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小倉大賞典 2022【回顧】勝ち馬は本物!決して小倉専用機ではない!

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

 

勝負の明暗 はここだった!

【回顧】小倉大賞典 2022 における勝負の明暗

2022年 2月20日(日) 2回小倉4日 天候 : 晴  馬場状態 : 稍重
【11R】 第56回小倉大賞典
4歳以上・オープン・G3(ハンデ) (国際)(特指) 芝 1800m 16頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 単勝 体重 ± 調教師
8 16 アリーヴォ 牡4 54 横山和生 1.49.2 09-09-08-08 35.3 1 4.4 502 +2 *(栗)杉山晴紀
6 12 ランブリングアレー 牝6 55.5 藤岡康太 1.49.5 1 3/4 05-04-05-05 35.8 3 6.1 482 +4 *(栗)友道康夫
4 7 カデナ 牡8 57.5 泉谷楓真 1.49.5 クビ 16-16-16-15 35.1 8 17.2 484 -10 (栗)中竹和也
4 8 ヴァイスメテオール 牡4 55 丸山元気 1.49.6 クビ 04-04-04-03 36.1 2 5.1 512 +18 (美)木村哲也
3 6 スカーフェイス 牡6 55 団野大成 1.49.7  3/4 14-13-15-13 35.5 5 8.1 462 -2 (栗)橋田満
2 4 ノルカソルカ 牡5 54 勝浦正樹 1.49.8  3/4 01-01-01-02 36.8 6 11.4 498 -6 (栗)藤岡健一
3 5 ダブルシャープ 牡7 56 酒井学 1.49.8 ハナ 15-13-12-11 35.7 4 8.0 498 0 *(栗)渡辺薫彦
5 10 スーパーフェザー セ7 54 浜中俊 1.50.0  3/4 06-07-05-05 36.3 7 11.8 480 +6 *(栗)渡辺薫彦
B7 14 ジェネラーレウーノ 牡7 55 柴山雄一 1.50.0 ハナ 03-02-03-03 36.7 15 79.1 518 -6 (美)矢野英一
10 7 13 サトノアーサー 牡8 57 荻野極 1.50.1  1/2 09-09-08-08 36.3 12 45.0 494 +14 *(栗)池江泰寿
11 6 11 アイスバブル 牡7 54 水口優也 1.50.1 11-13-12-15 36.0 14 67.0 466 -4 *(栗)池江泰寿
12 B5 9 トップウイナー 牡6 54 城戸義政 1.50.2  1/2 02-02-02-01 37.0 16 178.9 478 +2 (栗)鈴木孝志
13 1 2 ヴェロックス 牡6 56 菱田裕二 1.50.3 クビ 11-12-08-08 36.4 10 24.4 498 +6 (栗)中内田充
14 8 15 ブラヴァス 牡6 57 西村淳也 1.50.4  1/2 06-08-08-11 36.5 13 61.3 504 +8 *(栗)友道康夫
15 B1 1 アールスター 牡7 56 長岡禎仁 1.50.5  3/4 11-09-12-13 36.4 11 29.5 516 +2 *(栗)杉山晴紀
16 2 3 レッドフラヴィア 牝5 52 津村明秀 1.51.0 3 06-04-05-05 37.4 9 22.4 508 0 (栗)平田修

 

お見事!連敗ストップ

【小倉大賞典】が行われる前日の2月19日(土)終了時点までに、こんなデータがあったそうだ。

「昨年12月28日の【ホープフルS】以来、重賞の1番人気馬が19連敗」

この19連敗というのは、1984年のグレード制導入以降でワーストの数字なのだという。

予想家としては、1番人気馬が連敗してようが何だろうが、自分の馬券が当たれば関係ないのだが(笑)

とはいえ、確かに人気馬の苦戦が目立つなとは、何となく感じていた。

そして、それは当然ジョッキーたちの耳にも入ってくるはず。

20連敗目がかかった【小倉大賞典】の1番人気馬アリーヴォの横山和生騎手には、嫌でもプレッシャーがかかったはずだ。

ましてや、単勝4.4倍という数字からもわかるように、やや押し出された人気馬という側面もあった。

だが、、、終わってみれば完勝!連敗ストップに成功だ!

 

さすがは横山家の一員だ!

横山和生騎手は、レース後にこんなコメントをしている。

手応えより、リズム良く行こうと思っていました。前に康太さんの人気馬(ランブリングアレー)が見えたので、あとはこの馬の気を抜かさずに走ってもらえるように頑張りました。

人気のプレッシャーなどどこ吹く風。

極めて冷静に、自分のすべきことに注力していたことがよくわかる。

実は今回の結果とは別に、以前から良い意味で動じずに、自分の世界をもっている騎手だなという印象を持っていた。

もちろん、横山家の一員らしく、騎手としての基本的な技量は非常に高い。

今は父と弟のインパクトの大きさに隠れているが、ひとつのキッカケで、一気に台頭する可能性もあると思う!

今後の横山和生騎手から、目を離さないように!

 

新たな小倉マスターの誕生へ!

先に鞍上の話をしてしまったが、ここからは馬の話題へ。

ということで、古馬重賞の初挑戦&昇級初戦にして重賞初制覇を成し遂げたアリーヴォに対して、心からの祝福を申し上げたい。

実はこの馬、未勝利、1勝クラス、2勝クラス、3勝クラス、そして今回の重賞と

ここ小倉競馬で5戦5勝のパーフェクト!

