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デイリー杯2歳ステークス 2019【回顧】2歳戦を射止めるための考え方とは?

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

 

勝負の明暗 はここだった!

【回顧】デイリー杯2歳ステークス 2019 における勝負の明暗

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 Ave-3F 上3F 単勝 体重 ± 調教師
1 1 レッドベルジュール 牡2 55 武豊 1.34.5      10-09 36.42 33.8 3 7.7 478 +28 (栗)藤原英昭
8 10 ウイングレイテスト 牡2 55 松岡正海 1.34.7 1 1/2    09-09 36.30 34.2 7 30.9 488 +12 (美)青木孝文
3 3 ペールエール 牡2 55 M.デム 1.34.8  3/4    02-03 35.94 34.9 1 2.5 494 -4 (栗)安田隆行
6 7 トリプルエース 牡2 55 和田竜二 1.34.9  1/2    07-08 36.12 34.7 5 11.4 478 +8 (栗)斉藤崇史
7 8 ライティア 牝2 54 北村友一 1.35.0 クビ    05-04 36.06 34.9 4 7.7 408 -10 (栗)石坂正
4 4 サクセッション 牡2 55 マーフィ 1.35.2 1 1/2    02-01 35.82 35.5 2 3.0 508 +10 (美)国枝栄
5 5 アジャストザルート 牡2 55 池添謙一 1.35.3  1/2    07-04 36.06 35.2 8 36.6 484 0 (栗)池添学
2 2 コルテジア 牡2 55 松山弘平 1.35.5 1 1/4    01-02 35.88 35.7 9 51.7 452 +2 (栗)鈴木孝志
6 6 インザムード 牡2 55 田中健 1.35.8 1 1/2    04-04 36.06 35.7 6 29.0 476 +12 (栗)浅見秀一
10 7 9 エキサイター 牡2 55 吉村智洋 1.36.5 4    11-11 36.72 35.3 11 179.6 528 -11 [地]長南和宏
11 8 11 アサケエース 牡2 55 藤岡康太 1.37.2 4    05-04 36.06 37.1 10 135.5 424 +10 (栗)大橋勇樹

 

まずは、なんと言っても優勝したレッドベルジュール&武豊騎手に心からの祝福を伝えたい。

4コーナー9番手という厳しい位置取りをものともせずに、上がり3ハロン最速の脚で差し切り勝ち!直線で脚を伸ばす姿は、古馬を思わせる迫力だった。今後も楽しみだ。

だが、内をスルスルと伸びてこられた点に関しては、騎手の腕も見逃せない。

デットーリの代打だったが、そのチャンスを逃さないあたり、さすが武豊!

 

東の重賞を横山典弘が勝ち、西の重賞を武豊が勝つ!

令和になっても、競馬界の時代はまだまだ変わらないのかも?

それもまた、いいじゃないか。

 

2着には伏兵ウイングレイテストが!

見事な勝利だが、とはいえレッドベルジュールは3番人気馬。

前評判の高かった馬でもあり、ファンにとっては「納得」の結果かもしれない。

だが、2着馬に関してはそうではないだろう。

11頭中7番人気という、下から数えた方が早かった10番ウイングレイテストが2着に激走したことに驚かれた方が多かったと思う。

 

そのウイングレイテストだが、実はキングスポーツの1週前からの予告の☆穴馬だった。

当然、馬券的中に成功!大儲けだ!

 

では、どうしてこういった人気薄を指名することができたのか?

決して手柄を自慢するつもりはない。

ただ、ウイングレイテストを指名できた理由、考え方は、きっとこれからの2歳戦を予想する上でも役立つことだと確信している。

だからこそ、皆様にも知っていただきたい。

 

「結果」ではなく「内容」を見てほしい

ウイングレイテストまではここまで2戦1勝。

新馬戦が2着で、前走の未勝利戦が1着だから、結果自体はもちろん素晴らしい。だが、このくらいの成績の馬は他にもいる。

私達が評価したのは「内容」だ。

■新馬戦【東京】16頭立て 4-5-4-2 ➡ 2着

■未勝利【福島】15頭立て 7-7   ➡ 1着

まずは2歳戦の定番、多頭数で好走をしていること。

調教では絶対に味わえない「多頭数に揉まれる経験」

これを乗り越えて好走しているのは、精神力の強さの証だ!

