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ホーム勝負の明暗【回顧】中山大障害 2017 勝負の明暗「最高にしびれた4分間」

【回顧】中山大障害 2017 勝負の明暗「最高にしびれた4分間」

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

 

【回顧】中山大障害 2017 における勝負の明暗( キングS 予想含む )

 

まずは、会員様へお伝えしたコメント抜粋は下記の通りです。

?キングスポーツ編集長の軸馬解説(一部抜粋)

格の違いで!!  7番オジュウチョウサン(1着)

絶対王者が、連覇で格の違いを見せつける!!最早、障害レースにおいて、彼のコメントは不要だろう。昨年に引き続き、この頂上決戦の舞台でアップトゥデイトとの、一騎打ちになるわけだが我々の結論は変わらない!!今、障害レースはこの7番オジュウチョウサンの時代だ!!誰も手の届かぬ、圧巻の9連勝で、絶対王者の座を守り抜く!!

 

 

危険な人気馬 6番アップトゥデイト(2着)

彼の底力、そして過去の実績は十分に認める。しかしながら、昨年この中山大障害で連覇を狙いオジュウチョウサンに敗れているように、キャリアのピークは過ぎてしまった感は否めない。皆様が注目する、7番オジュウチョウサンVS6番アップトゥデイトの一騎打ち。この戦いにおける、我々キングスポーツの決断は、勝者⇒オジュウチョウサンということだ!!

 

上記決断に、悔いはない。

「現王者(昨年の勝者)」VS 「前王者(一昨年の勝者)」この2頭が繰り広げた激闘!!マッチレースをご覧に頂いたあなたなら、全身で味わったはずだ。「これが競馬だ!!」と。ここがもう一つの【有馬記念】ライバル同士の一騎打ち!!壮絶な4分間だった。元王者であることなど、かなぐり捨てて真っ向勝負を挑んだアップトゥデイトにも、拍手を贈りたい。

 

プロの予想家として、馬券を外してしまった事には責任を感じている。しかしこのレースには、馬券の的中をも超える「何か」が、有ったように私は思う。私は「それ」こそが、競馬の持つ最大の魅力であり、例え馬券で負けても「もう1回!」と引き込まれてしまう競馬の引力なのだと思う。

 

4着シンキングダンサー・・・経験を糧に

2頭に大差をつけられてしまったその他の面々だが、特に年齢の若い面々に関しては、必ずしも悲観することはない。

あのオジュウチョウサンでさえ、初めてのG1挑戦となった2015年の中山大障害では6着に敗れているのだから。素質、勢いで一気に驀進できる平地のレースとは違い、走るだけではなく「飛ぶ」要素もある障害レースは、とにかく経験が重要なのだ。

 

次の障害王候補は君だ!

例えば今回4着だったシンキングダンサーなどは、昨年秋に初めて障害レース(未勝利戦)に出走して以来、ここが初めてのG1挑戦であり、奇しくもオジュウチョウサンと同じく10戦目!

これからが本当の勝負だろう。来年4月の障害G1 中山グランドジャンプでどんな姿、成長ぶりを見せてくれるのか?楽しみにしている。

 

【中山大障害 2017】を見逃した方は下記からご覧下さい。(ゴール前)

 

勝負の明暗 はここだった!

?1着オジュウチョウサン・・・更なる絶景を求めて。

今回の中山大障害 2017 を勝ったことで障害G1・4勝を含む障害重賞8連勝という偉大な記録に花を添えた。しかし、彼にとってはまだまだドラマのプロローグに過ぎないのかも知れない。ちなみに、この重賞8連勝は、2000年にテイエムオペラオーが平地でマークした、重賞の最多連勝記録に並んだ。あと1勝で新記録達成となる。

 

競走馬人生としても、障害馬としてはまだまだ若い6歳。これは平地で言えば、成熟頃の4歳といったところか? もしかしたら我々は、まだまだ最高潮のオジュウチョウサンを、知らないのかもしれない。

 

◆鞍上の石神騎手も冷静だった。オジュウチョウサンの優勝は、石上騎手の「腹を括った我慢」にあったと私は考える。あれだけ前が離れてしまっては、ペース配分や仕掛けるタイミングなど、「図る」ことは容易ではない。しかし、オジュウチョウサンのペースを徹底し、前半では焦らずに2番手で我慢。道中の襷コースで徐々に間合いを詰め、そして最後のバンケットから、ラストスパート。もし仮に、前半から焦ってアップトゥデイトに突っついていたら、あの逆転は無かったと断言できる。

 

この1年半で、成長を遂げていたのは何もG14連勝した、オジュウチョウサンだけでは無かったということだろう。彼の背中の上で、共に成長を遂げていた石上騎手。それは、2年連続で障害リーディング獲得した実績にも現れている。

 

?2着アップトゥデイト・・・もう1回
?3着ルペールノエル・・・”大差”をどう超える?

