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ホーム勝負の明暗金鯱賞 2022【回顧】率直に言って勝ち馬は強い!気になる点もチェック

金鯱賞 2022【回顧】率直に言って勝ち馬は強い!気になる点もチェック

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

 

勝負の明暗 はここだった!

【回顧】金鯱賞 2022 における勝負の明暗

2022年 3月13日(日) 2回中京2日 天候 : 曇  馬場状態 : 良
【11R】 第58回金鯱賞
4歳以上・オープン・G2(別定) (国際)(指定) 芝 2000m 13頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 単勝 体重 ± 調教師
3 3 ジャックドール 牡4 56 藤岡佑介 1.57.2   01-01-01-01 34.6 1 2.0 506 -2 (栗)藤岡健一
7 10 レイパパレ 牝5 56 川田将雅 1.57.6 2 1/2 04-04-04-04 34.6 2 5.6 430 -4 (栗)高野友和
5 6 アカイイト 牝5 55 幸英明 1.57.8 1 1/4 07-07-05-05 34.7 5 17.8 512 -4 (栗)中竹和也
4 5 ポタジェ 牡5 56 吉田隼人 1.58.0 1 1/4 11-12-12-12 34.2 4 8.7 466 -8 *(栗)友道康夫
2 2 ギベオン 牡7 57 西村淳也 1.58.0 クビ 03-03-02-02 35.2 12 83.8 504 +4 (栗)藤原英昭
1 1 ショウナンバルディ 牡6 56 岩田康誠 1.58.0 12-10-09-07 34.6 11 38.5 454 -4 (栗)松下武士
8 13 サンレイポケット 牡7 56 鮫島克駿 1.58.1 クビ 07-08-07-07 34.7 3 5.7 480 -6 (栗)高橋義忠
6 8 アラタ 牡5 56 大野拓弥 1.58.1 クビ 07-08-10-10 34.5 8 24.2 462 +4 (美)和田勇介
8 12 ランブリングアレー 牝6 54 藤岡康太 1.58.2 クビ 07-10-10-10 34.6 10 37.8 478 -4 *(栗)友道康夫
10 4 4 ソフトフルート 牝5 54 岩田望来 1.58.4 1 1/4 13-13-13-12 34.6 9 29.6 480 -6 *(栗)斉藤崇史
11 7 11 ステラリア 牝4 54 M.デム 1.58.4 クビ 05-06-07-07 35.0 6 22.4 498 +8 *(栗)斉藤崇史
12 5 7 シャドウディーヴァ 牝6 54 福永祐一 1.58.6 1 1/4 05-05-05-06 35.4 7 23.3 480 +4 (美)斎藤誠
13 6 9 シフルマン 牡6 56 荻野極 1.58.9 1 3/4 02-02-02-02 36.1 13 116.0 504 -2 (栗)中尾秀正

 

ここまで堅いとは

個々の馬に関してのお話は後ほど行うとして、レースに対しての最も大きな、そして率直な印象は

ここまで堅い決着になるとは、、、

というものになる。

上位2頭を1&2番人気がキッチリと占めたことに加え、実は3着&4着も、5番人気&4番人気という上位人気サイドだったのだ。

ぜひ、今回の上位人気馬の単勝配当をチェックしてみてほしい。

1番人気ジャックドールこそ、少々抜けた人気にはなっていたが、その他の各馬に関しては

「少々押し出された人気」

といったようなオッズになっていることに気づかれるだろう。

この点から、私が何を言おうとしているか、おわかりだろうか?

 

上位入線馬たちのレベルは高い

ハッキリと申し上げておきたいのは

例え押し出された人気であろうと、上位人気というだけで、周囲からのマークも厳しくなる。それを乗り越えるためには、ライバルたちよりも明確に1枚上の実力が必要になる。

という点だ。

そして、それをやりきったのが、今回の上位勢だということ。

それだけに、今回の上位入線馬たちは、全体的なレベルが非常に高いと考えてOK!

G1馬レイパパレを含めて上位人気馬は強い!

もちろん、2着馬や3着馬はG1馬だから強くて当然なのだが、それでも、特にレイパパレに関しては気性的な問題もあり、半信半疑の競馬ファンも少なくなかったように思う。

だが、改めて、その能力をハッキリと認めるべきだろう。

3連単の配当が1万円台ということで、私たちのような穴党にとっては、馬券的に物足りないレースではあったが、、、笑

中身に関しては、間違いなく見応えがあるものだったと言わせてほしい。

 

勝ち馬は突き抜けていた

中でも、やはり勝ち馬ジャックドールに関しては

「突き抜けていた」

と言わざるを得ないだろう。

何と言っても、ハイレベルな面々を相手にしながら、2着に2馬身半差だ。

そして注目したい内容。
特に前半1000Mの通過タイムである「59秒3」は見逃せない。

近年の【金鯱賞】において、今回と同様の「良馬場で行われ、尚且つ逃げ馬が上位で粘ったケース」は2回あった。(2017年と2020年。逃げ馬は2着と3着)

では、その2回における前半1000Mの通過はどうだったのだろう?

