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ホーム勝負の明暗天皇賞春 2019【回顧】平成最後の願い!ディープインパクトよ!サンデーサイレンスを超えてくれ!

天皇賞春 2019【回顧】平成最後の願い!ディープインパクトよ!サンデーサイレンスを超えてくれ!

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

 

勝負の明暗 はここだった!

【回顧】天皇賞春 2019 における勝負の明暗

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 調教師
7 10 フィエールマン 牡4 58 ルメール 3.15.0   07-05-04-01 34.5 1 (美)手塚貴久
5 7 グローリーヴェイズ 牡4 58 戸崎圭太 3.15.0 クビ 09-08-07-02 34.4 6 (美)尾関知人
6 8 パフォーマプロミス 牡7 58 北村友一 3.16.0 6 06-05-04-05 35.2 8 (栗)藤原英昭
B2 2 エタリオウ 牡4 58 M.デム 3.16.0 クビ 13-13-09-05 35.2 2 *(栗)友道康夫
6 9 ユーキャンスマイル 牡4 58 岩田康誠 3.16.5 3 11-11-11-07 35.5 3 *(栗)友道康夫
1 1 チェスナットコート 牡5 58 坂井瑠星 3.16.8 1 1/2 05-05-07-07 35.8 10 *(栗)矢作芳人
5 6 カフジプリンス 牡6 58 中谷雄太 3.17.3 3 04-04-03-02 36.8 9 *(栗)矢作芳人
3 3 リッジマン 牡6 58 蛯名正義 3.17.4  3/4 10-10-09-07 36.4 11 (栗)庄野靖志
7 11 ケントオー 牡7 58 幸英明 3.17.6 1 1/4 12-12-13-12 36.2 13 (栗)西橋豊治
10 8 12 クリンチャー 牡5 58 三浦皇成 3.17.7  3/4 08-08-11-11 36.5 4 (栗)宮本博
11 4 5 メイショウテッコン 牡4 58 福永祐一 3.18.9 7 03-03-01-02 38.4 5 (栗)高橋義忠
12 8 13 ロードヴァンドール 牡6 58 横山典弘 3.20.7 大差 02-02-04-07 39.9 7 (栗)昆貢
4 4 ヴォージュ 牡6 58 和田竜二     01-01-02-13   12 (栗)西村真幸

 

平成最後のG1を制したのはフィエールマン&ルメールだった。

平成最強馬・ディープインパクトの産駒と、現在のNo1ジョッキー・ルメールとのコンビなのだから、ラストを締めくくるには最も相応しかったのではないだろうか。

 

それにしても、フィエールマンのレースぶりには本当に驚かされた。3着馬以下には6馬身もの大きな差をつけ、最後まで争ったグローリーヴェイズに対しても全く差されそうな雰囲気はなかった。圧勝と言って良い。

確かに、調教は抜群だった。

キングスポーツは、ご会員様に以下のようにご紹介している。

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キングS編集長より
勝利馬券の隠し味
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調教班「三井タケシ」の好調穴馬
↓↓↓
10番フィエールマン
桜花賞、皐月賞の勝ち馬が休み明けだったことをもう忘れていないだろうか?その潮流はまだ変わっていない。ということで調教班としては【アメリカJCC】以来となる10番フィエールマンに注視した。
結論から言えば、「メンバーの中で人気であろうとも推すべき馬」ということ。一週前はゴール前を過ぎてもビシビシと追われていたし、最終追い切りも馬なりながら仕掛けてからの反応も文句なしだった!調教班として、フィエールマンはまず勝ち負けと見る!
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一方で【菊花賞】を勝ってはいたが、どちらかといえば「スローからの瞬発力勝負」を得意にする中長距離型だと判断、真のステイヤータイプではない可能性も考えていた。

ましてや、皆が探り探りレースに挑む3歳限定戦の菊花賞とは違い【天皇賞春】は「底力」が問われる形になりがち。

そうなった時にどうだろうか、、、。

 

真の名馬に条件は関係ない

ご存知の通り、前半1000Mが1分を切る淀みのない流れ。完全に底力勝負。そんなレースをいとも簡単に制した。とにかく強い!

まるでフィエールマンに

「本当に強い馬は、距離だとかスタミナだとか関係ない、いつでも好走するものだよ」

と言われているかのようだったが、考えてみれば、あの馬もそうだったじゃないか。

フィエールマンの父であり、冒頭でも名前を挙げた平成最強馬・ディープインパクトだ。

 

彼は、いつでも最強だった。

2000Mから3200Mまで、良馬場だろうが道悪だろうが展開がどうだろうが関係なかった。

底力を問われた平成最後の大一番において、平成最強馬の産駒がワンツーを決めたのは、必然だったのかもしれない。

 

フィエールマンのエタリオウの違いはどこにあった?

ちなみに、フィエールマンに続いて2番人気に推されたのがエタリオウだ。

2.8倍と3.3倍だったが、恐らくその差は、最近の鞍上の調子の差が原因。恐らく、競馬ファンは「馬の能力だけなら互角」だと見ていたのではないか。

そんな2頭に、何と1秒もの大差がついた。一体どうして?

 

私達が考える2頭の差は

調教と斤量

調教に関しては、本記事の前半でもご紹介したように、フィエールマンの調教が抜群だった。

桜花賞、そして皐月賞に続いて、休み明けの馬が優勝!

休み明けでも関係なし

数年前では考えられなかった流れだが、大手馬主ほど外厩が充実しているため、放牧に出しても完璧な状態になって戻ってくる。

「一度叩かれて」という概念もなくなってくるかも。今後も「休み明け」には要注意!

