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ホーム勝負の明暗【回顧】エリザベス女王杯 2017 における勝負の明暗( キングS 予想含む )

【回顧】エリザベス女王杯 2017 における勝負の明暗( キングS 予想含む )

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

勝負の明暗 はここだった!

 

【エリザベス女王杯 2017 】における勝負の明暗( キングS 予想含む )

 

まずは、会員様へお伝えしたコメント抜粋は下記の通りです。

?キングスポーツ編集長の大局観(一部抜粋)

 

■頼んだぞ!ディアドラ

今回のエリザベス女王に関して、私たちはホームページなどで「三つ巴の戦い」というご紹介の仕方をしてきた。

ルメール騎手が騎乗するヴィヴロスと、凱旋門賞騎手ムーアが騎乗のルージュバックという「世界の名手」に期待するか?

秋華賞で活躍した3歳勢に夢を託すか?

スマートレイアーなどこれまでの牝馬路線をリードしてきた実績馬に賭けるか?といった具合に。


その中から、軸馬として3歳馬の★ディアドラを指名した。ディアドラについて詳細は後述しているのでそちらをご覧頂くとして、史上最高レベルの混戦といってもよい今回の大一番を勝ち抜く馬には、必然的に「新女王」の称号を与えられることになる。

王者キタサンブラックが年内での引退を表明。競馬界が新しい時代に突入する来年以降、牝馬路線を「新女王」として堂々と歩み続けるには、大きなパワーが必要だ。周囲からのマークや重圧もすごいだろう。ディアドラは、そういったもの全て乗り越えられるだけの大器だと信じている!頼んだぞ。

 

結果は無念・・・。会員皆様、ご期待に応えられず申し訳ありませんでした。

 

私たちキングスポーツは、先週のアルゼンチン共和国杯スワンSの結果からも”3歳馬に流れがきている”と感じ、秋華賞で強い勝ち方をしたディアドラを中心に勝負しました。

 スワンS サングレーザー
 アルゼンチン共和国杯 スワーヴリチャード
 エリザベス女王杯 モズカッチャン
 福島記念 ウインブライト

 

?9着ディアドラ・・・スローでなぜ最後方だったのか??

 

毎年【エリザベス女王杯】はスローになりやすいことは承知していました。だからこそ、瞬発力勝負となっても馬群をモノともせずにイン差しができるディアドラ&岩田騎手に託したのです。

 

しかし、岩田騎手もディアドラに終始、檄を入れていたものの、今日に限ってディアドラ自身がまったく走る気を出さなかった。敗因はこれに尽きます。

 

その要因として考えられるのは前走【秋華賞】ですべて出し尽くしてしまい、燃え尽きた反動と考える以外に理由が見当たりません。

 

改めて”牝馬の難しさ”を痛感する結果となりました。

 

?1着モズカッチャン・・・Mデムーロは、”ゾーン”に入っている。

目下GⅠで9戦連続複勝圏内

【オークス】?アドマイヤミヤビ3着

【ダービー】?アドミラブル3着

【安田記念】?レッドファルクス3着

【宝塚記念】?サトノクラウン1着 

【スプリンターズS】?レッドファルクス1着

【秋華賞】?モズカッチャン3着

【菊花賞】?キセキ1着

【天皇賞】?サトノクラウン2着

【エリザベス女王杯】?モズカッチャン1着◀️NEW

 

天候や馬場状態、枠順、どの馬をマークするか、展開の判断、そして目まぐるしく変わる周囲のライバルたちの動き、などなど。

思いつくままに挙げていっても枚挙に暇がない”騎手の必要な能力”です。

これらのことを、まるでストップウオッチを耳で聞きながら、上空を飛んでいる鳥のように俯瞰した視野で自分と馬を意のままに操っている。

このような極限の集中状態を『ゾーン』と言いますが、その状態に入っているのが、今の”Mデムーロ”という騎手なのでしょう。一流のスポーツ選手は意識的にこの『ゾーン』に入ることができると言われていますが、彼の場合は、ことGⅠという舞台になればなるほど研ぎ澄まされていくのでしょう。

もはや、ここまで簡単にGⅠを勝たれてしまうと、先日のサッカー日本代表 対 ブラジル代表のように、その差は縮まるどころか、開く一方と感じてしまいます。

川田と福永よ、君たちがそれでいいのか??

