有馬記念 2019【穴馬】アーモンドアイだけじゃない！有力10頭を一挙解説！【枠順確定】

２＆３番人気を争う５歳馬２頭の解説

【短評】６番リスグラシュー（レーン・矢作）

▼最近の主な戦績
２走前　宝塚記念・１着
⇒今年６月のＧ１【宝塚記念】を完勝！更に前走ではオーストラリアの【コックスプレート】でも快勝！

同時期にアーモンドアイさえいなければ、間違いなく「最強牝馬」の称号を手にしていた筈の実力派も、ここがラストランとなる。

ちなみに前走の【コックスプレート】は、陣営から「日本ではありえないようなことが多々あった」そうだ。

それを乗り越えて優勝した馬の力、そして陣営の力がひとつになれば、感動の場面が待っているかもしれない！

【Check Point】⇒アーモンドアイ同様、こちらも中山コースを走るのは初めてだが、器用さを備えているだけに、むしろ向く可能性が高いのではないか。海外帰りながら、体調も良さそうだ！

▼参考レース　２走前　宝塚記念 2019

【短評】２番スワーヴリチャード（マーフィー・庄野）

▼最近の主な戦績
ジャパンカップ・１着
⇒前走【ジャパンカップ】の際は、キングスポーツの不動の軸馬だった。終わってみれば堂々の完勝！

的中をプレゼントしてもらったことに対する感謝の気持ちと同時に、タフな道悪の馬場をものともせずに、ラストまでキレイに、そして力強く脚を伸ばし続けた内容に、想像していた以上の「強さ」を感じた。

道悪での激走だっただけに「反動」を心配していたが、１週前追いを見る限り、むしろ更に良化している印象さえある。

鞍上の存在も頼もしく、連勝まで！

【Check Point】⇒一昨年の【有馬記念】で４着に負けているため、中山が合わないのではという声もあるが、恐らく当時は能力が足りなかっただけ。【大阪杯】優勝もあるだけに、右回りは対応できるはず！

▼参考レース　ジャパンカップ 2019

未来の主役へ「３歳馬」３頭の解説

【短評】10番サートゥルナーリア（スミヨン・角居）

▼最近の主な戦績
天皇賞秋・６着
⇒初めての古馬相手にもかかわらず２番人気の高い評価を集めた前走【天皇賞秋】だったが、終わってみれば６着に敗戦。

だが、力負けではないようだ。陣営によると

「返し馬までは良い雰囲気だったが、ゲート裏から発汗。レースでは鞍上が抑えるのに苦労していた」とのこと。

これでは力を出せなくても仕方ない。

２走前【神戸新聞杯】ではヴェロックスを子供扱いしたように、素材が超一級品であることは確実。落ち着いて走れたら、チャンス！

【Check Point】⇒調教を見ていると、やはり力みやすい場面を感じることがある。難しい馬だが、２戦連続でのコンビとなる世界のスミヨンなら、上手く導ける可能性も十分だ！

【短評】７番ワールドプレミア（武豊・友道）

▼最近の主な戦績
菊花賞・１着
⇒【菊花賞】まさに「ユタカマジック炸裂」といったところではなかったか。

もちろん、Ｇ１を勝つということになれば、馬自身の能力の高さが大前提にはなる。

とはいえ、仕掛けどころといい、最内をロスなく回ってきた点といい、全く無駄のない鞍上の手綱さばきが馬の背中を押したことは間違いないだろう。

最大の武器は、引き続きコンビを組むことになる、頼れる鞍上・ということかもしれない。もちろん、彼は中山芝2500Ｍも知り尽くしている。一発の予感あり！

【Check Point】⇒初めての関東圏への遠征は少々気になるところか。まだまだ荒削りだが、成長力は底知れない。そう意味で、初めてとなる中山コースも全く問題なさそうだ。