▲もう一度、ドッグファイトを見たい。

2着のアップトゥデイトには、素直に拍手を贈りたい。あの逃げには感服しました。あれだけのスタミナ戦で、あの大逃げは容易にできる戦法ではない。彼のスタミナが続く限り、このまま最後まで逃げ続けて欲しいと思う。年齢的には恐らく、あと1年が限界だろう。どうかその間に、あと1回だけオジュウチョウサンとのドッグファイトを見たい。

 

そして最後の最後で3着に飛び込んで来た、ルペールノエル。王者2頭につけられた”大差”は、簡単に埋められる力差ではない。しかし今後、馬券を当てて行くためには、彼の評価もして置かなければならない。

まずは、高田騎手のコメントからだが、「良いポジションを取れなかったことが全てでした。前に行ってほしいと言われていましたが、枠もあり後ろからになってしまいました。最後も脚を余してしまい、力を出し切れませんでした。飛越は完璧だっただけに、とても悔しいです。」

ルペールノエルは、2年連続で3着。そして2年連続で同じ1着-2着-3着となった、この中山大障害。つまり、今の障害競馬では力の差が膠着してしまっている様に思える。まだ重賞タイトルは手にしていないルペールノエルだが、2走前にはJG3・阪神JSでアップトゥデイトに迫る2着が有る。7歳馬ながら飛越はまだまだ余力たっぷり。近日中に、距離短縮で出てくれば面白い1頭かもしれない。

 

一方、予告の☆穴馬マイネルフィエスタに関しては、鞍上の植野貴也騎手のコメントが全てを物語っている。「以前より充実していますが、この距離だと脚が上がってしまいました。バンケットもあまり得意ではなさそうです」このコメントを忘れてはいけない。馬自身が充実期を迎えていることは、確かなので、彼の脚質が合ったコースに出てくれば、もう一度買いたい☆穴馬だ!!

 

 


 

【中山大障害 2017】のレース後の関係者のコメント

 

レース後のコメント

1着 オジュウチョウサン(石神深一騎手)
「今はホッとしています。この馬に対する期待が伝わって負けてはいけないと思っていたので結果を出せてホッとしています。アップトゥデイトが逃げるのはわかっていましたが、スタートして最初の障害を飛ぶあたりでゴチャついてアップトゥデイトと離されてしまいました。しかし、襷コースを利用して少しずつ差を詰めて、最後は絶対に差すという気持ちで追いました。僕自身としてはこれで2年連続で障害最多勝利騎手になれてうれしいです。来年は他の馬でも結果を出せるようにしたいです。そしてオジュウチョウサンとまたJRA賞を取れるように頑張りたいです。数々の記録を作り、オジュウチョウサンは素晴らしい馬です。ありがとうの一言です」

2着 アップトゥデイト(林満明騎手)
「あれで負けたら仕方がないです。具合も良く、良い形で運べました。オジュウチョウサンは強いです」

3着 ルペールノエル(高田潤騎手)
「良いポジションを取れなかったことが全てでした。前に行ってほしいと言われていましたが、枠もあり後ろからになってしまいました。最後も脚を余してしまい、力を出し切れませんでした。飛越は完璧だっただけに、とても悔しいです」

4着 シンキングダンサー(金子光希騎手)
「スタートが悪くて他の馬に前に入られてリズムを崩してしまいました。しかし、立て直して自分のリズムで飛んで行きました。最後もよく伸びています。今日は胸をかりるつもりでのぞみました。まだ4歳ですから来年期待したいと思います」

5着 サンレイデューク(難波剛健騎手)
「例年よりは良いポジションを取れました。ただ、今日のようによどみない流れで前と離れてしまうとこの馬には厳しいです。9歳馬ですが最後までジリジリ伸びて、まだまだ頑張れそうです」

7着 マイネルフィエスタ(植野貴也騎手)
「距離が長いです。以前より充実していますが、この距離だと脚が上がってしまいました。バンケットもあまり得意ではなさそうです」

(via ラジオNIKKEI 

 

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