 

そう思わざるを得なかったのが、日本人トップジョッキーである川田騎手(スマートレイアー6着)、福永騎手(リスグラシュー8着)の騎乗です。共に奇しくも武豊からバトンを託された2頭です。

 

二人とも本当にやり切った騎乗と言えるでしょうか?

 

川田騎手は、武豊騎手から急遽の乗り替わりとはいえ、スマートレイアーにとって最後のGⅠ制覇のチャンス。相手どうこうよりも、まずはスマートレイアーの全能力を引き出してあげることこそが彼の使命でした。

しかし、そんな競馬ファンの思いとは裏腹に、1番人気のヴィブロスを意識するがあまり、極めて中途半端な乗り方と本人も自覚しているに違いないでしょう。

 

そして福永騎手は、レース後のコメントで「スタートが悪く、それがすべてだった」というような旨を発していますが、本当にそうでしょうか?

元来、リスグラシューはどんなレースでも好走するように決め手こそありませんが、末脚が長く使えるタイプの馬。だからこそ【秋華賞】で武豊騎手は、リスグラシューのエンジンを早め早めに吹かすような乗り方をすることで、直線の短い京都の内回りコースでも勝ち負けまで持ち込んでいましたよね?

それをまったくせず、直線に向いてから懸命に追って「スタートのせいで負けた」というのは年間100勝を達成した騎手として寂しく感じます。

 

二人とも決して悪い騎手ではないが…

 

しかし世界に通用する騎手を目指すのであれば、ごく普通に乗ったのでは名馬中の名馬ではない限り、まず世界では勝てないでしょう。

 

その馬に関わる人たちが、その一瞬にすべてを込めて、送り出した馬なのですから、せめてその人たちや競馬ファンが「この乗り方で負けたなら仕方ない」と納得できる騎乗をして欲しいと願います。

 

彼ら二人には未来を担う騎手として期待しているからこそ苦言を呈しましたが、【エリザベス女王杯】を外した私たちキングスポーツも偉そうに言える立場にはございません。今回の反省を糧に成長し、【マイルCS 2017】では歓喜のゴールを競馬ファンの皆様にお届けすることを誓います。

 


 

【エリザベス女王杯 2017】を見逃した方は下記からご覧下さい。

 

【エリザベス女王杯 2017】のレース後の関係者のコメント

 

レース後のコメント

1着モズカッチャン(M.デムーロ騎手)
「とても嬉しいです。レース前の感じで状態が良いのは分かっていました。いつも一生懸命走る馬で前回も良く頑張りましたが悔しい負けでした。今日もいい競馬をしてくれて前をいくクロコスミアを交わしてくれて嬉しかったです。今日は秋華賞のリベンジが出来ました」

2着クロコスミア(和田竜二騎手)
「よく頑張ってくれました。2番手の競馬になって力んで走っていましたが、途中から楽な感じになりました。流れとしてはいい感じでしたし最期も止まってはいません。ここに来て力をつけています」

3着ミッキークイーン(浜中俊騎手)
「いつも通り一生懸命走ってくれて最後もこの馬らしい脚を使ってくれました。それだけに勝ちたかったレースです。悔しいです。馬は本当によく頑張ってくれました」

4着マキシマムドパリ(藤岡佑介騎手)
「スタートが決まれば良い位置でレースをするつもりでした。流れも早くなく後ろの馬も来ていなかったので前の手応えの良い馬を交わせればという感じでした。クロコスミアを交わせればと思っていたのですが……」

5着ヴィブロス(C.ルメール騎手)
「いいスタートが切れていいポジションでレースが出来ました。ただ道中はうまくリラックス出来ませんでした。4コーナーではモズカッチャンの後ろにいたのですが最後は馬が疲れてしまっていました」

6着スマートレイアー(川田将雅騎手)
「ヴィブロスの真後ろのいい位置でレースが出来ましたし、直線でもこの馬なりに伸びています。ただもっといい競馬が出来る馬だと思うだけにそういう競馬が出来なかったのは申し訳ないです」

8着リスグラシュー(福永祐一騎手)
「スタートをうまく出ることができませんでした。今日のような流れになるのは分かっていましたから、スタート次第で前の位置でレースをすることも考えていました。最後は上位と差のないところまできているだけにスタートが全てでした」

9着ルージュバック(R.ムーア騎手)
「スタートが速くなくていい位置を取れませんでした。外枠でしたしペースも速くならず今日は全てがかみ合わないレースでした」

12着ディアドラ(岩田康誠騎手)
「スタートから全然前へ進んで行きませんでした。なぜなのか分かりません」

(via ラジオNIKKEI 

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