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京王杯スプリングカップ 2020【回顧】見逃せない「名手レーン騎手の考え方」

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

 

勝負の明暗 はここだった!

【回顧】京王杯スプリングカップ 2020 における勝負の明暗

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 単勝 体重 ± 調教師
8 13 ダノンスマッシュ 牡5 56 レーン 1.19.8      01-01 33.1 2 4.9 472 -2 (栗)安田隆行
8 12 ステルヴィオ 牡5 57 川田将雅 1.20.0 1 1/4    04-03 33.0 4 6.7 490 +2 (美)木村哲也
B2 2 グルーヴィット 牡4 56 M.デム 1.20.1  3/4    02-03 33.1 3 4.9 488 -6 (栗)松永幹夫
1 1 ラヴィングアンサー 牡6 56 吉田豊 1.20.1    11-11 32.4 12 47.9 496 -2 (栗)石坂正
6 9 セイウンコウセイ 牡7 57 内田博幸 1.20.1 クビ    02-02 33.3 7 15.3 514 +10 *(美)上原博之
3 3 ケイアイノーテック 牡5 57 石橋脩 1.20.3 1 1/4    13-11 32.5 8 16.3 468 -2 (栗)平田修
5 7 ストーミーシー 牡7 56 田辺裕信 1.20.4 クビ    09-09 33.0 6 14.6 552 0 (美)斎藤誠
7 10 タワーオブロンドン 牡5 58 ルメール 1.20.4 クビ    04-05 33.3 1 3.5 516 +2 *(美)藤沢和雄
7 11 エントシャイデン 牡5 56 松山弘平 1.20.4    06-06 33.1 11 44.4 482 -2 (栗)矢作芳人
10 6 8 ショウナンライズ 牡7 56 和田竜二 1.20.6  3/4    08-06 33.3 13 123.6 476 +4 *(美)上原博之
11 4 5 レッドアンシェル 牡6 56 福永祐一 1.20.6 クビ    06-06 33.3 5 8.8 472 0 (栗)庄野靖志
12 5 6 ライラックカラー 牡5 56 武豊 1.20.7  3/4    09-10 33.1 10 43.9 462 +2 *(美)藤沢和雄
13 4 4 ドーヴァー 牡7 56 三浦皇成 1.21.4 4    12-13 33.5 9 30.7 502 -4 (美)伊藤圭三

 

【安田記念】への伝統のステップレース!

【京王杯SC】を制したのは、レーン騎手のダノンスマッシュだった。

前走G1【高松宮記念】はゲートで躓き出遅れたこともあり出遅れたこともあり無念の10着に敗戦。

 

それだけに、陣営にとって今回の勝利は大きいのではないだろうか。

心からの祝福を申し上げたい。

 

上位勢の走りは納得

陣営にとっては大きい勝利だろうし、言うまでもなく重賞制覇は価値がある。

とはいえ、これまでの実績を思えば「納得の勝利」と言えるかもしれない。

何と言っても、G1勝ちこそないが、これまで重賞を4勝!

今年に入ってからも2走前の【オーシャンステークス】を勝っている。

 

また、今回の芝1400Mでもこれまでに2勝するなど距離も守備範囲。

こういった点を冷静に考慮すれば「改めて強さを感じた」というよりは

強さを再確認した

ということになる。

またそれは、同じく豊富な実績を持つ2着ステルヴィオに関しても同様。

強いて回顧するなら

ステルヴィオが安田記念に出走なら、距離適性の分だけ更に良さが出そう(勝ち馬は休養して秋を目指すそうだ)

という点くらいだろうか。

 

だから、今回は敢えて馬の回顧に関してはここまでにしたい。

それより!今回私が非常に衝撃を受けたのは

レース後にレーン騎手が残したコメントだ

 

名手の思考は極めてシンプル

改めて語るまでもないだろうが、レーン騎手といえば、昨年の初来日以来、活躍はとどまるところをしらない。

特にリスグラシューで制した【有馬記念】など大一番で強いイメージ。

オーストラリア競馬出身ということで、まだ世界レベルのメジャー騎手ではないかもしれないが、能力的にはワールドクラスと言っても差し支えないだろう。

 

それほどの名手が、どういったことを考えながら騎乗していたのか?

