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デイリー杯2歳ステークス 2021【回顧】改めて「セリフォスは大器」

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

 

勝負の明暗 はここだった!

【回顧】デイリー杯2歳ステークス 2021 における勝負の明暗

2021年11月13日(土) 5回阪神3日 天候 : 晴  馬場状態 : 良
【11R】 第56回デイリー杯2歳S
2歳・オープン・G2(馬齢) (国際)(指定) 芝・外 1600m 7頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 単勝 体重 ± 調教師
6 6 セリフォス 牡2 55 藤岡佑介 1.35.1      06-04 33.4 1 2.4 486 0 (栗)中内田充
1 1 ソネットフレーズ 牝2 54 ルメール 1.35.1 クビ    03-04 33.5 2 3.0 466 0 (美)手塚貴久
5 5 カワキタレブリー 牡2 55 松山弘平 1.35.4 1 3/4    05-06 33.5 7 111.2 430 -2 (栗)杉山佳明
7 7 プルパレイ 牡2 55 M.デム 1.35.4 クビ    01-01 34.1 3 5.1 488 0 (栗)須貝尚介
2 2 スタニングローズ 牝2 54 吉田隼人 1.35.6  3/4    02-02 34.2 4 7.3 474 -6 (栗)高野友和
3 3 ドグマ 牡2 55 武豊 1.35.8 1 1/4    03-02 34.3 5 14.5 474 -4 (栗)武幸四郎
B4 4 ウナギノボリ 牡2 55 和田竜二 1.36.4 3 1/2    07-06 34.6 6 24.9 468 -10 (栗)音無秀孝

 

誰もが認める出世重賞

2歳戦における出世レースは少なくないが、その中でも【デイリー杯2歳S】は代表的な1戦と言えるのではないだろうか。

これまでに、数多くの後の活躍馬を輩出してきた。

近年の主なところでいえば、やはり2018年の勝ち馬アドマイヤマーズだろう。

ここを勝った勢いに乗って年末の【朝日杯FS】を快勝!その後は海外G1も獲った。

「第2のアドマイヤマーズが出てきてくれたら」

などと思いながら注目していたのは私だけではないだろう。

そんな一戦に、今年は非常に楽しみな馬が出走することになった。

夏の重賞【新潟2歳ステークス】を快勝したセリフォスだ!

参考⇒新潟2歳ステークス 2021 回顧

 

夏の時点で大物ぶりを発揮していた

【新潟2歳ステークス】では2着馬に1馬身1/4差をつける快勝を収めた。

だが、単に勝利したという結果のみならず、レースぶりに大物感が漂っていた。

当時のレース回顧では、そのあたりについて詳しく記した。

参考までに、該当箇所を一部抜粋の形でご紹介してみたい。
(全文は、上のリンク先からご確認いただきたい)

さて、そのセリフォスだが、レース前の私たちの印象は

「競馬センス抜群の馬」

楽な手応えでの好位追走から、鞍上の指示にしたがって抜け出した新馬戦の内容は、2歳馬としては完成度が高く、父ダイワメジャーの現役時代を思わせるものだった。

だが、今回のレースを見る限り、印象が変わった。

 

想像以上の爆発力

実は今回は、レース前の段階からテンションが高かったそうだ。

鞍上の川田騎手は次のように語っている。

今日は装鞍所からテンションが高く、スタートが悪くて中団からリズムを取ることを重視していきました。

そんなこともあり4角6番手からの追走に。

だが、まさかそこから、上がり最速となる32秒8の脚を使うとは。全く想像できなかった。

良い意味で、ダイワメジャー産駒らしくない爆発力を秘めていたのだ。

前走のような好位からの競馬も、また、中団から爆発的な脚を使えることもわかった。

かなり、奥が深いかもしれない。

距離は現状ではマイルから1800Mくらいまでだろうか。

年末のG1、そして来年の【NHKマイルカップ】あたりで主役になる事を期待したい!

 

早熟か?本物か?

上では、G1での主役に期待という旨を記した。

だが、それはあくまでも「その後も順調に成長すること」を見込んでのもの。

2歳馬の場合、非常に難しいのは、早い時期に活躍する馬には

「早熟」

の可能性も秘められているということだ。

それだけに、今回のレースに至るまでの調教、そしてレースでは結果というより「内容」に注目した。

そこにこそ、今後も活躍ができるか否かのヒントが隠されていると考えたからだ。

そして、結論を申し上げるならが

想像以上に馬が良くなっていて驚かされた!

