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セントウルステークス 2020【回顧】勝ち馬をどう見る?次走への一言メモも

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

 

勝負の明暗 はここだった!

【回顧】セントウルステークス 2020 における勝負の明暗

2020年 9月13日(日) 2回中京2日 天候 : 晴  馬場状態 : 良
3歳以上・オープン・G2(別定) (国際)(指定) 芝 1200m 17頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 単勝 体重 ± 調教師
8 16 ダノンスマッシュ 牡5 57 三浦皇成 1.07.9      04-04 34.1 1 3.0 470 -6 (栗)安田隆行
2 3 メイショウグロッケ 牝6 54 浜中俊 1.08.1 1    08-08 33.7 12 67.6 464 +2 *(栗)荒川義之
4 7 ミスターメロディ 牡5 57 北村友一 1.08.1 クビ    05-04 34.2 2 4.1 494 -10 (栗)藤原英昭
4 8 タイセイアベニール 牡5 56 松山弘平 1.08.2  3/4    08-09 33.7 8 18.1 490 0 (栗)西村真幸
6 11 ビアンフェ 牡3 54 藤岡佑介 1.08.3  1/2    03-03 34.6 3 7.1 560 +2 (栗)中竹和也
5 10 トゥラヴェスーラ 牡5 56 武豊 1.08.4  1/2    06-06 34.2 7 17.7 472 -6 (栗)高橋康之
8 15 クリノガウディー 牡4 56 森裕太朗 1.08.5  1/2    12-12 33.5 6 13.7 490 -2 (栗)藤沢則雄
2 4 ラヴィングアンサー 牡6 56 吉田隼人 1.08.5 クビ    10-10 33.6 9 21.6 498 -2 (栗)石坂正
1 1 トウショウピスト 牡8 56 丸田恭介 1.08.5    06-06 34.3 16 174.4 486 -8 (美)土田稔
10 B5 9 シヴァージ 牡5 56 岩田望来 1.08.8 1 3/4    16-17 33.2 4 7.5 500 +2 (栗)野中賢二
11 1 2 ノーワン 牝4 54 池添謙一 1.08.8 クビ    12-13 33.6 13 91.7 486 +4 (栗)笹田和秀
12 6 12 メイショウキョウジ 牡5 56 藤岡康太 1.08.8 ハナ    12-13 33.7 15 124.2 484 +4 (栗)藤岡健一
13 B3 5 キングハート 牡7 56 菱田裕二 1.08.9  3/4    15-15 33.5 17 204.1 504 -4 (美)星野忍
14 7 13 クライムメジャー 牡6 56 鮫島克駿 1.09.1 1    10-10 34.2 10 40.1 524 -4 (栗)渡辺薫彦
15 7 14 フェルトベルク 牝6 54 藤懸貴志 1.09.1 クビ    16-15 33.7 14 97.3 456 +6 *(栗)荒川義之
16 B8 17 ラブカンプー 牝5 54 斎藤新 1.09.2 クビ    02-02 35.9 11 61.6 450 +10 (栗)森田直行
17 3 6 セイウンコウセイ 牡7 57 幸英明 1.09.5 1 3/4    01-01 36.5 5 12.7 500 -6 (美)上原博之

 

「さすがの勝利」

ということになるのだろうか。

1番人気ダノンスマッシュが、4角4番手から抜け出す形で快勝!

2着馬に1馬身の差をつけているから、間違いなく完勝だ。

まずはおめでとう!

 

そのダノンに対してだが、正直に申し上げると

簡単なレースにはならないかもしれない

という見方をしていた。

改めて申し上げるまでもなく、ここまで残してきた実績ならメンバー中で断然。

2走前の【京王杯SC】快勝など重賞5勝!G1で1番人気に推されたこともある。

 

▼参考➡京王杯SC 2020 レース回顧▼

 

実績・能力を十分に認めた上で、ダノンにとって難しい条件が揃っていた。

まずは鞍上の三浦皇成騎手。

直近5年、関西方面(中京・京都・阪神・小倉)の重賞で0勝!

乗り慣れていない面はあるにせよ、全く結果を残せていなかった。

三浦騎手 重賞 会場別の成績(直近5年)

場所 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
札幌 0- 0- 2- 9/ 11 0.0% 0.0% 18.2% 0 129
函館 1- 1- 1- 6/ 9 11.1% 22.2% 33.3% 80 64
福島 0- 1- 0- 5/ 6 0.0% 16.7% 16.7% 0 96
新潟 1- 1- 2- 14/ 18 5.6% 11.1% 22.2% 45 140
東京 2- 2- 3- 64/ 71 2.8% 5.6% 9.9% 24 26
中山 1- 5- 4- 65/ 75 1.3% 8.0% 13.3% 14 47
中京 0- 1- 1- 4/ 6 0.0% 16.7% 33.3% 0 150
京都 0- 0- 1- 10/ 11 0.0% 0.0% 9.1% 0 21
阪神 0- 1- 0- 9/ 10 0.0% 10.0% 10.0% 0 28
小倉 0- 0- 0- 1/ 1 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
東開催 4- 9- 9-148/170 2.4% 7.6% 12.9% 21 50
西開催 0- 2- 2- 24/ 28 0.0% 7.1% 14.3% 0 50

 

また、ダノン自身も過去に中京芝コースで3戦戦い、全て馬券圏外。

1番人気に推されながら4着に敗れた【高松宮記念】などが印象的。

中京コース向きとは言い難いところ。

 

だが、これらの難しい条件を乗り越えてダノンは勝ったのだ!

