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ホーム勝負の明暗オールカマー 2022【回顧】どうしたデアリングタクト!?次に期待したい1頭も!

オールカマー 2022【回顧】どうしたデアリングタクト!?次に期待したい1頭も!

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

 

勝負の明暗 はここだった!

【回顧】オールカマー 2022 における勝負の明暗

2022年 9月25日(日) 4回中山7日 天候 : 晴  馬場状態 : 良
【11R】 第68回産経賞オールカマー
3歳以上・オープン・G2(別定) (国際)(指定) 芝 2200m 13頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 調教師
2 ジェラルディーナ 牝4 54 横山武史 2.12.7   05-05-05-06 35.1 5 (栗)斉藤崇史
1 ロバートソンキー 牡5 56 伊藤工真 2.12.9 1 1/2 11-09-08-08 35.1 6 *(美)林徹
3 ウインキートス 牝5 54 松岡正海 2.13.1 1 1/4 03-03-03-03 35.7 7 (美)宗像義忠
13 バビット 牡5 56 横山典弘 2.13.2 クビ 01-01-01-01 36.1 9 (栗)浜田多実
10 テーオーロイヤル 牡4 56 菱田裕二 2.13.5 1 3/4 03-03-05-03 35.9 4 (栗)岡田稲男
8 デアリングタクト 牝5 54 松山弘平 2.13.7 1 1/2 09-11-11-08 35.7 1 (栗)杉山晴紀
5 ヴェルトライゼンデ 牡5 56 戸崎圭太 2.13.7 09-09-08-06 35.9 3 (栗)池江泰寿
9 クレッシェンドラヴ 牡8 56 内田博幸 2.14.2 3 08-08-08-08 36.4 12 *(美)林徹
12 フライライクバード 牡5 56 福永祐一 2.14.3  1/2 05-05-03-03 37.0 10 (栗)友道康夫
10 11 キングオブドラゴン 牡5 56 三浦皇成 2.14.4  1/2 02-02-02-02 37.2 8 (栗)矢作芳人
11 6 クリスタルブラック 牡5 56 吉田豊 2.14.4 クビ 11-12-13-11 36.2 11 (美)高橋文雅
12 7 アドマイヤアルバ セ7 56 原田和真 2.14.5 クビ 13-13-12-11 36.4 13 (美)堀内岳志
13 4 ソーヴァリアント 牡4 56 川田将雅 2.24.6 大差 05-05-07-11 46.9 2 (美)大竹正博

まさかの24万馬券決着

当たり前のことかもしれないが

「競馬は何が起こるかわからない」

特に今年に入ってから、競馬ファンはそのことを実感させられている。

春競馬のG1では1番人気馬がことごとく敗れ、また以降の重賞でも、それに近いようなタイプのレースが多かった。

とはいえ、実績のある馬が揃ったここ【オールカマー】において

1〜3番人気馬全てが馬券圏外(2番人気ソーヴァリアントはレース中に心房細動のアクシデントがあったので参考外と言えるかもしれないが)」

という結末を想像できた方は少なかったのではないだろうか。

中でもデアリングタクトの6着というのは、、、一体、何があった!?

 

どうした、デアリングタクト!?

ご存じ、一昨年の3冠牝馬だが、昨年から今年にかけて、怪我による長期の休養を強いられた。

それでも、長期休養明けを2度使い(特に前走の宝塚記念は3着!)復調。

この【オールカマー】へ向けても、もちろん先へ向けて余裕は残していたが、それでも十分に戦える態勢には仕上がっていたはず。

そんなデアリングタクトの敗因について、杉山調教師はこんなことを語っている。

「ゲートを出て、外に行きたい馬が多く、そこはパスして後ろでした。道中は手応えも良く、イメージ通りでした。ただ、上がっていく時に、いつもの感じとは違いました。それでも好調な時ならもう少し脚を使えたと思います。休み明けのせいでしょうか?今日は少しおとなしかったです。良い時は騎手が手を焼くほどの馬なのに、そのらしさがありませんでした」

管理する若き名将・杉山晴紀調教師は、包み隠さず本音を語ってくれる調教師としても定評がある。

ましてや誰よりもデアリングタクトを知り尽くしている師なのだから、これが一番の敗因であることは間違いないだろう。

だが、個人的にはそれだけではないような気もする。

 

力を出せなかっただけじゃない

繰り返すようだが、デアリングタクトの3冠牝馬。

それも、史上初めて無敗で達成している。つまり歴史的な名牝だ。

デアリングタクトの凡走には驚かされた

そんな馬だから、1年ぶりの実戦だった【ヴィクトリアマイル】を除けば、確実に馬券圏内を確保し続けた。

それほどの馬が、いつもよりおとなしかったというだけで、勝ち馬から1秒もつけられるほどの惨敗をするだろうか?

(もちろん、3ヶ月前の【宝塚記念】で牡馬相手に3着しているのだから、目立った力の衰えはないと思う)

私の見解は、デアリングタクト自身が力を出し切れなかったことに加えて

「現代競馬の最大の特徴=能力の拮抗」

という部分も見逃すわけにはいかないと思う。先週【セントライト記念】の回顧でも似たようなことを記したが、改めて実感せずにはいられない。

 

着順が「ガラリ」と変わる

上で、この春のG1で1番人気馬がことごとく敗れたことを記したと思う。

中でも最も驚かされたのはエフフォーリアの【大阪杯】。

もちろん、状態が上がっていなかったことは事実だろう。

それでも、たった数ヶ月前の【天皇賞秋】や【有馬記念】であれだけの強さを見せた馬が9着に敗れるなど、これまでの常識では考えられない。

あのエフフォーリアが、、、大阪杯で惨敗

結局、調子が上がらなかったり、ちょっとしたことが重なるだけで、あっという間に着順がガラッと変わってしまうほど、現代競馬では、各馬の能力が拮抗しているのだ!