 

もう一つが最も大事なのだが「全く異なる条件で好走している」ということ。

広い東京と狭い福島、好位抜け出しと中団追走。

条件を問わない点は「圧倒的な競馬センスの証」

 

センスの良さはタフな重賞で生きる

競馬センスは、何が起きても驚けない重賞では特に効果を発揮する。

中でも京都外回りコースではセンスが求められると私は考える。

その理由は、3コーナーからの下り坂!

どうしてもスピードに乗ってしまう下り坂、そのまま4コーナーに入ろうとすると、外に振られて大きな距離ロスになる。

特に経験の浅い2歳馬はその傾向が強い。

 

だが、センスのある馬はここを上手く回る。

まさにウイングレイテストがそれで、ロスを少なく回れた分が、直線での脚につながったのだ。

オレンジの丸をつけたのがウイン。きれいに内を通っている

 

これが、2歳戦予想の考え方だ。

ということで、これからは皆様も、結果だけではなく

レース内容(センスを確認したい)

には特に注意してチェックしてほしい。

 

今回こそ敗退するも未来で期待が持てる穴馬は必ず埋もれている!!近い将来に高確率で爆走するだろう穴馬をお知らせしています。

4着・トリプルエース

前走【小倉2歳ステークス】の2着からも素材は文句なし!

それでも、ここまでの2戦はいずれも1200M戦。

距離延長でペースが遅くなることで、スムーズさを欠く可能性が高いかと見ていたが、それどころか、中団~後方で上手く折り合っていた。

そして、直線でも鋭く脚を伸ばす!

 

今日は距離適性の差が出たのか、またややスムーズさを欠いた場面があった点が影響したのか4着に敗れたが、競走馬としてのポテンシャルはかなり高そう。

1200M~1400Mなら、将来的にもかなりの活躍が見込めそうだ。(但しジョッキーはマイルもOKだと語っている)

注目していきたい。

 

【デイリー杯2歳ステークス 2019】のレース後の関係者のコメント

1着 レッドベルジュール(武豊騎手)
「急遽の代打だったので嬉しいです。スタートがあまり速くないので、自然とあのポジションになって、慌てないようにしようと思っていました。外に出せたら出そうと思っていましたが、スペースがなくて、苦し紛れでしたがよく反応してくれました。一瞬にして抜けたので、あの脚は凄かったです。まだ2戦目で6月以来でこの勝ち方なので能力はありそうです。初めてレースに乗りましたが、いい馬です」

2着 ウイングレイテスト(松岡正海騎手)
「これくらいは走ると思っていました。ここを使って次はちょうど良くなると思います」

3着 ペールエール(M.デムーロ騎手)
「京都の下りは初めてですからね。今日はこんな感じです。これからキャリアを積んで良くなってきそうです」

4着 トリプルエース(和田竜二騎手)
「ゲートは出て折り合いもつきましたが、流れ的に位置取りが良くありませんでした。動くに動けないところに入ってしまいました。ただいろいろなことをクリアしてくれました。マイルもOKです。展開次第では逆転もあります」

5着 ライティア(北村友一騎手)
「初戦とは違ってテンションも少し上がってしまいました。向正面、新潟の時より行きっぷりがよくて、ペースが落ち着いた時に頭を上げるところがありました。一瞬脚を使ってくれましたが、折り合いを欠いた分、少ししか脚を使えませんでした」

6着 サクセッション(O.マーフィー騎手)
「スムーズにレースをしようと進んで行きました。800mで遅いと思って早く動いたことは私のミスです。でもこの馬は良くなります。成長すれば2000mもこなしてくれます」

7着 アジャストザルート(池添謙一騎手)
「レース自体は流れに乗ってついていけましたし、伸びそうな感じもありましたが、現状まだ体を使いきれていない分、同じ脚になってしまいました」

8着 コルテジア(松山弘平騎手)
「スタートよくいい形でしたが、坂の下りで早めにこられて、展開的に厳しい形になりました」

11着 アサケエース(藤岡康太騎手)
「休み明けでイレ込みがきつく、また外枠で終始外を回らされる形になってしまいました」

(via ラジオNIKKEI 

 

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