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ホーム勝負の明暗阪神大賞典 2021【回顧】まさかアリストテレスまで、、、次走への一言メモも!

阪神大賞典 2021【回顧】まさかアリストテレスまで、、、次走への一言メモも!

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

 

勝負の明暗 はここだった!

【回顧】阪神大賞典 2021 における勝負の明暗

2021年 3月21日(日) 1回阪神12日 天候 : 曇  馬場状態 : 重
【11R】 第69回阪神大賞典
4歳以上・オープン・G2(別定) (国際)(指定) 芝・内 3000m 13頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 単勝 体重 ± 調教師
5 6 ディープボンド 牡4 56 和田竜二 3.07.3 04-04-04-03 36.9 3 10.3 502 +10 (栗)大久保龍
7 10 ユーキャンスマイル 牡6 57 藤岡佑介 3.08.2 5 12-12-12-07 36.8 2 8.7 510 +6 (栗)友道康夫
4 5 ナムラドノヴァン 牡6 56 内田博幸 3.08.3  3/4 13-13-11-10 36.8 9 42.2 492 -2 (栗)杉山晴紀
B3 3 シロニイ 牡7 56 松若風馬 3.08.9 3 1/2 02-02-02-02 38.9 12 79.3 506 +2 (栗)池江泰寿
8 12 ダンスディライト 牡5 56 福永祐一 3.09.0  3/4 11-11-08-07 37.8 5 21.8 494 -6 (栗)松永幹夫
4 4 メイショウテンゲン 牡5 56 酒井学 3.09.1  1/2 05-04-04-04 38.6 7 31.2 468 +4 (栗)池添兼雄
6 9 アリストテレス 牡4 56 ルメール 3.09.5 2 1/2 07-06-06-06 38.8 1 1.3 480 +2 (栗)音無秀孝
2 2 タイセイトレイル 牡6 56 岩田康誠 3.10.0 2 1/2 09-08-08-10 38.7 6 24.5 502 +4 (栗)矢作芳人
5 7 アドマイヤジャスタ 牡5 56 斎藤新 3.10.0 09-08-08-10 38.7 10 51.5 510 -2 (栗)須貝尚介
10 B6 8 ショウリュウイクゾ 牡5 57 団野大成 3.10.0 クビ 05-06-06-07 39.2 4 11.0 510 -2 (栗)佐々木晶
11 B1 1 タイセイモナーク 牡5 56 小崎綾也 3.10.1 クビ 03-03-03-04 39.7 11 55.7 494 -2 (栗)西村真幸
12 7 11 ツーエムアロンソ 牡5 56 松田大作 3.11.0 5 01-01-01-01 41.1 13 103.1 538 -6 (栗)本田優
8 13 ゴースト セ5 56 鮫島克駿 08-08-12-13 8 34.7 496 -4 (栗)橋口慎介

 

この春競馬は、断然の1番人気馬の苦戦が続く。

【弥生賞】ではダノンザキッド(単勝1.3倍)が3着に敗れた。

【金鯱賞】ではデアリングタクト(単勝1.4倍)が2着に。

そして【阪神大賞典】の前日に行われた【ファルコンS】でも、グレナディアガーズ(単勝1.8倍)が2着。

尚【ファルコンS】のレース回顧もご用意しているので、合わせてチェックしてほしい。

 

もちろん、上記重賞はいずれもG2。

大一番へ向けての叩き台であり、完璧な仕上がりではなかった。

それでも、単勝1倍台に推されるというとは、他馬よりも「2枚は力が抜けている」と評価されていればこそ。

だからこそ、本来なら順当に勝ってほしいところ。

そんな中で迎えたのが今回の【阪神大賞典】だ。

 

まさかアリストテレスまで、、、

正直に申し上げよう。

アリストテレスに関しては、上で挙げた面々よりも信頼度の大きい単勝1倍台の馬(最終的に1.3倍だった)と評価していた。

皆様もご存知の通り、昨年の【菊花賞】2着馬。

それも、あのコントレイルを最後の最後まで追い詰めたのだ。並の2着馬ではない。

また、今年に入ってからは【AJCC】(不良馬場)で堂々の優勝!

中距離にも対応できる競走馬としての幅の広さと共に、道悪適性の高さも見せつけた。

それほどの馬が、負けたのだ。しかも7着!惨敗と言ってよい。

 

アリストテレスの敗因はどこに?

コントレイルと争った菊花賞

近年、ずば抜けた主役が不在だった長距離路線に、久々にスターが生まれそうだと楽しみにしていただけに、率直に言って残念な敗戦だ。

ただ、嘆いていても仕方がない。

アリストテレスの競走馬生活が今日で終わる訳ではない。今後もどこからしらのレースに必ず出走してくるのだ。

だからこそ、冷静に敗因を考えたい。

それにより、改めてアリストテレスという馬の本質が浮かび上がりそうだし、当然、馬券を狙うべきレースも見えてくるだろう。

 

まずここで、レース後のルメール騎手のコメントを確認しよう。

「ずっと勝ち馬の後ろでした。最初は掛かっていました。直線は反応しましたが、突然苦しくなりました。敗因は馬場かもしれません」

 

不良馬場のAJCCはどうだったか?

敗因は馬場とルメール騎手は語るが、これに関しては、恐らくルメール騎手が関係者に対して気を遣った部分があったではないかと推測する。(馬場なら仕方ないと関係者も納得できるだろう)

というのも前走の【AJCC】を振り返ると、必ずも道悪が悪いとは思えいからだ。

良馬場だった一昨年の走破時計が2分13秒7。

一方、今年は4秒以上も遅い2分17秒9!

