こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。
もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください！
勝負の明暗 はここだった！
【回顧】エプソムカップ 2020 における勝負の明暗
３歳以上・オープン・Ｇ３(別定) (国際)(特指) 芝 1800m 18頭立
| 着 | 枠 | 馬 | 馬 名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | タイム | 着差 | 通過順位 | 上3F | 人 | 単勝 | 体重 | ± | 調教師 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| １ | B3 | 6 | ダイワキャグニー | 牡6 | 56 | 内田博幸 | 1.47.7 | 03-02-02 | 36.1 | 9 | 22.1 | 500 | -16 | (美)菊沢隆徳 | |
| ２ | 1 | 1 | ソーグリッタリング | 牡6 | 57 | 藤井勘一 | 1.47.9 | 1 1/2 | 06-05-04 | 36.0 | 5 | 9.8 | 486 | +8 | *(栗)池江泰寿 |
| ３ | 8 | 18 | トーラスジェミニ | 牡4 | 56 | 木幡育也 | 1.47.9 | ハナ | 01-01-01 | 36.7 | 18 | 136.9 | 478 | -4 | (美)小桧山悟 |
| ４ | 8 | 16 | アンドラステ | 牝4 | 54 | 岩田望来 | 1.47.9 | 頭 | 06-08-07 | 35.6 | 4 | 9.3 | 466 | 0 | (栗)中内田充 |
| ５ | 6 | 11 | アトミックフォース | 牡4 | 56 | 武藤雅 | 1.48.0 | クビ | 02-03-03 | 36.3 | 8 | 17.2 | 476 | -2 | (美)武藤善則 |
| ６ | 2 | 4 | サトノアーサー | 牡6 | 56 | レーン | 1.48.0 | クビ | 09-08-07 | 35.8 | 1 | 4.0 | 482 | -4 | *(栗)池江泰寿 |
| ７ | 3 | 5 | ピースワンパラディ | 牡4 | 56 | 津村明秀 | 1.48.1 | クビ | 12-10-10 | 35.7 | 2 | 5.0 | 462 | -4 | (美)大竹正博 |
| ８ | 7 | 15 | ゴーフォザサミット | 牡5 | 56 | 北村宏司 | 1.48.3 | 1 1/4 | 18-18-14 | 35.6 | 16 | 114.7 | 512 | +6 | *(美)藤沢和雄 |
| ９ | 1 | 2 | サトノガーネット | 牝5 | 54 | 吉田豊 | 1.49.0 | 4 | 14-16-17 | 36.0 | 15 | 58.9 | 432 | +4 | (栗)矢作芳人 |
| 10 | 8 | 17 | レイエンダ | 牡5 | 57 | ルメール | 1.49.4 | 2 1/2 | 14-16-12 | 36.8 | 3 | 6.4 | 486 | -8 | *(美)藤沢和雄 |
| 11 | 2 | 3 | ギベオン | 牡5 | 57 | 戸崎圭太 | 1.49.8 | 2 1/2 | 06-05-04 | 37.9 | 11 | 29.4 | 494 | -22 | (栗)藤原英昭 |
| 12 | 4 | 8 | マイネルファンロン | 牡5 | 56 | 三浦皇成 | 1.49.8 | クビ | 09-10-10 | 37.3 | 12 | 31.9 | 478 | -4 | (美)手塚貴久 |
| 13 | 4 | 7 | サラキア | 牝5 | 54 | 石橋脩 | 1.49.9 | クビ | 04-04-04 | 38.0 | 10 | 23.5 | 456 | -4 | (栗)池添学 |
| 14 | 7 | 13 | アイスストーム | 牡5 | 56 | 武豊 | 1.50.6 | 4 | 17-15-18 | 37.5 | 6 | 12.9 | 526 | +6 | *(栗)吉村圭司 |
| 15 | 5 | 10 | マイネルハニー | 牡7 | 56 | 野中悠太 | 1.50.7 | クビ | 04-05-07 | 38.5 | 17 | 130.4 | 482 | +2 | (美)栗田徹 |
| 16 | 6 | 12 | シャドウディーヴァ | 牝4 | 54 | Ｍ．デム | 1.51.0 | 1 1/2 | 12-13-15 | 38.1 | 7 | 15.9 | 474 | +2 | (美)斎藤誠 |
| 17 | 7 | 14 | インビジブルレイズ | 牡6 | 56 | 田辺裕信 | 1.51.7 | 4 | 09-10-12 | 39.1 | 14 | 45.1 | 466 | 0 | *(栗)吉村圭司 |
| 18 | B5 | 9 | エメラルファイト | 牡4 | 56 | 石川裕紀 | 1.52.4 | 4 | 14-13-15 | 39.5 | 13 | 38.5 | 460 | -4 | (美)相沢郁 |