今回のデアリングタクトの場合も、自身の状態が上がらなかったことに加えて、枠順の差もあった。

かつてスーパーホースと言われてきた馬、例えばディープインパクトなどは、そういった局面を常に乗り越えてきた。

しかし、今はそうはいかない。

 

スプリンターズSも簡単にはいかないぞ!

当然、私たちも先入観を捨て去って予想に挑まなくてはいけない。

例えば、予想において、特に私たちは「仕上がり」を重視しているが、それも「実績よりも現状」という意味において「先入観を捨て去る」という部分の一環。

また、軽視するつもりはないが、騎手にも引っ張られすぎないように心がけている。

手前味噌にはなるが、だからこそ、今回の2着馬(6番人気)で伊藤工騎手が跨ったロバートソンキーを1週前から予告できたのだろう。

参考→ロバートソンキーを予告したYouTube

当然、今週のG1も同様だ。

普通に考えればメイケイエールやナクラクレアあたりが力を発揮するレースになるのだろう。

だが、本当にそれでよいのか?

十分に吟味した上で「第2のロバートソンキー」を見つけ出すつもりだ。楽しみにしていてほしい!

参考→スプリンターズS 2022 狙い

 

今後、特に注目したいの一頭は?

ここまで全体像について振り返ってきたが、最後に1頭だけ

「今後、特に注目したい一頭」

についてご紹介してみようと思う。

2着ロバートソンキー

私たちにとってはイチオシ一頭だったから、もちろん思い入れはあるが、そういったものを抜きにして、可能性を感じた。

レース後、伊藤工騎手はこんなことを語っている。

「1歩目のスタートは出ましたが、つまずいてスピードに乗り切れなかった。勝った馬の方がよりスムーズでしたね。勝てなかったことが悔しいです」

林調教師は

「どうしても器用に立ち回れないのが今後の課題ですね。この馬の脚質にあったレースを選択していきたいです」

両者が語る通り、確かにスムーズなレースだったとは言い難いし、課題もあるだろう。

スムーズなレースではなく、またこれだけの相手が揃う中、1番枠の利があったとはいえ、上がり3ハロンで最速タイをマークしたのだ。

正直に言って、4角を回った時点では、ここまで追い込めるとは思えなかった。

要するに、指名した私たちの想像以上の力を備えていたということになる。

今後ということになりが、さすがにG1で勝ち負けのイメージは現状ではないが、無欲の追い込みで3着なら!有馬記念あたり、合いそうな気もするが、どうだろうか!?

もちろん、未来の主役に指名して、引き続き期待したい!

 

【オールカマー 2022】のレース後の関係者のコメント

レース後のコメント
1着 ジェラルディーナ(横山武史騎手)
「今年、去年に引き続いて、沢山いい馬に乗せて頂いている中で、自分として本当に良い結果が出せなくて、乗せて頂いた方、応援してくれた方に申し訳ない気持ちでしたから、こうして結果を出すことができて嬉しく思います。前走で騎乗していた福永騎手から話を聞いた中で、この馬の癖だったり特徴を生かし、この枠でどういう競馬をすればいいかを自分なりに考えて、理想的なポジションで競馬をすることができましたし、最後の伸びは、僕が思っている以上の良い伸びでした。最後の直線は、狭いところになりましたが、よくこじ開けてくれたと思いますし、抜け出してからもしっかり走ってくれたので、馬の頑張りに感謝です。馬場に入ってからのテンションの高さが短所になってきてしまうかなと思いますが、スタートを切ってからは優等生で真面目ですし、距離的に折り合いを心配していたのですが全然そんなことはなく、走ってしまえば優等生、そこが強みだと思います。若い女の子ですし、まだまだ成長できる部分が沢山あると思います。僕がそれをもっと生かして競馬ができればと思うので、僕自身がもっと成長して頑張っていきたいと思います」3着 ウインキートス(松岡正海騎手)
「こういう競馬は得意です。休み明けにしては良く頑張っていると思います」

5着 テーオーロイヤル(菱田裕二騎手)
「返し馬に行った時に迫力を感じませんでした。これが休み明けの感じかなと思いました。道中もいつもに比べるとやや手応えがありませんでした」

6着 デアリングタクト(松山弘平騎手)
「比較的落ち着いていて、返し馬も良い形でした。道中もリズム良く折り合いがついて、自分のリズムを守ってレースをしました。ポジションはあまり意識せずにリズム重視で乗りました。決して良いポジションではありませんでしたが、リズムの良さなどを考えるともう少し伸びてもいいはずだと思います。調教も前走より動けて、状態が上向いているのを感じました。ここは楽に勝ち負けしたかったのですが、最後は前を交わすのがやっとでした。これだけの人気馬で結果を出せず申し訳ありません。また仕切り直したいと思います」

(杉山晴紀調教師)
「ゲートを出て、外に行きたい馬が多く、そこはパスして後ろでした。道中は手応えも良く、イメージ通りでした。ただ、上がっていく時に、いつもの感じとは違いました。それでも好調な時ならもう少し脚を使えたと思います。休み明けのせいでしょうか?今日は少しおとなしかったです。良い時は騎手が手を焼くほどの馬なのに、そのらしさがありませんでした」

7着 ヴェルトライゼンデ(戸崎圭太騎手)
「スタートは出てくれましたが、もう少し良いポジションにつけられれば良かったです。後ろから外を回す形になりました。手前を替えづらく、緩さも感じました」

 

(via ラジオNIKKEI

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