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アルテミスステークス 2019【回顧】常識破りの大器!リアアメリア!

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

 

勝負の明暗 はここだった!

【回顧】アルテミスステークス 2019 における勝負の明暗

馬 名 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 単勝 体重 ± 調教師
8 9 リアアメリア 川田将雅 1.34.3      07-08 33.0 1 1.3 482 +20 (栗)中内田充
8 8 サンクテュエール ルメール 1.34.4  3/4    02-02 33.6 2 5.2 454 +12 (美)藤沢和雄
5 5 ビッククインバイオ 大野拓弥 1.34.5  1/2    01-01 33.9 5 23.5 476 -2 (美)牧光二
4 4 ラインオブダンス M.デム 1.34.7 1 1/4    03-03 33.8 3 10.7 480 +4 (栗)矢作芳人
6 6 オータムレッド 石橋脩 1.34.9 1 1/4    03-03 33.9 6 26.2 428 -8 (美)手塚貴久
3 3 ルーチェデラヴィタ 池添謙一 1.35.0  3/4    05-05 33.9 4 16.0 434 +2 (栗)西村真幸
2 2 ショウナンハレルヤ 三浦皇成 1.35.4 2 1/2    09-08 34.1 7 63.2 450 -12 (美)矢野英一
1 1 オムニプレゼンス 北村宏司 1.35.7 1 1/2    07-05 34.5 8 92.2 436 -2 (美)国枝栄
7 7 カイアワセ 武士沢友 1.35.9 1 1/4    05-05 34.8 9 336.8 438 +6 (美)星野忍

 

【アルテミスステークス】といえば、今や誰もが認める出世レース。

例えば、3年前の優勝馬ラッキーライラックは続くG1【阪神JF】を連勝した。

また、一昨年の勝ち馬リスグラシューは、今や世界級の名牝に!!

 

当然、今回のレースにおいて、上がり3ハロン最速の末脚で差し切り勝ちを決めたリアアメリアの今後には期待がかかる。

彼女をどう評価すべきか?

 

少し話がそれて恐縮だが、ここでかつての名牝ウオッカについて語らせてもらいたい。

実は私は、今年4月の【桜花賞】回顧において、以下のような内容を記した。転載したのでお読みいただきたい。

簡単に申し上げると、かつての名牝ウオッカの素晴らしさは、64年ぶりのダービー制覇という歴史を作ったこと。そして「年明け初戦での桜花賞制覇」という新たな歴史を作ったグランアレグリアも、それに負けないくらい素晴らしいのだ、といった内容だ。(お時間に余裕のある方は、全文をチェックしていただきたい)

競馬に限らず、他のスポーツでも一般の社会でもそうだが、他人に続くことは、さほど難しいことではない場合もある。道を切り開いたり、歴史を作ったり、誰にも真似のできないことをするから価値があるのではないだろうか。そういった意味では、私たち競馬を愛する人間は、ウオッカ&管理する角居調教師をいつまでも語り継ぐべきだと思う。

新たな歴史が生まれた

前置きが長くなって申し訳なかった。

なんでこんな話をしたかといえば、今回の【桜花賞】を勝ったグランアレグリアも「年明け初戦での桜花賞優勝」という、史上初の偉業を達成したからだ!

先週のG1【大阪杯】において、実績上位の「久々組」を押さえて、年明け2戦目の伏兵アルアインが優勝した点からもわかるように、調教技術が進化したといわれる現代の競馬界においても、やはり「一度叩かれる」ことでの優位は変わらないと思う。

 

だが、グランアレグリアは勝った!

昨年の勝ち馬アーモンドアイの時計を上回るレコース勝ち&2着馬に2馬身半という決定的な差をつけて。

奇しくもウオッカの2007年からひと回り、再び歴史的な瞬間に立ち会えたことを感謝したい。

 

上の内容を踏まえた上で、リアアメリアの話題に戻りたい。

 

課題は山積しているものの

爆発的な末脚の一方、道中でかかりっぱなしだった点は見逃せない。

「気性の若さが出世を阻むかも」

といった声も出ているようだ。それに関しては認めつつも、私は

リアアメリアは文句なしの大器

だと断言したい。

その理由が、ウオッカ同様「自ら道を切り開いた」という点にある。

 

前走6頭立てでの勝利は史上初

この点に関しては、レース前に公開していたアルテミスステークスの狙いから、該当部分を転載しておきたい。

簡単に申し上げると「多頭数で揉まれた経験が重要な2歳戦において、リアアメリアはレース史上初めて“前走6頭立てでの勝利を収めた”」という内容。

2)前走の頭数別成績

アルテミスS 前走頭数別成績(2012年以降)