新たな小倉マスターの誕生と言っても差し支えないだろう。

小倉競馬場は意外にタフ

小倉競馬というと、直線平坦の小回りコースということで「スピード型が優勢」というイメージをお持ちの方もいるかもしれない。

だが、そうではない。

直線が短い分、差し届かずを恐れる後続の馬が早めに仕掛けてペースが上がりやすい。

結果、直線はタフさ、スタミナ比べに!
(今回のような冬の開催時には馬場も荒れて、余計に底力が問われる)

だからこそ、デビュー戦でダートを使われているようなタフ型のこの馬にはピッタリだという面はあるのだろう。

だが!小倉マスターであっても、決して小倉専用機ではない!

 

根本的な走力の高さは見逃せない

実は、この馬の真の強さが現れているのは2走前のG1【菊花賞】だ。

チェックしておきたいのは菊花賞

結果だけを見れば、勝ち馬から1.3秒差の7着。

「G1の7着だから決して悪くはないけど、強調するほどでは、、、」

と思われてしまうかもしれない。

だが、冷静に「内容」をチェックする必要がある。

レース後、当時の鞍上だったMデムーロ騎手が、次のような話をしていた。

「内容は完璧でしたが、坂で苦しくなってから走りがバラバラになりました」

デムーロ騎手がいうように、本当に完璧なレースだった。

行きっぷりから落ち着きまで、まるで非の打ちどころがなく「ひょっとしたら突き抜けるのか?」とまで一時は思ったほど。

結果的にラストで苦しくなったのは、単純に3000Mは長すぎたということだろう。

同時に【菊花賞】の舞台は阪神。小倉専用機ではないことの証明でもあるのだ。

 

宝塚記念あたりで

それだけに、菊花賞後の時点で

「早く2000Mあたりの重賞で戦っている姿を見てみたい」

と感じていたが、案の定、しっかりと結果を残した。

横山和生騎手は「このまま成長してくれれば楽しみです」と語っているように、まだ伸びしろもありそう。

だとすれば、気になるのは今後、どういったレースを選択していくかだが、、、

個人的には、できれば、どこかであと1戦程度使って【宝塚記念】に臨むのが良いのではと思う。

あのキタサンブラックでも失速したほど、前にいく馬にはタフになりやすい舞台。

タフで、差し脚を活かしたいこの馬にはドンピシャでは!?

勝ち馬でも、迷わず未来の主役に指名し、今後に注目したい。

 

最後に、勝ち馬以外に気になる1頭

ここまで勝ち馬の話題ばかりだったが、もちろん楽しみな馬は他にもいた。

特に1頭をピックアップするなら

5着スカーフェイス(団野)

前走、重賞の【AJCC】で2着に好走したことからも注目を集めたが、結果は悔しいものに。

だが、決して悲観する必要はないだろう。

ここで、レース後の団野騎手のコメントをお伝えしたい。

「1800mということで、テンにもたつくところがあって、上手く追走できませんでした。後手後手になる感じで、そういうところがあるのは分かっていたので、リカバリーできればと思っていたのですが...。小倉が合うかというとそうでもなく、勝負所で置かれるところがあるので、広いコースの方が良いと思います」

「1800Mということで、テンにもたつくところがあって」と語っているが、まさにその通りで、前半で流れに乗れなかった部分を最後まで引きずってしまったように思う。

7歳馬とはいえ、重賞挑戦はまだ4回目。

強豪相手の経験の浅さが走りに出てしまったのかもしれない。

それでも、今回以上にハイレベルだった【AJCC】で2着したほどの馬だ。

今回も、悪いなるに直線ではしっかりと伸びていたし、条件ひとつで十分に逆襲はあると判断!

近いところなら【金鯱賞】あたりは面白い気がするが、、、どうだろうか。

ぜひ、頭に入れておいてほしい!

 

レースを見逃した方はコチラ

 

【小倉大賞典 2022】のレース後の関係者のコメント

レース後のコメント
1着 アリーヴォ(横山和生騎手)
「いつも勝つ時はギリギリに見えますが、見ていて余裕のある勝ち方でしたので、こんなに離して勝てるとは思いませんでした。この馬が成長してくれていると思います。手応えより、リズム良く行こうと思っていました。前に康太さんの人気馬(ランブリングアレー)が見えたので、あとはこの馬の気を抜かさずに走ってもらえるように頑張りました。幅広い戦法で競馬ができて、乗っていて安心感につながることがこの馬の武器だと思います。ハンデ戦とはいえ、重賞を勝ち切るというのは、勢いが本物だと思います。このまま成長してくれれば楽しみです」

2着 ランブリングアレー(藤岡康太騎手)
「この馬場でも上手に走っています。良いリズムの中、最後は脚を使ってくれました。勝ち馬に目標にされる形になりましたが、この馬自身もよく頑張ってくれました」

3着 カデナ(泉谷楓真騎手)
「この馬の競馬に徹して、終いの脚を使わせようと思っていました。馬場が湿っていて、脚を取られるので、伸びてはいますが、綺麗な馬場ならもう少し良い脚を使ってくれると思います。いつもとまではいきませんでしたが、良い伸びをしてくれています。馬はまだまだ若いかなと思います」

4着 ヴァイスメテオール(丸山元気騎手)
「自信があって、強気に乗りました。勝ちにいったので、一番強い競馬をしていると思います。輸送がうまくいき過ぎたかもしれません。良い感じでしたが、最後に体重が響いたかなという感じはなくもないと思います」

5着 スカーフェイス(団野大成騎手)
「1800mということで、テンにもたつくところがあって、上手く追走できませんでした。後手後手になる感じで、そういうところがあるのは分かっていたので、リカバリーできればと思っていたのですが...。小倉が合うかというとそうでもなく、勝負所で置かれるところがあるので、広いコースの方が良いと思います」

(via ラジオNIKKEI

 

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