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ホーム勝負の明暗エルムステークス 2020【回顧】勝ち馬は文句なし!次走への一言メモも!

エルムステークス 2020【回顧】勝ち馬は文句なし!次走への一言メモも!

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

 

勝負の明暗 はここだった!

【回顧】エルムステークス 2020 における勝負の明暗

2020年 8月 9日(日) 1回札幌6日 天候 : 曇  馬場状態 : 良
3歳以上・オープン・G3(別定) (国際)(指定) ダート 1700m 14頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 単勝 体重 ± 調教師
8 13 タイムフライヤー 牡5 56 ルメール 1.43.4   07-07-07-04 35.7 1 3.0 490 +6 (栗)松田国英
5 8 ウェスタールンド セ8 57 藤岡佑介 1.43.7 2 14-14-12-04 35.5 2 4.2 488 +8 (栗)佐々木晶
B6 10 アナザートゥルース セ6 58 大野拓弥 1.43.8  3/4 02-02-02-01 36.5 5 11.1 484 0 (美)高木登
7 12 ハイランドピーク 牡6 56 横山和生 1.44.0 1 02-03-03-03 36.6 4 10.2 470 -4 (美)土田稔
3 4 ワンダーリーデル 牡7 57 横山典弘 1.44.0 クビ 12-13-14-13 35.7 9 21.6 532 +6 (栗)安田翔伍
7 11 アルクトス 牡5 56 田辺裕信 1.44.1 クビ 09-09-09-08 36.3 6 12.5 546 -12 (美)栗田徹
2 2 エアスピネル 牡7 56 武豊 1.44.1 クビ 04-06-06-06 36.5 3 6.3 488 0 (栗)笹田和秀
5 7 ワイルドカード 牡6 56 北村宏司 1.44.2  1/2 10-09-10-08 36.3 12 42.1 532 -14 (美)木村哲也
B4 5 アディラート 牡6 56 吉田隼人 1.44.8 3 1/2 07-07-07-08 37.1 10 36.3 508 -2 (栗)須貝尚介
10 4 6 リアンヴェリテ 牡6 56 国分恭介 1.44.8 クビ 01-01-01-02 37.6 7 17.2 484 -2 (栗)中竹和也
11 6 9 ロードゴラッソ 牡5 57 池添謙一 1.45.1 1 3/4 12-09-10-11 37.1 11 39.3 482 +8 (栗)藤岡健一
12 8 14 バスカヴィル 牡6 56 浜中俊 1.45.5 2 1/2 04-03-03-06 38.0 13 55.2 482 -4 (美)加藤征弘
13 B3 3 サトノティターン 牡7 56 藤岡康太 1.45.9 2 1/2 10-09-12-14 37.7 8 19.0 584 +2 (美)堀宣行
14 1 1 ヒラボクラターシュ 牡5 56 横山武史 1.47.0 7 04-03-03-11 39.5 14 69.7 530 +7 (栗)大久保龍

 

ハイレベルなメンバーが集結したことで例年以上の注目を集めたダート重賞。

優勝したのは1番人気タイムフライヤーだった。

また、2着馬には2番人気のウェスタールンド。

つまり堅い決着。穴党の皆様にはやや残念な結果だったかもしれないが、、、笑

それでも、ただ「堅い」で終わらせるのはもったいない。

 

◆上位勢の強さは本物なのか?

◆負けた馬の中に楽しみな存在はいたか

 

競馬は「点」ではない。

競走馬たちは、またどこかに出走し、熱い戦いを繰り広げる。つまり「線」だ。

だからこそ!今後のために!

堅かろうが荒れようが、結果とは別に「内容」は考察していきたい。

 

優勝馬をどう考えるべきか?

やはり驚かされたのは優勝馬タイムフライヤーのレースぶりだ。

前半から落ち着いた手応えで中団付近を追走すると、いとも簡単に好位へと進出。そして直線で突き抜けた。

しかも2着馬には2馬身もの大きな差!
圧勝と言って良いだろう。

 

強豪相手の「2馬身差」という結果はインパクト大だが、私が驚いたのは「結果よりも内容」

簡単に申し上げると

スキらしいスキが全く見えなかった

のだ。

 

ご存知の通り、タイムフライヤーといえば2歳時に芝G1【ホープフルS】を勝っている。

誰もが認める好素材だったが、やや気性的な面だったり、動きたい時に動けないなど少々器用さを欠く面などがあり、思ったよりも活躍できず。

ダート転向後も、6戦続けて重賞を走ったが未勝利。

「そろそろ限界なのか?」といった見方もしていたが、、、

 

遅ればせながらの進化?ここにきて一変!

実は快勝した前走【マリーンS】でも今回と同じようなスタイルのレースをした。

落ち着いた追走から動きたい時に動いて、2着に3馬身半差。

ただ、当時はオープン特別ということで相手のレベルも低かった。

そのため

進化なのか?相手のレベルの問題で走りやすかったのか?

判断に迷う部分もあったのだ。

 

だが、G1実績のある相手が揃う中での今回の勝利から、もはや疑う余地はない。

遅ればせながらの進化を確信する!!

元々芝G1を勝つほどの馬が、弱点を克服して進化したとなれば、間違いなく今後のダートG1路線でも主役の1頭になるはずだ。

スピードもパワーも器用さもある。

当然、中央だろうが地方だろうが活躍できる!

