕上げてくる伏兵がいる！各馬の能力が拮抗している昨今の競馬界だからこそ仕上げの差が結果に直結するのだろう。
ブラストワンピースを「現役屈指の有力馬」だと認めるからこそ
と結論づけた。
ちなみに、仮に目の前に10万円あるとして、ブラストワンピースの単勝に10万円ぶちこむか、２番人気以下の10頭に各１万円ずつかけるかと言われたら、皆様ならどうする？
私なら後者を選ぶだろうな。笑
ポイントを２つ！まずは前走の距離
ここまでの話がだいぶ長くなってしまったね！申し訳ない。
ということで残りはシンプルに。
ブラストワンピースの結果は別にしても、馬連や３連単で勝利を掴むためには「相手」を発掘しなければならない。
そのあたりに役立ちそうな「２つのデータ」をご紹介しておきたい。
まずは前走の距離別成績から。
AJCC 前走距離別の成績（直近10年）
| 前走平地距離 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
|---|---|---|---|---|
| 1400m | 0- 0- 0- 2/ 2 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
| 1600m | 0- 0- 0- 2/ 2 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
| 1800m | 0- 1- 1- 10/ 12 | 0.0% | 8.3% | 16.7% |
| 2000m | 3- 6- 6- 41/ 56 | 5.4% | 16.1% | 26.8% |
| 2200m | 0- 0- 1- 11/ 12 | 0.0% | 0.0% | 8.3% |
| 2400m | 0- 0- 1- 6/ 7 | 0.0% | 0.0% | 14.3% |
| 2500m | 5- 1- 1- 15/ 22 | 22.7% | 27.3% | 31.8% |
| 2600m | 0- 0- 0- 2/ 2 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
| 3000m | 0- 2- 0- 8/ 10 | 0.0% | 20.0% | 20.0% |
| 3200m | 1- 0- 0- 0/ 1 | 100.0% | 100.0% | 100.0% |
気になるのは、前走芝2000Ｍ組。
最多となる56頭が出走していながら３勝！勝率はわずか5.4％にとどまっている。
また、サンプル数は非常に少ないものの、同距離となる2200Ｍ組は１勝も挙げられていない。
対して、前走芝2500Ｍ組（要は有馬記念組か）が活躍していることは覚えておこう。
続いて前走の脚質＆上がり
続いて、前走の脚質別＆上がり順位別成績をご覧いただきたい。
AJCC 前走の脚質＆上がり順位別成績（直近10年）
| 脚質上り | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
|---|---|---|---|---|
| 平地・逃げ | 1- 2- 1- 7/ 11 | 9.1% | 27.3% | 36.4% |
| 平地・先行 | 7- 5- 2- 23/ 37 | 18.9% | 32.4% | 37.8% |
| 平地・中団 | 2- 2- 6- 42/ 52 | 3.8% | 7.7% | 19.2% |
| 平地・後方 | 0- 0- 0- 33/ 33 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
| 平地・ﾏｸﾘ | 0- 1- 1- 0/ 2 | 0.0% | 50.0% | 100.0% |
| 3F １位 | 4- 3- 2- 4/ 13 | 30.8% | 53.8% | 69.2% |
| 3F ２位 | 1- 3- 1- 6/ 11 | 9.1% | 36.4% | 45.5% |
| 3F ３位 | 2- 0- 1- 5/ 8 | 25.0% | 25.0% | 37.5% |
| 3F ～５位 | 1- 1- 3- 14/ 19 | 5.3% | 10.5% | 26.3% |
| 3F ６位～ | 2- 3- 3- 74/ 82 | 2.4% | 6.1% | 9.8% |
上の表をご覧いただければおわかりの通り、上がり最速をマークしている馬がダントツの成績！
つまり速い上がりを出せるタイプの馬でなければ勝負にならないが、一方で「後方から差す」というタイプの馬も難しい。
好位から速い上がりを使う
非常に難しい条件が求められることになるが、必然的に狙うべき馬は絞られるはずだ。
それでは、最後にまとめ。
【AJCCに関するまとめ】
１➡１番人気馬の勝率は２割。鬼門ともいうべきレース
２➡最多出走となる前走芝2000Ｍ組、サンプルは少ないが前走芝2200Ｍは苦戦
３➡「好位から速い上がりを使えるタイプ」が結果を出してきた
これらを踏まえた上で！あなたならどのように勝負されるだろう？
キングスポーツは
手応えあり
だとハッキリと申し上げておく。
共に勝負しようじゃないか！
AJCC 2020 上位人気候補＆予想オッズ
| 予想ｵｯｽﾞ | 出走予定馬 | 騎手 | 厩舎 | 前走成績 |
|---|---|---|---|---|
| 2.8 | ブラストワンピース | 川田 | 大竹 | 凱旋門賞 11着 |
| 4.8 | ミッキースワロー | 横山典 | 菊沢 | 福島記念 ３着 |
| 6.9 | ニシノデイジー | 田辺 | 高木 | 菊花賞 ９着 |
| 7.2 | ラストドラフト | マーフィー | 戸田 | 中日新聞杯 ２着 |
| 12.1 | スティッフェリオ | 丸山 | 音無 | 有馬記念 13着 |
キングスポーツとは！？
はじめまして！私たちは1981年の創業以来、39年間、予想一筋で勝負をして参りました「キングスポーツ」です。 当ページをご覧を頂き、ありがとうございます！！
自己紹介がてら、ひとつ質問をさせてください。
どうしてあなたはこのページをご覧くださっているのでしょう？
おそらく「馬券的中するために、何らかの情報を得たい」という思いがあるのではないでしょうか。
レース名を検索し、本記事だけではなく、様々な競馬関連のサイト、あるいはスポーツ紙のサイトをチェックされていることでしょう。
そこでキングスポーツから提案です。冷静に思い返してみて下さい。
・あなたが知りたいと思う「答え」に、それらは答えてくれていますか？？
・予想はできたけど、最終的に「どの券種に、いくら買うのか？」といった最終決断が出ていましたか？
ハッキリと申し上げましょう。
一度でもキングスポーツをご利用いただければ、もう二度とそういった思いはさせません。
なぜなら！
私たちキングスポーツは、
✓勝負レースは１日２鞍のみ
✓馬連 6点
✓３連単60点（3連複なら25点）
上記の券種に「予算１万円」を使って、正々堂々と勝負しています。
このように「いくら使って、結果はどうだったのか？」を毎週正直にお伝えしてきたからこそ、創業39年という信頼の積み重ねが存在しているのだと思っております。
最終決断も大事だが、そのノウハウであなたの予想レベルは劇的にアップする
重賞を中心にレースごとの指定買い目お出しするだけではなく
「プロ予想家のレースに対する考え方・ノウハウ（結論に至ったプロセス）」
を惜しみなくお知らせしています。
自らが「プロの考え方・ノウハウ」を身につけてしまえば、つまり
「教わる側」ではなく「教えられる側」
の力をつけてしまえば、もう様々なサイトを巡らなくてすむでしょう。
馬券の当たった外れたは一過性のものでしょうが、一度身につけた「考え方」は、皆様の中で何年も、何十年も生き続けるはずですよ！
ちなみに
プロの考え方を「競馬専門紙と変わらない金額」で取得できるお得感
も強調させてください。
長くなってしまいましたが、最後に改めて。
キングスポーツは、必ずあなたの予想を進化させてみせます！
どうか、ひとりで悩まないでください。
私たちの決断や考えを元に、大好きな競馬仲間として「共存共栄」していきましょう！！！