非常に興味深かったのでインタビューを注目してたが、こんなことを言っていた。

この馬のストロングポイントは速いという点です

 

率直に言って驚いた。なんて、当たり前のことを言うのだろうと。

ダノンスマッシュが速いことなんて、誰だってわかっている。

芝1200Mの重賞で4勝もしているほどの馬なのだから。

だが、これがレーン騎手が結果を出せる秘密なのかもしれない。

 

持ち味を引き出すことだけに集中して

レーン騎手の思考は

良い意味でシンプル!あまりあれこれと考えていない

ということかもしれない。

 

必要以上にこねくり回す必要がどこにある?

持ち味が速さなのだからそれを活かすことに集中すればいいじゃないか!

こういった考え方なのだと推測する。

 

今回はもちろんだが、確かにレーン騎手の騎乗を見ていると、あまり迷いを感じない。

繊細なサラブレッドは、鞍上の迷いや緊張を敏感に感じ取るともいわれるが、レーン騎手にはそれがないから、馬も気持ちよくのびのび走れる。

まさに好循環ということかもしれない。

 

名手のスタイルは一般の社会でも参考になる

そして、実はレーン騎手のスタイルは、一般の社会でも参考になる部分があるかもしれない。

自分自信の強みを信じて、シンプルな思考で。

どうしても、人間は「リスク」を考慮してあれやこれやと考えてしまいがちだが(もちろんそれは絶対に必要なことだが)、思い切った勝負が求められる時は、覚悟を決めてシンプルに。

今回のレースから得た大きな教訓だ。

 

今回こそ敗退するも未来で期待が持てる穴馬は必ず埋もれている!!近い将来に高確率で爆走するだろう穴馬をお知らせしています。

6着・ケイアイノーテック

今回のケイアイノーテックは、激走する可能性が高いのではないかと考えていた。

その理由は「集中力の上昇」だ。

どうもこのところ、実戦でレースに入り込めなかった部分があったそうだ。

そのため陣営は、この中間は馬具を工夫するなどして調教を施していたし、私たちの目にも、大幅な集中力の改善がハッキリと見られた。

そしてレースでも、しっかりとこの馬らしい走りをしたと思う。

自慢の末脚で、後方から上がり3ハロンも2番目のタイムをマーク。

ただ今回は、前にいった馬たちに有利な流れだった。

元々、3歳時にはG1を勝っているほどの馬。

今回見せた集中力を今後も維持できるようなら、またチャンスはくるはずだ!

 

【京王杯スプリングカップ 2020】のレース後の関係者のコメント

1着 ダノンスマッシュ(D.レーン騎手)
「このレースを連覇することが出来て嬉しいです。今回の短期免許での騎乗で、重賞で惜しいレースがありましたので、勝てて嬉しいです。レース前に逃げることは決めていませんでしたが、良いスタートを決めて、良いペースで行くことが出来ました。直線に向いても手応えは良かったです。久々の1400mで最後疲れてしまうかと思いましたが、しっかりと最後まで走ってくれました。この馬のストロングポイントは速いという点です」

(安田隆行調教師)
「ハナへ行ったことには驚きました。ペースはそれほど早くなかったので、良い流れだと思って見ていました。ただ、4コーナーではドキドキしました。道悪はどうかと思っていましたが、稍重でそこまで馬場状態も悪くなかったので走れると思っていました。この後は休養して、秋はセントウルSからスプリンターズSを使えたらなと思っています」

3着 グルーヴィット(M.デムーロ騎手)
「右にもたれてしまいました。手前を変えず、外へ外へ行く感じでした。ただ力はありますし、緩い馬場も上手です。能力は高いですね」

4着 ラヴィングアンサー(吉田豊騎手)
「道中脚を使ってくれましたが、もう少し展開が向けば良かったのですが...。今日のような馬場は大丈夫でした

5着 セイウンコウセイ(内田博幸騎手)
「2番手からの競馬で、4コーナーでは早めに動いて行きました。内容としては悪くありません。これが次につながれば良いと思います」

8着 タワーオブロンドン(C.ルメール騎手)
「この馬は大きな馬です。今日のこの馬場では良馬場が良いです」

(via ラジオNIKKEI 

 

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