くれぐれも「更に相手が強くなったら?」などという見方をしない方がよいだろう。

 

定年間近でも!

そしてもうひとつ、やはり管理する松田国英調教師の技量の高さを感じずにはいられない。

長年、弱点を克服できずに苦しんできた馬を5歳にして進化させる!

言うまでもないが、簡単なことではない。

それほどの調教師が、来年で定年を迎えるのは惜しいが、、、

 

近年は、以前ほどの活躍馬を出せずにはいるものの、それでも先週2勝、今週も【エルムS】を勝利するなど、迫る定年を思い、燃えている部分もあるのだろうか。

それだけに、定年までの間、松田国英厩舎の馬は積極的に狙っていきたい!

 

キングスポーツ流「次走へ向けての一言メモ」

さて、ここからは「私の独り言」だととらえていただきたい。笑

今後へ向けて、気がついたことをメモ帳に走り書きしているようなイメージ。

せっかくなので、それを皆様と共有してみようかと考えた。

勝ち馬以外の3頭をピックアップ!

1頭につき1~2行程度だが、気になる方は頭にとどめておいてほしい。

 

2着・ウェスタールンド

勝ち馬からの2馬身差は決定的な差のように思えるが、それでも久々らしく、いかにもレース前の段階から馬体が重そうだった。

実際、レース後に鞍上は

休み明けらしい仕上がり

と語っている。

良い手応えで捲くってきながら、直線でも思いの外伸び切らなかったのは、単純に仕上がりの分。

タイムフライヤーとは「同格」とみたい。

当然、まだまだG1でもやれる!

 

4着・ハイランドピーク

レース後、鞍上の横山和騎手は以下のように語った。

「良い形だったと思いますが...。欲を言えば、馬場が渋って欲しかったです」

馬券圏内まであと一歩のところだっただけに、こういった思いが浮かんだのだろう。

確かに、2年前【エルムS】を勝利した時を含め、この馬が活躍してきたレースの多くは、脚抜きの良い道悪のダートだ。

道悪向きは確かだろう、だが、逆に考えれば

良馬場でも強豪相手に上位争いができた

力をつけているのだ。

だからこそ、今回のレースにおける「未来の主役」に指名したい。

6歳馬だが、芝と比べると息の長い活躍が期待できるダート馬。

さすがにG1では厳しいかもしれないが、G3あたりならまだまだ十分に勝てるチャンスはある!

引き続き、注目していこうと思う。

 

7着・エアスピネル

結果は7着に敗れたが、4コーナーにいたるまでのレースぶりは極めてスムーズ。

弾けるのかな?とも考えたが、、、

経験上、こういったケースで直線で伸びないケースの多くは

休み明けによる息切れか、距離が長いか

このどちらかだ。

ローテーションを考えれば休み明けということはないから、やはり(ダートでは)マイル以下がベストの馬なのではないだろうか。

次走、距離短縮ならもう一度注目したい。

 

レースを見逃した方はこちらからどうぞ

 

【エルムステークス 2020】のレース後の関係者のコメント

レース後のコメント
1着 タイムフライヤー(C.ルメール騎手)
「前回良い競馬をしていて、今日も自信を持っていました。馬の状態はちょうど良かったです。追い切りも良かったです。軽い追い切りですが、強い追い切りは要りませんでした。返し馬はいい感じで、良い競馬ができると思いました。レースは最高でした。良いポジションを取れましたし、馬はリラックスできましたし、絶対に良い結果が出せると思っていました。前回は道中で良い感じでした。ダートで重賞を勝てると思っていました。彼の能力を見せてくれました」

2着 ウェスタールンド(藤岡佑介騎手)
「休み明けらしい仕上がりの中、この馬らしい良い脚でした。加速した時には飲み込めるという手応えでした。ただ、勝った馬には自分も乗ったことがありますが、難しい馬をジョッキーが折り合わせて上手に乗っていましたし、強かったですね。それでも安定して脚を使えるようになっていますし、上積みもあると思います。秋に向けて、また頑張れると思います」

3着 アナザートゥルース(大野拓弥騎手)
「58kgで休み明け、という厳しい条件の中で、思った以上に頑張ってくれました。まとまりが出てきたと思います。次はさらに上積みもあるでしょう」

4着 ハイランドピーク(横山和生騎手)
「良い形だったと思いますが...。欲を言えば、馬場が渋って欲しかったです」

5着 ワンダーリーデル(横山典弘騎手)
「この馬の競馬をして、最後は本当によく伸びています。7歳でこのメンバーの中、よく頑張っています」

6着 アルクトス(田辺裕信騎手)
「悪くはありませんでしたが、久々で少し息遣いが物足りないというところはありました。それでも走り自体は悪くなかったですし、久しぶりに馬群の中で競馬をしてもスムーズに上がって行けました。次につながると思います」

7着 エアスピネル(武豊騎手)
「4コーナーまでは良い感じでしたが、追ってから伸びませんでした。ダートなら渋った馬場の方が良いかもしれません」

10着 リアンヴェリテ(国分恭介騎手)
「理想的な競馬はできました。しかし、もう1段ギアが上がらない感じでした」

(via ラジオNIKKEI 

 

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