キングスポーツへのお申し込みはこちら
ホーム勝負の明暗キーンランドカップ 2020【回顧】恵まれた面はあったが、勝ち馬は評価すべき!次走への一言メモも!

キーンランドカップ 2020【回顧】恵まれた面はあったが、勝ち馬は評価すべき!次走への一言メモも!

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

 

勝負の明暗 はここだった!

【回顧】キーンランドカップ 2020 における勝負の明暗

2020年 8月30日(日) 2回札幌6日 天候 : 小雨 馬場状態 : 重
3歳以上・オープン・G3(別定) (国際)(指定) 芝 1200m 16頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 単勝 体重 ± 調教師
7 14 エイティーンガール 牝4 54 坂井瑠星 1.10.6      15-12 34.7 5 15.5 456 -2 (栗)飯田祐史
6 12 ライトオンキュー 牡5 57 古川吉洋 1.10.8 1 1/4    08-05 35.4 2 3.5 512 -6 (栗)昆貢
8 15 ディメンシオン 牝6 54 松田大作 1.10.9  1/2    11-09 35.3 9 29.2 450 0 (栗)藤原英昭
7 13 アスタールビー 牝4 54 吉田隼人 1.11.3 2 1/2    02-01 36.4 7 22.7 450 +4 *(栗)南井克巳
8 16 ヤマカツマーメイド 牝3 51 池添謙一 1.11.5 1 1/4    03-02 36.5 4 14.9 480 +4 *(栗)池添兼雄
2 4 ビリーバー 牝5 54 杉原誠人 1.11.8 1 3/4    06-11 36.5 8 23.0 466 +4 (美)石毛善彦
5 9 ダイメイフジ 牡6 56 菱田裕二 1.11.9  3/4    08-05 36.5 6 21.4 520 -14 (栗)森田直行
2 3 ダイシンバルカン 牡8 56 勝浦正樹 1.12.0 クビ    11-12 36.4 16 200.1 506 +2 (栗)吉田直弘
3 5 メイショウショウブ 牝4 54 横山典弘 1.12.1  1/2    04-07 37.0 11 44.1 498 -4 *(栗)池添兼雄
10 6 11 フィアーノロマーノ 牡6 56 藤岡康太 1.12.1 ハナ    06-02 36.8 3 7.2 550 -8 (栗)高野友和
11 5 10 クールティアラ 牝4 54 丹内祐次 1.12.1 ハナ    01-02 37.3 15 155.4 470 -10 *(美)矢野英一
12 B3 6 ショウナンアンセム 牡7 56 石川裕紀 1.12.2  3/4    11-09 36.6 14 120.6 490 +4 (美)田中剛
13 4 8 カッパツハッチ 牝5 54 大野拓弥 1.12.4 1 1/4    04-07 37.3 12 51.1 474 0 *(美)矢野英一
14 B1 2 イベリス 牝4 54 横山武史 1.12.9 3    14-15 37.1 10 31.2 470 -6 (栗)角田晃一
15 1 1 ダイアトニック 牡5 58 武豊 1.12.9 ハナ    08-12 37.5 1 2.3 476 +2 (栗)安田隆行
16 4 7 メイショウカズヒメ 牝6 54 柴山雄一 1.12.9 クビ    15-16 37.0 13 103.8 504 -4 *(栗)南井克巳

 

レースの具体的な話の前に・・・

この日の札幌は本当によく雨が降ったね。

芝は重馬場発表だったが、各レースを見る限り、特にラチ沿いの内側は、不良馬場に近いくらいタフな状態だったのではないか。

例えば【キーンランドカップ】は、上位5頭が全て二桁の馬番。

致し方ないこととはいえ、内側の馬たちは少々可哀想だったかも。

いずれにせよ、出走各馬は、好走した馬も凡走した馬も、かなりダメージを受けたはず。

月並みな言葉にはなるが、しっかり休養をとってほしい。

 

どうしたダイアトニック?

そして、雨の影響を最も受けたのが最内1番枠のダイアトニックだ。

1番人気を裏切っての15着にはショックを受けた方が多いだろう。

結果はともかく、内容を冷静に見渡せば、さほど悲観することもない。

 

馬場のせいか、前半からこの馬らしい行きっぷりが見られなかった。

ならばと鞍上が外側に出そうとするも、やはりスプリント戦。ライバルたちが次から次へとダイアトニックが取りたかった進路に入っていく。

ハッキリ言って、手の打ちようがなかったように思う。

それでも、ただでは終わらないのが武豊だ!

 

実質「質の良い調教」

上位に絡めないのなら、無理をさせる必要はない。

何と言っても、先にG1【スプリンターズS】が待っている馬なのだ。

武豊騎手は、完全に途中から無理をさせていなかった!

質の良い調教がわりにしようと割り切っていたのではないか。

 

レース後、彼は

外に出しても反応しなかった

と語っているが、恐らくこれは建前だろうと想像する。

本音は「調教モード」だったはず。

道悪は参考外で!

1番人気馬の鞍上としての、馬券を買ってくれたファンの人たちへの礼儀として、最後までしっかり戦ったことをアピールしたのではないだろうか。

色々な意味で、さすがは百戦錬磨の名手だなと感じる。

前走までの内容から、現役屈指のスプリンターであることは間違いないし、本番で人気を落とすようなら、必ず買うべき1頭だ!