前走頭数 着別度数 勝率 連対率 複勝率
7頭立 1- 0- 0- 1/ 2 50.0% 50.0% 50.0%
8頭立 0- 1- 0- 3/ 4 0.0% 25.0% 25.0%
9頭立 0- 1- 1- 6/ 8 0.0% 12.5% 25.0%
10頭立 1- 0- 2-10/13 7.7% 7.7% 23.1%
11頭立 1- 2- 0- 1/ 4 25.0% 75.0% 75.0%
12頭立 1- 0- 0-17/18 5.6% 5.6% 5.6%
13頭立 0- 1- 2-11/14 0.0% 7.1% 21.4%
14頭立 0- 1- 1-12/14 0.0% 7.1% 14.3%
15頭立 0- 0- 0- 5/ 5 0.0% 0.0% 0.0%
16頭立 0- 0- 0-15/15 0.0% 0.0% 0.0%
17頭立 0- 0- 0- 1/ 1 0.0% 0.0% 0.0%
18頭立 3- 1- 1-13/18 16.7% 22.2% 27.8%

 

2歳戦を予想する上での「鉄板」ともいうべき「前走の頭数別成績」も確認したい。

各頭数によりサンプルの数が全く違うだけに、単純な比較は難しい。

だが、大きくみれば、やはり

前走で多頭数を経験している馬が有利

とみて間違いないのではないか。

 

調教では決して味わえないのが「多頭数に揉まれる経験」

これを実戦で経験した馬は、重賞で激しい展開にも動じることなく対応できると考える。ぜひ、皆様にも各馬の前走頭数をチェックすることをオススメしたい。

 

常識を変えるか!?

ちなみに、1番人気候補のアルメリアは、前走6頭立てだったが、実はこれまで、6頭立てのレースを経てここに臨んだ馬は1頭もいない。

初めてのチャレンジとなるリアアメリアがどういった結果を残すか!?

今後の【アルテミスステークス】に対する考え方、予想の仕方が変わってくるかもしれない。

注目したい。

予想する側の私達も、改めて

先入観にとらわれていてはいけないんだ

と学ばせてもらった。

新たな歴史を作ったリアアメリアのこれからが、栄光に包まれたものになることを心から期待しようと思う。

 

今回こそ敗退するも未来で期待が持てる穴馬は必ず埋もれている!!近い将来に高確率で爆走するだろう穴馬をお知らせしています。

次走こそ狙え!この馬が未来の主役だ!

2着・サンクテュエール

勝ち馬の爆発力は格が違った。

だが、この馬も非常に見どころの多いレースをしていたと私には思える。

シンプルにいえば、終始リラックスした印象で、折り合ってレースを進めていた点が良かった。

考え方は人それぞれだとは思うが、私は「気性面の不安は簡単には改善しない」と考えるタイプ。事実、古馬になっても気性が改善しない馬は少なくない。

気性が悪いと、せっかくの能力を出しきれない危険性をはらむ。

だが、サンクテュエールは、2歳の秋の時点で、そういった不安とは無縁であることを証明した。

 

爆発力はないかもしれないが、安定した馬。つまり

「馬券を買いやすい馬」

として、覚えておきたい。

 

【アルテミスステークス 2019】のレース後の関係者のコメント

~レース後のコメント~
1着 リアアメリア(川田将雅騎手)
「色々な事を一遍に経験出来ました。進み過ぎる所のある馬ですが、今日は遅いペースの中でも、この馬にしては辛抱出来て、良い経験が出来ました。思ったより着差はつきませんでしたが、現状としては充分です。今日は馬体重が20kg増えたのはすべて成長分ですが、一気に体が増えた分、少し動きづらい面もあったかもしれません。次走は、成長を伴いながら、もっと動き易くなると思います」

(中内田充正調教師)
「2戦目ですし、全てにおいて良い経験が出来ました。まだ若く走りに集中していない感じです。それもその内に治まってくると思います。これからの成長が楽しみです。次はGIへという話になると思います」

2着 サンクテュエール(C.ルメール騎手)
「スローの流れで、残念ながら前に行かなければならなくなりましたが、折り合いはスムーズで、2番手でリラックスして走れました。勝った馬が強いです」

3着 ビッククインバイオ(大野拓弥騎手)
「状態が上がっていました。前半に力む所がありましたが、直線は良い反応でした」

4着 ラインオブダンス(M.デムーロ騎手)
「1番良い所につけられましたが、思ったより伸びませんでした。まだ馬が若いです」

5着 オータムレッド(石橋脩騎手)
「スタートを上手に出てくれました。頭の高くなる所があるので、前に1頭置いて壁を作りたかったので、1頭行く馬がいたのは良かったです。折り合いもついて、左回りもこなしてくれました。直線では差し返すように、最後まで伸びてくれました」

(via ラジオNIKKEI 

 

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