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紫苑ステークス 2020【回顧】「内容」を見逃してはいけない!次走への一言メモも

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

 

勝負の明暗 はここだった!

【回顧】紫苑ステークス 2020 における勝負の明暗

2020年 9月12日(土) 4回中山1日 天候 : 曇  馬場状態 : 稍重
3歳・オープン・G3(馬齢) (牝)(国際)(指定) 芝 2000m 18頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 単勝 体重 ± 調教師
5 10 マルターズディオサ 牝3 54 田辺裕信 2.02.1   02-02-02-01 35.8 5 9.6 446 +12 (美)手塚貴久
8 18 パラスアテナ 牝3 54 武豊 2.02.3 1 1/4 08-08-06-04 35.6 10 25.0 452 0 (美)高柳瑞樹
8 16 シーズンズギフト 牝3 54 ルメール 2.02.3 クビ 04-04-04-04 35.8 3 5.6 480 +8 (美)黒岩陽一
1 2 マジックキャッスル 牝3 54 浜中俊 2.02.3 ハナ 08-08-09-09 35.2 6 9.9 422 0 (美)国枝栄
4 8 ミスニューヨーク 牝3 54 加藤祥太 2.02.4 クビ 07-06-06-07 35.7 8 14.7 460 +2 (栗)杉山晴紀
8 17 ウインマイティー 牝3 54 和田竜二 2.02.4 クビ 16-15-14-12 35.0 2 5.4 470 -4 (栗)五十嵐忠
6 12 クロスセル 牝3 54 内田博幸 2.02.6 1 04-05-04-03 36.1 14 62.2 520 -6 (美)和田正一
5 9 スマートリアン 牝3 54 横山武史 2.02.6 ハナ 03-03-03-04 36.2 13 51.3 462 0 (栗)石橋守
6 11 スカイグルーヴ 牝3 54 戸崎圭太 2.02.6 クビ 14-13-11-09 35.4 1 5.4 456 +26 (美)木村哲也
10 3 5 コトブキテティス 牝3 54 北村宏司 2.02.8 1 1/4 14-15-16-16 35.3 17 170.4 434 +6 (美)田島俊明
11 2 4 ホウオウエミーズ 牝3 54 津村明秀 2.02.9  3/4 11-11-13-14 35.6 15 123.4 450 +2 (美)池上昌和
12 3 6 ラヴユーライヴ 牝3 54 坂井瑠星 2.02.9 クビ 13-13-14-15 35.5 7 11.7 432 -18 (栗)矢作芳人
13 7 13 ホウオウピースフル 牝3 54 池添謙一 2.03.1 1 1/4 11-11-09-07 36.1 4 7.1 488 +12 (美)大竹正博
14 7 15 フェルマーテ 牝3 54 吉田豊 2.03.4 1 3/4 17-17-17-18 35.7 18 293.8 466 -14 (美)戸田博文
15 2 3 レッドルレーヴ 牝3 54 三浦皇成 2.03.5  1/2 06-06-06-09 36.7 9 23.6 452 +14 (美)藤沢和雄
16 7 14 チェーンオブラブ 牝3 54 石橋脩 2.03.7 1 1/4 18-17-17-16 36.1 11 29.4 468 +6 (美)小笠倫弘
17 4 7 ストリートピアノ 牝3 54 武藤雅 2.03.9 1 1/2 10-10-11-12 36.7 16 135.7 454 -4 (美)武藤善則
18 1 1 ショウナンハレルヤ 牝3 54 丸山元気 2.05.4 9 01-01-01-02 39.2 12 31.2 456 +2 (美)矢野英一

 

秋シーズンの重賞開幕重賞【紫苑S】を制したのはマルターズディオサ&田辺騎手。

ディアドラやノームコアなど、近年、次々と後の有力馬を輩出している出世レースだけに

明日のヒロイン候補は誰?

と大きな注目を集めたが、そんなレースで1馬身1/4差の完勝!

前半から楽に好位を確保したかと思えば、直線でもキッチリと脚を伸ばした。

率直に言って強い!

 

確実に好位を確保できるスタイルは、いかにも器用さが求められる【秋華賞】向き。

今回、オークス上位勢に先着していた点も含め、本番でも期待できるだろう。

とにかく、無事に本番当日を迎えてくれさえすれば良し!

