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富士ステークス 2019【回顧】極端に評価を下げる必要はないが、、、アドマイヤマーズ

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

 

勝負の明暗 はここだった!

【回顧】富士ステークス 2019 における勝負の明暗

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 調教師
8 16 ノームコア 牝4 56 ルメール 1.33.0      13-12 33.2 2 (美)萩原清
5 9 レイエンダ 牡4 57 スミヨン 1.33.1  1/2    16-15 33.0 3 (美)藤沢和雄
1 2 レッドオルガ 牝5 54 福永祐一 1.33.1    07-09 33.6 4 (栗)藤原英昭
8 17 クリノガウディー 牡3 54 戸崎圭太 1.33.3 1 1/4    14-15 33.3 6 (栗)藤沢則雄
5 10 カテドラル 牡3 54 シュタル 1.33.4  3/4    14-14 33.5 7 (栗)池添学
1 1 キャンベルジュニア 牡7 56 石橋脩 1.33.5 クビ    03-03 34.3 12 (美)堀宣行
6 12 エメラルファイト 牡3 56 石川裕紀 1.33.6  3/4    03-03 34.5 8 (美)相沢郁
4 8 メイショウオワラ 牝5 54 大野拓弥 1.33.6 クビ    10-12 33.8 16 (栗)岡田稲男
4 7 アドマイヤマーズ 牡3 57 M.デム 1.33.7  1/2    10-10 34.1 1 (栗)友道康夫
10 3 5 ショウナンライズ 牡6 56 三浦皇成 1.33.8  3/4    02-02 34.8 15 (美)上原博之
11 B2 4 トミケンキルカス 牡7 56 丸田恭介 1.33.9  1/2    01-01 35.0 17 (美)大和田成
12 7 14 ダッシングブレイズ 牡7 56 横山典弘 1.33.9 クビ    17-17 33.6 14 (栗)斉藤崇史
13 2 3 アンノートル 牡5 56 柴田大知 1.33.9 ハナ    10-10 34.3 10 (美)田中博康
14 3 6 イレイション 牡7 56 田辺裕信 1.34.0 クビ    05-05 34.7 11 (美)池上昌和
15 8 18 ストロングタイタン 牡6 56 津村明秀 1.34.0 クビ    18-18 33.5 13 *(栗)池江泰寿
16 6 11 リコーワルサー 牡4 56 内田博幸 1.34.0 クビ    07-07 34.6 18 [地]荒山勝徳
17 7 15 ロジクライ 牡6 57 武豊 1.34.2 1 1/4    07-07 34.8 5 (栗)須貝尚介
18 7 13 ジャンダルム 牡4 56 藤井勘一 1.34.5 1 3/4    05-05 35.2 9 *(栗)池江泰寿

 

「競馬は難しく、また奥が深いな」

改めて、そう感じさせられた。もちろんアドマイヤマーズについて。

まずはこの馬に触れない訳にはいかない。

 

【NHKマイルカップ】などG1・2勝を挙げている実績は、能力の高さと共に、コース適性の高さを示すもの。

また、春にしのぎを削ったダノンキングリーが先日の【毎日王冠】を完勝!

その事実も、アドマイヤの評価の後押しになった。

 

単勝1番人気に推される資格のある馬だと思うし、私たち自身も、1着とは言わないまでも、3着を外す可能性は低いだろうと見ていた。

だが、、、9着に敗戦。

一体、何が起きたのだろうか?

 

データは苦戦を暗示していた

実は、ローテーションに関して言うと、アドマイヤは狙うべき馬ではなかった。

レース前の段階で公開した「富士ステークスの狙い」において記しているので、詳しくはそちらをご覧いただきたいが、該当部分だけを転載しておきたい。

アドマイヤマーズの前走【NHKマイルカップ】から、この【富士ステークス】へ直行した馬たちの、過去の成績を調べてみた。

直近10年で6頭いたのだが、、、

富士S 前走NHKマイルカップ組の成績(直近10年)

前走レース名 着別度数 勝率 連対率 複勝率
NHKマイル G1 0- 0- 0- 6/ 6 0.0% 0.0% 0.0%

 

勝ち馬どころか、馬券圏内馬さえもゼロ!