実はそれぞれ、60秒4と、63秒6だった。

それらと比べると、今回の59秒3、しかもそのまま逃げ馬が押し切っているという結果が、いかに価値の大きなものであるか、おわかりいただけるだろう。

 

楽ではない中、しのぎきった

そして、もうひとつ注目したい点として、レース後の藤岡佑介騎手のコメントをお伝えしておきたい。

今日はペースを緩めていませんし、4コーナーでは苦しい感じだったのでどうかと思いましたが、しっかりと粘ってくれました。

外から見れば完勝も、実は苦しい場面があったようで、中身は必ずしも楽なレースではなかった。

苦しくてもしのげるのがジャックドール

さすがに、これまでの相手と比べればレベルが一枚も二枚も上。

当然後ろからの圧力も桁違いだったじゃずだから、馬自身にも難しさがあったのかもしれない。

だが、それでもジャックドールはしのいだ。

しかも、繰り返しになるが、2着馬には2馬身半もの大きな差をつけた。

単に完勝するよりも、むしろ「底力」である「凄み」を感じさせる勝利だったように思う。

相当な大器の可能性を秘めているのではないだろうか。

 

もちろん気になる点もあるが

次はどこになるだろう?

状態次第だろうが【大阪杯】あたりへの出走があるのだろうか。

仮にそうなるとしたら、いよいよエフフォーリアと戦うことになる。

「さあ、現役最強馬との優勝争いへ!」

競馬ファンの期待は高まるが、気になる点があることも事実だろう。

例えば、G1にもなれば、今日以上のマークを集めることは確実。揉まれた時に、これまでと同じパフォーマンスができるかどうが、それは未知数だ。

だが、それ以上に注意したいのは、レコードで走ったことの反動だ。

当たり前だが、高速走り切れば、それだけ馬体へのダメージは残る。

例えば、2019年【天皇賞・秋】を歴代2番目の1分56秒2で走ったアーモンドアイ。

アーモンドアイアイの天皇賞・秋は素晴らしかったがタフだった

12月に予定していた香港遠征は体調を崩して出走できず、年末の【有馬記念】でも惨敗した。

それだけに、この先、ジャックドールの調教はこれまで以上にしっかりチェックしていくつもり。

もし、ジャックドールの次走で私たちが指名することがあれば「回復したんだ」と思っていただいて結構だ。

 

気になる馬をもう1頭

ここまでジャックドールの話ばかりになったが、最後にもう1頭だけ、私が注目したい馬をご紹介。

3着アカイイト

ご存じの通り、昨年11月のG1【エリザベス女王杯】(阪神芝2200M)の優勝馬だ。

3角13番手から4角7番手をへと一気にまくって位置どりをあげて、勢いそのままに差し切った。

その姿があまりにも強烈で、強さを感じさせるものだっただけに

「条件がドンピシャだった面もあったのかな」

という思いが頭に残っていた。

だが今回、阪神芝2200mとはまるで違う広いコースで、しかも好位を追走する形ながら、しっかりと3着を確保した。

私が想像していたよりも、かなり競走馬として奥が深く、またスケールが大きいのかもしれない。

現状、牡馬相手のG1では簡単ではないかもしれないが、この先牝馬路線にこだわるなら、再び栄光の瞬間があっても驚けないぞ!

実績のある馬だが、敢えて未来の主役に指名して、引き続き注目したい。

 

レースを見逃した方はコチラ

 

【金鯱賞 2022】のレース後の関係者のコメント

1着 ジャックドール(藤岡佑介騎手)
「出し切ればこれくらいの能力はありますし、楽にゴールへエスコートするのが私の仕事です。今日はペースを緩めていませんし、4コーナーでは苦しい感じだったのでどうかと思いましたが、しっかりと粘ってくれました。すごい馬だなと思いながらラスト1ハロンを追っていました。この馬は軽くて力強い伸びをするのですがこのストライドは他では経験がありません。さらに大きな舞台で良い走りを期待しています」

2着 レイパパレ(川田将雅騎手)
「返し馬から良い雰囲気でした。レースではよく我慢出来ていて、久しぶりにこの馬らしい良い内容で走れたと思います」

3着 アカイイト(幸英明騎手)
「いつもと違う競馬である程度出して行きました。折り合いもスムーズでした。このような形で結果が出たので、あまり今までのレースにはこだわらなくても良いかなと思います。もう一段上がると思います」

4着 ポタジェ(吉田隼人騎手)
「スタートしてからペースが速くて進んで行きませんでした。ダラッとしたペースで流れていましたからね。最後は地力で来てくれたのですが前半リラックスするところがありませんでした。上位3頭は強かったですね」

9着 ランブリングアレー(藤岡康太騎手)
「前走と流れも違う中、思っていたより脚が溜まりませんでした。一瞬はグッと来てくれましたが、最後は脚が上がってしまいました」

11着 ステラリア(M.デムーロ騎手)
「久しぶりの分だと思います。スタートは上手く出て、流れも良くいい位置につけて折り合いもすぐつきました。でも直線はジリジリという感じでした。ラストはもっと来ると思っていましたが...。でもいい馬です」

12着 シャドウディーヴァ(福永祐一騎手)
「スタートも良く、ポジションも申し分ありませんでした。最後は伸びませんでした」

(via ラジオNIKKEI

 

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