だから、改めてマルターズの魅力を語ろうとは思わない。

 

それよりも気になったのは

彼女が単勝5番人気にとどまっていたという事実だ!

 

直近の結果は大事だが

手前味噌となり大変恐縮だが、マルターズディオサは今回の【紫苑ステークス】におけるキングスポーツの★軸馬だった。

手応えがあったし、当然、人気も集めるだろうと予想していた。

だが、週末を迎えても、彼女を高く支持する声はさほど聞こえてこなかったし、いざ当日を迎えると5番人気にとどまった。

率直に言って驚いた。

 

マルターズディオサの戦績を振り返ってほしい。

2歳時にはG1【阪神JF】で2着に激走し、ハイレベルなメンバーが集結した3月の【チューリップ賞】では優勝している。

世代トップクラスの戦績を残してきたのだ。

 

▼参考⇒チューリップ賞 2020 レース回顧▼

 

それほどの馬が5番人気。

いかに馬券を買う側の人間が「直近の着順」にこだわっているか

よくわかった。

 

敗戦には明確な理由があった

私たちは、マルターズディオサについて、有料会員様に対して以下の通り解説した。

▼自信の不動の軸で勝負!
▼調教班「三井タケシ」の好調穴馬
━━━━━━━━━━
実績を見直して
10番マルターズディオサ
━━━━━━━━━━
この2戦の敗戦で、極端に評価を落としている印象。
だが、2歳時にはG1【阪神JF】で2着に入り、そして強豪揃った3月の【チューリップ賞】を快勝しているほどの実力派なのだ!

そもそも、近2走の敗戦に関しても悲観することはない。
2走前【桜花賞】は、重馬場とはいえ不良馬場に近いような厳しい馬場。明らかにこの馬向きではなかったが、それでもゴール前100Mまでは止まらなかった。むしろ「底力」を感じた1戦!

また前走【オークス】は単純に距離が長かった。
こちらも「それでも0.7秒差」という見方をするのが正解ではないだろうか。

今回は多少の雨になりそうだが、それでも開幕週。せいぜい稍重程度だろう。マルターズディオサでも十分に対応できるはず。また、狭い中山の2000Mなど余裕で守備範囲内だ。

休み明けながら仕上がりが良好(調教班のイチオシ)である点も含め、力のある馬が、理想的な条件で戦えるとなれば、凡走をイメージする方が難しいのではないだろうか。

自信をもって、軸馬に指名する!

 

確かに、着順は良いに越したことはない。

だが「次」を見据えるなら、それ以上に大事なのは「内容」だと言い切りたい。

何故なら、長年の経験から、着順にはラッキーアンラッキーがあったとしても!

内容は良くも悪くもその馬の全てが出る

と確信しているからだ!

 

マルターズディオサにとっての【桜花賞】【オークス】はまさにそれ。

上の解説にもあるように、彼女にとっては条件が向かず惨敗。まさにアンラッキー。

だが、内容からは真実の彼女の姿が見受けられた。

だから、迷うことなく指名できた!

 

繰り返しになるが・・・「内容を見落とすな」

別に、自分たちが彼女の激走を見抜いたことを誇ろうということではない。

どうしても、着順に目が行きがちな方に

内容も大事ですよ

とお伝えしたいことが、今回のコラムの趣旨。

実績があるのに近走の着順が悪い馬は、必ずどこかに理由がある!

ぜひ、チェックしてから予想に挑んでほしい。

 

キングスポーツ流「次走へ向けての一言メモ」

ここからは「私の独り言」だととらえていただきたい。

今後へ向けて、気がついたことをメモ帳に走り書きしているようなイメージ。

せっかくなので、それを皆様と共有してみようかと考えた。

 

