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京成杯 2021【回顧】鞍上のコメントに注目!次走への一言メモも!

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

 

勝負の明暗 はここだった!

【回顧】京成杯 2021 における勝負の明暗

2021年 1月17日(日) 1回中山6日 天候 : 曇  馬場状態 : 良
【11R】 第61回京成杯
3歳・オープン・G3(別定) (国際)(特指) 芝 2000m 12頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 単勝 体重 ± 調教師
3 3 グラティアス 牡3 56 ルメール 2.03.1   03-02-03-02 34.9 1 3.1 498 +10 (美)加藤征弘
1 1 タイムトゥヘヴン 牡3 56 M.デム 2.03.5 2 1/2 01-01-01-01 35.6 2 4.5 472 -4 (美)戸田博文
5 6 テンバガー 牡3 56 戸崎圭太 2.03.7 1 1/4 05-05-05-05 35.2 6 12.6 510 +4 (栗)藤岡健一
5 5 ヴァイスメテオール 牡3 56 丸山元気 2.03.7 クビ 03-04-03-02 35.5 4 6.9 502 +4 (美)木村哲也
7 10 プラチナトレジャー 牡3 56 田辺裕信 2.03.9 1 1/4 09-08-09-09 35.0 5 7.0 474 +2 (美)国枝栄
2 2 タイソウ 牡3 56 石橋脩 2.04.2 1 1/2 02-02-02-02 36.1 3 6.8 498 0 (栗)西園正都
6 7 エイカイファントム 牡3 56 岩田望来 2.04.2 ハナ 06-08-08-06 35.5 11 51.9 520 0 (栗)藤原英昭
7 9 アクセル 牡3 56 横山武史 2.04.4 1 1/2 10-10-09-10 35.5 9 33.4 508 0 (栗)武幸四郎
4 4 タケルジャック 牡3 56 北村宏司 2.04.5 クビ 06-05-05-06 35.9 10 34.5 466 0 (栗)清水久詞
10 8 11 ラカン 牡3 56 津村明秀 2.04.6 1 11-11-09-10 35.6 8 26.2 478 +10 (美)武市康男
11 6 8 ブラックロータス 牡3 56 三浦皇成 2.04.7 クビ 11-12-12-12 35.4 12 53.0 556 -6 (美)金成貴史
12 8 12 ディクテイター 牡3 56 北村友一 2.05.4 4 08-05-05-06 36.8 7 14.8 514 -14 (栗)斉藤崇史

 

不思議なものだが、昔から、競馬の世界には

流れ

があるような気がする。

堅い決着が続くと、それがどこまでも続く。

一方で荒れ始めると、今後は波乱のレースが増えていく。

例えば、昨年の秋競馬などは「堅い流れ」だったように思う。

ご存知の通り、殆どのレースを1番人気馬が制した。

 

年が変わって荒れる流れへ

その流れは、年が明けて変わったようだ。

今年開幕から【京成杯】直前の【日経新春杯】まで6つの重賞が行われたが、1番人気が勝ったのは【中山金杯】のヒシイグアスだけ。

それどころか、他の5つの重賞では、馬券圏内にさえ入れていない!

二桁着順の馬も2頭いる。

▼重賞・1番人気馬の着順▼
【京都金杯】⇒シュリ(5着)
【中山金杯】⇒ヒシイグアス(1着)
【シンザン記念】⇒ククナ(4着)
【フェアリーS】⇒テンハッピーローズ(4着)
【愛知杯】⇒センテリュオ(11着)
【日経新春杯】⇒アドマイヤビルゴ(10着)

 

そういった状況の中で迎えたのが、3歳限定重賞【京成杯】だった。

「この流れだと、荒れるかもしれない」

そんな思いが頭をよぎる中、優勝したのは1番人気グラティアスだった。

 

漂う、本物の予感

長年、予想家として競馬の世界に携わっているからこそ、流れに抗うのは容易ではないと感じる。

それでもグラティアスは勝った。それも2馬身半差の完勝!

だからこそ、予想家としての本能が、私に語りかけるのだ。

グラティアスは本物だ!

 

といっても、私の本能云々だけで話を終われせるつもりはないよ。笑

レース内容も、この時期の3歳馬としては「完璧」と言ってよい。

前半からスピードを活かして好位を確保すると、馬の後ろではしっかりと我慢し、直線では弾けるように脚を伸ばした。

もちろん、上がり3ハロンでは最速タイムをマークしている。

スキらしいスキはなかった。

 

鞍上のコメントに注目

尚、鞍上のルメール騎手はレース後、次のように語っている。

「他の馬の後ろで、我慢して走っていました。馬にとっては勉強になったと思います。直線も素晴らしい手応えでした。跳びが大きくてすぐにトップスピードに入ってくれました。楽勝でした。体も大きくなって、少し大人になりました。GIレースにもいけると思います」

 

コメントはヒントの宝庫だ!

非常に、興味深いコメント。

というのも、実はルメール騎手は、そう簡単に「G1でもいける」といったコメントを使わない。

例えば、昨年も1月&2月に3歳重賞を2勝している。

その時、ルメール騎手はどういったコメントをしているか?