▼参考レース　菊花賞 2019

【短評】14番ヴェロックス（川田・中内田）

▼最近の主な戦績
菊花賞・３着
⇒１番人気を裏切る形で３着に終わった前走【菊花賞】だが、これに関しては理由がハッキリしている。

鞍上・川田騎手はレース後

「位置取り、リズム良くいい内容でしっかり走ってくれましたが、３０００ｍが長かったのかなと思わざるを得ない最後の直線でした。精一杯頑張ってくれた結果です」

と語っていたが、まさに距離が敗因だろう。

クラシック三冠全てで馬券圏内を確保した底力は本物であり、距離短縮で改めて！

【Check Point】⇒デビュー以来、馬券圏内を外したのは僅か一度だけ（それも４着）圧倒的な安定感は「軸向き」の証明かもしれない。

海外帰りでも！「凱旋門賞組」２頭の解説

【短評】５番フィエールマン（池添謙・手塚）

▼最近の主な戦績
３走前　天皇賞春・１着
⇒海外からの遠征帰りというローテーションは決して簡単とはいえないだろう。

それでも、元々「久々の実戦」という点に関しては不得手としている訳ではない。【菊花賞】も【天皇賞春】も、約３ヶ月ぶりという休み明けを乗り越えてのＧ１制覇だったのだから。

さて【凱旋門賞】の12着惨敗については気にする必要はないだろう。改めて、日本と欧州との馬場の違いを感じずにはいられない。

２走前までは一度も馬券圏内を外していない馬。国内復帰戦で本来の力を出し切りたい。

【Check Point】⇒もちろん中山は十分にこなすが、それでも本当のベストは、キレの活かせる直線平坦コースではないだろうか。大一番だけに、僅かな適性の差が響かなければいいが、、、

▼参考レース　天皇賞春 2019

【短評】11番キセキ（ムーア・角居）

▼最近の主な戦績
３走前　宝塚記念・２着
⇒こちらも上でご紹介したフィエールマンと共に【凱旋門賞】では悔しさを味わうことにはなった。

だが、それでも「７着」にまとめたのだから、胸を張って国内復帰戦に臨んでほしい。

この馬が国内のレースで見せてきた安定した走りに関して、改めてご紹介するまでもないだろう。

特に確実に好位を確保できるスピードと、直線で粘れる渋太さを高いレベルで兼備しているだけに、大崩れのイメージがわかない。当然、上位争いへ！

【Check Point】⇒世界のムーアを鞍上に確保してきたあたり、陣営のこのレースに対する意気込みを感じずにはいられない。一方で中山では好走経験がない点だけがやや気になるか。

ここが引退レース！古豪２頭の解説

【短評】８番レイデオロ（三浦・藤沢和）

▼最近の主な戦績
ジャパンカップ・11着
⇒【ジャパンカップ】でのまさかの11着敗戦には、レースの見ていた全ての人が驚いたに違いない。

わずか１年前、昨秋は【天皇賞秋】優勝！そして【有馬記念】２着と大活躍していた馬が、ここまで苦しむようになってしまうのだから、改めて競馬というのは難しいなと感じる。

それでも今回は引退レース！名門・藤沢和厩舎のプライドにかけても、渾身の仕上げを施してくるに違いない。

最後の最後で輝きを取り戻すことができるか？

【Check Point】⇒【ジャパンカップ】に関して、陣営からは「馬場が合わなかった」という声も出ている。昨年ほどの力はなくても、良馬場なら逆襲の可能性はあるだろう。要注意！

【短評】16番シュヴァルグラン（福永・友道）

▼最近の主な戦績
ジャパンカップ・９着
⇒７歳という高齢まで、本当によく戦い続けてくれたと思う。

今夏、欧州での２戦では結果を残せなかったが、これは欧州の馬場が合わなかっただけだろう。事実、３月の【ドバイシーマクラシック】では２着に好走していたのだから。

帰国初戦だった前走【ジャパンカップ】こそ状態が仕上がりきらずに９着に終わったが、１週前追いを見る限り、今回は仕上がりが違う！

有終の美を飾ってもらおうじゃないか！

【Check Point】⇒恐らく、ベストコースは【ジャパンカップ】を勝った経験のある東京だろう。だが、昨年【有馬記念】３着の実績から、決して中山も悪くはない。かつての主戦・福永とのコンビ復活も楽しみだ。