今回は、勝ち馬以外では2着馬&3着馬が良かったと素直に感じた。

その2頭について、それぞれ数行程度だが、気になる方は頭にとどめておいてほしい。

2着・パラスアテナ

この馬も、10番人気の評価は低すぎたと思う。

恐らく、さほどハイレベルには思えなかった前走【ラジオNIKKEI賞】で4着に負けたことが理由だろうか。だが、実は前走のレース後、武豊騎手は次のように語っていた。

「レース自体スムーズで、思い通りの競馬ができました。フットワークがきれいで、切れる脚を使う馬なので、馬場が悪くなり過ぎました」

実は、単に馬場が悪すぎただけで

◆(福島のように)狭いコースでも対応できる器用さがある

◆条件合わずとも、牡馬相手の重賞で好走の力がある

この2点は明確になっていたのだ。

器用さが求められる中山での牝馬限定重賞は、彼女にとってベストだったように思う。

秋華賞でもチャンスはあると思うが、スタミナを感じるし、恐らく本質的には2200Mくらいが合うのではないだろうか。

いつか【エリザベス女王杯】に出走する日がきたら、ぜひ期待したい。

 

3着・シーズンズギフト

実はレース後、鞍上ルメール騎手が次のように語っていた。

「良い競馬をしました。ですが、残念ながら直線では凄く内にモタれていました。真っすぐ走れば勝っていたかもしれません。折り合いは凄く良かったですし、能力は凄くあります」

直線についての話だが、全くの同感。

勝ち馬に失礼だから、第3者の立場である私が「スムーズなら勝っていた」とは言いたくないが

内容では互角に近いものだった

くらいは言わせてもらっても良いかもしれない。

折り合い、馬体など春から大きな成長を感じた。だから「未来の主役」に指名したい。

こちらは、恐らくマイルから1800Mが合いそう。

それでも、京都芝2000Mなら対応できるだろう。

今回の着順が嫌われて本番で人気を落とすなら、ぜひ指名してみたい!

 

【紫苑ステークス 2020】のレース後の関係者のコメント

レース後のコメント
1着 マルターズディオサ(田辺裕信騎手)
「今回は仕切り直しの一戦でした。ここからまたということで、良い休みを取れて身も心も成長してくれました。元々線の細い馬ですから、体が増えるのは良いと思います。あとは距離が問題で、オークスに向かう時は半信半疑でした。今日は開幕週でしたので、前に行って、もつかもたないか、正攻法でやってみました。自然に先頭に立つ感じでしたし、あの時点では脚はたまっていました。最後は詰めが甘くなりましたが、押し切れたことは大きかったです。今日の状態でこの結果ですから、さらに上積みをもってGIに行けると思います。(秋華賞は)2000mの内回りである程度の位置を取れる馬が有利だと思いますから、楽しみを持って臨みます」

2着 パラスアテナ(武豊騎手)
「大外枠でしたが、うまく流れに乗れました。絶好調という感じではありませんしたが、それでも力は見せてくれましたし、もっと良くなると思います」

3着 シーズンズギフト(C.ルメール騎手)
「良い競馬をしました。ですが、残念ながら直線では凄く内にモタれていました。真っすぐ走れば勝っていたかもしれません。折り合いは凄く良かったですし、能力は凄くあります」

4着 マジックキャッスル(浜中俊騎手)
「春の時よりも、とても落ち着いていました。荒れ馬場は良くないので、今日はギリギリこなしてくれたと思います。競馬の形も良かったです」

5着 ミスニューヨーク(加藤祥太騎手)
「距離は問題ありませんでした。ただペースが遅く、動きたいときに動けませんでした。それでも強いメンバーを相手に力を出しています」

6着 ウインマイティー(和田竜二騎手)
「ゲートで我慢できず、後ろからになりました。展開も向きませんでしたが、4コーナーでは脚を使っています」

9着 スカイグルーヴ(戸崎圭太騎手)
「道中の折り合いに気を付けていたのですが、ゲートを出てから落ち着きすぎていて、気持ちが入っていないようでした。最後も外を回ることになってしまいました」

12着 ラヴユーライヴ(坂井瑠星騎手)
「中2週で、かなりテンションが高くなっていました。前回くらいの雰囲気ならもっとやれる馬です。また改めてですね」

13着 ホウオウピースフル(池添謙一騎手)
「2着馬の後ろにつけて、直線でもその後ろをついて行きたかったのですが、そこから伸びてくれませんでした。道中左に張る癖はありましたが、制御が利かないほど力んでいるわけではありませんでした」

(via ラジオNIKKEI 

 

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