 

恵まれたとはいえ、素晴らしかった差し脚!

続いて、優勝馬エイティーンガールに触れない訳にはいかないだろう。

今回のような条件だと、どうしても「道悪向きだったのでは?」とか「外枠が良かったのでは?」といった声も出てくると思う。

だが、そういった点はあったにせよ

差がつきにくい短距離重賞での1馬身1/4差は圧倒的であり、高く評価すべき

という考え方が私たちの結論。

力がなければ、こうした勝ち方はできない。

 

その力を引き出す要因となったのは、鞍上の位置取りではないだろうか。

1番人気を裏切った前走(7着)は「中団からやや後方」でレースを運んだ。

だが、今回は前半は最後方に近い位置、4角でも12番手!

じっくり脚を溜めたことが、ラストでの弾けっぷりに繋がった!

事実、今年2月【シルクロードS】2着時は、やはり後方でのレース。

溜めてこその馬

なのだろう。

 

▼参考⇒シルクロードSのレース回顧▼

 

溜めてこそ、をだれよりも痛感したのは坂井瑠星騎手に違いない。

今後は、相手や展開を問わず、トコトン溜める方向に向かうはずだ。

極端な脚質だけに買いにくい面はあるが、流れが速くなりそうなメンバー構成の時は、注目。

 

キングスポーツ流「次走へ向けての一言メモ」

ここからは「私の独り言」だととらえていただきたい。笑

今後へ向けて、気がついたことをメモ帳に走り書きしているようなイメージ。

せっかくなので、それを皆様と共有してみようかと考えた。

今回は2頭をピックアップ!

1頭につき数行程度だが、気になる方は頭にとどめておいてほしい。

 

4着・アスタールビー

昇級初戦、また2番手で後続の目標にされる形にもかかわらず、4着に粘り込んだのは立派。

また、これまでのレースぶりなどを見る限り、特に道悪が向いているという感じもしない。単純に地力をつけているのだろう。

また、鞍上・吉田隼人騎手は、この夏非常に好調だった。

外から見ていると、良い意味で深く考えすぎず、馬の力を出し切ることだけに注力しているように見える。

人馬共に、秋以降も大きく期待できそうだ。

 

6着・ビリーバー

鞍上・杉原騎手は、レース後、次のように語っている。

「良いスタートは切れたのですが、内枠だったので、外へ出すスペースがありませんでした。直線で内は空いていましたが、今日は外へ出したかったです」

本当に、その通りではないだろうか。

ダイアトニックのそうだが、スプリント戦の内枠は、なかなか外に出す余裕がない。

外に出すなら、腹を括って最後方まで下げても面白かったと思うが、こればかりはレース中の鞍上の判断がベストだったと思うしかない。

とにかく、力を出し切っていないことだけは確か!

ということで未来の主役に指名!

次走での激走を期待している。

 

レースを見逃した方はこちらからどうぞ

【キーンランドカップ 2020】のレース後の関係者のコメント

レース後のコメント
1着 エイティーンガール(坂井瑠星騎手)
「前回は意図的にポジションを取りに行って、今回に繋がる競馬を心掛けました。手応え良く運べて、今回に繋がったと思います。前回、前に出して行ったことで、今日は手応え良く運べました。重馬場は走っていたので、心配ありませんでした。外へ出しても、脚を使ってくれると思っていたので、馬の力を信じて乗っていました。ここ3戦は人気(上位)になりながら結果を出せていませんでしたが、今日はオーナーや調教師をはじめ、関係者の皆さんに感謝を伝えたいです。次に向けて、更にやっていけると思います。また乗せて頂けるなら、頑張りたいです」

2着 ライトオンキュー(古川吉洋騎手)
「満を持して追い出しましたが、この馬場で他に切れる馬が1頭いたということです。この馬も止まっているわけではありません」

3着 ディメンシオン(松田大作騎手)
「狙い通りライトオンキューの後ろにつけることができました。馬の状態も良く、よく頑張っています」

4着 アスタールビー(吉田隼人騎手)
「行く馬がいたので、離しながら馬場の良い所を選んで走れました。直線でも3~4頭分、馬場の良い外へ出せました。前に行った馬の中で、よく頑張っています」

5着 ヤマカツマーメイド(池添謙一騎手)
「スピードは十分なのですが、道中、最初からモタれるところがありました。そのあたりが改善されると良いですね。3歳牝馬ですが、スプリンターとしての素質を感じます」

6着 ビリーバー(杉原誠人騎手)
「良いスタートは切れたのですが、内枠だったので、外へ出すスペースがありませんでした。直線で内は空いていましたが、今日は外へ出したかったです」

7着 ダイメイフジ(菱田裕二騎手)
「スタートしてから1歩目で脚をとられました。この馬場は厳しく、この枠も響いたと思います」

15着 ダイアトニック(武豊騎手)
「全然進んでいきませんでした。高松宮記念で道悪はこなしていますが、洋芝はまた違います。58kgを背負っていましたが、それにしてもという内容で、外に出しても伸びませんでした」

(via ラジオNIKKEI 

 

勝負の明暗バックナンバーは下記をクリック

勝負の明暗はどこにあったのか?そして次なる栄光へのヒントはここにある!!

 

関連記事

最新記事

カテゴリー

YouTube

よく読まれている記事