 

まずはサンクチュエールの【シンザン記念】から。

「前走はペースが遅く2番手で引っ掛かり負けてしまいましたが、この馬は能力があります。今日はちょうどいいレースになりました。ずっと冷静に走れていましたし、最後は内ラチと馬の間でいい脚を使いました。普段スタートは速いのですが、今日は遅れてしまいました。うまく挽回できましたし、余力があり、いい競馬ができました」

 

続いてダーリントンホールの【共同通信杯】

「最後は2着馬との争いになりました。一生懸命走ってくれました。跳びが大きくパワーのある馬で、道中はリラックスさせることを考えて走らせました。長い直線で長く脚を使いました。まだ身体が緩く子供っぽいところがあります。レースを使うごとに良くなりそうです」

 

いずれも褒めているが、今回とは微妙にニュアンスが違うことがおわかりいただけると思う。

そして、2頭とも素晴らしい馬ではあるが、G1は獲れていない。

ルメールの眼も信頼できるのではないだろうか。

 

抜けた主役は不在だけに

何と言っても、今年の3歳牡馬勢には、昨年のコントレイルのような抜けた主役は不在。

まだグラティアスもデビュー2戦目。

いざ、他馬に揉まれるような形になった時にどうかという不安もあるが、少なくとも「G1級の素材」だということは間違いなさそう。

今のタフな中山をこなしたように、馬場不問の点の魅力。

きっと、近い将来、大きいところで活躍するはずだ。

覚えておいていただきたい。

 

キングスポーツ流「次走へ向けての一言メモ」

ここからは「私の独り言」だととらえていただきたい。

今後へ向けて、気がついたことをメモ帳に走り書きしているようなイメージ。

せっかくなので、それを皆様と共有してみようかと考えた。

 

勝ち馬の素晴らしさが抜けていたことは確かだが、もう1頭、非常に面白そうな馬がいた。

数行程度の解説にはなるが、いずれ役立つこともあると思う。

ぜひ、目を通していただきたい。

 

3着テンバガー

結果的には勝ち馬から0.6秒差の3着。

だが、レース前に気性の若さを見せていた時は、どうなることかと思った。

事実・鞍上の戸崎騎手は、次のように語っている。

「ゲートの中でうるさくて、若さを見せていました」

 

それでいて、レース中はある程度は集中して走れていたようだし、前をカットされる場面があっても、ひるむことなく脚を伸ばしたように、かなり精神的に強そうだ。

恐らく、気性の荒さと精神力の強さは紙一重!

これが上手く良い方向に向けば、相当な力を発揮しそうな気がする!

未来の主役に指名して、今後も追いかけていきたい。

 

レースを見逃した方はコチラから

 

【京成杯 2021】のレース後の関係者のコメント

レース後のコメント
1着 グラティアス(C.ルメール騎手)
「他の馬の後ろで、我慢して走っていました。馬にとっては勉強になったと思います。直線も素晴らしい手応えでした。跳びが大きくてすぐにトップスピードに入ってくれました。楽勝でした。体も大きくなって、少し大人になりました。GIレースにもいけると思います」

(加藤征弘調教師)
「2戦目でしたが冷静に走ってくれました。内が荒れて外差しの馬場でしたがしっかりと伸びてくれました。タフな馬場も苦にしません。この後はオーナー、牧場サイドと相談して決めることになります」

2着 タイムトゥヘヴン(M.デムーロ騎手)
「残念でした。内枠でスタートが良かったですが、ハナに行きたくはありませんでした。ゆっくり行っていましたが、誰も来ませんでした。直線に向いたら一番いいところを走りたかったですが、内から勝ち馬が良い脚で来ていました。初めて乗りましたが、良い馬でした」

3着 テンバガー(戸崎圭太騎手)
「ゲートの中でうるさくて、若さを見せていました。まだ走りが固まっていない感じですが、レース自体は上手に運べました。前をカットされるところがありましたが、また伸びていました。力のある所を証明できました」

4着 ヴァイスメテオール(丸山元気騎手)
「スタートはしっかりと出てくれていましたが、もう少し流れて欲しかったです。瞬発力勝負は現時点で分が悪いです。頑張ってくれていますが、まだ伸びしろのある馬です」

5着 プラチナトレジャー(田辺裕信騎手)
「ペースが流れたり、遅くなったり、緩急のある流れになって気性的に対応できませんでした。ゲートの入りは良かったですが、向正面で喧嘩する感じになり、上手く運べませんでした」

6着 タイソウ(石橋脩騎手)
「上手にスタートしてくれましたが、少しコーナリングが上手ではありませんでした。前の馬にはいい流れになったと思いましたが、4コーナーでは手応えで見劣ってしまいました。頑張って走っていますし、これから良くなると思います」

7着 エイカイファントム(岩田未来騎手)
「ゲートは良かったですが、ペースが落ち着いてこの馬の持ち味を出せませんでした。展開が向きませんでした」

11着 ブラックロータス(三浦皇成騎手)
「ペースが早くなって、脚を取られました。これからの馬です」

12着 ディクテイター(北村友一騎手)
「まだ緩さがありますし、これからの馬だと思っています。また頑張りたいと思います」

(via ラジオNIKKEI 

 

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