いや～びっくりした。
【エプソムカップ】といえば？直近５年の３連単平均配当が３万馬券少々だから
この時期のレースとしては比較的荒れない重賞
だったはず。
そんなレースから超特大421万馬券が飛び出したのだ。
しかも３着馬は単勝最下位人気、、、
ただ「無理だ」で終わらせたくはない
馬券圏内に単勝最下位人気が食い込むようなレースを射止めるのは、ハッキリ言って容易ではない。
だが、ただ「これは無理だよ」で終われせるのはもったいない。
得られる教訓はあるだろう。
当たり前のことかもしれないが
競馬に先入観は禁物
思えば、あのアーモンドアイが、年下の牝馬に完敗するような世界だ。
何が起きてもおかしくはない。
ましてや、今回は梅雨入りの影響で、不良馬場の中でのレースだったのだ。
そして、恐らく道悪でのレースは、あと数週は続く可能性が高い。
最初から「荒れる前提」で考えたら予想の視点がずれてしまう危険があるが、常に頭のどこかに
何が起きても驚けない＝実績・人気にかかわらず全馬をフラットにみる
という部分を置いておきたい。
お互い、夏の終わりにそんなことが言えたら最高だね。笑
勝ち馬の勝因はどこに？
では、ここからは優勝馬ダイワキャグニーの話にいこう。
とにかくレースぶりが目立っていた。
２着に１馬身半差だから完勝と言って良い。
オープン特別は５勝もしているが、意外にも重賞はこれが初制覇。
まずは心から「おめでとう」と申し上げたい。
では、勝ち馬の勝因はどこにあったのか？
まず、可能性として挙げられるのが「不良馬場」
実はこの馬、昨年のＧ１【ジャパンカップ】で６着に好走しているのだが、この時が重馬場だった。
それゆえ
「力の要る馬場向きの特徴が出た」
と判断する方も多いのではないだろうか？
だが、この点に関しては
「必ずしもそうとはいえないのではないか？」
というのが私たちなりの考え方。
実際に、一昨年の【エプソムカップ】では重馬場の中で14着に惨敗している。
それよりも「集中してレースを走りきれた」という点が大きいと考えている。
ポイントは集中力
実はダイワキャグニーには左にモタれる癖がある。
これをを解消するため、今回から左側のブリンカーだけを深めにしたそうだ。
その効果はてきめん！
調教の段階から、癖の解消はもちろん非常に集中して走れていた。
これまでは、オープンまでは底力の違いで結果を出してきたものの、レベルの高い重賞では癖が災いし、結果を出せずにいた。
出世を阻んでいた弱点を克服したのだから、勝利は当然だったのかもしれない。
つまりこの先の競馬でも！
もしも、今回の勝因が道悪適性だったら？
この先も道悪でしか期待できない馬になってしまうところだった。
だが、先程から記しているように
勝因は癖の解消＆集中力の増加！
だからこそ、今回の勝利だけではなく、この先も期待できるのではないだろうか。
さすがに、Ｇ１での勝ち負けは容易ではないだろうが、、、
Ｇ２までなら！しかも実績のある東京なら！
十分に勝ち負けになる馬だと断言しておきたい。
レースを見逃した方はこちらからどうぞ
【みんなのKEIBA 次回6月21日(日)午後3時】
「エプソムC・GⅢ」を制したのは9番人気⑥ダイワキャグニー
13回目の重賞挑戦にして初制覇を飾りました
2着は5番人気①ソーグリッタリング、3着は最下位人気の⑱トーラスジェミニ
3連単421万円超えと波乱な結末となりました#みんなのKEIBA #エプソムC pic.twitter.com/Qplh23Yc1c— フジテレビ競馬 (@fujitvkeiba) June 14, 2020
４着・アンドラステ
奇をてらうなく、未来の主役に指名するならこの馬になるだろう。
レース後、鞍上の岩田望騎手が
と語っていたが、本当にその通りだと思う。
この馬の場合、戦績からも重馬場適性が高いことは間違いないが、それ以上に
昇級戦＆ロスの多い外枠
など難しい条件の多かったレース。
その中の４着は高く評価すべきだろう。
近い将来、1600Ｍ～2000Ｍの重賞でバリバリやる馬だと思う。
注目していてほしい。
【エプソムカップ 2020】のレース後の関係者のコメント
１着 ダイワキャグニー（内田博幸騎手）
「スタートして外の馬が速かったので、ハナにこだわらず、ただポケットに入れたくはなかったので２番手から行きました。オープン勝ちはありましたが、重賞で結果を出すことができたので良かったです。夏はひと休みして、秋の競馬に備えてほしいです」
２着 ソーグリッタリング（藤井勘一郎騎手）
「１枠１番で、今日の傾向から内にこだわってレースを運びました。毎回善戦している馬で、重賞２着に頑張ってくれてよかったです」
４着 アンドラステ（岩田望来騎手）
「この馬場で１頭だけ外から追い込んで来たので良く頑張ってくれました。次につながるレースが出来たと思います」
６着 サトノアーサー（Ｄ．レーン騎手）
「直線ジリジリと伸びて良く頑張っています。もうすこし馬場が良ければもっと頑張れたと思います」
７着 ピースワンパラディ（津村明秀騎手）
「テンから進んで行きませんでした。道悪で勝っていますが今日の馬場は良い感じはしませんでした」
（via ラジオNIKKEI ）
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