 

間隔が開くことによる最大のマイナス点は

「実戦感覚、闘争心の欠如」

だと私は考える。

「十回の調教より一回の実戦」という言葉もあるが、どれだけ激しく追われても、単走あるいは2~3頭で走る調教では、実戦感覚や闘争心をキープする、あるいは高めるのは容易ではないだろう。

ましてや、経験の少ない3歳馬なら尚更。

だから、NHKマイル組は苦戦しているとみる。

 

極端に評価を下げる必要はないが

それは、今回のアドマイヤに関しても同じ。

調教ではそこそこ動いていたのだが、レースではなんだか覇気が感じられず、モタれた場面があるように集中力も欠いていたようだ。

だから、今回の敗戦だけで、極端に評価を下げることはない。次はもっと走る!

 

だが!!アドマイヤほどの馬には、前例を打ち破ってほしかった。

素晴らしい馬には違いないが「前例という枠の中に収まってしまった」ことも事実。

変な言い方になるかもしれないが

「期待しすぎないレベルで期待する」

それが正解かもしれない。

 

歴史的なマイラーへ進化する可能性も

対照的に、勝ち馬ノームコアのレースぶりには驚かされた。

かつての名手・アンカツさんが自身のツイッターにて

「ここでは力が違うって勝ち方」

と記していたが、全くの同感。

 

詳しくレース内容を語るまでもなく、斤量56キロなどの諸条件を乗り越えた点を考慮すれば、他馬よりも一枚どころか二枚上の能力の持ち主であることは明らか。

 

また、馬体重は前走から変動なしだったが、馬体の迫力は春以上であり、今が伸び盛り!

そして引き続きノビシロもあるとみる。

4歳牝馬は怪物アーモンドアイにばかり注目が集まってきたが、ノームコアも相当なもの。

次走は未定だということだが、早く牡馬相手のマイルG1を走る姿をみたい!

 

今回こそ敗退するも未来で期待が持てる穴馬は必ず埋もれている!!近い将来に高確率で爆走するだろう穴馬をお知らせしています。

次走こそ狙え!この馬が未来の主役だ!

4着・クリノガウディー

アドマイヤマーズが惨敗した一方で【NHKマイルカップ】でそのアドマイヤに子供扱いされたクリノガウディーが好走するのだから面白い。

もちろん、夏に【中京記念】そして秋に入ってからも【京成杯オータムハンデ】を使われているアドバンテージはあっただろう。

だが、それ以上に

「進化」

を感じる。

1.元々、好位~中団でのレースを得意にしていた馬が4角15番手から。しかも直線で詰まりながら上がり3番目のタイムをマーク

2.道中での落ち着いたレースぶりは経験豊富な古馬を見ているかのようだった

心身共に大きく成長を遂げたクリノガウディー。

間違いなく、今後に期待すべき1頭だ。

 

【富士ステークス 2019】のレース後の関係者のコメント

~レース後のコメント~
1着 ノームコア(C.ルメール騎手)
「今日は外枠で休み明けだったので、前のポジションには行きたくなかったです。前の人気馬を見ながら後ろからレースを運びました。彼女も大人になってよりパワーアップして強くなりました。休み明けを走って次も大きなチャンスがあると思います」

2着 レイエンダ(C.スミヨン騎手)
「ベストの競馬はできました。マイル戦でしたし、こういう馬場でしたからペースが速くなると思って折り合い重視で乗りました。最後はしっかりと脚を使ってくれています。1800mがベストでしょう」

3着 レッドオルガ(福永祐一騎手)
「上位2頭よりもコースロスなく走れて、直線もいいタイミングで抜け出せたのですが、上位2頭が今日は強かったですね」

5着 カテドラル(A.シュタルケ騎手)
「スタートのタイミングが合いませんでしたが、それが良かったのか内にスペースが空いていてリズムよく走れました。ためられた分、最後いい脚を使ってくれました。直線で少しスムーズでないところがあり、そこがスッと行けたらさらに上位に来られたかもしれません。ただ、馬場を気にしていませんでしたし、いい走りでした」

9着 アドマイヤマーズ(M.デムーロ騎手)
「直線で左にもたれていて全然伸びませんでした。敗因はわかりません。馬場は気にしていませんでしたが、今回久々ということもあったのかもしれません。使って良くなりそうです」

(友道康夫調教師)
「馬場は問題なかったですが、終始力んで走っていました。久々もあると思います。一瞬の脚がないのでヨーイドンになると厳しいです。次走については未定です」

17着 ロジクライ(武豊騎手)
「途中から掛かり気味で外々を回らされました。休み明けの分もあったかもしれません」

(via ラジオNIKKEI 

 

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