 

余力を残しているように感じられた

しかも、決して「ここを絶対に勝つんだ!」という万全に仕上げではなかった。

続くG1【スプリンターズS】へ向けて余裕残しだったことは間違いない。

ここへきて、競走馬としてスケールアップをしているのではないか

そんな印象を受けずにはいられない。

 

スケールアップした要因のひとつは、精神面での成長だろう。

実はレース後、鞍上の三浦騎手が次のように語っている。

1400mや1600mを使ってきたのが、道中のゆとりに繋がったと思いますし、成長してくれていました。

本当にその通りだと思う。

ゆとりがあるから、余計なスタミナロスをせずにすむ。

当然、直線でも脚が伸びる!こういうことだ。

 

今回こそは本番でも

先ほど、これまでに重賞を5勝してきたという旨を記したが、一方でG1は勝てていない。

「前哨戦ホース」

などと揶揄する声を聞いたこともある。

だが、今回のレースぶりを見る限り

これまでのダノンスマッシュとは違う!

と言い切っておきたい。

結果がわかるのは来月!楽しみに待っていようと思う。

 

キングスポーツ流「次走へ向けての一言メモ」

ここからは「私の独り言」だととらえていただきたい。

今後へ向けて、気がついたことをメモ帳に走り書きしているようなイメージ。

せっかくなので、それを皆様と共有してみようかと考えた。

 

今回は3頭をピックアップ!

1頭につき数行程度だが、気になる方は頭にとどめておいてほしい。

2着・メイショウグロッケ

3走前【京都牝馬S】で3着など重賞級の力を備える一方、芝1200Mはデビュー以来初めて。

元々行きっぷりの良さを備える馬ではあるから

「合う可能性が高いのではないか?」

などと漠然と考えていたが、レースを見る限り、何度も1200Mを経験しているような落ち着きっぷり。

折り合い、直線の伸びを含めて、全くスキらしいスキが見えなかった。

レース後、鞍上の浜中騎手が

決してフロックではない走りだったと思います。

と語っていたが、その通りだろう。

ぜひ、もう少し1200mでみたい。かなり活躍すると思う。

 

3着・ミスターメロディ

こちらはメイショウグロッケとは対照的。

G1【高松宮記念】優勝を含め、芝1200Mで活躍してきた馬だが、今日のレースを見る限り、1600Mあたりの馬なのかなという感じがする。

道中でも好位で追走するなどできてはいるが、どうも、スプリンターとしては動きが重厚に見える。

ジックリとしてペースで流れるマイル戦で、直線での弾けっぷりをみたい。

次走のローテーションはわからないが

仮にマイル出走なら買いだ!

 

5着・ビアンフェ

もしも、このレースを勝つことだけが目的なら、前走【葵S】などのように、走り慣れた「逃げ」の形をとっていたかもしれない。(結果がどうなっていたかはわからないが)

だが、実際には3番手待機での好位追走!

陣営が将来を見据えて育てていることがハッキリとわかった。

それだけの素質を備えているということなのだろう。

だから、迷わず未来の主役に指名したい。

結果は5着に終わったが、直線では苦しい場面から盛り返すなど、むしろ底力を見せつけられた印象。

明日の短距離界の主役、これからも追いかけていきたい。

 

レースを見逃した方はこちらからどうぞ

【セントウルステークス 2020】のレース後の関係者のコメント

レース後のコメント
1着 ダノンスマッシュ(三浦皇成騎手)
「良かったです。今朝から馬場傾向を見ていても、難しい馬場だと思っていました。とにかく返し馬の雰囲気やゲートを出てからの馬を信じて、それだけを心に決めて乗っていました。位置を取った瞬間に、馬の行く気持ちに合わせて早め先頭を考えていました。途中からは思い描いていた通りです。厩舎サイドからも、状態が良く前哨戦を迎えられる形だと聞いていたので、乗るのが楽しみでした。跨ってから状態の良さが伝わってきました。センスが良いですし、学習能力が高い馬です。1400mや1600mを使ってきたのが、道中のゆとりに繋がったと思いますし、成長してくれていました。まずは馬が一生懸命走ったので、レース後の状態がカギになると思います。本番まで無事に行って欲しいです」

2着 メイショウグロッケ(浜中俊騎手)
「返し馬の時から、以前と比べて柔らか味があって、良い雰囲気でした。今日のメンバーに交じっても、最後は一番良い脚を使っていたと思いますし、決してフロックではない走りだったと思います。1200mも良い方向に出たと思います」

3着 ミスターメロディ(北村友一騎手)
「イメージ通りのレースができました。1600m戦の後の休み明けでしたが、直線の反応はジリジリしていました。よく走っています」

4着 タイセイアベニール(松山弘平騎手)
「良いポジションで流れに乗れました。手応えも良かったです。力のあるところは見せられました。中京コースも良かったです。あとは展開ひとつかなと思います」

5着 ビアンフェ(藤岡佑介騎手)
「ハナに行くとは決めつけずに、行く馬がいれば、好位でも良いと思っていました。ハナに行っても力むくらいの馬ですが、今日は折り合ってくれました。直線は盛り返すところも見せてくれました。収穫のあるレースだったと思います」

10着 シヴァージ(岩田望来騎手)
「後ろからの競馬になってしまいました。状態は悪くなかったと思います。前残りのレースで仕方がないです」

17着 セイウンコウセイ(幸英明騎手)
「無理してでも先手を取りに行ってくれという話でした。ペースが速くて、最後は一杯になってしまいました」

(via ラジオNIKKEI 

 

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