 

そして斤量だ。

フィエールマンは前走【AJCC】に出走、古馬を相手に57キロを背負い、敗れたとはいえ、当時覚醒モードに入っていたシャケトラを相手に2着。

一方エタリオウは、古馬初戦の前走【日経賞】では55キロだったのに、同期のメイショウテッコンに敗れている。

ここに、両者の決定的な差が現れていたのかもしれない。

もちろん、エタリオウは今回の敗戦を糧にして、強くなるだろう。見限るべき馬ではないぞ!

 

ディープよ、サンデーになってくれ!

最後にもう一度、ディープインパクトの話させてほしい。

平成の最強馬は、種牡馬としても最強の道を歩んできた。

JRAのG1全22レース中、今回の天皇賞春勝利で19レースを制覇。残すは、芝の短距離G1・2本と、G1に昇格後の【ホープフルS】。

本当に素晴らしい。だが父親のディープインパクトと比べればまだまだ。何故なら

ディープインパクトはディープインパクトを輩出していないからだ!

サンデーサイレンスはディープインパクトを輩出した。だが、ディープインパクトは、ディープ自身のような歴史的な名馬を生み出せてはいない。

 

サンデーが死亡したのは16歳。現在、ディープは17歳。時間があるようで、意外と短いかもしれない。

近い内に、ディープには、自身のような名馬を誕生させてほしい。(もちろんフィエールマンがそうなっていくかもしれないが)そして、世界に誇れるようなディープインパクト系を確立してほしい。

日本競馬の未来は、ディープにかかっていると思う。

これが、競馬を愛する人間としての、平成最後の願いだ。

 

今回こそ敗退するも未来で期待が持てる穴馬は必ず埋もれている!!近い将来に高確率で爆走するだろう穴馬をお知らせしています。

次走こそ狙え!この馬が未来の主役だ!

今回の「未来の主役」としてご紹介するのは、、、

2着のグローリーヴェイズ

2着に入って十分に力を示した馬を、いまさら「未来の主役」と呼ぶのは失礼かもしれないが、率直に言って、今回は上位馬と、下位の馬たちの力の差が大きかった。

企画のために、中途半端な馬を無理やり「未来の主役」のい仕立て上げるのは、プロとして許されない行為だと考える。

そこで、純粋にフィエールマンの次に強さを感じたグローリーヴェイズを強調したい。

大前提として、今日の内容を見る限り、フィエールマンを逆転するのは簡単ではないだろう。

だが、鞍上も語っているように「すごく乗りやすい馬」のようだ。鞍上の指示に素直で、ディープインパクトらしい気の強さ(悪さ?)もなさそう。

それだけに、単に強い馬というより「崩れない馬」という印象。

「馬連or3連単の軸向き」として重宝したい。

 

レースを見逃した方はコチラから

 

【天皇賞春 2019】のレース後の関係者のコメント

~レース後のコメント~
1着 フィエールマン(ルメール騎手)
「激しい戦いでした。戸崎さんの馬(グローリーヴェイズ)が外から競りかけてきましたが、この馬は頑張ってくれました。ゴールまで戦いでした。とにかくリラックスして運べました。長いところはいいですね。スタンド前はポジションを下げました。それでリラックスして走っていました。3~4コーナーは馬は走りたがったので自分で動いて行きました。4コーナーは後脚をすべらせたようなところがあり心配しましたが、すぐにバランスが良くなって直線は加速してくれました。使いつつ強くなっています。次も楽しみ。凱旋門賞に行ってもチャンスがありそうです。1番人気でミスせず勝てたことが嬉しいですね」

2着 グローリーヴェイズ(戸崎騎手)
「悔しいです。直線は手応え良く迎えられましたが、相手の底力を感じました。レースは乗りやすく、長丁場も合う馬です」

3着 パフォーマプロミス(北村友一騎手)
「レース前は真面目で、いつも走りきるところがあるので、いかに抜いて走るかを考えていました。ゲートはスムースで、1~2コーナーではリラックスしましたが、3コーナーで狭くなる場面があり、手前を替えるなどリズムを崩しました。その後はスピードに乗れて長く頑張ってくれました」

4着 エタリオウ(友道康夫調教師)
「今の馬場を考えたらあの位置取り(最後方)は厳しかったですね。長くいい脚を使ってくれましたからね」

5着 ユーキャンスマイル(岩田康誠騎手)
「リラックスしていましたが、道中もっと流れてリズム良く行きたかったです。ラチ沿いを走りたかったのですが、うまく行かなかったです」

(友道康夫調教師)
「頑張ってくれました。58キロもありましたからね。これが糧になればいいですね」

6着 チェスナットコート(坂井瑠星騎手)
「いい枠だったのでいいポジションを取れました。3、4コーナーでゴチャつきましたが、直線ではしっかり脚を使ってくれています」

7着 カフジプリンス(中谷騎手)
「思った通りの競馬は出来ましたが、持ち味を生かすためにもう少し流れてくれたら良かったと思います。スタミナがありますから、競馬場が変わればまた良いと思います。とにかく乗りやすい馬です」

9着 ケントオー(幸騎手)
「最後はいい脚を使う馬ですが、今日は思ったほど使ってくれませんでした。距離的なことがあるかもしれません」

10着 クリンチャー(三浦騎手)
「うまく内に入れてポジションは取れましたが、昨年はうなるような感じだったのが、今日は気持ちが乗っていない感じでした。前走は気持ちが乗ったまま2500mを走った感じでしたから、息を入れて運ぼうと思いましたが、昨年とは違いましたね」

12着 ロードヴァンドール(昆貢調教師)
「前半忙しくて、前走の再現みたいになってしまいました。GIであれだけ出入りが激しければ厳しいです。自分の形で行けると思っていたのですが…」

(via ラジオNIKKEI 

 

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