 

「ねじ伏せる形でいってほしい」

レース全体を見渡すと、4角で「脚がありすぎて4コーナーはオーバーランしていました(藤岡佑)」するなど、ロスもあった。

ロスなく立ち回った2着ソネットフレーズと比べると、随分長い距離を走った印象だが(笑)
それでいて上がり最速の脚で完勝。

まさに大器!セリフォス

率直に言って、前走以上の爆発力を感じた。

だがそれ以上に、何より素晴らしく、また驚かされたのが、決して目一杯の仕上げではないように思えたが、それにもかかわらず、陣営から

「ねじ伏せる形でいってほしい」

という強気な指示が、鞍上に出ていたことだ。

 

名将に確信あり

セリフォスを管理するのは、中内田調教師。

ご存知の通り、現在、全国リーディングのトップ(デイリー杯2歳Sが行われた11/13・土曜日の時点)をひた走る、若き名調教師だ。

インタビューなどを見る限り、非常に論理的。

「なるほどな〜」などと思わされたことがこれまでに何度もある。

ただ、決して必要以上に強気なことを語る人だと印象はない。

そんな中内田師から飛び出した「ねじ伏せる形でいってほしい」というコメント。

それだけ、師には

先を見据えられるだけの素材

だという確信があるに違いない。

 

第2のアドマイヤマーズに

【新潟2歳ステークス】からここにかけての順調な成長を見る限り、まず早熟という可能性は低いだろう。

それに加えて、上でも記した「名将の確信」

だとすれば、いよいよ「第2のアドマイヤマーズ」も見据えられるのではないだろうか。

奇しくも、お父さんも同じダイワメジャー。

改めて、父ダイワメジャーの偉大さも確認せずにはいられない。

現段階では、2歳世代には抜けたスターが不在だと言われているが、何だか年末が楽しみになってきた!

迷うことなく未来の主役に指名して、追いかけていきたい。

 

 

5着ディアマンミノル⇒能力は文句なしだが

今回のレースでキングスポーツが大きな期待を寄せていたのがディアマンミノルだ。

結果としては5着に終わったが、4角14番手から、上がり3ハロン最速の脚で前を追い込んでいる。

この馬なりには力を出し切ってくれたのだ。

結果は残念だが、改めて能力の高さを感じたし、感謝もしている。

ただ、欲を言えば、もう少し、馬場が荒れていて、前の馬たちの脚が鈍ってくれていたら、、、

夏の【函館記念】でも好走したように、東京向きの切れもあるが、本質的には力の要る馬場向きだからだ。

そういった点では、年末の【有馬記念】あたりは条件最適のような気がするのだが、どうだろう。

いつか、この馬がもう少し賞金を稼いで【有馬記念】に出走することがあったら!

 

【デイリー杯2歳ステークス 2021】のレース後の関係者のコメント

レース後のコメント
1着 セリフォス(藤岡佑介騎手)
「強かったです。道中はリズムだけ考えて乗りました。陣営から”ねじ伏せる形で行ってほしい”と言われていて、早めに動いていきましたが、脚がありすぎて4コーナーはオーバーランしていました。これだけ上がりの速い競馬を後ろから差し切るのですから、能力があると思います。交わされる感じはなかったです。まだ目一杯仕上げた感じではないので、これから楽しみです。終いの脚がすごくしっかりしているので、次はもっと良くなると思います」

2着 ソネットフレーズ(C.ルメール騎手)
「2戦目で良い競馬をしました。3番手を追走して直線よく伸びましたが、勝った馬は前走で重賞を勝った馬です。次頑張りましょう」

3着 カワキタレブリー(松山弘平騎手)
「調教で乗って、良い感触を掴んでいました。これなら勝負になると思っていました。道中でやめるところがあると聞いていましたが、最後まで集中して、強い馬を相手に良い競馬をしてくれたと思います」

4着 プルパレイ(M.デムーロ騎手)
「道中、遊んでいました。耳を絞って集中していませんでした」

5着 スタニングローズ(吉田隼人騎手)
「ペースが遅くなると思っていましたが、良い所でハマりました。勝ちに行った分、最後甘くなりました。ずっと使われてきたので疲れがあるのか、いつもの良さが出ませんでした」

6着 ドグマ(武豊騎手)
「前半力んで走っていたので、上がりが速くなって、もたつくような感じになりました」

7着 ウナギノボリ(和田竜二騎手)
「なかなかハミを取ってくれませんでした。馬群がかたまった中での競馬の方が良いですね。(今日は)追いついたらペースが上がる感じでした」

(via ラジオNIKKEI 

 

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