そんな馬場の中、休み明けで仕上がり途上だったにもかかわらず、キッチリ勝っていた。

となれば、やはり「距離」なのだろう。

 

単に肉体的な意味だけではなく

雨よりも距離!?

振り返ってみれば【菊花賞】で3000Mをこなしたとはいえ、あくまでもコントレイルをマークしていればよい「気楽な挑戦者」の立場だった。

一方で、今回は断然の1番人気で全馬からマークされる形。プレッシャーもかかる。

競走馬としての本質的な部分が出たのかもしれない。

そして、距離というのは単に肉体的な話だけではない。

序盤から掛かっていたように、長距離戦を走り切るには気性が前向きすぎる部分も否めないのだ。

 

宝塚記念で見たい

仮に【天皇賞春】に出走なら、今回と同じ阪神で、さらに1ハロン延びる。

叩かれて自身の状態も上がるだけに、スローからの瞬発力勝負のようなスタミナが問われない形なら通用する可能性も十分!(もっともスローだとかかるかもしれないが)

人気が下がる分、ハマれば美味しい馬券になるかもしれない。

 

それはそれとして、結果論にはなってしまうが、実は前走の芝2200Mあたりがドンピシャなのかも。

すると視野に入るのは6月の【宝塚記念】だ。

時期的にタフな馬場になりそうな部分も魅力十分。

ぜひ切り替えて、もう一度強いアリストテレスを見せてほしい。

 

キングスポーツ流「次走へ向けての一言メモ」

ここからは「私の独り言」だととらえていただきたい。

今後へ向けて、気がついたことをメモ帳に走り書きしているようなイメージ。

せっかくなので、それを皆様と共有してみようかと考えた。

ここまでアリストテレスの話ばかりで勝ち馬には申し訳なかった。

最後に、ディープボンドのお話もさせてほしい。

 

1着ディープボンド

2着馬に5馬身差をつける大楽勝!

しかも、前半から直線まで、どこを切り取っても余裕たっぷりのレースぶり。

着差以上の完勝と言っても差し支えないだろう。

それに加えて、鞍上・和田竜二騎手のインタビューが頼もしい。

この馬の競馬をしたら長距離は走ると思っていました。3歳の時に強い競馬をしてくれていましたので、自信をもって乗りました。体重もどんどん増えて強い調教にも耐えられます。スタミナが豊富なので、長距離でと思っていました。阪神で天皇賞春が行われるので、この内容なら期待して良いと思います

非常に面白い人柄だが、一方で冷静かつ謙虚なコメントが印象的。そんな彼が

「この内容なら期待して良い」

と言い切ったのだ。本当に良い手応えだったのだろう。

 

瞬発力勝負になった時にどうかという部分もあるが

いざとなれば、長距離戦の和田騎手は自ら動いてペースを乱すこともできる

今後の調整ミスさえなければ、きっと上位に絡むはずだ。

期待を込めて、未来の主役に指名したい!

 

 

レースを見逃した方はコチラから

 

【阪神大賞典 2021】のレース後の関係者のコメント

1着 ディープボンド(和田竜二騎手)
「道悪がどうかと思っていましたが、展開も向いてスタミナ勝負に持って行こうとしていたので良かったです。終始手応えも良くて、道中も息を入れて強い競馬だったと思います。前が引っ張ってくれて、自分のペースを守れましたし、理想的な流れでした。今日は体調も良く、この馬の競馬をしたら長距離は走ると思っていました。3歳の時に強い競馬をしてくれていましたので、自信をもって乗りました。体重もどんどん増えて強い調教にも耐えられます。スタミナが豊富なので、長距離でと思っていました。阪神で天皇賞春が行われるので、この内容なら期待して良いと思います」

2着 ユーキャンスマイル(藤岡佑介騎手)
「先生からはスタート次第では前に行ってもいいと言われていたので、流れに乗っていこうかと思っていたのですが、ゲートを出てすぐに馬が下がった感じになったので、じっくり溜める方に切り替えました。4コーナーを回った時は前を交わせるかと思いましたが、勝ち馬が思った以上に離してしまいましたからね。良く走ってくれていると思います」

3着 ナムラドノヴァン(内田博幸騎手)
「頑張りました。こういう馬場ですし、この馬のリズムで動かないで行きました。得意としない馬場でこれだけ走ってくれましたし、楽しみです。長い距離も合っているのでしょう。ここ最近また馬が良くなってきたと聞きました。さらにステップアップしてほしいです」

4着 シロニイ(松若風馬騎手)
「こういう時計が速くない馬場の方が良いと思います。前目で競馬をしたいと思っていました。ゲートを出てくれましたし、スタミナ勝負の競馬はできたと思います」

6着 メイショウテンゲン(酒井学騎手)
「最近はあるところで気が抜ける感じがありました。中間のゲート練習もあって出は悪くなかったです。道悪は苦にしませんでした。次はもっと気が入るようなら良いですね。今日のレースがカンフル剤になればいいです」

7着 アリストテレス(C.ルメール騎手)
「ずっと勝ち馬の後ろでした。最初は掛かっていました。直線は反応しましたが、突然苦しくなりました。敗因は馬場かもしれません」

8着 タイセイトレイル(宮内助手)
「こなせない馬場というわけではないですが、しんどかったと思います」

10着 ショウリュウイクゾ(団野大成騎手)
「ポジションは悪くなかったと思います。外を回った分距離ロスがありました。初めての3000m戦で少し長いと思いました。バテていました。息の入れるところがなかったです」

(via ラジオNIKKEI 

 

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